真・恋姫†無双異聞〜皇龍剣風譚〜 第十五話 哀歌 後編 |
真・恋姫†無双異聞〜皇龍剣風譚〜
第十五話 哀歌 後編
壱
「よし!甲、乙ともに、車輪の固定は完了したな!」
凪がよく通る声でそう叫ぶと、前方の架橋車(かきょうしゃ)の傍で作業をしていた数人の兵士達から、「応!」と言う、威勢の良い返事が返って来る。凪は満足そうに大きく頷くと、愛馬、龍風に乗った北郷一刀と、その両脇で作業を見守っていた夏侯惇こと春蘭、夏侯淵こと秋蘭、周泰こと明命の四人の方を振り返った。
一刀が凪の目を見て頷くと、凪も無言で頷いて踵を返す。一呼吸の間を置いて、凛とした声が響いた。
「では、杭を装填せよ!橋桁(はしげた)、展開用意―――始め!!」
凪の号令の元、兵士が数人がかりで架橋車の本体の横に付いた巨大なクランクを回し始めると、折り畳まれていた橋桁がゆっくりと起き上がり、増水して濁った河に向けて影を伸ばして行く。それを黙って見ていた春蘭は、沈黙に耐えかねたように一刀に尋ねた。
「北郷。本当に、この様な広い河に架橋車で橋を架けられるのか?そこらの城の堀などとは、距離が違い過ぎると思うのだが……」
「まぁ、大丈夫だろう。構想自体は俺が天に戻る前に考えた物だが、それを真桜が三年掛かりで実用化してくれたんだ。信じて良いと思うぞ―――最も、本来は災害時の救護活動用に使うつもりだったんだけどな……。その初陣が戦ってのも、何ともなぁ」
一刀が、複雑な表情で春蘭の質問にそう答えると、秋蘭が微笑みながら言った。
「気持ちは分かるが、結果として華琳様たちを救う為に役に立ったのだ。それで良しとしてくれ、北郷」
「そうですよ、一刀様!それに、次に出番がある時には、きっと本来の使い方が出来ますよ!」
隣で話を聞いていた明命も、そう言って大きく頷く。
「分かってるさ、秋蘭。ただの感傷だ。気にしないでくれ。明命も、ありがとうな……おっ、そろそろだぞ」
一刀は、二人に礼を言ってから架橋車に視線を戻した。すると、ちょうど河の三分の一程の距離にまで伸び切った橋桁の両脇に取り付けられていた丸太が、固定されていた縄を切り離され、その先端を濁流となっている水面に沈ませたところだった。
丸太はそのまま橋台となり、兵士達がそこまで駆けて行って、素早く鉄の補強具で丸太を固定し直して、大槌を使って杭を川底に押し込んで行くと、瞬く間に河の中程までの距離の橋が完成した。
「さて。問題は、ここからか……」
秋蘭が、橋から目を離さずにそう呟くと、一刀も誰にともなく頷いて、凪の方に視線を向けた。凪は、待機していた兵士達に指令を出していた。
「よし、追加の橋桁と丸太を出せ!動かす時は、勢いを出し過ぎないように注意しろよ!」
凪のその言葉と共に、既に架かっている橋桁の上に、もう一枚の橋桁が滑る様に移動して乗った。
「北郷。私には、あの橋桁が“浮いて”いる様に見えるのだが、あれはどうなっているんだ?」
春蘭が、隻眼を丸くしながら橋桁を見つめて一刀に問いかけると、一刀は小さく微笑んで答えた。
「あぁ。あれはな、移動させやすいように、橋桁の下に滑車を付けてあるんだよ。滑車の付いてる位置がかなり内側だから、ここからだと、確かに浮いてる様に見えるなぁ」
春蘭は、一刀の言葉に「ふぅん」と、曖昧な返事をして、新しい橋桁の両端に、橋台となる丸太が取り付けられる様子をじっと眺めた。橋桁は、凪の号令と共に橋の先端までゆっくりと進み、先程と同じ様にゆっくりと展開して、河の上に新たな道を作って行く。丸太を固定していた縄が切り離され、新たな橋台となって濁流を穿つと、凪と兵士達は、僅かにホッとした顔をしてから、先程の補強作業を再び施し始めた。
「どうやら、上手く行きそうだな、北郷」
秋蘭がそう言って、微笑みながら一刀を見遣ると、一刀も、小さく息を吐いて微笑み返した。
「あぁ……そうみたいだな、秋蘭。強度的にも、この位の人数なら問題なさそうだ……ふふっ」
「不謹慎だぞ、北郷!この非常時に、何を笑っている?」
春蘭が、不機嫌そうにそう咎めると、一刀は口に片手を当てて、もう片方の手で『すまない』と言うジェスチャーをした。
「悪い、春蘭。いや、つい、思い出し笑いをな……」
「思い出し笑い?」
一刀は、訝しげに小首を傾げる春蘭に向かって頷くと、呼吸を整えてから口を開いた。
「そうだ。あの架橋車の“追加部品”の案に予算を貰おうとして桂花に話に行った時、散々に言われたのさ―――」
かのネコ耳軍師殿曰く、『展開に時間が係り過ぎて、攻城には使えない。デカイだけの良い的』、また曰く『そんな嵩張る物は行軍の邪魔になるし、陣形の速やかな構築に支障をきたす』またまた曰く、『そもそも、数千の軍勢が一気に通過するのに耐えられないのでは、“移動する交通手段”足りえない』、エトセトラエトセトラ……。
「いつもの罵詈雑言も合わせたら、軽く半刻はコケにされ続けたなぁ」
一刀が、どこか遠くを見詰めながらそう呟くと、秋蘭が苦笑いを浮かべて首を振った。
「そうか、それは災難だったな」
「まぁ、『軍事目的で計上した方が予算取りやすいかな』とか、小賢しい事を考えてた俺の自業自得ではあったんだけどさ」
「しかし、そこまで桂花にボロクソ言われて、結局、どうやって予算を出させたのだ、お前は?」
「別に……今度はちゃんと、災害時の人命救助用として申請しただけだよ」
一刀が、不思議そうな顔をした春蘭の問いに悪びれた様子もなくそう言うと、秋蘭が意味ありげに嗤って言った。
「で、桂花の態度が軟化したところで、閨で駄目押し―――か?」
「失礼な。俺は、閨での睦言にまで仕事を持ち込むほど無粋じゃないぞ。きちんと企画書を出して、納得してもらったさ」
一刀が、さも心外だと言う様に眉を顰めるのと同時に、凪が待機組の将達の元に駆けて来た。
「隊長!作業が終了しました。何時でも行けます!が―――」
凪が、溌剌(はつらつ)とした報告の最後を伏せ目がちに濁すと、一刀は眉間に皺を寄せて頷いた。
「耐久度、か……」
「はい……。工兵長の話では、安全に渡れるのは、恐らく行きの一度だけだろうとの事です。帰りの安全は保障出来ないと……」
凪は、歯噛みしながらそう言って、意見を求める様に一刀の顔を見返した。
「まぁ、元々、完全武装した騎兵を大量に渡らせる為の設計じゃないからなぁ……止むを得んだろ。良いさ、取り合えず急ぐのは行きだけだし。最低限の人員を残して、全軍が渡り終わったら架橋車と橋桁を回収して帰還させてくれ」
「ちょっと待て、北郷!」
一刀の凪への指示に、春蘭が割って入った。
「それでは、華琳様の退路が無くなってしまうではないか!もしもの時は華琳様だけでもお逃げになられるよう、橋は残しておくべきだろう!」
「おいおい春蘭……。魏武の大剣ともあろう者が、覇王・曹操に刃を向けた反逆者相手に、戦う前から背を向ける事を考えてるのか?」
驚いた様な顔でそう言った一刀に、春蘭は顔を真っ赤にして“七星牙狼”の柄に右手を伸ばした。
「貴様、この私を誰だと思っている!それ以上の戯言は許さんぞ!華琳様に仇成す愚か者など、全てこの夏侯元譲の剣の錆にしてくれるわ!!」
一刀は、今にも剣を鞘走らせそうな春蘭の怒気を受けて、然りとばかりに頷いた。
「だろう?戦う前から逃げる事を考えるなんて、お前には似合わない。細かい事は俺や秋蘭に任せて、春蘭は、華琳の敵を打ち滅ぼす事だけを考えていればいいんだよ」
一刀のその言葉がよほど予想外だったのか、春蘭は一瞬、ポカンと口を開けて一刀の顔を見詰めた後、「ぐぬぬ」と、言葉にならない唸り声を上げて言った。
「良いだろう……もう、これ以上は言わん。だが北郷、貴様が橋を退けたせいで華琳様にもしもの事があったなら、その時は地獄の底まででも追いかけて、その首を叩き落としてやるからな!」
「無論だ。そんな追い掛けるのが面倒な所まで逃げたりしないよ。素直にその場で首を差し出そう」
一刀が間髪入れずにそう答えると、春蘭は鼻を一つ鳴らして一刀達に背を向け、自分の指揮する部隊の所まで馬を歩かせて行った。
「見事だったな、北郷。まるで、風か稟辺りが乗り移った様だったぞ?」
事の成り行きを黙って見守っていた秋蘭が、去って行く姉の背を見詰めながらそう言うと、一刀は肩を撫で下ろして額を拭った。
「茶化すなよ、秋蘭―――まったく、まだ会敵もしてないのに脂汗を掻いちまった」
「ふふっ、なんのなんの……。中々どうして、様になっていたぞ」
からかう様な口調でそう言って微笑む秋蘭の横で、明命が控えめに口を開いた。
「でもでも、一刀様。本当に、橋を退けてしまって宜しいのですか?私は、春蘭様のご意見も最もだと思いますけど……」
「おいおい、明命。お前まで何を言ってるんだ?」
「へっ?」
明命が、困った様に苦笑を浮かべる一刀の顔をまじまじと見返すと、同じ様な表情をした秋蘭が、横から話し出した。
「まぁ、元々、敵対していた国の将であるお前が思い至らないのは無理もないかも知れないが、我々は別に、敵国の領土に侵攻する訳ではないのだぞ。明命」
「え?」
「つまりな、張繍の勢力圏は宛城周辺のみ―――その周りは全て、我が魏の領土だ。逃げようと思えば、逃げ道など幾らでもあるのさ。南陽郡そのものが全て蜂起したと言うのなら、とっくのとうに許昌や都に異変が報告されている筈だからな」
「…………はぅあ!?そう言えばそうでした!何で気付かなかったんでしょう。恥ずかしいです……」
秋蘭の言葉を聞いた明命が恥ずかしそうに頬を染めて項垂れると、一刀はその様子を見て優しく微笑んだ。
「ははは。明命は魏の人間じゃないんだから、他国の地方領主が反乱を起こして君主を拉致したなんて聞かされたら、その周辺地域も制圧されていると無意識に思い込んで当然さ。何にせよ秋蘭の言う通りだし、宣戦布告をするにしても、華琳達を拉致した段階でなきゃ、時期的におかしいからな」
そう。正しく、秋蘭の言う通りだった。張繍が今の今まで五体満足でいられるのは、曹魏の玉(ぎょく)たる華琳を、その掌中に“生きたまま”監禁していると言う一点にある。もしも華琳の首を取り、南陽郡を独立勢力として魏に反旗を翻していたならば、華琳を支えていた重臣達と蜀・呉の連合軍によって、それこそ瞬きの合間に踏み潰されていたに違いない。
「問題は、魏の人間である我が愚姉が、それに全く気付いていないと言う事だ……」
秋蘭が、やれやれと言う様に肩を竦めて溜息を吐くと、一刀は苦笑を浮かべながら頷いた。
「まぁ、それでこその春蘭だろ……さて、じゃあ行くか!渡河が終わったら、秋蘭たちは最寄の宿駅で馬を交換してくれ。俺は明命を乗せて、そのまま先行する」
「そんな、危険です隊長!」
一刀の言葉を聞いた凪が条件反射の様にそう叫ぶと、一刀は笑って言った。
「心配しなくても、無茶なんかしないよ。それに、張繍に大規模な防衛部隊を派遣するほどの余裕はない筈だし、もし上手く宛城の近くまで見つからずに行けたら、明命に城内の偵察に行ってもらえるだろ?折角、千里を駆ける“龍馬”が居るんだから、有効に活用しなきゃ損じゃないか、なぁ、龍風?」
一刀が凪の言葉に答えながら、右手で龍風の紅蓮の鬣をわしゃわしゃと撫でてやると、龍風は大仰に鼻から息を吐き、『もう好きにしてくれ』とでも言う様に首を振った。秋蘭は、一瞬だけ逡巡すると、静かに頷いた。
「分かった、北郷。こちらは任せてもらおう……凪も、良いな?」
「しかし……!!」
凪が、それでも尚、食い下がろうとすると、秋蘭は手でそれを制し、幼子に言い聞かせる様に優しく言った。
「凪、一刻を争うのだ。使えるものは何でも使いたい。北郷と明命が我々の到着までに敵状を詳しく探ってくれていれば、それだけ華琳様たちの生存率が高まる」
「……はい」
凪が、口惜しげに唇を噛んで頷くと、その様子を見かねた明命が、励ます様に凪に声をかけた。
「大丈夫ですよ、凪さん!一刀様は、私が一命に賭してお守りしますから!」
「明命様……はい。どうか、隊長を宜しくお願いします!」
「何かさぁ……俺って、相変わらずダメ男な感じだよなぁ……皆に心配ばっか掛けて……」
馬上の明命に深々と頭を下げる凪を見て、一刀が秋蘭に呟くと、秋蘭は笑って言った。
「莫迦を言うな。惚れた男の命を心配しない女が何処にいる。それにな、北郷。普段は兎も角、ここ一番の所でお前がダメだった事など、一度もないぞ。少なくとも、私はそう思っているさ」
「秋蘭……色々と引っ掛かる所はあるけど、ありがとう―――じゃあ、行くか!」
一刀が、秋蘭に微笑みかけてからそう叫ぶと、その場に居た三人は頷いて、それぞれの持ち場に戻って行った。既に自分の隊の所で待機していた春蘭も、一刀の声を聞き付けて兵達に騎乗の号令を掛ける。
「待っていろ、華琳、季衣、流琉……今行くぞ」
一刀は、場の空気が、戦場のそれに少しずつ近づいて来るのを感じながら、宛城がある筈の方角の空を見遣って、そう呟いた。
弐
「ぐぅうううううう!!」
陰鬱な薄暗がりの支配する空間に、もう幾度目かも定かではない覇王のくぐもった苦痛の呻きが響き渡った。細い顎が感電した様に跳ね上がり、白い首が、液体を飲み下しているかの様に隆起と沈降を忙しなく来り返す。着せられた純白の袍(パオ)は、脂汗でじっとりと濡れていた。
しかし、中原の覇者とまで呼ばれたこの美しい少女に意のままに苦痛を与えている張本人は、征服の悦楽に浸る様子もなく、忌々しげに唇を歪めた。
「まだ……まだなのですか?たった一言……一言を言ってさえくれれば、この痛みから解放されると言うのに……!!」
張繍が、怨嗟とも懇願とも着かない口調でそう叫ぶと、華琳は、汗の滲む顔に不敵な笑みを浮かべた。
「見くびらない事ね、張繍……。この程度では、私を屈服させるより、年が明ける方が早いわよ?」
全身を汗で濡らし、肩で息をしている少女の戯言はしかし、真実の響きを帯びて張繍の耳を穿った。
「何故……?」
張繍は、愛しい覇王をその手に捕えてより数日の間、幾度も脳裏をよぎった疑問を、初めて口にした。
「一体、何がいけないと言うのです!?この私の何が!!私とあの男に、どんな違いがあると言うのですか!!?」
華琳は、その悲哀すら漂わせた張繍の問いを、あくまでも優雅な冷笑で受け止めた。それは紛れもなく、嘗(かつ)て、自分に逆らった者を容赦なく屠って来た魏の覇王・曹孟徳の微笑みであった。
「哀れなものね、張繍。国を揺るがせてまでその手にする事を選んだ女がどんな人間で、何を求め、何を求めていないかすら解っていないのですもの」
それは、異様な光景だった。地下牢に少女が繋がれている事ですら異様であるのに、その囚われの少女が、自身を捕縛し苛んでいる絶対的であるはずの存在を、その身に纏った覇気のみで圧倒しているのだから。華琳は、自分の両腕を釣り上げている鎖など存在しないかの様に、悠然と鼻から息を吐いた。
「あなたが私を欲する気持ちなんて、所詮はその程度……私の考えを察する努力もせずに、私が手に入らないのが気に食わないと言って駄々を捏ねる―――そこらの子供の下らない焼き餅と同じなのよ」
「そんな事はない!!そんな事は……。私は現に、こうして地位も名誉も命も、全て捨てる覚悟で……!」
「違うわね」
華琳は、言い淀みながらも必死に絞り出した張繍の言葉を、事もなげに断ち切った。
「今あなたの言った全ては、とっくの昔にあなたのものではないわ。“この私が”、あなたに持つ事を“許していた”ものよ。私がそうしたいと望めば、何時でもあなたから取り上げる事が出来た……そんなものを今さら差し出されたところで、毛ほども嬉しくないわね」
「この……!!」
張繍が憤怒の表情を浮かべ、その額に埋め込まれた黒い宝玉が輝き出すのと、華琳が今までの冷笑とは違う不敵な微笑みを浮かべたのは、ほぼ同時だった。華琳の視線が自分を見ていない事に気が付いた張繍が慌てて背後を向くと、その瞬間、くぐもった爆発音と共に、張繍の視界は白い“もや”に覆われていた。
「おのれ、曲者か!!」
張繍が、何事かを叫びながら、自分の袍の袖で必死に“もや”を払おうとしているのをジッと見ていた華琳は、不意に頭を下げ、両手に力を込めた。すると次の瞬間、鋭い風切り音と共に飛来した何かが、華琳の手首の辺りの鎖を、鈍い金属音を伴って断ち切っていた。
「上出来よ、流琉……」
華琳が、そう呟きながら床に崩れ落ちそうになると、“もや”の中を突っ切って表れた翡翠色の髪の少女が、すかさずその細い身体を抱き支えた。華琳を縛っていた鎖を断ったのは、典韋こと流琉の放った伝磁葉々の一撃だったのである。
「華琳様……遅くなってすみません!お叱りは、ここを出た後に!」
流琉は、返事も待たずにそれだけ言うと、華琳の身体を軽々と抱え上げ、脱兎の如く地下牢の出口に走り出した。廊下に出た華琳は、流琉の背に負ぶわれながら、上手く声の出ない口を何とか開いた。先程の張繍への口上で、本当に精も根も尽きかけていたのである。
「る……る……。き、季衣や、親衛隊の者たちは……?」
「大丈夫です!他の皆さんは、今、季衣が探してくれてます!合流場所も決めてありますから、華琳様は少しお休みになっていて下さい!」
流琉が顔を動かさずにそう言うと、華琳は、漸く肩の力を抜いた。
「そう……良かった……。流石は、私の悪来と虎痴……ね……」
「はい、華琳様。御身は、この悪来典韋が、必ずお守りしますから……」
流琉は、絞り出す様な言葉の後から聞こえて来た、規則正しい寝息を首筋に感じながら、行く手に見える暗闇を見据えて、ぽつりとそう呟いた。
あとがき
今回のお話、如何でしたか?仕事が変わったりPCの調子が悪くなったりで、すっかり更新が遅れてしまって、待っていて下さった方に申し訳ないです。恋姫ラウンジも、仕事が終わって帰って来る頃には皆さん落ちてしまわれたあとで、暫く行けてなくて寂しいですし……。
ゆっくり他の方の作品も観れてないので、これから少しずつ観ていきたいと思います。
今回はあまり動きがない感じの回になってoしまいました。ちょこちょこと断続的に書いていたからかなぁ……(;´∀`)
ともあれ、仕事にも大分慣れて来たので、次回はもっと早くに投稿出来る様に頑張ります。なので、見捨てずにいてやって下さい。それから、コメント、応援メッセージなど、大変励みになりました。ありがとうございます。
あとは、忘れられていない事を祈るばかり……。
では、また次回、お会いしましょう!!
説明 | ||
お待ち下さっていた方、いらっしゃったら、大変お待たせいたしました。諸事情により中々更新出来ませんでしたが、漸く再開します。 | ||
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