裏切りの優曇華院
説明
.激痛の走るような閃光と、音が収まって八意永琳は目をうっすらと開けた。スタングレネードでぼやけた視界に入った光景は、絶望を絵に描いたような光景だった。最新鋭の強化服と暗視ゴーグル、さらに重火器を装備した月兎に完全に包囲されていた。永遠亭の地下に走っていた道を使って逃げたものの、行き止まりに出てしまったのは、記憶違いか運命か。なんにしても永琳の失態であることに変わりはない。 「武器を捨てて、投降しなさい」弓を握る手に力を込めた。別に逃げた輝夜や優曇華のためにも・・・そこまで考えて視界がはっきりした永琳は気が付いた。「優曇華・・・!?」 包囲の輪から一歩出たところに、二手に分かれて、姫を守る、そういったはずの優曇華がそこにいた。ゆっくりと口を開く。 「師匠・・・いえ、八意永琳。武器を捨てて、投降してください。抵抗した場合、命はありません。我々にはあなたを殺す権限があります。」言っている意味が理解できなかった。なぜ?どうして?永琳の頭は混乱していた。殺す?私は、蓬莱の薬を飲んでいる。そのことは彼女も知っている。「すでにあなた方には、あなたが月にいたころに作っていた、解毒剤を投与しています。どんな科学者も不測の事態には備える。我々はあなたが逃亡前に処分しようとしていた解毒剤を入手していました。」 襲撃直前、食事を食べた際に感じためまいが思い出された。強いめまい。体の感覚がなくなり。すべてが歪んで見えためまい。輝夜も同じことを言っていた。同じものを食べたはずの優曇華とてゐは何も感じなかったと言った。そんな、まさかあれに・・・?「・・・姫はどうしたの。あなた、守るって・・・・そう言ったでしょ?なぜこんなところに・・・」優曇華は笑っていた。「月の頭脳と言われているあなたがそんなこと聴くとは・・・・。想像つきませんか?」寒気がするような笑いだった。「蓬莱山輝夜は抵抗したため、射殺しました。」最後の言葉が永琳の頭に響いた。射殺。射殺?そんなまさか。あり得ない。嘘だ。違う。間違ってる。そして同時に怒りがふつふつと沸いてきた。「私は、任務を果たしただけです。」冷たくそう言い放った優曇華に、永琳は弓を構えた。「優曇華ェえーーーッ」そして。「残念です。」そう言った優曇華の手には銃が。そして、目には涙が見えたような気がした。「撃て」地下道に銃声がこだました・・・。
東方と人狼〜ZINROH〜のコラボです。
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東方 人狼 鈴仙・優曇華院・イナバ 

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