真病姫無双 魏√アフター
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侍女「姫様、まってください〜」

 

??「あはは、捕まれるものなら捕まえてみなさい!まぁ無理でしょうけどね」

 

侍女「だから待ってて・・・・きゃぁ」(どんっ)」

 

侍女「すっすみません・・・・北郷様!?」

 

一刀「大丈夫?どこかひねってない?」

 

侍女「はっはい・・・それより北郷様こそお怪我はありませんか?」

 

一刀「大丈夫だよ・・・・それより――がいつも迷惑かけて・・・」

 

侍女「いえ、そんなことありませんよ・・・それに姫様の世話をするのが私たちの仕事ですから・・・」

 

一刀「ありがとう・・・・華琳に相談してみるよ」

 

侍女「では・・・姫様〜」

 

一刀「元気すぎるのも・・・考え物だな」

 

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同時刻 華琳は・・・・

 

華琳「・・・・・ふぅ、やってもやってもきりがないわね・・・桂花、次の頂戴」

 

桂花「はい、華琳様」

 

執務室にて案件の処理をしていた・・・・

 

ただいつもと違っているのは場所が北郷一刀に預けられた執務室だということ

 

天の御使いでもあった彼を保護する目的で作られたこの部屋は

 

彼女たちが使ってる執務室、軍儀室よりもはるかに良いつくりになっている

 

もちろん一刀が本来使う場所なのだが役職がいまだに警邏部の最高位程度なので機密も何もなかった

 

なので時折ひと言一刀に使用する旨を伝え、極秘案件を処理していた

 

(コンコン)

 

秋蘭「秋蘭です。」

 

華琳「あいてるわ・・・・」

 

秋蘭「失礼します・・・・華琳様、先日の合同演習の結果をここに・・・・」

 

華琳「ありがとう・・・・桂花、風と稟を・・・」

 

桂花「はい」

 

秋蘭「あと、また逃げ出したと・・・」

 

華琳「はぁ・・・・またなの?・・・・なんでこう、一刀に似たのかしらねぇ」

 

秋蘭「・・・・我らにしてみればうらやましい限りです」

 

華琳「今日はしっかり怒らないといけないわね・・・・はぁ」

 

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??「あーおかしい、私を捕まえられるはずないのにあんなに必死になっちゃって・・・・あはははは」

 

彼女の名は曹丕 魏王曹操と北郷一刀の間に生まれた子である

 

曹丕「それにしても・・・・誰も私の父様について知らないなんて・・・母様に聞いても教えてくれないし・・・・まぁ、私の父様だものきっと誇り高い名の在る人に違いない・・・・」

 

曹丕「そういえば、母様の身近な男って・・・あの北郷ってやつしかいないけど・・・・何のためにおいてるのかしら?・・・昔、母様が保護したっていってたけど・・・武も知もない人が何で母様のそばに?」

 

曹丕「ん・・・気になる・・・あ、あそこにいるのは凪たちだ」

 

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凪「真桜、沙和。こっちは終わったぞ」

 

真桜「こっちもおわりや・・・沙和はどうや?」

 

沙和「もうすぐおわるの〜・・・あ」

 

凪「ん?こっこれは・・・曹丕様」

 

曹丕の姿が見えた途端に膝を付く礼をしようとする凪たちを曹丕が無用だと告げる

 

曹丕「そんなことしなくていいって・・・それよりこんな道でやったら通行の邪魔じゃない?」

 

凪「たしかにそうですね・・・曹丕様は何か街に御用でしょうか?」

 

曹丕「う〜ん・・・用はないんだけどね・・・・ねぇ、凪たちは私の父様について何かしらないかな?」

 

凪「・・・・自分は知りません」

 

真桜「うちもわからんなぁ」

 

沙和「沙和もわからないの〜」

 

曹丕「そう・・・凪たちならシッテルとおもったんだけどな〜・・・・はぁ」

 

凪「そっ曹丕様はその・・・父様に会いたいのでしょうか?」

 

曹丕「そりゃ会ってみたいわよ・・・それにきっと凄い人なんだろうな・・・何せ魏王の母様と結婚するなんて・・・並みの男じゃできないわよ・・・」

 

凪「そうですね・・・・」

 

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一刀「おーい、凪。真桜。沙和」

 

凪「あ、隊長」

 

真桜「ほんまや〜」

 

沙和「やっほ〜、たいちょう」

 

一刀「お前らこんなところで油うってていいのか?午後は調練だろ?」

 

凪「あ、そうでした」

 

沙和「わすれてたの〜」

 

真桜「隊長、おおきに」

 

一刀「ちょっとまて!」

 

三羽「「「はい?」」」

 

一刀「・・・・・華琳にコレを渡してくれ・・・あと調練の最終確認もしろよ」

 

三羽「「「はーい」」」

 

一刀「それで・・・・なんで曹丕がここにいるんだ?」

 

曹丕「関係ないでしょ・・・・あー、気分悪い」

 

一刀「まぁ・・・華琳に心配かけるなよ・・・」

 

曹丕「うっさい!あんたに言われなくたってねぇ・・・・」

 

一刀「おー、こわいこわい「隊長」どうした?「・・・・で・・・・でして」わかった。じゃぁな曹丕」

 

曹丕「二度と戻ってくるな!」

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一刀「・・・・要求は何だ?」

 

男「金だ・・・それと馬を用意しろ」

 

一刀「それでソノコを開放してくれるのか?」

 

男「んなことより、さっさと用意しやがれ・・・さもねぇと・・・」

 

??「お父さん、こわいよ〜」

 

一刀「待ってろ、琉衣・・・わかった金はいくらだ?」

 

男「そうだな・・・・一生遊んでも使い切れないだけ用意してもらおうか」

 

一刀「・・・・わかった・・・琉衣、もうすぐだからな」

 

琉衣「うん」

 

警邏兵「隊長・・・本当によろしいのでしょうか?」

 

一刀「構わない・・・責任は俺が取る」

 

警邏兵「はぁ・・・」

 

一刀「お前の要求したとおり馬と一生かかっても使い切れない金だ」

 

男「へへへ・・・おら、どけどけ!」

 

一刀「そのこは返してもらうぞ」

 

男「はぁ?んなわけねぇだろ・・・・こいつは俺が無事逃げ切れたら解放してやるよ」

 

一刀「そうか・・・・まぁ・・・・俺なりに譲歩したつもりなんだがな・・・・」

 

男「へっ、なにいってやがる!おっと変なまねするなよ・・・このガキの命が惜しかったら何もしないことだな・・・」

 

一刀「・・・・はぁ、琉衣」

 

琉衣「はい!何でしょうか?お父さん」

 

一刀「やっちゃっていいよ・・・」

 

男「何ほざいて・・・・ぐはっ・・・やめっ・・・・」

 

あまり聞きたくはない音がやんだとおもったら男だったものはその場に崩れ落ちた

 

琉衣「はい!お父さん、判子です」

 

一刀「ありがとう、琉衣」

 

返り血で赤くなった琉衣をもってる布で丁寧に拭いていく

 

 

一刀「それじゃぁ・・・後は頼んでいいか?」

 

警邏兵たち『はっ』

 

一刀「さぁ、お母さんの武勇を見に行こうか」

 

琉衣「はい!」

 

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曹丕サイド

 

北郷が兵から何か聞いて即座に行動した・・・気になる

 

私も後からその場所にいくと男が子供に刃物をつきつけながら何か叫んでる

 

もう少し近くに・・・

 

男「このガキの命が惜しかったら馬と俺が一生かかっても使いきれないだけの金を用意しな!」

 

なっ・・・なんてむちゃくちゃな要求だ・・・そんな金など、国庫でないと手にはいらないぞ

 

一刀「はぁ・・・それでそのこが開放されるのか?」

 

何を言っているんだあいつは・・・確かに子供の命は大切だが・・・あんな要求受け入れるわけ・・・

 

一刀「馬とお前が一生かかっても使い切れない金だ・・・・さぁ返してもらおう」

 

馬はわかるが・・・・なんだあの判子は・・・・あんなものが金になるのか?

 

一刀「返してもらおうか」

 

男「んなわけねぇだろ」

 

どこまでも下種なんだ!私が成敗してくれる!

 

一刀「はぁ・・・俺なりに譲歩したつもりなんだがな」

 

何を言ってる

 

一刀「琉衣、やっちゃっていいよ」

 

何をするっていうんだ?あの子はまだ・・・幼い・・・・

 

バキバキゴキゴキとまるで物のように男は幼いあの子に壊されていく

 

一体どこからあんな力が・・・

 

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琉流「こら、琉衣!一体なにをしたの!?」

 

一刀「まぁ、琉流、そんなに怒らないでやってくれ・・・俺がもっとちゃんとしていれば・・・・

 

琉流「兄様・・・・はぁ・・・一応その場に兄様がいたから何とかなりましたけど・・・どうして私の力が遺伝したのかな〜」

 

琉衣「それはお父さんを守るためです!」

 

一刀「あははは・・・なら、頼りにしてるよ。琉衣」

 

琉衣「はい!」

 

一刀「琉流もね」

 

琉流「はい、もちろんです」

 

 

曹丕「・・・・はぁ」

 

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とぼとぼと城壁をあがりいつもの場所にきてしまった・・・・

 

普段人がいない場所で一人・・・・見知った顔が空を眺めていた

 

曹丕「母様」

 

華琳「あら、曹丕じゃない・・・どうしたの?ため息なんかついて」

 

曹丕「母様こそ・・・」

 

華琳「今日は一緒にいるはずだったのだけれどねぇ・・・・あんなことがあったから譲ったわ」

 

曹丕「琉衣のことですか?」

 

華琳「ええ、「母様」なにかしら?」

 

曹丕「私には・・・・父様という存在はいるのでしょうか?」

 

華琳「・・・・・」

 

曹丕「ここ数日・・・・いえ、もっと前から皆に聞いて回りました・・・ですが、皆頑なに口を閉ざしてるとしか思えないのです・・・・」

 

華琳「・・・・・納得はしてないようね」

 

曹丕「いないならいないとはっきり言われたほうが・・・・まだましです」

 

華琳「・・・・・真実を知れば・・・・いえ、まだ早いわね」

 

曹丕「母様も同じなんですね」

 

華琳「ええ・・・・」

 

曹丕「わかりました・・・・・先に失礼します」

 

 

華琳「はぁ・・・・まだまだ掛かるのかしら」

 

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おまけ

 

桂花「華琳様!出産おめでとうございます!」

 

『おめでとうございます!』

 

華琳「ええ、ありがとう・・・この子が私と一刀の子ね・・・フフフ」

 

一刀「華琳・・・あまり無理するなよ」

 

華琳「ええ、わかってるわ・・・一刀」

 

一刀「ん?なんだ?(ボソボソボソ)わかった」

 

一刀「凪、秋蘭。華琳を寝室に連れて行ってくれ」

 

二人「わかった「はい」」

 

一刀「二人が戻ってきたら今後・・・・華琳が休んでる間のことを話す・・・」

 

 

 

 

凪「ただいま戻りました」

 

秋蘭「そんな顔をするな、華琳様は今すこし眠っておられる」

 

一刀「・・・ああ、わかった・・・では」

 

一刀「武官筆頭、春蘭。補佐に稟 副官は秋蘭 補佐は琉流と季衣!」

 

春蘭「おう」稟「はい」秋蘭「わかった」二人「はい!」

 

一刀「筆頭軍師、桂花 補助は凪」

 

桂花「ええ」凪「がんばります」

 

一刀「警邏は真桜と沙和がやってくれ・・・大変だろうけど頼めるか?」

 

真桜「もちろんや」沙和「でもたまには助けてほしいの」

 

風「おや?おにーさん、風は何をすればいいのですか?」

 

一刀「風には華琳の世話を頼みたい・・・・お前以外に適任がいないからな・・・」

 

風「おお!責任重大なのですよ〜」

 

一刀「それと華琳のことだ・・・体が動くようになったら何かしらしたがると思う・・・全力で阻止してくれ・・・これは琉流の時と同じだな」

 

風「でもいいんですか?華琳様は風たちの主でもあるんですよ〜?」

 

一刀「それについては責任は俺が背負う、何か要求するなら可能な限りかなえよう」

 

風「では、子供ができるまで何度も出してくださいってお願いがあったらどうするのですか?」

 

一刀「かなえるさ・・・・元から魏の種馬と呼ばれてるしな」

 

風「おおう」

 

一刀「最後になるが・・・コレは俺と華琳からのお願いだ」

 

一刀「・・・・華琳のこ、曹丕には父親が俺だと伝えないでくれ」

 

秋蘭「それはなぜだ?」

 

一刀「今はなんともいえない・・・・けど、曹丕が成長すればおのずとわかるはずだ・・・・だから頼む」

 

頭を下げる俺に皆は頼もしい返事を返してから退室していく

 

霞「・・・・うちは?」

 

一刀「・・・霞には蜀と呉に護衛として着てもらう・・・・いいか?」

 

霞「ええで・・・・ほんなら準備せんとな」

 

一刀「ああ・・・・」

 

 

 

 

一刀「華琳」

 

華琳「・・・・ん」

 

一刀「しばらく留守にする・・・・だから無茶をしないでくれよ」

 

華琳「・・・・はい」

 

一刀「愛してるよ・・・華琳」

 

華琳「私も・・・一刀大好き」

 

 

 

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一刀が大人に見える……。(readman )
知ったらがっかりするのか、誇らしく思うのか・・・・(黄昏☆ハリマエ)
曹丕には父親(一刀)のことを話していないのか…(アロンアルファ)
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