真・恋姫無双呉ルート(無印関羽エンド後)第四十八話
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 軍議が終わった後、俺達は進軍の為に陣地の片づけを開始した。

 

 とにかくこの戦いは長期戦にすると拙い、短期決戦で終わらせようという意見で皆一致していた。

 

 確かに、戦では攻める側の場合は、兵糧や士気の関係上長期戦になるとかなり不利になる、だから出来る限り短期決戦で終わらせるべし、と、孫子でも言っている。

 

 しかもこの戦いでは兵糧の現地調達が出来ないため、実質的に兵糧は自分達の領地から運搬してくることとなる。それは敵も知っているだろうから、かなり高い確率で兵糧を狙ってくるだろう。もしも兵糧を失ったら、士気は確実にがた落ちになり、遠征は失敗だ。

 

 だからこそ俺達はこの戦いは速攻で終わらせなければならない。国の防備の為に蓮華と思春達が残ってくれているが、それでも隣の劉表の動きも気になるからな・・・。

 

 あまり本国の蓄えを使いたくはない。だからこそ今ある兵糧をやりくりしながら短期決戦で決めていくしかないんだが・・・。

 

 俺はそんなことを考えながら俺は片付けられていく陣地を見回っていた。

 

 「さすが孫呉の精兵と言うべきでしょうか・・・。行動が早いですね」

 

 隣で俺の護衛をしている愛紗が感嘆の声を上げる。

 

 「ああ、しかも片付けがかなり手早い。これなら後一時間もあれば出発できるかな・・・」

 

 さすがは祭さんと六花さんにしごかれ、鍛えられただけはある。兵達の作業はかなり手早かった。

 これならもう三、四十分もあれば作業は完了するだろうと、俺は考えた。

 

 「しかし、現地での兵糧調達が出来なくなったのは痛いな・・・」

 

 「はい・・・、この揚州の敵の本拠まではかなり距離があります。このまま進み続けると補給線が伸び続けて・・・」

 

 「最後には断絶する、か・・・」

 

 愛紗は黙ったまま頷いた。

 

 

 

 そう、これが敵の領地を攻める時の最大の難点なのだ。

 

 敵の領地にどんどん深入りすればするほど、補給線は長くなる。

 

 その為兵糧や物資の輸送はどんどん困難になり、さらに敵の領地に侵攻する事になる為、敵の攻撃にさらされる可能性も段違いに高くなる。

 

 現に俺は以前の三国志の外史で曹魏との戦闘の際に補給線を攻められ、止む無く一時撤退する羽目に陥ったことがある。

 

 今回もそうなるんじゃないか、と少々不安になってしまう。

 

 「まあ一応補給線は祭さんと六花さんがいるから大丈夫だとは思うけど、ね・・・」

 

 「それでも、兵の疲労や士気の事もあります。早めに終わらせなければ・・・」

 

 愛紗は厳しい表情で呟いた。その視線は、陣地の外に向けられている。まるで、どこから敵がでてくるか探し出そうとしているみたいだ。

 

 「・・・なあ愛紗、やけに外を警戒しているな」

 

 「もちろんです。万が一、いえ、ここは敵の領地ですからかなり有り得る話ですが、突然敵の軍勢が攻めてきたときに対処できねば困りますから」

 

 「んー・・・、まあそうだよな。特に今なんかかなり隙だらけだから、ひょっとしたら今攻めてくるかもな」

 

 「やめてください。本当に攻めてくるかも・・・『ジャーーーン!!ジャーーーーン!!ジャーーーン!!』・・・!?」

 

 俺の冗談に愛紗が苦笑していると、突然どこからか銅鑼の音が聞こえてきた。

 

 よく耳を澄ましてみると、なにやら剣戟の音や悲鳴、怒号が聞こえてきた。

 

 「い、一体何が・・・・「い、一大事です!!」・・・!?」

 

 俺達が呆然としていると、突然一人の兵士がこっちに駆け寄ってくるのが見えた。その兵士は鎧の肩当の部分に数本の矢が刺さっており、表情はいかにも焦っている様子だった。

 

 「どうした!!一体何があった!!」

 

 「はっ!!突如劉?軍が奇襲して参りました!!現在孫策様と周泰様の軍が迎撃に出ておられます!!」

 

 「「な、何!?」」

 

 マジかよ!!言ったことが現実になっちまった!!冗談抜きで笑えないぞ!!

 

 「くそっ!!今の戦況はどうなってる!?」

 

 「今のところは孫策様周泰様のご活躍により侵攻を防いでおりますが、突然の奇襲で軍は動揺しており突破されるのも時間の問題です!!」

 

 「分かった!!ところで敵について分かっていることは何かある?」

 

 「はっ!!軍勢は約1000、旗印は太史です!!」

 

 「太史・・・・」

 

 ということは、太史慈か!!そういえば確か揚州攻略戦で孫策と太史慈の一騎討ちがあったはずだ・・・。アレは確か、揚州戦でも結構序盤だった・・・。

 

 ああ〜!!くそっ!!何で思い出さなかったんだ!!あれ結構有名なエピソードだったんだぞ!!確かあの戦いで孫策は太史慈と互角の勝負をして太史慈は退却するはずなんだが、この世界でもそうだという保証は無い!!

 

 「愛紗!!すぐに雪蓮達のところに加勢に行くぞ!!」

 

 「ご、ご主人様!!あなたは此処でお待ちを!!加勢には私が参ります!!」

 

 「駄目だ!!思い出せなかった俺にも責任がある!!大丈夫だ、愛紗にしごかれているから多少の戦闘には耐えられる!!案内頼むよ!!」

 

 「は、はっ!!」

 

 「ご、ご主人様!?ご主人様〜!!お待ちください〜!!」

 

 兵士に案内されて俺は雪蓮たちの処へ向かう。後ろから愛紗が叫び声を上げながら追いかけてくる。

 

 

 

 雪蓮・・・、無事でいろよ・・・・!

 

 

 

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 雪蓮side

 

 「くっ、何てことよ!こんな時に奇襲してくるなんて!!」

 

 雪蓮は斬りかかってくる敵兵を次々と斬り捨てながら吐き捨てるように言った。

 

 軍が陣地を引き払う作業の最中に突然の奇襲、予想していなかった訳ではないがこうも狙い済ましたかのようにくるとは・・・。

 

 「どこかで監視でもしてたって言うの!?」

 

 「雪蓮様!!危ない!!」

 

 明命の声に振り向くと、すぐそこに槍の穂先が迫ってきていた。雪蓮は咄嗟に体を捻り、槍を回避した。

 

 「・・・!!」

 

 「危ない・・・わね!!」

 

 雪蓮は裂帛の気合と共に南海覇王を振るって槍の穂先を斬りおとす。槍を斬られた兵士はそれでも構わず突きかかってくるが、雪蓮は咄嗟に側面に回りこむと南海覇王を一閃、兵士の首を叩き斬った。

 

 「まったく・・・、一兵卒にしては中々手強い・・・「ふん、私の兵をこれだけ倒すとは。江東の小覇王の名に偽り無し、と言ったところか」・・・な、何者!?」

 

 突然聞こえた声に雪蓮が振り向いた瞬間、突然鉄で出来た鞭が雪蓮の脳天目掛けて振り下ろされてきた。雪蓮は咄嗟に南海覇王でそれを受け止めたが、受け止めた腕はびりびりと電流が走っているかのごとく痺れた。

 

 「ほう、よく受け止めたな。さすがは武勇名高き江東の小覇王、と呼ばれるだけある」

 

 若干感嘆の混じった声が聞こえたため、雪蓮が再び視線を前に向けると、そこには両手に鉄鞭を構えたポニーテールの髪の女性が不敵な表情で立っていた。

 

 「・・・あなた、劉?のところの人間ね・・・?」

 

 「いかにも、我が名は太史慈、字は子義。我が領内に侵入してきた孫呉の連中を歓迎に参ったしだいだ」

 

 太史慈は慇懃無礼に頭を下げながらそう嘯いた。雪蓮は警戒を解かず、南海覇王の切先を太史慈に向けていた。

 

 「・・・いきなり奇襲をかけるなんて、随分と手荒い歓迎ね」

 

 「あいにくと、そちらが隙だらけだったのでな、時期的に丁度いいと考えてやらせていただいた次第だ」

 

 太史慈は不敵な表情のまま、右手に持った鉄鞭の切先を雪蓮に向けた。

 

 「さて、それではおしゃべりもここまでにして、貴様にはここでご退場願おうか。残念ながら私の獲物では首は落せないのでな・・・。替わりにその業物でも貰おうか・・・」

 

 「ふ〜ん・・・、そんなに欲しいのならあげるわよ。ただし・・・

 

 

 

 

 

 私を倒せたらね!!」

 

 雪蓮は返答と共に南海覇王を太史慈目掛けて振り下ろす。太史慈は左の鞭でそれを受け止めると、右の鞭で雪蓮の首を狙う。

 

 

 

 余談だが太史慈の使っている鞭は、御者が馬を叩いたりするのに使う長くてよくしなる物とは別物である。

 あえて言うなら、刃のない剣とでもいえる形状をしている。剣の刃に相当する部分は重く長い鉄の棒となっており、さらにその棒には十数もの節がついている。

 この武器の使用法は、節を用いて敵の攻撃を受け止め、さらにその重量をもって敵の脳天を叩き割ってしまうというものである。この武器の利点は刃物とは違い硬い鎧を身に纏っている敵でも有効なダメージを与えられることである。

 

 

 

 太史慈の持っている鞭は長さは刃の部分だけでも70p、重さは片方で三四キロは下らないだろう。もしもその様なもので首を打たれれば、確実に首の骨を圧し折り、一撃で絶命する事になるであろう。

 

 

 

 が、雪蓮もその名を馳せた武将、そう簡単にやられはしない。

 

 雪蓮は瞬時にしゃがんで鉄鞭をやり過ごす。そして南海覇王を引き戻すと太史慈の脚目掛けて振るう。が、太史慈はこれをジャンプして回避する。

 太史慈は落下しながら両手の鉄鞭を雪蓮目掛けて振り下ろす。それを見た雪蓮はバックステップで後ろに後退、標的を失った鉄鞭は地面に二つのクレーターを作るだけに終わった。

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 「随分とたいした物を持ってるじゃないの、あんたも」

 

 雪蓮は鉄鞭の威力に辟易としながら、そんな軽口を叩く。太史慈はそんな雪蓮を見ながら、左手に持った鞭を軽く掲げた。

 

 「中々のものだろう?かつて殷周易姓革命の時代、周の武王と争った殷の将軍、聞仲が用いたとされる『蛟龍金鞭』だ。雌雄二対の龍が変じたとされる鞭の威力、如何なものかな?」

 

 「・・・金じゃなくて鉄じゃない」

 

 雪蓮は内心冷や汗をかきながら、軽くつっこんだ。

 

 

 

 

 

 こいつ・・・、かなり出来る。

 

 

 

 油断したら・・・・、やられる・・・・。

 

 

 

 そんな予想が雪蓮の頭をよぎった。

 

 

 にもかかわらず・・・

 

 

 

「クク・・・・」

 

 

 

 雪蓮は哂っていた。

 

 

 

 彼女の中で『戦狂い』の血が沸き立つのを感じる。

 

 

 

 彼女の心の中の闘争本能が疼き、目の前の敵を食い殺せ、と自身に命令する。

 

 

 

 「フフフ・・・いいわ、アンタ、面白いわ!!」

 

 雪蓮は嬉々とした表情で太史慈に向かい剣を振るう。

 

 「む!?」

 

 突如雰囲気が変わったことに少し動揺しながらも、雪蓮の剣の一撃を受け止め、反撃を繰り出す。が、雪蓮は南海覇王を斜めに向けて、迫ってくる鉄鞭の威力を殺し、受け流す。

 

 太史慈はもう一方の鉄鞭で雪蓮の左肩を叩き砕こうと振り下ろすが、雪蓮は瞬時に体を大きく仰け反らせ、攻撃を回避する。そして仰け反った勢いで地面に手をつき、後方にバック転する。

 

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 「なかなかできるな・・・、貴様も。少しは楽しませてくれそうだ」

 

 「ふふふ・・・、あんたこそ、私の血を随分滾らせてくれるじゃない。久しぶりよ、こんな相手」

 

 雪蓮は舌なめずりをして、再び南海覇王を構える。その目はまるで、獲物を見つけた肉食獣の如き尋常でない輝きを見せていた。

 

 「なるほど、どうやら戦で血を見ると狂う性格のようだな・・。まるで狂犬だな」

 

 「悪かったわね、あいにく母親の教育が悪くてこうなっちゃったのよ。でも、この戦いを楽しんでるのは、あんたもでしょ?」

 

 雪蓮もまた、太史慈の瞳に宿る、自分と同じ戦狂いの色を見たのだ。太史慈はにやりと笑みを浮かべた。

 

 「・・・ばれたか、そうだ。私も少しばかり興奮していてな。思わず加減が出来なくなるかもしれないからな・・・!」

 

 「それはこちらの台詞よ!!」

 

 雪蓮は南海覇王を振り上げ、再び斬りかかった。

 

 刃は太史慈の体を切り裂こうと襲い掛かるが、太史慈は双鞭を巧みに操り、左手の鞭で攻撃を防ぎつつ、右手の鞭で反撃を繰り出す。だがその反撃も、雪蓮は紙一重のところでかわしていく。そして再び太史慈に剣を振るっていく・・・・。

 

 この繰り返しが十、二十と繰り返された。実力は伯仲し、全くといっていいほど勝負がつかない。剣と鞭がぶつかり合うたびに火花が飛び散り、まるで剣と鞭から光が放たれているかのごとくであった。

 

 「はあああああああ!!!」「おおおおおおおお!!!!!」

 

 と、雪蓮の刃が太史慈の左腕を切り裂いた、が、それに対しお返しとばかりに太史慈の鞭が雪蓮の腹部を直撃する。しかし、腕を切り裂かれた痛みもあって、致命傷には至らなかった。

 

 「くっ・・・・げほっ、げほっ!!」

 

 「ちっ・・・・」

 

 雪蓮は腹部の衝撃に腹部を押さえて地面に肩膝をつき、太史慈はどくどくと血を流し続ける腕を押さえて、雪蓮を睨み付けていた。

 

 「・・・まさか腕をやられるとはな」

 

 「ぐ・・・、あんたこそ、さっきの一撃は効いたわよ・・・」

 

 腹部の痛みによろめきながら、雪蓮はゆっくりと立ち上がった。その表情は、痛みに少し歪みながらもなお、不敵な笑みを浮かべていた。

 

 「どうやらまだやれそうだな。だが腹の痛みはまだ消えていないだろう?」

 

 「ふん!あんたの腕の傷も一緒でしょうが。怪我人相手にはこれで充分よ!!」

 

 太史慈、雪蓮共に未だに覇気は衰えていない。再び打ち合おうと各々の獲物を構える、が・・・・・

 

 

 

 

 

 「ぐはっ!!」「ぎゃああ!!」

 

 

 

 

 

 突如降り注ぐ矢の雨が太史慈の部下達を射抜いていった。

 

 「雪蓮!!」「雪蓮、無事か!?」「どうやら間に合ったようですね!!」

 

 矢の飛んできた方向に目を向けると、そこには弓を構えた数十人ばかりの兵士と冥琳、一刀、愛紗が立っていた。

 

 「冥琳、一刀、関平!!」

 

 「ちっ、邪魔が入ったか・・・。まあいい、此処は引くか。・・・全軍撤退!!すぐに引き上げるぞ!!」

 

 太史慈は突然現れた一刀達に不満そうな表情を向けながら、部下に向かって撤退の指示を出す。

 

 「ちょっ!!あんた逃げる気!?」

 

 「せっかくの戦いに水を差されたのだ。やる気が失せた。そんなに焦らなくても私は逃げも隠れもしない。貴様がこの地を侵す限り、再び合間見えることになるだろうな」

 

 そう言って太史慈は部下と共に撤退していった。雪蓮は悔しげにそれを見送った。

 

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「雪蓮、無事そうだな」

 

 「ええ、冥琳、一刀、関平遅いわよ〜!敵とり逃がしちゃったじゃない!!」

 

 雪蓮は三人の顔を見ると膨れっ面になって文句を言った。

 

 「いや悪い悪い。突然の奇襲だったから驚いてさ、俺も途中で聞いて此処に駆けつける途中で冥琳と合流したってところだから」

 

 「兵を纏めるのに少々てこずりました・・・。兵士たちも突然の奇襲に対応できていなかったようです・・・」

 

 「なによ〜!緊張感が足りないわよ、皆!!」

 

 雪蓮の言葉に、三人は心の中で『いや、あんたに言われたくないよ』と思ったのは秘密だ。

 

 「ところで雪蓮、太史慈の実力はどうだった?」

 

 「ん?あ〜あいつの名前知ってたんだ?手強かったわ、私とほぼ互角の実力、ひょっとしたらそれ以上かもね」

 

 雪蓮はどこか嬉しげな表情で太史慈が去っていった方角を見つめた。それを見た冥琳は呆れた表情を浮かべた。

 

 「・・・また雪蓮の病気が出てきたようだな」

 

 「へ?何言ってるのよ冥琳!私別に病気になんかかかってないわよ〜?」

 

 「かかってるだろうが、お前は戦狂いとか言うどの病気よりも厄介な持病を抱えてるだろう」

 

 「う・・・・、あ、あれはまあ病気といえば病気だけど・・・」

 

 冥琳の苦言に雪蓮は冷や汗をかきながら焦った表情になる。と、一刀はあることに気がついた。

 

 「あれ?雪蓮、明命は?」

 

 「ん?あ〜、あの子なら太史慈の軍を追跡して行ったわ。上手く諜報で情報を入手するつもりよ」

 

 一刀は納得すると、先ほどまでの戦闘跡を見渡す。

 

 「しかし・・・、随分とやられたな・・・」

 

 「ええ、私達の兵も結構訓練したつもりだったんだけど、連中も中々のものよ・・・」

 

 雪蓮は忌々しげに焼かれた天幕、周囲で倒れている呉の兵士の死体を見渡した。

 

 「・・・とりあえず、これではしばらく出発は難しいですね。出発を先延ばしにしましょうか・・・」

 

 「・・・止むを得ないな。こちらの負傷兵の救護も必要だ。雪蓮、構わないな」

 

 「仕方がないわね・・・。まったく劉?め・・・、厄介な武将を持っているわね・・・」

 

 雪蓮はぶつくさ言いながらも愛紗と冥琳の意見に同意した。

 

 

 

 

 

 こうして、揚州攻略戦の第一戦は幕を閉じた。

 

 呉軍は三刻程休息を取った後、進軍を再開した。

 

 

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 あとがき

 

 皆さんこんにちは。八月も終わって九月になりましたがいかがお過ごしでしょう?

 

 呉ルート第四十八話、今回は太史慈との一騎討ち編です。

 

 やっぱりというべきか、一騎討ちシーンは書くのが大変です・・・・。なんとか臨場感があるように、と書いているんですが・・・。難しいものですね・・・。

 

 後半が少々急ぎすぎかもしれませんが、それはどうかご容赦ください・・・。

 

 本当にもう少し上手く書けるようになりたいです・・・。

 

説明
 夏も終わって九月となりましたが、皆さんいかがお過ごしでしょう。

 第四十八話、投稿完了いたしました。

 今回は雪蓮と太史慈の一騎討ちとなります。おそらく孫策の武勇伝で結構有名な物の一つでしょう。

 それではどうぞお楽しみください。
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コメント
【カオナシ】関平 様 まあこの作品には天然道士級の連中がゴロゴロしていますからね。宝貝は出しませんよ!?そんなことしたらバランスブレイクしちゃいます!(海皇)
NSZ THR 様 太史慈の持っている鞭は、簡単に言えば刃の部分が棍棒みたいになっている剣ですからね。まあ棍棒と同じものと思ってくださって構いません(海皇)
BLACK 様 返信遅れて申し訳ありません。はい、太史慈の武器は三国無双で使っていたものです。(海皇)
時の灯篭 様、jonmanjirouhyouryuki 様、間違い箇所は修正いたしました。ご指摘ありがとうございます!(海皇)
思ったんですが 鞭は武器的に叩くという方向性なのに作中では殴るという方向性でこれでは棍棒の一種と見たほうがよいのでは?(NSZ THR)
敵「鳥」逃がしちゃったってw敵「将」じゃないんですか?(時の灯篭)
太史慈の武器は三國無双で出てきてるあれですね。(BLACK)
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