雨の日の記憶
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雨の中、君は僕の手を振り払い、去って行った

 

 

 

雨が降る

ぽたり、ぽたり

心に染みが広がっていく

甦る、あの日の記憶

 

小さくなっていく、君の細い後姿

激しく降る雨。霞んだ視界

傘をさすことも追いかけることもできず、立ち尽くす僕

頬を伝う水が、雨なのか涙なのか、それすらもわからないまま

 

大好きだった君の笑顔

笑うとえくぼができて、それがとても愛おしかった

大好きだった君の笑顔

でも、それを壊したのは僕だった

 

 

二人で愛を紡ぎ合ったのに

傍にいたいと願ったのに

君を守っていくと誓ったのに

僕の隣にはもう、君はいない

身体のどこかが軋みを上げる

いや、軋んだのは心だったのか

 

 

静寂を裂く雨音が止んだ

脳裏から消えていく、君の姿

鼻腔をくすぐるのは、雨上りの独特な匂い

 

 

嗚呼

もう一度、君を追いかけることができたなら。

 

 

 

 

 

 

 

 

雨の日の記憶

(甦る君への想い。抱き寄せたい衝動。溢れ出す後悔)

 

説明
書いた当時梅雨だったので雨をテーマに。まったくのノープランでやったので着地地点が不明でした;; クオリティひたすら低くてすみません;; 部誌に提出したのですが、今回サイズをB6にしなくてはならなかったので、一文が短いです。 個人的に詩は一文一行を超えないようにしたかったので
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