真・恋姫?無双 帰って来た者 十一話
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第三者視点

 

 

「もきゅ、もきゅ、もきゅ……」

 

一刀は今観客席で肉まんを食べている。

実は一刀の戦い方は楽進以上に気を気を使う為腹が相当減るのだ。

因みに肉まんは李典に渡した物だ。

流石に李典は全部食べられなかったらしい。

肉まんを食べている顔を見て魏の将達は一言。

 

「「「はぁ……可愛い」」」

 

一刀の今の食べ方は一言で言えば呂布。

頬をリスの様に膨らませ食べている。

魏の観客席はのほほんとした表情で一刀を見ている。

 

『一刀が可愛いのは同意しますが準決勝が始まりますので

選手の方は準備室へどうぞ〜』

 

張宝がそう言うと魏の将達は張宝を睨む。

 

「「「(ギロリ)」」」

 

『ひっ!』

 

張宝はあまりの怖さにたじろいでしまう。

だが、今は天下一品武道会なのでしょうがない。

魏の将達は睨むのをやめる。

 

「始まるみたいだな」

 

一刀は肉まんを全て食べて席を立つ。

 

「春蘭、絶対勝つからな!」

 

「ふっ、勝つのは私だ!」

 

二人はそう言い合って準備室に向かった。

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一刀side

 

 

舞台上

 

 

『ようやくここまでやってきました!準決勝!『魏の大剣』夏候惇対『魏の種馬』北郷一刀!』

 

 

「「「北郷死ねーーーー!」」

 

ひどい!本当に俺が何をした!?

 

『まずは『魏の大剣』夏候惇の登場!』

 

「北郷!この勝負は勝たせてもらうぞ!」

 

やっぱり元気だね、君は。

 

『次は『魏の種馬』北郷一刀の登場!』

 

もう嫌だ……

俺が何をしたんだよ……

 

『じゃぁ、始めるよ〜』

 

俺は刀を創りだす。

……こんな精神状態で良く創れたもんだ……

 

『始め!』

 

仕合を始める合図の銅鑼が鳴った。

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第三者視点

 

銅鑼が鳴った瞬間夏候惇は一刀に襲い掛った。

実は夏候惇は仕合が始まるまで考えていたのだ。

一刀にどうやったら勝てるか。

一刀は五年間で強くなった。

それは張飛との仕合を見て一瞬で分かった。

考えて出した結論。

それはただ攻めること。

攻めて攻めて一刀の体力が尽きた所で一気に決着をつける。

それが夏候惇の出した結論だった。

だが、その策で一刀に勝つことは絶対に無い。

 

「(俺の体力を減らそうとしてる?

まぁ、昔の俺ならそれで勝てたかもね。

でも……)」

 

一刀は自分の強さを理解していた。

一刀の一番の強さは張飛の早い槍を全てかわす『速さ』では無く

冷静に軌道を分析する『分析力』でも無く

どんなことにも対応できる『瞬発力』でも無い。

一刀の一番の強さは『体力』である。

一刀は師匠から体力を鍛えることを中心に鍛えられていた。

何事も基礎体力が大事だと師匠に言われていた一刀はある指令を受けた。

それは途中休んでも良いから100キロを全速力で走れというものだった。

一刀は走り、休みゴールを繰り返しそれが百回を過ぎた頃

一刀は休み無しで100キロを走れるようになった。

 

「はぁっ!おらぁぁっ!」

 

「(これじゃ、いつまで経っても決着がつかないな……

しょうがない……そろそろ俺から攻めるかな)」

 

一刀は夏候惇の斬撃を弾き夏候惇に斬りかかる。

 

「くっ!」

 

夏候惇はそれをギリギリでかわし距離をとる。

 

「くっ!これだけは使いたく無かったが……」

 

「?何をする気だ?」

 

「我が七星餓狼は我が魂魄と闘気を吸ってその真の姿を現す!」

 

夏候惇がそう叫ぶと七星餓狼が赤く光り輝き大きくなる。

 

「なんちゅう中二……でたらめな展開だよ!?」

 

「行くぞ!うおぉぉぉぉぉぉぉっ!」

 

「うわ!やば!こうなったら!」

 

夏候惇はその七星餓狼を振り上げる。

 

「くらえぇぇぇぇぇっ!」

 

そして七星餓狼を振り降ろした。

 

ドゴォォォォォォォォッン!

 

そんな轟音がして夏候惇は顔を真青にした。

一刀が死んだかもしれない……

そんな恐怖を抱いた夏候惇は泣きだしてしまった。

 

「かじゅとーーーー!わらひはなんてことをーーー!」

 

夏候惇が泣いている間にも煙は晴れて行くそして、そこに晴れていく煙の中で

夏候惇は見た。

一刀が無傷で立っているのを。

 

「いや〜危なかった〜『あれ』が出来無かったら多分死んでたね、うん」

 

一刀はそう言いながら夏候惇に近づいて行く。

 

「俺が死んだと思った?生きてるよ」

 

その言葉を聞いた夏候惇は一刀に抱きつく。

 

「かじゅとーーー!生きてるんだにゃ!?生きてるんにゃらなでなでしゅて!」

 

「はい?あの、全然関連性が……」

 

「早くなでなでしゅる!」

 

「は、はい!」

 

一刀は言われるがままに夏候惇の頭を撫でる。

そんななか夏候惇は心の中で一刀にこう言っていた。

 

「(関連性ならあるぞ。一刀。一刀が生きているからこのぬくもりを感じられるんだから……)」

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一刀side

 

 

魏の観客席

 

 

結局、春蘭は『あのままやっていても勝ち目は無い』そう言って

俺に勝ちを譲った。

そして、俺は観客席に戻って来たんだけど……

 

「「「………」」」

 

「かじゅとーー……」

 

「皆どうしたんだよ……」

 

春蘭は縛られ皆各々得物を構えている。

特に秋蘭のオーラがめちゃくちゃ黒いんだけど……

 

「私とて、好きな者を一人占めされたら怒ると言うことだ」

 

「いや、さっきのはですね秋蘭さんおr『何か?』何でもありません……」

 

怖すぎる……

やばいこの覇気は流石の俺でも耐えられない……

 

「さて、一刀、何か言うことは?」

 

「……さらば!」

 

「「「待てーーーーーー!」」」

 

今回の鬼ごっこは秋蘭が皆の怒りが収まってもしつこく追いかけてきたので

『何か要求は?』と聞いたら『一週間閨に私だけを誘え』と言ってきたのでしょうがなく承諾したら

今度は華琳達が追いかけて来て五時間程逃げて捕まった……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「本当に誰か変わってくれ……」

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後書き

 

どうでしたでしょうか?

私なりに春蘭の泣いた時のセリフを書いてみましたが

何かおかしいと思う所がありましたらコメントをよろしくお願いします。

説明
こんにちわ〜
今回は一刀VS春蘭です。
一刀君がマジでチートです。
では、始まり〜
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コメント
よかろう、俺が変わろう・・・・・・・(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ)
一刀カワイイw続きも楽しみにしてます^^(kazuto)
夏候姉妹はかわいいなぁ^^(がるでにあ)
確かに!(カイ)
gastador様ご指摘ありがとうございます。すぐに修正します。(DOWANNGO)
季典→李典ではないでしょーか?(gastador)
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