【まどか☆マギカ】ラジオ【ほむあん】
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午後0時30分現在の東名高速道路情報をお知らせします

東京方面に向かっている方に渋滞の情報です

首都高速3号線のぼり池尻を先頭に

東名の料金所付近まで11キロ渋滞しています

 

 

 

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きっかけは、何だったんだろう。

ま、そんなことを考えても仕方ない。

あたしは床に倒れたほむらに馬乗りになっていて、

ほむらは切れた唇の端をちょっぴり歪めて

あたしをあざ笑っている。

 

なにも言わずに、もう一発殴った。

 

「言っただろう、あたしの前で」

拳をふりあげて、

 

「あたし以外の女の話をするなって」

拳を振り下ろす。

 

じめっとした空気が篭った部屋に、

みしり、と鈍い音が響いた。

 

「……あなただって」

 

もごもごとほむらが呻き、

あたしは拳を振り上げた。

 

「巴マミが、大事なんでしょう?」

 

拳を振り下ろす。

ほむらの歯が折れた感触が、拳に伝わってきた。

 

「――それとも、やっぱり美樹さやか?」

 

平手で思い切り頬を張った。

ほむらの白い頬が、朱に染まる。

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6号向島線のぼり方向の情報です

浜町付近を頭に

4キロほど渋滞しています

続いて中央環状王子線内回りの情報です

事故のため板橋ジャンクションを頭に

4キロほど渋滞しています

 

 

 

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「お前が!」

 

拳を固め、ほむらの鼻に叩き下ろす。

 

「お前が、マミを殺したんだ!」

 

もう一発。

右の拳に、鼻血が粘りついた。

 

「……そう、よ――

 私が……

 巴、マミを――殺した――」

 

自分が無茶苦茶を言ってるのは、分かってる。

あたしは肩で息をつきながら、

もう一度拳を振り上げ、振り下ろす。

 

巴マミは自殺したのであって、

暁美ほむらが殺したんじゃない。

そんなことくらい、よく分かってる。

 

「――お前なら……

 お前を選んだなら、仕方ない。

 そう思った」

 

ほむらの胸ぐらをつかみ、絞り上げる。

 

「お前なら、マミさんを守れる、そう思った。

 あの人の孤独を癒せる、そう信じた!」

 

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はじめに高速道路の状況です

和歌山県内の阪和道

松原へ向かう北向き

長嶺トンネルから岩佐五号道路にかけては11キロ

兵庫県内山陽道

大阪へ向かう上り線

赤穂インター付近では

事故の処理が路肩で行われています

渋滞は備前インターを越えて12キロ伸びています

 

 

 

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ほむらの頭を、床に叩きつける。

襟首を掴んだ手が痛む。

 

「なのに、お前は――!

 お前が……!」

 

ほむらの喉がごぼっと鳴って、

あいつはしゃがれた声をひねり出す。

 

「私が――殺した……」

 

あたしはほむらの頭をもう一度床に叩きつけると、

拳を固く握りしめて、あいつをしたたかに殴打した。

息苦しくなってきたあたしは、胸元を少し緩める。

 

「でも……巴マミは、

 死んだんじゃあ、ない――」

 

懲りずに呟き続けるほむらに向かって、

あたしは拳を振り上げる。

 

「巴マミは、

 まどかの……ところ――」

 

全力で、殴った。

何度も、何度も、

全力で、ほむらを殴った。

 

「……ま――ど、か……」

 

殴った。

 

「……か――」

 

殴った。

 

「……」

 

殴った。

 

 

 

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中国道、吹田へ向かう上り線

宝塚西トンネルで1キロ

この先、中国豊中インター付近でも2キロ混み合っています

かわって阪神高速道路

大阪兵庫ともに

この時間は1キロを超える渋滞はなく

全線走りやすい状況です。

 

 

 

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ほむらがようやく静かになったので、

あたしは痛む右手をさすりつつ立ち上がる。

こりゃあ、確実に拳を痛めたな。とんだ魔力の無駄遣いだ。

 

少しして、ほむらものそりと床から起き上がると、

ずるずるとソファに腰をおろした。

 

当たり前のことだけど、

もしあたしが本当に本気を出してほむらを殴れば、

あいつの頭は一発で熟れ過ぎたスイカみたいになるだろう。

 

そしてもし、ほむらが本気で身を守れば、

あたしの拳は最初の一発で砕けてるだろうし、

そもそもあたしがあいつに触れられるかどうかも怪しい。

 

とんだ、魔力の、無駄遣い。

 

 

 

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おしまいに一般道路では

国道26号線の北行き

岸和田警察署東交差点で行われていた

事故の処理は終わっています。

 

 

 

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あたしは緩めた胸元を直すと、

机の上に転がっていたほむらの財布を手に取る。

「コンビニ行ってくる。

 何か買ってきて欲しいもの、あるか?」

ほむらは腫れあがった瞼を手で押さえながら、ちらりとあたしを見る。

「……タバコ。セブンスター」

「今度の男のタバコはセブンスターか」

「1箱で……いいわ。

 私のジャケット――取って」

壁にかけてあったサマージャケットを取って、ほむらに投げる。

 

あいつは器用に片手でジャケットをキャッチすると、

ポケットからタバコとライターを取り出した。

紫と赤に染まった唇にタバコを咥え、

ライターで火をつけると、

深々とケムリを吸い込んで、

ゆっくりと吐き出す。

 

あたしはそんなほむらに背を向け、

玄関のドアを開ける。

 

 

 

「――生きてる」

 

そんな満足気な呟きがあたしの背中を撃ったけれど、

あたしはそれを無視してコンビニに向かった。

 

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それではこの後も

安全運転をお続けください。

 

 

 

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参考

「ラジオ」 倉橋ヨエコ  http://www.youtube.com/watch?v=3iJ_AGySHQA

説明
魔獣出現後のほむほむと杏子なお話です。あんこ視点。「ラジオ」(倉橋ヨエコ)を聞いたことがあるとモアベターな予感がします。普段より暴力表現マシマシですのでそのあたりご了承を。
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魔法少女まどか★マギカ 暁美ほむら 佐倉杏子 ほむあん DV 

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