真・恋姫†無双 一刀は麗羽の父親です その4
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日が開けついに戦いの幕が上がるのだった。

 

「どれどれ〜っと。先陣は孫策と劉備か・・・どうする?」

 

「とりあえずはいつも通りでいこうか。・・・呂布、陳宮は丁原の補佐を。そうだな大量の槍を持ってついていけばいいさ」

 

「・・・ん、わかった」「はいなのですぞ」

 

「張遼と馬岱はここに残り守備隊の指揮を。馬超は騎馬隊を率いて待機、司馬徽の指示でいつでも出れるようにしていてくれ」

 

「了解や」「任せてよ」「わかったぜ」

 

「孫尚香と華雄は・・・俺についてきてみるか?」

 

「本当!?やった」「はっはい!!」

 

一刀が指示を出し終えた所で全員が動き出した。

 

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「先陣になっちゃったけどどうしようか?」

 

「うう〜ん、挑発って訳にもいかないよね、朱里ちゃん?」

 

「それは無理です桃香様。董卓軍だけならいけたでしょうが向うには」

 

「孫堅様をはじめ歴戦の猛者がいるか・・・如何するべきか?」

 

孫策と劉備はそれぞれの軍師と共に如何動くか話し合ってると

 

「心配せずともあの方々なら打って出て来ますぞ策殿」

 

「如何いう事、祭?」

 

「指揮を執っているのは間違いなく袁郷様じゃ。あの方はどんな戦でも最初に打って出て勝利を勝ち取るお方。じゃから此度も打って出て我らの数を減らしにこられるじゃろ」

 

「なるほど。それで勝てるほどの実力を持つ人だということですね」

 

「それにしても祭って袁郷って人知ってるのね、しかも様付けまでして」

 

「あの方とは堅殿と一緒にお会いした。堅殿はあの方の武技に惚れ込みついて行ったからの。わしも一緒にいたのじゃよ策殿。・・・ちなみにわしに弓を教えてくださったのも袁郷様じゃ」

 

黄蓋の言葉に孫策と周瑜は驚愕した。

 

「うそでしょ祭!?貴女に弓を教えた人物ですって!?」

 

「・・・祭殿、お聞きしますが。袁郷という者はどのような戦い方を」

 

「千差万別・変幻自在じゃな。昔、袁郷様に「どんな戦い方が得意か?」と尋ねた事があった。その時の答えが」

 

「「「「その時の答えが?」」」」

 

黄蓋の言葉に四人が揃って聞くと

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「「この時代に可能な戦い方は全て出来るかな?まあすべて旨くいくかはわかんないけど」とお答えになられた。現にわしはあの方が突撃・囮・篭城・奇襲・暗殺を完璧にこなしたのをすぐそばで見ていました」

 

祭の答えに皆が驚いていると

 

「袁郷という人の完璧さはよく分りました。・・・ではここは向うをよくお知りの祭殿に指揮をおねがいできますか?」

 

「ワシ程度であの方々に対抗できるか分らんが任された。では前面に盾を二重に配した魚鱗(ぎょりん)陣を形成、敵突撃を弱らせる。勢いを弱めなければ全軍を突破されるぞ。自身の常識など通じぬと心得ろ」

 

「全軍突破ってそんなことが」

 

「それを可能にするのが一人・・・西園八校尉 典軍校尉「疾風迅雷」の曹崇。西園八校尉最速にして最強の突撃力を持つ者・・・あやつが一番槍に間違いないの」

 

黄蓋は複雑な表情を浮べながら水関の方をみていた。

 

「果たしてこれで青藍殿の突撃をどこまで止めれるか・・・わしも久しぶりに「本来の戦い方」にもどらんといけないようじゃな」

 

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「へぇ、随分と私への対策がなされてるわね。・・・そういえば向うには祭がいたわね。祭は如何出てくるのかしら?まあ、私が行うのはただひとつ・・・西園八校尉が一番槍曹崇!!吶喊する!!」

 

曹崇は叫ぶと共にランスを構え足に気を集中させ突撃を始めた。

 

「!?来たわ、全員構え!!」

 

曹崇の突撃に気づいた孫策が指示を出すがその瞬間、前面の兵が吹き飛ばされた。

その勢いは止まらず孫策・劉備軍の敷いた魚鱗(ぎょりん)陣の真ん中を貫いていく。

 

「うそでしょ!?たった一人でこの陣を貫くなんて!?」

 

「くっこのままでは・・・孫策殿!!」

 

曹崇の突撃を目の当たりにした孫策と関羽が曹崇を止めようと動こうとすると

 

「グガァァァァ!!!」

 

獣の声と間違いそうなほどの奇声と共に黄蓋が空から曹崇に向かって飛んできた。

 

「くっ!?・・・ふふふ、停められちゃった♪見事ね祭、そして久しぶりね「江東の狂気」」

 

「フゥフゥフゥ、ヒサシブリデスナ青藍殿。コノボウソウジョウタイニナラナイタメニ袁郷様ガワシニユミヲオシエテクダサッタノニマタコウナルトハ・・・マアアナタニハユミガツウジナイノハワシガイチバンヨクシッテオルガノ」

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「さっ祭なのよね。その姿は何なの?」

 

黄蓋の姿に戸惑った孫策が尋ねると

 

「そう、貴方達は知らないのね。・・・昔「江東の狂気」と呼ばれた者がいたわ。その者は戦場で極限まで興奮してしまい暴走する手のつけられない人物でね。大蓮が監視するために常にそばにいさせた」

 

「それってまさか」

 

「その者をはじめてみた一刀様は「敵の血を浴びずに戦えば押さえられるのでは?」とその者に弓をおしえたわ。やがてその者は大蓮の軍の中で一番の弓の使い手になった・・・そうよね祭?」

 

曹崇が説明を終えると祭は元の姿に戻り

 

「昔の話じゃ・・・今は暴走せんでもあの力を使えるようになったわ。まあ、今のは挨拶代わりじゃ」

 

「そう・・・なら久々にお相手願えるかしら黄公覆殿?」

 

曹崇はランスを再び構える。

 

「どのみち、主を止めねば連合に勝機はなかろうて。策殿に関羽よ!!兵を退かせ腕利きの将だけを展開させるんじゃ。次に来るのは乱戦がもっとも得意とする豪腕じゃ。無理をせずに被害を抑えるんじゃ」

 

黄蓋の指示を受けた二人は素直に兵を交代させて甘寧・周泰・張飛・趙雲を呼んだ。

 

「さてじゃあ・・・はじめましょうか?」

 

「ワシの真の力思い知るがいい!!荒欧零猛怒(アラクレモード)」

 

黄蓋が叫ぶと同時に全身の筋肉が肥大化し、肌の色が赤黒くなった。

 

「さあ、はじめようか青藍殿」

 

「ふふふ、本当に暴走せずに狂気を操れるようになったのね」

 

黄蓋と曹崇の戦いが始る。

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後書き

 

なんか暴走してるなww

 

使ったネタが分る方がいたら嬉しいです。

 

 

次回もお楽しみに

説明
真・恋姫†無双 一刀は麗羽の父親です その4をとうこうします。
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コメント
執筆お疲れ様です。まさか祭にそんな過去が・・・というか袁家一刀凄げぇな・・・もうそれ人間じゃないぞ・・・だが、其処がイイ! 次作期待(クォーツ)
金剛番長だと・・・! あの巨乳がムキムキマッチョになっているんでしょうか?w(たすく@蒼き新星)
無双状態はいりま〜す(VVV計画の被験者)
祭さんが……まさに無双状態な戦場になってますね。(山県阿波守景勝)
この外史の祭さんは「江東の狂気」という二つ名があるのかwww。 ってゆうか、ソレどちらかといえば「文台さんや雪蓮」の方じゃね?(劉邦柾棟)
はじけてきたなぁ(アルヤ)
すごいな、単体攻撃の技も使えるんか?w(sakamaki)
むちゃくちゃはちゃめちゃ混乱乱戦まさにこのことを言うのか・・・・(黄昏☆ハリマエ)
祭が金剛番長の技を使ってる!!(サムナムジン)
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