真・恋姫無双 武道会(団体戦編)第十章
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一刀「落ち着いた?」

 

秋蘭「ああ」

 

泣き崩れていた秋蘭が泣き止むまで待っていた一刀は、秋蘭の持っていた仮面を受け取り、頭の右側に乗せる

 

 

華琳「一刀」

 

一刀「華琳」

 

華琳が歩いてきた事に気が付いた一刀は、華琳の下に歩き、そして片足を付いて頭を下げる

 

 

華琳「何か言う事は有るかしら?」

 

一刀「華琳に、皆に知らせない様にして消えた事、ずっと側にいるて約束したのに守れなかった事、全部俺の責任だ、それが皆を悲しませた、だからどんな償いもする」

 

華琳「そう」

 

一刀「ッ!!」

 

一刀が感じたのは、華琳の絶が首の近くにある事

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華琳「後少し帰ってくるのが遅かったら、此処(首)が飛んでいたわよ」

 

一刀「華琳・・・」

 

華琳「もう私達にの前で嘘(仮面)を使うのは止めなさい、そんな物誰も望んでいないわ、一刀良いわね」

 

絶を締まった華琳は、一刀を抱きしめる

 

 

華琳「お帰りなさい・・・一刀・・・」

 

一刀「ああ、ただいま・・・華琳」

 

何時の間にか二人とも涙を流していた

 

 

一刀(やっぱり、華琳には勝てないな)

 

抱き締められている、一刀はそんな気持ちになっていた

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真桜「ちょう・・・隊長!!」

 

一刀「・・・・うん?」

 

沙和「真桜ちゃん?隊長起きた?」

 

真桜「おう!今起きたで」

 

一刀「悪い、寝ちまったか?」

 

控え室で休んでいた一刀は、何時の間にか寝ていた

 

 

凪「お疲れのようですね」

 

沙和「もうすぐ試合なのに、寝れるなんて可笑しいの」

 

真桜「ホンマやで」

 

一刀「だから悪かったって」

 

凪「あれ?隊長泣いてるんですか?」

 

一刀「え?」

 

一刀が自分の顔に触れると、涙で濡れていた

 

 

真桜「どうしたん?」

 

一刀「いや、ただ帰ってきたときの事を、夢で見ちゃって」

 

凪「なるほど」

 

沙和「何だか分かる気がするの」

 

一刀「そうか、じゃあそろそろ行くか」

 

凪・真桜・沙和「「「はい!」」」

 

一刀達は、控え室から出て舞台に向かった

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審判「これより!!決勝戦を始めます!!」

 

観客達「「「わああああああああああーーーーーーー!!!!!!」」」

 

会場はとてつもない熱気に包まれていた

 

 

霞「おお!!凄いなー」

 

真桜「そら決勝やからな」

 

春蘭「うむ!やる気が沸き出で来るぞ」

 

沙和「何だか緊張してきたの」

 

秋蘭「確かにな」

 

凪「これ程の舞台で戦えないのが、残念です」

 

季衣「仕方ないよ、凪ちゃん怪我してんだから」

 

流琉「そうですよ、それに応援だけでも良いじゃないですか」

 

一刀「そうだぞ凪」

 

凪「はい!」

 

これから試合だと言うのに、何時もと変わらない一刀達であった

 

 

華琳「さて、どっちが勝つのかしら」

 

風「普通に考えれば、第一班ですが」

 

桂花「そうね、向こうは凪が負傷してるから、一回も負けれないでしょうね」

 

稟「真桜・沙和が先で、一刀殿は最後でしょうからね」

 

風「順番は絶対そうでしょうね〜」

 

華琳「それじゃあ、面白くないわ」

 

稟「華琳様?何かお考えでも有るんですか?」

 

華琳「ええ」

 

華琳は不敵な笑みを浮かべていた

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審判「あの北郷様」

 

一刀「うん?何だ王平?」

 

審判「実は曹操様から伝言を預かっています」

 

一刀「華琳から?」

 

審判「はい、この場で発表しろと言われたので」

 

一刀「何か嫌な予感がするんだけど」

 

一刀は王平の取り出した竹簡を見て、悪寒がした

 

 

審判「それでは読みます」

 

一刀「ああ」

 

マイクを使って全員に聞こえる様に発表していく

 

 

審判「大会に遅刻してきた罰により、北郷一刀は決勝戦二回戦う事を命ずる、大会責任者曹操孟徳」

 

全員「「「!?!?!?」」」

 

会場の全員が息を飲んだ、大会で二回戦うなど例外にも程がある

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雪蓮「あははっ、華琳たら面白い事してくれるわ!」

 

冥琳「しかし良いのか?」

 

亞莎「そうですよ、それにこんな前例が無い事をしたら何が起こるか分かりません」

 

穏「でもこれはある意味、運が良いかも知れませんよ」

 

明命「運が良い?」

 

穏「はい、今の内に北郷さんの戦い方を覚えちゃいましょう」

 

思春「成る程、そう言う事なら」

 

蓮華「ええ確かにそうね、でも誰と戦うのかしら?」

 

雪蓮「優勝を狙うなら、季衣か霞ね」

 

亞莎「でもそれでは、引き分けになりますよ?」

 

冥琳「恐らくな、だが秋蘭達がそう簡単に行く相手か?」

 

小蓮「じゃあ秋蘭と春蘭?」

 

冥琳「可能性は高いかと、現状で北郷に勝てる可能性と言えば秋蘭1人でしょう」

 

雪蓮「確かにね、まあこれは予想の範囲でしかないから何とも言えないわ」

 

雪蓮達は冷静に試合の展開を予測していた

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桃香「北郷さんが二回戦うの!?」

 

星「これはこれは、面白い展開になって来ましたな」

 

翠「こんなのありかよ」

 

焔耶「罰とか言ってたな?」

 

桔梗「皆よく見ておけ、あやつの戦い方を」

 

紫苑「そうね、今の内に覚えていた方が、対策を作れるわ」

 

鈴々「難しくて何が何だか分からないのだ」

 

愛紗「鈴々見ていて損は無いハズだ、個人戦では戦うかも知れないからな」

 

朱里「愛紗さん、生き生きしてますね」

 

雛里「弟子になりたい何て言う位だもんね」

 

蒲公英「そうだよねー弟子になって近づいて、そのまま手篭めにするつもりなんでしょう」

 

愛紗「だから!!誰が手篭めに何ぞするか!!」

 

また愛紗いじりに変わっていた

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一刀「・・・」

 

華琳「フッ」

 

一刀が華琳を見ると、華琳は笑うだけだった

 

 

秋蘭「諦めろ一刀」

 

一刀「秋蘭」

 

真桜「どうするん?隊長」

 

沙和「二回なんて無理なの」

 

春蘭「決まった事を何時までも言っても、仕方ないだろう」

 

霞「そうやで一刀、腹決め」

 

季衣「それに何時までもこうしてるのも、詰まらないよ」

 

流琉「そうですね」

 

一刀「仕方ないか」

 

そう言い終わり、お互いに舞台から降りていく

 

 

凪「隊長どうするんです?」

 

真桜「どう考えても、引き分けにしか出来んで?」

 

沙和「そうなの」

 

一刀「分かってる、真桜最初はお前が行け」

 

真桜「うち?別に良いけど」

 

沙和「じゃあ沙和が次?」

 

一刀「ああ、真桜補欠で出てくる流琉とは、お前が戦え」

 

凪「成る程最初に真桜を出して、体力を回復させるんですね」

 

一刀「そうだ、そして試合が終ったら武器の調整に入れ」

 

真桜「おっしゃ、分かったわ」

 

沙和「隊長は、誰と戦うの?」

 

一刀「俺が戦うのは」

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春蘭「私が北郷とやる!!」

 

霞「何でやねん!!春蘭は前に戦ったやろう」

 

季衣「そうですよ、僕だって戦いたいんです」

 

秋蘭「落ち着け二人とも、我等の狙いはあくまで優勝だ」

 

流琉「それは、そうですけど」

 

秋蘭「恐らく一刀は、引き分けに持ち込んで、補欠の流琉を倒す事が目的だろう」

 

春蘭「うーんでは、どうするんだ秋蘭?」

 

秋蘭「一刀が流琉と戦えない様にすれば良い」

 

季衣「どうするんです?」

 

霞「一刀が氣を余り残してない状態にするんか?」

 

流琉「あっ!そうすれば確かに勝ち目があります!」

 

秋蘭「そうだ、だから戦うのは」

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一刀・秋蘭「「秋蘭「私」と春蘭「姉者」だ」」

説明
ついに十章めです突入です、此処まで長くなるとは最初の頃は思ってませんでした
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コメント
JDAさん 有難うございます(カイ)
悪魔で優勝→あくまで優勝では? 毎回楽しみにしています。(JDA)
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