【真・恋姫†無双 三国子園児ー0時間目ー】
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???「ふ〜、今日でここともお別れか」

青年は懐かしむように学び舎を見つめる。

近くには同じように懐かしむ者・友人と肩を抱き合い涙する者・サークルの後輩に花束を貰いはにかむ者とそれぞれの物語が紡がれている。

 

そうして周りを眺めているといつの間にか青年は後輩たちに囲まれていた。

 

後輩A(女子)「北郷先輩、卒業おめでとうございます。卒業しても私のこと忘れないでくださいね・・・グスッ」

北郷「ありがとう、決して忘れないよ」

北郷と呼ばれた青年は優しげに微笑みながら告げる。

友人(及川)「北郷先輩、北郷変態」

北郷「・・・」

後輩B(女子)「北郷先輩、今までありがとうございました、お元気で・・・グスッグスッ」

北郷「ああ、こちらこそ、お前も元気でな」

友人(及川)「北郷先輩、ロリコン変態、熟女キラー」

北郷「・・・・・・」

後輩C(女子)「一刀先輩、イッチャヤダーー、うえぇーーん」

北郷一刀「ほらほら、泣かないの。せっかくの可愛い顔が台無しだろ」

ニカと笑い頭をなでる。

友人(及川)「かずピー先輩、モゲロ、バカチ〇コ、モゲてしまえ」

北郷一刀「・・・・・・・・・」

後輩D(女子)「一刀先輩、今度また手合わせしてね!!」

北郷一刀「ふふ、次ぎあうときまでに腕を磨いておけよ」

友人(及川)「かずピー先輩、モゲロ、スケコマシ、モゲ死んでしまえ」

北郷一刀「・・・・・・・・・♯」

後輩E(女子)「かずと先輩、私先輩のことずっと・・・///」

友人(及川)「たらしの種馬、モゲロ、マジモゲ「ガシッ!!」」

北郷一刀「・・・・・・ニコニコ♯」

後輩たちに向けた笑顔と変わらない表情(目は全く笑っていない)で調子に乗った友人の頭を鷲づかみにする。

及川「ちょっ待って!話せばわかる!!話せばわかるから!!!」

一刀「いっぺん、死んでこーい!」

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ブォン

及川「ぎゃぁぁーーーー」

及川の断末魔の悲鳴を無視し後輩に向き直ると

一刀「ごめんね、えっと・・・何の話だったっけ?」

笑顔で話の続きをする一刀。

後輩E「い、いいえ、なんでもないです。し、失礼しました///」

顔を真っ赤に染め物凄い速さで行ってしまった。

(及川のバカが、キチンと別れのあいさつせづに逃げちゃったじゃねーか。たく何の話だったかすら聞けなかったし・・・)

 

 

普通あの台詞の後は、だいたい予想つきそうだが。そこはさすがの鈍感スキルが振り切っている一刀は全く気づかない。

北郷一刀はモテる!

容姿は上の中・頭は大学トップクラス・スポーツ万能(剣術を幼い頃からやっていた事もあり運動神経はかなりの物)そして何より優しく誠実で気が回ると性格まで文句なしである。先に上げた『鈍感』ということを除けば・・・。

故に一刀は自然と『たらし』になってしまう、本人無自覚なのがさらに質が悪い。

 

一刀「あー、じゃあな!皆元気でなー」

一人一人律儀に別れの挨拶を済まし、ようやく後輩たちから解放されると一刀は校門へと足を進める。

 

及川「おつカレー、かーずピー」

先ほど投げ飛ばした及川が待っていた。

一刀「なんだ待ってたのか、帰ってもよかったのに」

及川「なんやひどいなー、さっきの事まだ怒っとるん?許してーな」

一刀「別にもう怒ってねーよ」

及川「ほんまに!いや〜ん、かずピーダイスキー」

シナを作って抱きつこうとする。キモイ!主に動きがキモイ!!

一刀「キモイからひっつくな!!」

ガシガシとグーで及川の額を小突く。

一刀「たくっ、お前のせいであの子がなんて言おうとしてたのか聞きそびれたんだぞ」

怒っていないと言いつつ後輩の子の為に若干の怒気を込める。

及川「ええ!かずピーあの子がなんて言おうとしたかわからんの?」

呆れ顔で問いかけてくる。

一刀「当たり前だろ、お前が邪魔するから途中で逃げちゃったんだぞ。てかお前わかんのかよ?」

及川「あんな〜かずピー、卒業式の日に女の子が顔を赤くしながら『私先輩のことが〜』ちゅー台詞ゆーたら一つしかないやろが〜」

心底呆れながら及川は俺の肩に手を置く。

一刀「顔を赤く?カゼか!」

及川「バカタレ!どこの世界に卒業式の日に憧れの先輩に向かって『私風邪なんです』っちゅーあほがおんねん!」

及川「どう考えてもあのシチュなら、告白やろこ・く・は・く」

一刀「はぁぁ?いや、ないだろ。うん、ないない」

及川「・・・」

(ちょ、いっぺん〆て良いですかこのコ・・・♯)

及川「はぁー、モテるのに残念すぎる子や。相手の娘も浮かばれへんなーこんな鈍感やと」

一刀「モテるかどうかはともかく、人気がそこそこ有るのは否定しない。が鈍感というのは否定させてもらおう!」

自身ありげに言う。

及川「あちゃー、こりゃ重症や・・・」

額に手を当て及川は続ける

及川「かずピー、いい加減自覚せんとこれからも人の輪は増え続けるんや。なく娘も増え続けるでー」

(哀れむような目でこっちみんな)

一刀「泣く娘ってなんだよ!」

及川「まぁ、自覚したらしたで『泣く』娘やなくて『鳴く』娘が増え続けるんかもな〜」

ケラケラト笑いながら言う及川。

無性に腹が立ったのでまたぶん投げてやろうかと腕をぐるぐる回していると 〜♪〜♪〜♪

軽快な歌が鳴り響く、この曲は確か及川の携帯だ。

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及川「はいは〜い、うんうん、お〜、おっけー、イクイク、わかたーさそーてみるー」

数分間の会話の後携帯を切った及川はにやけ顔でこっちを見る。

一刀「彼女か?」

及川「ちゃうちゃう、一緒に経済取ってた東雲(しののめ)さん。なんや卒業コンパやるらしいわ」

俺は東雲と聞いてその子の顔を思い出す。

(確かメガネが似合う恥ずかしがりやのこだったな)

及川とだべってるときに1度挨拶した程度だったがすぐに思い出すことができた。

一刀「あー、あのメガネの似合う・・・」

及川「あれ?かずピー東雲さんと知り合いやったっけ?」

一刀「いや、お前とだべってるときに1度挨拶したろ、一言程度だけど」

及川「ちょいまちかずピー、大学四年間で1度しかも一言でなんで覚えれるん?」

及川は不思議そうにしながら聞いてくる。

一刀「普通だろ、そんなの」

俺は、当たり前のように答えてやる。

及川「あー、そや、かずピーはそやった。天然の『たらし』やしな」

頭を抱えながら呟く。

一刀「はぁ?誰が『たらし』だ!」

及川「自覚無しっと・・・、ま〜ええわ」

(全然よくねー)

及川「んでな、さっきの電話なんやけど」

一刀「あん?」

じと目で続きを促す。

及川「あのな〜か〜ずピ〜、一緒に卒コンいかへん?」

キラキラと上目遣いでにじり寄ってくる及川に対し

一刀「だが断る!!」

と即拒否する。

及川「あのな〜か〜ずピ〜、一緒に卒コンいかへん?」

(さらりと流すし・・・)

及川「ええやん、かずピー。」

一刀「てか、お前彼女いんのにコンパ参加すんなよ」

確か及川には付き合い始めたばかりの年下の彼女がいたはずだ。

及川「・・・こないだ別れた;;」

そう言って凹む及川。

一刀「……」

何も言えず、同情して肩に手を置こうと

及川「浮気がばれて…」

思ったがすぐに考え直した。

(自業自得だ、ボケ)

一刀「自業自得だ、ボケ」

思っていたことを素直に口に出す。

及川「うぅ、ひどしひどし;;」

そう言ってよよよと嘘泣きする及川。キモイ!主に及川がキモイ!!

及川「…まぁええわ、「いいのかよ!」ええのええの」

俺は、余りの立ち直りの早さにすばやく突っ込みを入れてしまう。

及川「卒コンで新しい彼女できるし!「出来る事前提!!」」

今俺の中の突っ込みスキル0,1アップした…気がする。

一刀「はぁ、彼女云々は適当にがんばれ。でも俺は行かないぞ」

内心呆れつつきっぱりと断る。

及川「えー、何でなん?かずピーかて独り身でさびしいやろ?」

一刀「明日から色々忙しいんだよ」

及川「ん?明日からなんかあるん?」

一刀「就職先の下見と挨拶、後は教材の手配もしないといけないからな」

及川「あー、そいやかずピー春から『先生』やったっけな」

一刀「そゆこと、だからコンパは無理!」

及川「んーならしゃーないかー。……かずピーおらんと東雲さんがっかりするやろなー」

一刀「何でここで東雲さんが出てくるんだよ」

及川「電話でものっそい緊張した声で『で、でできたら、ほほほんほんほんごう君もささ誘って。あ、できたらね、で、できたら』って言うてたで」

一刀「???そか、東雲さんに謝っといてくれ」

及川「……(この鈍感わかっとらんな)。あいよ、んで、かずピーの就職先ってどこやったっけ?」

一刀「ああ、俺の就職先は……」

 

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―――今、新たなる外史が始まろうとしている―――

 

 

―――賊が横行することはせず、民が血と涙を流すことがなく―――

 

 

―――命の奪い合う争いもない―――

 

 

―――平和で、しかし慌しい―――

 

 

―――賑やかで楽しく、そしてちょっぴり切ない、そんな外史が―――

 

 

【真・恋姫†無双 三国子園児 0時間目―完―】

 

 

 

 

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あとがきっぽいなにか

 

こんにちは、こんばんは、おはようございます、作者です。

いや〜、文章書くのって難しいですね〜

ちなみに作者は、この作品が始めてのド素人です。

勢いとノリはlv14くらい有りますが!!(lvのカンストは99ですが…)

こんな駄文を『小説』なんていったら、本職の方や、キチンと学んでおられる方にフルボッコにされそうですね〜

なので、この駄文は『小説』ではなく、作者の頭の中の『妄想文』と思っていただけると幸いです。てか思ってください!

作者の心はスパ〇ボのダンバ〇ンより柔らかく、ドラ〇エのはぐれメ〇ルよりも臆病なので激しい突っ込みに耐えられる自身が皆無です。

だから生暖かい目で見守ってください!生暖かい目で見守ってください!!大事なことなので二回言いました。

 

さて、設定ですが

主人公は、我らが種馬・北郷一刀君です

年齢22歳(0時間目では大学卒業したて)

他の外史の記憶はないです(物語の進行によっては夢に見る程度で思い出すかも?)

舞台は現代、三国世界・異世界に飛ぶこともありません

就職先は、次まで秘密です(まぁ、絶対ばれてますよね…タイトルで)

 

恋姫キャラは、少々〜かなりキャラ崩壊気味(何故かは次の話でわかると思います)

出来る限り全キャラ出したいとは思いますが、人数が人数なので作者の力量だと厳しいかな〜

魏・呉・蜀(白蓮はこっち)・董・袁 と50人以上居ますからね…

血縁や家族関係、年齢等も原作とは大きく違います

名前や真名はそのまま使っていくつもりです(真名を勝手に呼んでは駄目なことも一刀君をはじめ全員知っています)

個々の設定は小出しにしていくつもりです

 

及川君の設定は……、いる?この後出番ほとんどないけど…

一応有るけど、誰得だろ

 

東雲さんもあります、同じく出番ないだろうけど…

メガネ、恥ずかしがりや、照れたときと慌てたときが可愛い、イメージは稟ちゃんを少しだけ大人っぽくした感じです

 

とこんな感じでしょうか

『妄想文』なので御見苦しい箇所もあるかと思いますが、これから精進していきますのでなにとぞ寛大な心でもってお読みください。

 

それでは、またに〜(・д・)ノン

 

 

 

説明
始めまして、Rocoと申します。
初投稿です
そして、この作品は『小説』ではなく、作者の頭の中の『妄想文』です。
なので、生暖かい目で見守ってやってください!
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コメント
大性堂ティマイ島様、必中を使ったスーパー系なら1撃で落とせてしまいます^^(Roco)
rin様、ありがとうございます、ワクワクが完結まで続くようなそんな作品を作っていけるよう精進します^^(Roco)
joker様、ありがとうございます。期待に沿えるよう頑張ります^^(Roco)
装甲値700ぐらいですね?解ります♪(mighty)
ワクワク。(rin)
楽しみです。(幼き天使の親衛隊joker)
タグ
恋姫†無双 妄想文 

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