がまちやん

あるひ、がまちゃんの机のまえに

はりがみがはられていた

きおくりょくがわるいからぜんぶわすれるんだ

ほんらい

どちらのがわをあいすべきか

そういうことだってわすれちゃうんだ

そのひから、がまちゃんはいじめられた

たしかにがまちゃんはいろいろな

すってはならないものをすっていきてきた

それは国家という。ダチのあつまりがさだめた人物像から。かけはなれたものだなんならそういひとにあったときに

いしなげちゃったっていいよ

と立札がかけられるようなうらのそんざい

それが、がまちゃんだった

こくみんのてきといわれたそんざい

それががまちゃん

「がまちゃん、元気をだしなよ」

そうやって元気づけてくれるおじさんがいた

けれども、がまちゃんは

ある日知ってしまったのだそのおじさんこそが

張り紙を貼る事の発端をつくった事件を

ねつ造した張本人

ビュレオワジーであることを

そう、がまちゃんをあの光栄な（グローリアス）メンバーからはずし

こんな屈辱のある、けつそうじみたいな

奉公だけの状況においこんだもの

それはこの、いつも

やさしい言葉をかけてくれる

ふとったおじさんだった

「ぼさつのような顔をして」

がまちゃんはつぶやいた

「ぼさつのようなかををして」

そのうちがまちゃんは

うんこうくさいと

うわさされるようになった

がまちゃんは

もうつかれた

つかれたというだけだ

がまちゃんには、もう、なにもない

あすこへ

行っても、行かなくても

もう、誰もしんぱいはしないし

そっとかれる

そんなもの（存在）になった

なりさがっちゃった

＊＊＊

そこで

がまちゃんはでかけるしたくをした

つらくなったらいつでもおいでって

心配になったら、このドアをたたいておいで

ひとりじゃないんだって、こないだ

言ってくれたひとがあったのだ

（うれしい。うれしい！）

がまちゃんはたしかめるように

二回つぶやいた

そこは、うつくしい、うつくしいロハスのまちなみ

うつくしいおっとさんとおっかさんのいた

けど、その写真を、まっくろに、ぬりつぶされた

真っ黒な顔の、ふたりのいたまち

尊敬する級友とかがいたまち

ロハス

ロハスとは全然違うせいはんたいのところのあるまちのことだ

ロハスからながれる

どぶがわのさきの

池みたくなってる

きけんな液がわいてでてる、どぶがわのちかくにあった

てつのとびらがあって

ロハスたちはめったにこない、入れない

そこは、ロハスの人からは、見放されたまちだった

そこには「のがれのまち。ソドム。」とかかれていた