真・恋姫?無双 帰って来た者 三話(改正版)
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「ここはどこだ?」

 

寝台に一刀が寝ていた。

一刀の身に起こったことを説明すると一刀は

啓雅の攻撃で受けた傷をそのままにして来た為抱きつかれた時に傷が

痛み気絶して偶然通りかかった華陀に助けられ

かつて一刀が使っていた部屋に寝かされていたと言う訳だ。

 

コンコン

 

「どうぞ〜開いてますよ〜」

 

「入るわよ」

 

入って来たのは魏の将達全員だった。

一刀はおそるおそる質問した。

 

「えっと……二つ質問して良いかな?」

 

「良いわよ」

 

「じゃぁ、一つ目に……ここどこ?」

 

「あなたがかつて使ってた部屋よ。

あなたあの後気絶したの。

その後あなたは偶然通りかかった華陀に治療してもらって

ここに居るの」

 

「びっくりしたわよ」と言って華琳は呆れた顔をする。

他の将達も同じような顔をしている。

 

「ごめんごめん。次に二つ目だけど……これから何が始まるの?」

 

「あなたに聞きたいことがあるだけよ」

 

「聞きたいこと?」

 

一刀が首を傾げると風が前に出てこう言った。

 

「お兄さんの身体はどうして傷だらけなのですか?」

 

「っ!見たのか?」

 

「ばっちりと〜」

 

「はぁ……分かったよ……教える」

 

一刀は降参のジェスチャーをし説明を始める。

 

「俺はこの世界から消えた後どっかの筋肉だるまの失敗で元の世界じゃなくて

別の世界に行ったんだ」

 

一刀がそう言うと華琳達は一斉に貂蝉を睨む。

すると貂蝉は小さくなってしまった。

 

「ごめんなさい……」

 

貂蝉が謝ったのを見て一刀は続ける。

 

「その世界では完全な格差社会だった。

金持ちは最高な暮らしが出来て

貧しい人間はただただ生まれてから

死ぬのを待つだけだったんだ。

その世界でも俺はその世界の希望と予言されていたんだ。

俺は少しでも役に立ちたかったから

その世界で貧しい人を助ける為に戦っていた解放軍に入ったんだ。

そして、そこの頭領である啓雅という男に修行したいと言ったら

啓雅の師匠を紹介してくれたんだ。

師匠はきっちり俺に武術を教えてくれたよ。

でも、解放軍には問題があった」

 

華琳達はそれを聞いて首を傾げる。

 

「「「問題?」」」

 

「ああ、目的の為なら何でもやるっていうことさ」

 

一刀は一瞬悲しい顔をしたがすぐに元に戻し続けた。

 

「俺が解放軍に入って四年経ったある時俺はある富豪の襲撃を

命令されたんだ。

その富豪はかつて解放軍を裏切った裏切り者だったんだ。

俺は命令通り富豪の家を襲撃した。

そして、その富豪を暗殺して俺達の任務はそこまでの筈だったんだ……」

 

「何か問題があったのですか?」

 

凛がそう聞くと一刀は一瞬躊躇ったが覚悟を決める。

 

「その富豪に子供が居たのさ」

 

「「「!」」」

 

「で、啓雅に判断を委ねることになったんだ。

啓雅はその子を殺したよ……」

 

「「「!」」」

 

「俺は啓雅に抗議したよ……

『子供を殺す馬鹿が居るか』って……

そしたら、啓雅は

『将来、その子が俺達に復讐する可能性がある。

なのにその復讐の種を潰さずに育てることは俺達の

障害になる』って言ったんだ。

そんなことが十回ぐらい続いて俺の精神が限界になった頃に

貂蝉が俺の前に現れて俺をこの世界に戻すって言ったから

組織を抜ける時にちょっかいを出したら返り討ちに

あって怪我をしたんだ」

 

一刀が話している間華琳達はずっと静かに聞いていた。

 

「………」

 

誰も何も言えなかった。

誰も一刀がそんな体験を予想していなかったのだ。

皆が黙っている様子を見た一刀は優しく微笑みこう言った。

 

「俺が体験したことで皆が傷つくことは無いよ。

俺はそんなことを望んでない……

俺が望むのは皆が笑っている……そんな世界だ」

 

一刀がそう言うと華琳達は笑顔になった。

そして、華琳達は一刀の寝台に入り目を閉じた。

一刀はそのその光景を見て苦笑したが

一刀は寝台に横になり夢の世界へと旅立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後日一刀の様子を見る為に華陀が部屋に入りその光景を発見したのは

華陀だけの秘密である。

 

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後書き

 

短いですが改正版三話終了です。

基本的に私の作品は一話一話が短いですがよろしくお願いします。

それと、何かご指摘がございましたらコメントよろしくお願いします。

では、また次回。

説明
こんにちわ〜
改正版三話です!
と、言ってもちょっと改正版じゃない
四話を変えただけですが……
まぁ、読んでくださるとうれしいです。
では、始まり〜
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コメント
最初の話よりだいぶ読みやすくなっていますね。 できればもうちょっと長くしてもらえたらうれしいです。 まぁ人それぞれだとは思いますが、お話としては自分の大好物な匂いがしますねww がんばってください。(JDA)
…結局の所、その世界で解放軍が勝利を収めたとしても、新たな独裁集団が生まれるだけだろう。…そう言う意味では、解放軍内での一刀の立場は、黄巾党の張三姉妹と然程変わらない。賊軍の正当化の為に担がれた、使い捨て自由な丁度良い御輿に過ぎなかった訳だ。…真剣に人々の笑顔を願ってる一刀にすれば、冗談じゃないよなぁ。(クラスター・ジャドウ)
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