病姫無双 真桜√ 2羽
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真桜「かえったでぇ〜」

沙和「ただいまなの〜」

一刀「ただいま戻りました」

兵とともに待っていた凪に三人がそれぞれの挨拶で帰ってきたことを伝える

真桜はこれ以上なってほどにとけきった顔で

沙和はうれしそうに

一刀はいつも通りに

凪「お帰り、三人とも・・・真桜、シャキットしないか!兵の前だぞ」

真桜「わかっとるよ〜・・・(にへへ)」

凪「(はぁ)それで商売の方はどうでしたか?」

一刀「今まで以上かな・・・それなりの額で売れたから一か月分は持つな」

凪「そうですか・・・沙和?」

沙和「・・・・え?」

凪「どうしたんだ?」

沙和「なんでもないの〜・・・」

凪「それならいいが・・・」

一刀「楽進、これより西方に10里行った先にも街があるらしい。それと」

凪「・・・例の賊についてですか?」

一刀「ああ、その街の近辺でよく出没するらしい・・・曹操が治めてるところは比較的に安全だが・・・万が一がな・・・」

凪「わかりました・・・では、明日出発するとして、これからの方角は西方ですね」

真桜「わかったでぇ」

沙和「了解なの〜」

一刀「それと・・・独断ですが」

凪「何か?」

一刀「馬を数十頭・・・夜には届くと思いますが・・・すみません」

凪「いえいえ、一刀さんが必要と考えたのならば何もいいませんよ・・・貴方がいなければ私たちは路頭に迷っていたことでしょうし」

一刀「ありがとうございます」

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真桜「・・・・かず兄」

一刀「真桜か・・・どうした?」

真桜「・・・なんでかず兄は凪や沙和のこと真名でよばへんの?うちは・・・呼ぶのに」

一刀「なんでだろうな・・・・」

真桜「中が悪いってわけじゃないんやろ?」

一刀「悪いよりはいいほうだと思うが・・・負い目かな」

真桜「負い目?かず兄はなんもわるいことしてへんやろ」

一刀「いや・・・してるさ・・・今も」

真桜「なんやの?かず兄の負い目って」

一刀「このたびに同行したことかな」

真桜「そんなん、負い目にならへんって、凪も沙和もそんなことひと言もいってへんやん」

一刀「言わないから思ってないじゃないんだよ、元々商人の俺が同行することに問題があるのかな」

真桜「なんでかず兄は自分のこと商人っていうん?武も知もあるんのに」

一刀「俺は武官にも文官にも向いてないよ・・・」

真桜「うちらのこときらい?」

一刀「好きだよ・・・でも、どんな軍・・・義勇軍でも規律はないとな」

真桜「その規律ってののためにかず兄は真名を呼ばないってことかいな?」

一刀「そうかもしれないし、そうじゃないかもしれない・・・・預けられたのも元服する前だからな」

真桜「・・・・わかった、真名のことにはもう何もいわへん・・・やけども」

真桜「なんで最近後方にばっかいるん?」

一刀「護衛と警護と救助のために」

真桜「護衛と警護と救助?警護ってのは前にきいたけど・・・」

一刀「たまに同行してる商人がいるだろ・・・ソレの護衛、後方から奇襲ってのも嫌だから警護、救助は・・・たまにいるんだよ、賊に襲われてる人が」

真桜「助けにいくんやったらうちらにもいってくれてもいいやん」

一刀「そんな大人数はいらないんだ・・・手だれが5人でもいれば片付く」

真桜「だったらなおさらやん、凪も沙和も誤解しとるで」

一刀「俺が弱いから後方に逃げてるってやつだろ」

真桜「そうや・・・ってしっとるんかいな」

一刀「皆から聞いてるよ・・・・古参から新兵までさまざまね」

真桜「そっか・・・なぁ、かず兄」

一刀「ん?」

真桜「この混乱、収まるんかいな?」

一刀「さぁ・・・先のことなんかわからないよ・・・そうだろ?」

真桜「そうやね」

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凪「大きさ的には前の街と大差ないですが・・・」

真桜「活気あんまあらへんな」

沙和「なんか元気ないの〜」

一刀「今回は俺が留守番をしてるよ・・・中を見てきてくれ」

凪「わかりました」

沙和「了解なの〜」

真桜「ほな、いってくるでぇ〜」

数刻の間兵たちと談笑していると

『でっ伝令!』

一刀「どうした?」

兵「黄色い旗を掲げた一団が街に向かってきてます・・・数およそ二万」

一刀「二万だと!?・・・こちらの三倍以上か・・・お前は休んでろ・・・誰か!」

兵「「「はっ」」」

一刀「至急凪、沙和、真桜に伝えろ!残りは俺と共に住民の避難を指揮する・・・覚悟のないものは住民とともに」

兵『おう!』

 

凪「何!?賊だと・・・真桜と沙和に連絡は・・・「北郷様より既に」なら防衛線のために動く、付いて来い」

兵「はっ」

 

真桜「うは〜、偉いきよったなぁ〜・・・んで?凪と沙和には既に連絡いっとると思ってええんやな?」

兵「はい!」

真桜「ほんなら、うちらは城壁にいくでぇ・・・ありったけの矢かっときぃ」

兵「はっ」

 

沙和「了解なの〜・・・沙和たちは住民の避難を最優先するの〜・・・それと一刀さんがどこにいるか見つけてほしいの〜」

兵「了解しました」

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一刀「あわてずゆっくりと・・・・」

沙和「一刀さん」

一刀「沙和か・・・すまん、手伝ってくれ」

沙和「わかったの〜・・・あわてなくていいの〜」

兵「伝令!」

一刀「・・・言え」

兵「はっ!・・・楽進様防壁を作り各所にて待機、李典様、城壁にて射撃準備完了とのこと」

一刀「先に行った住民の避難状況は」

兵「はっ、多少の混乱が見られますが、直収まるかと・・・護衛に当たってる兵数は千」

一刀「凪、真桜、沙和に可能な限り兵をつけろ・・・そこの三人」

『はっ!お呼びでしょうか!?』

一刀「お前らが副官として補佐しろ・・・いいか?戦場になる前にこれは必ず言え、『兵たちよ!俺(私)は問う!お前らの役割は何だ!?敵を倒すことか!?いや、わかってるはずだ!将を守れ!友を守れ!民を守れ!お前たちはそのために力をつけてきたはずだ!死ぬことは誰でも怖い・・・だが!何も守れず悔いて逝くより、全力で誰かを・・・何かを守ったことに誇りを持て!将は将でなくては勝てぬ、だが勝てぬともお前らが守る将が敵を打ち倒そう!守れ!か弱き民を!敬愛する将を!仲間を!誇れ!大梁義勇軍にいることを!叫べ!恐怖を紛らわすほどに!その声で敵が狂うほどに!

生き残れ!未来(あす)も大事な者を守るために!』

一刀「ってことを大声でいってほしいのだけれど・・・大丈夫かな?」

目の前でガクガク震えながら言ったことを理解しようとしている三人に問いかける

三人「「「はっはい!」」」

沙和「すっごいの〜・・・凄すぎて振るえが止まらないの〜」

一刀「俺が言った事が鼓舞にでもなればいいんだがな」

沙和「そんなことないの〜・・・沙和もガンバるの!」

一刀「ああ、期待してるよ」

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城壁には真桜、街の西門には沙和と凪、丁度中央には一刀が布陣

そしてあの副官によって鼓舞が行われ、士気高く、みなの目には信念、決意、覚悟の炎が宿り

街防衛線、開始のとき・・・

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おまけ

真桜と一刀の絆

この話は一刀がこの地に突如着てから一ヶ月が経った在る日の出来事

一刀は村はずれの荒野に倒れていたらしく、たまたま通りかかった三人の少女によってこの村に保護されていた

一刀「助けていただきありがとうございます」

??「ええんや・・・なぁ」

??「なの〜」

??「気にしないでください」

一刀「ありがとうございます・・・えっと真桜ちゃん?」

??「なっ!キサマ許可なく真桜の真名を」

真桜「ちょw凪!うちは既にあずけてる・・・やからそないにおこらんでええ!」

??「そうなの〜?北郷さん」

一刀「はぁ・・・確かに真名という風習とソレに伴う重要性などは教えてもらいましたが・・・あ、後俺のことは一刀でいいですから」

真桜「せやせや・・・うちがあずけたんやし、問題あらへんやろ?」

??「真桜がいいのであれば・・・」

??「でも一刀さんって字も真名も持ってないって真桜チャンから聞いたけど・・・本当なの?」

一刀「ええ、俺が居たところに真名の風習はありませんでしたから、あえてこちらにあわせると一刀が真名になるんでしょうかね」

??「ええ〜・・・うぅ・・・沙和、言っちゃったの〜」

一刀「ですが先ほど真桜ちゃんが言ったじゃないですか、自分で預けるのなら問題ないと・・・それに真名を預けられたからといって変わりに自分の真名を預けるのは違うと思いますね」

??「それはどうゆう意味でしょうか?」

一刀「俺はこの時代の人間じゃない、けれどここの風習にあわせるのなら一刀が真名になる、ただそれだけです。親しい人には北郷ではなく一刀と呼んでほしいだけですから」

真桜「そこやねん・・・うちが真名を預けたいっていっても神聖やから簡単に預けるなとかかず兄って気軽にいうのはいいとか・・・」

一刀「それは前も話したろ、真桜ちゃんたちの真名は神聖だって・・・納得がいかないなら、俺から提案、真名を呼んだからとかじゃなくて、信頼できると思い続けれるような人間だって納得できたら預けてくれ・・・それでいいかな?」

??「はぁ・・・わかりました、一刀さん」

??「わかったの〜・・・あれ?でもなんで真桜ちゃんは真名で呼んでるの〜?」

一刀「え?・・・真桜ちゃんってほかに名とかあるの?真名だけって聞いてるけど・・・?」

??「ちゃんと李典って名もありますよ・・・呉存じないんですか?」

一刀「いや・・・真桜ちゃん、どこに逝こうとしてるのかな?」

真桜「えっと・・・用事おもいだしたん・・・ほな」

一刀「ハイ残念・・・嘘をついたこにはお仕置きしないとね」

真桜「や・・・やめ・・・」

その後真桜は親友の前で説教と尻たたき50回を受けるハメになりましたとさ

真桜は一刀のことをかず兄と慕い

一刀も次第に真桜ちゃんから真桜と呼ぶようになりました

説明
でれから始まる物語
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コメント
↓その気持ちすごくよく分かります。(アルヤ)
へたな冗談はあとから数倍になって帰ってくると身をもって知ったかなwww、所々に誤字・ご変換が見られます、ちょっと数多いので書ききれません(氷屋)
真桜は気に入ったからそんな嘘をw乙女じゃないか!!(shirou)
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