仮面ライダーW 驚きのU/壊れかけのメモリ(予告編) |
「翔太郎! トリガーを!」
「分かったぜフィリップ!」
超高性能バイク・"ハードボイルダー"に乗った仮面ライダーWが、"ダブルドライバー"から"ジョーカー"のメモリを抜き、代わりに"トリガー"のメモリを挿して展開させる。
『サイクロン!トリガー!』
ガイアメモリからガイアウィスパーが流れ、黒い"切り札の半身"が青い"銃撃手の半身"に変わる。
そしてそのまま左胸の"トリガーマグナム"を持つと、ロープを使って素早く移動するドーパントに嵐のように弾丸を放つ。が、相手の動きが素早く、おまけに大きな廃駐車場の中なので、鉄骨や柱が邪魔で当たらない。
「"ターザン"のメモリか・・・・・・思ったより厄介だな。照井はまだか?」
「まだ少し掛かるみたいだ。・・・・・・せめて行動パターンを掴めれば良いんだが」
翔太郎が毒づき、フィリップが対策を考える。
ちなみに、仮面ライダーアクセルである照井竜は、つい先ほどまで別の事件の捜査をしており、到着が遅れていた。
と、フィリップがターザン・ドーパントの進行方向に人影を見つける。
立っている位置が出入り口で、逆光によって顔などは全く解らないが、その背格好は高校生か大学生くらいだろうか。
「照井・・・竜? いや違う、彼はまだ移動している」
フィリップが右手でスタッグフォンを見ながら言う。
ターザン・ドーパントも遅まきながらその人影に気付き、急停止して下へと降りた。
Wはハードボイルダーを停め、ルナトリガーへとハーフチェンジしてターザン・ドーパントに狙いを定めた。
「誰だか知らねぇが、そこ危ねぇぞ!」
「・・・・・・・・・」
翔太郎が人影に注意を喚起するが、相手は応える気配がない。さすがに不審に思う二人だったが、その人影がおもむろに何かを取り出した。そして、
『ユニコーン!』
「!?」
「ガイアメモリか・・・・・・?」
人影はそのまま右手に持っている物――おそらくガイアメモリ――を腰に持っていき、何かに装填。そしてそのまま右腕を体の外側に弾くように動かす。と、
『ユニコーン!』
電子音声が鳴り響き、凄まじい衝撃波がターザン・ドーパントとWを吹っ飛ばした。
「な、なんだなんだぁ!?」
「まさか、・・・・・・仮面ライダー?」
よく見ると、先ほどまではふつうの人間と同じようだった人影の輪郭は、まるで全身にスーツを纏っているようになり、また頭からは一本の角が生えていた。
そしてその人影は、まるでフィリップの疑問に答えるかのように言った。
「・・・・・・俺はユニコーン。全てのドーパントは、散りひとつ残さず・・・・・・叩き斬る」
「ユニコーン」と名乗った人影が、セリフを言い終わると同時に右手をかざす。すると角から光が発せられ、その手に剣が握られた。
ユニコーンはそのまま自然な動作でベルトからメモリを引き抜き、剣の柄に装填する。
『ユニコーン! マキシマムドライブ!』
電子音声が流れ、刀身が眩い翠の光に包まれる。
と、立ち上がったターザン・ドーパントが、最後の悪あがきとでも言うかのようにユニコーンに襲いかかる。ユニコーンは剣を構えたまま動こうとしない。
「危ねぇ!」
翔太郎はすぐさまトリガーメモリをベルトから抜き、トリガーマグナムに装填、マキシマムドライブを発動させようとする。が、
「・・・・・・・・・!!」
ターザン・ドーパントの攻撃が当たる直前、ユニコーンはその剣を突き出し、まるで頭の角で一突きにするようにターザン・ドーパントにとどめを刺した。
剣で突き刺されたターザン・ドーパントはそのまま爆発し、変身していた人間が倒れてメモリが砕けた。
「・・・・・・・・・」
「・・・・・・す、凄い・・・・・・」
翔太郎もフィリップも、唖然としていた。
そこに、バイク形態に変形したアクセルが駆けつけた。アクセルはすぐに変形を解除し人型に戻って、エンジンブレードを構える。が、その状況に違和感を覚えた。
「おい、左。これはどういうことだ?」
「知るかよ・・・・・・突然アイツが出てきて、ドーパントをぶっ倒したんだ」
Wが、左手でユニコーンを示す。と、ユニコーンが変身を解除した。装甲が吹き飛び、中の人間が露わになる。ユニコーンはそのまま駐車場へと入ってきて、Wとアクセルから5メートルほど離れたところで立ち止まった。
ようやくユニコーンの姿を見ることができたWとアクセルは、その服装を見て驚く。それは、風都でもその名を轟かせる名門私立高校、天ノ川高校の制服だったのだ。
Wとアクセルが唖然としている中、彼が口を開く。
「俺は突斑槍(つきむら そう)。仮面ライダー・・・・・・ユニコーンだ」
彼の手には、ブレイクしたはずのT2ガイアメモリ、"ユニコーン"が握られていた。
to be continue......?
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こちらもPixivにもありますが、なんというか、続きを読みたい人の数の差が気になるというか。はい。 続きが読みたいって言う方がいらっしゃったらえーとよく解りませんがお知らせ下さい。出来たら書きます。 | ||
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