弾幕に襲われる美鈴 |
説明 | ||
背後からの奇襲、その後よろめいて膝を付いた直後のゼロ距離掃射だった。 紅魔館の門番・紅美鈴は二度に渡る不意打ちをまともに受け、蹴られた小石のように地面を数度転がったのちうつ伏せの体勢で倒れた。 相手を奇襲・無力化する用途に特化した我が渾身の超スペルカード「ビヨンドTHEレルムスOFデス〜死の国の彼方〜」は今日も絶好調である。 紅美鈴はか細く呻き声を上げながら、起き上がらんと二度三度微かに体を揺らしたが、程なくして気を失った。 ボロボロになったスカートのスリットはだらしなくめくれ、深い紫色の下着が大きく曝されている。 この背徳的・扇情的な光景をもう少し眺めていたいところだが、今は紅魔館の制圧と言う我が野望を優先するとき。 だが、少々名残惜しそうに踵を返したそのときだった。 我が胸板から腹にかけて拳が深々と入ったと思しき陥没が次々に我が体を揺さぶる。 胃液と朝食のクロワッサンサンドの成れの果てが口から盛大に吐き出され、俺はその場に崩れ落ちた。 意識が薄れ行く中、俺は紅美鈴が数秒間の気絶の後ゆっくりと起き上がっているのを見る。 まさか、先ほどの奇襲と同時にこの女は何撃ものカウンターパンチを入れていたというのか。 馬鹿な。 紅魔館の門番とはボンクラで悪名高かったはず。そのボンクラに俺は為す術も無く秒殺されたと言うのか。 そのとき。 紅美鈴は先のダメージなどまるで無いかのような鋭い跳躍を見せ、怪鳥声を上げながら俺の胸板を両足でボーリングのごとく踏み抜いた。 この技は。 まさか。まさか。 この娘。 あの豪傑が幻想入りして。生まれ変わった妖怪。だと言うのか。 あの。豪傑。 伝説の闘士。 拳聖。 ブルース・リー。 そして。 俺の意識はここで途切れた。 |
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