花蓮?無双 55時間目 見守り続ける者…
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会議が行われて数日がたった

 

「かじゅと〜…ここわかんないよ〜」

「…こレは………こうシテおけバイい………紫苑、今日ノ仕事はコれデ終ワリか」

「そのようですね…こまごました物はありますが大方は終了しました」

 

一刀夫婦の様子はあの時からずっと同じであった

蓮華は一刀の膝に座りベタベタし、一刀もそのことについては特に何も言わず仕事をこなしていた

しかし、声を発するとやはり所々黒いオーラを発しているような口ぶりで話していた

 

「分っタ……蓮華行くゾ」

「うん♪かじゅと♪…じゃあいちゅものやちゅやって♪」

 

一刀は蓮華をお姫様抱っこをし執務室を後にした

仕事については完璧にこなしていたが仕事が終わると自分達の部屋に戻らず鍛冶場に篭ると言うのが最近の一刀夫婦の生活であった

 

「…さてと」

 

二人を見送った紫苑も部屋の後片付けをし執務室を後にしある場所に向かった

 

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「…誰だ」

「紫苑です」

 

執務室を後にした紫苑は冥琳の部屋にやってきた

本来は冥琳も執務室か学校で仕事をしているのだが会議以降学校の仕事は休業し執務室の方は夫婦の監視もあり紫苑に頼んだ

なので冥琳は自室で仕事をしていた

 

「入ってくれ」

 

冥琳の声を聞き紫苑は部屋に入った

そしていつものように執務室での夫婦の状況や仕事内容を報告した

 

「……と言う風な感じです」

「なるほどな……スマンがこのまま現状維持を図ってくれ」

 

冥琳もいつも通り報告を聞き指示を出した

本来なら指示を聞き部屋を出る紫苑だがこの日は違っていた

 

「……ところで私に何か隠していません」

「何かって」

 

冥琳は紫苑の言葉に内心焦りを覚えたが悟られないよう間を開けずに答えた

紫苑は疑問の思っていたことを言った

 

「どう考えてもおかしいのよね…なぜ穏が花蓮を連れて裏切ったのかよね」

「そんなのあいつではないんだ……」

「それに裏切る直前に口論になったって聞いたけど…」

「その内容がおかしいからのう」

「誰だ!!」

 

二人が話していると突然乱入者が現れた

 

「すまんのう…お主らが面白そうな話をしていたんでな」

「桔梗…」

「儂も会議での事で腑に落ちんかった所があったからのう」

「お二人とも…口論で何がおかしいって思っているんですか?」

 

桔梗が登場しても冥琳の表情は変わらなかった

そして二人が疑問に思った事を聞いた

 

「「喧嘩の原因よ(じゃ)」」

「お主らが口論するにしても落し所ありきでするじゃろう…なのに今回はどう考えても落し所がないんじゃ」

「それに…私は子育てをしていたからわかるけど学校や保育園,幼稚園は勉強や心を教えるところよ…」

「………」

「なのに口論の原因がしつけだなんて教育者の考えることじゃないわ…親が考える事だわ」

「………」

「流石に儂は子を産んでないからわからんがさっきも言ったが落し所がないんじゃ」

「………」

「両方正論じゃろうし違うとも思った…しかしお主らが教えることではないはずなんじゃ」

「………」

「お館様たちが考えることのはずじゃ…あやつら親なんだから花蓮と一番長く付き合う筈じゃからのう」

 

紫苑,桔梗の言い分を黙って聞いていた冥琳だった

そして言い分を聞き終わった後微笑みながら二人に言った

 

「二人の言いたい事はわかりました…少し移動しましょうか」

 

そう言うと冥琳は席を立ち部屋を出た

二人も冥琳の後を追い部屋を出た

 

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「ここなら大丈夫だろう」

 

二人は冥琳に連れられ学校に来ていた

しかしもう授業は終わっており子供たちは勿論先生たちも帰っていた

 

「さてと…二人ともこれから言う事は他言無用でお願いします」

「ええ…」

「なんじゃ改まって……」

「まずは…お見事です……じつは…………」

 

冥琳は念を押したあと自分が仕組んだ内容を紫苑と桔梗に教えた

話を聞いた紫苑,桔梗は驚きながらも全て納得した

 

「あらあら…そんな事を」

「ほほう…」

「ついでに言うと朱里はこの事に気付いているであろう」

「やはり軍師という奴は恐ろしいのう」

「まあ朱里ちゃんは普段ははわわっ子だけどやればできる子だからね」

 

そんな事を言いながら紫苑はあることが気になってしまった

 

「しかし…これ……乗ってくれるかしら」

「確かに……ちと博打を打ち過ぎじゃろう」

 

しかし冥琳は笑いながら言った

 

「絶対なるさ…私達の絆は脆くないしみんな優秀だからな」

 

紫苑,桔梗も冥琳の言葉を聞き微笑んだ

 

「そうじゃな…」

「ええ…」

「紫苑スマンが」

「ええ…わかった以上がっちり二人を抑え込むわ」

「おお…儂も協力するしのう」

 

そう言うと三人は各々の部屋に戻って行った

そして数日後冥琳が描いたかのように歯車が動き始めた

 

つづく

説明
お久しぶりです
広島出張終了したので投稿します
とりあえず読んで頂けたらありがたいです
それにしても同人祭り用のSSがなかなか書けない…
本気でヤバイと思っている…どうしよう

うまく書けたかな…?
不安です…。
誹謗中傷はやめて下さいね…。
水無月さんは弱い生き物なので…。
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コメント
320i様:本心は彼女のみ知る…かもしれないですね(水無月 零)
瓜月様:見目麗しい方達を捕まえてなんということを〜(水無月 零)
ファイズ様:報告感謝です。修正しました(水無月 零)
アロンアルファ様:それを言っちゃダメっすよ(水無月 零)
×御屋形様→○お館様です。(ファイズ)
流石は年の(トストスビシ   …返事が無いただの屍の様だ(アロンアルファ)
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真・恋姫無双 蓮華 一刀 花蓮不在 保護者部隊 

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