鋼の錬金術師×テイルズオブザワールド 第四十五話
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〜ヴェラトローパ〜

 

ジュディスの元へと、エド達は戻ってくると、ジュディスは少しだけガッカリした表情になった。

 

『なんだ。私の出番は無かったみたいね。』

 

その少しだけ残念そうな顔は、エドの逆燐に触れそうになった。

 

『折角、あの塔が崩れかけてきた時は面白くなったと思ったのにね。』

 

『結局何もして無い奴が言うな!』

 

ジュディスの文句に、エドが癇癪起こすように言葉をぶつけた。

 

その様子を、カノンノは苦笑いの状態でただ見つめていた。

 

そしてジュディスは、エドが背負っている眠ってる女の子の方に目を向けた。

 

『あら?その子は誰かしら?』

 

ジュディスの言葉を耳に入れたエドが言う前に、リタが言葉を返した

 

『ああ。この城の中にあった扉の中に閉じ込められていた……女の子よ』

 

その答えを聞いて、ジュディスは少しだけ考える仕草をした

 

『ふぅん……そのレムって大精霊が、この女の子を閉じ込めて、何をしていたのかしら』

 

ジュディスの言葉で、エドはまた考えるようになった。

 

『さぁな。多分………何か絶対関係はあるはずなんだよな………』

 

エドはそう言って、さっさと船の中に入って行った。

 

『おーい。所で寝室ってあるかー?』

 

エドがジュディスにそう言うと、ジュディスは言葉を返した

 

『その扉の中のすぐにベッドがあるわ』

 

『そうか。あんがと』

 

そう言って、エドは船の扉の中に入って眠っている女の子を寝かした。

 

しかし、随分と生気が感じられない奴だ

 

エドはそいつの顔を見て、そう感じた

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜バンエルティア号〜

 

『え……?じゃぁ君達は……大精霊を闘ったのか……?』

 

クレスが、信じられない物を見るような目でエド達を見ていた。

 

だが、その答えにエド達は反発の表情になっていた。

 

『するも何も……あの野郎の考えが相入る事なんて出来ないだろうよ。』

 

エドがそう言うと、クレスは沈んだ表情になる。

 

それはそうだろう。今まで信じてきた物が崩れてしまった様な物なのだ

 

『まさか……死んだ人間の魂が、そんな所に持ってかれる事になっていたとはね……』

 

その答えには、ショックを受けた上に納得が行かない。

 

特にエドは、星晶が何で出来ているのか疑問を感じることもあったが、まさか賢者の石と同じ材料とは考えていなかっただろう。

 

賢者の石と比べれば著しく要領は弱いが、そこら辺の小石くらいの大きさなら、ある程度の物を百倍にまで増やす事が出来るだろう。

 

それ程の力を、エドは一度実感していた。

 

思えば、あの時から怪しく感じていたのだ。

 

深夜、ウリズン帝国を潰す計画を実行したとき、星晶は何か臭うと感じていた

 

その時から、星晶の材料について考えていた。

 

だが、分かったのは材料だけだ。

 

『だけど、人間の魂がどうして地の中とかに固まって置かれてるんだろうな。』

 

『それは…………』

 

クレスが喉元まで出かけたが、喉元の途中で引っかかって、言葉が出せなかった。

 

正直、エドも余り答えは聞きたくなかった。

 

いや、正しくは分かっていたけど無視をしていた

 

出来れば、何も聞きたくない。

 

その時、カノンノの口が開いた。

 

『………星晶は、世界樹が産む聖なる物質……っとは聞いているよ。』

 

『カノンノ!』

 

カノンノの言葉に、リタが叫んだ。

 

その時に、イアハートが言葉を出して反論をした。

 

『……じゃぁ、その世界樹が死んだ人の魂を集めて、星晶を作ってるって……そう言いたいの?』

 

イアハートがそう言って、カノンノはどうしても頷く事が出来なかった。

 

認めたくないのだろう。世界樹が人間の魂を使うという事が

 

エドでさえ、そんな事認めたくないくらいだ。

 

だが、これが現実だ

 

『死んだ人間の魂が使われている……それは何であれ、世界の理だと精霊は言っていた。だけどそこまではマシなんだ』

 

エドの目が真剣になっていた。

 

そうだ、こんな事よりも更に引っかかり、恐怖の対象になる事実がある

 

『ラザリスの問題が掻き消される事……それが星晶と関係する事が一番の問題だ』

 

エドの口から発せられたその問題は、出来れば目を伏せていたい

 

だが、無視をする事は百パーセント出来ないだろう。

 

何が起こるのか、恐ろしくて考える事が出来ない。

 

『それは、エドワードが連れて帰って来た、あのカノンノに似た子と何か関係があるのかい?』

 

『関係はある可能性が高い。だが……多分本人は良く分かってないだろうな。』

 

エドの返事に、クレスは返事をする余裕も無かった。

 

ただ、ただそのままで俯きながら考える事しか出来なかった。

 

 

世界樹が敵になる

 

そんな事、考えもしなかったのだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜医務室〜

 

アニーによれば、パスカは想像以上に衰弱していたそうだ。

 

見た目がカノンノに似た少女として、その場に居た人たちは皆、最初は驚いていた。

 

ロックスがカノンノに似た少女がもう一人増えた、という事でかなりあたふたしていた。

 

ここまで来ると、更にかなり疑問を感じたりする。

 

カノンノの存在意味について、深く考えられるようになる。

 

どうしてこうも、カノンノと似た者、名前に”カノンノ”という文字が入る者が三人も居るのか。

 

三人とも、異世界に居るはずなのに、

 

どれも繋がりが無いとは考えられなかった。

 

『………あ、エドワードさん』

 

エドが医務室に入ると、パスカの表情が明るくなった。

 

助けてくれた恩としてなのか、まるで自分の世界が滅んだことに気がついていないかのようだった。

 

だが、そんな事を言ってはいられない。

 

エドは、聞かなければならない事がある事を優先しなければならない

 

『……どうだ?気分は』

 

エドがそう言うと、パスカは笑顔のままエドから視線を外した

 

『この世界は……どこか私の居た世界みたいです………』

 

パスカが、遠い目で壁を見つめていた。

 

多分、今パスカが今見ている風景は違う物なのだろう。

 

『一つ質問をする。答えたくなかったら、布団にもぐりこんでくれ』

 

エドがそう言うと、パスカの表情が消えた

 

『……パスカ。お前の世界では、何があったんだ?』

 

エドがそう言うと、パスカはしばらく時間を空けた。

 

その間、考えているのか、それとも言いたくないのか、口を動かそうとしていなかった。

 

エドは、その間とても気まずい空気に押しつぶされそうになった。

 

しばらく時間が空いた後、パスカの口はようやく開いた。

 

『……なんでもない。ただ……時間が経って、私の世界が滅ぼうとしていた……たったそれだけ』

 

『それだけ?』

 

カノンノの言葉に、エドは疑問を持った。

 

エドは、カノンノにもう一つ質問をした。

 

『なぁ、全ての問題が掻き消されるって事が…お前の世界で無かったか?』

 

『?………あったような……。でも、やっぱり無かったよ』

 

一瞬考えていたようだが、カノンノは考えるのを止め、

 

エドの考えていた”事”の存在を、パスカの世界は事実無根と答えた。

 

その答えに、エドは考える。

 

これが良いわけが無く、知らなければ取り返しの付かない事になるのだろうと考えていたが。

 

いくら聞いても無駄。

 

知っているとは限らないのだ。そう考えたエドはそこでパスカにこの事を期待するのを止めた。

 

『そうか。変な事を聞いて悪かったな。』

 

そう言ってエドは、微笑みをパスカに向けた。

 

そして、パスカに背を向けて医務室から去ろうとした。

 

『じゃぁな』

 

エドは右手を上げてサヨナラの仕草をパスカに見せると、パスカは反論するように言葉を発した

 

『待って!』

 

そう言われたエドは、その場で足を止めた。

 

そして、ただその場で立ち尽くしているだけだが、

 

『………なんだ?』

 

聞く準備は整っていた。

 

パスカはしばし考えるように時間を空けて、

 

そしてようやく言葉を発した

 

『……………この世界、私の世界と似ている……。でも、どこかおかしい。』

 

その声は、どこか寂しそうで、悲しそうな声だった。

 

『……………』

 

エドは、パスカの言葉に返論はしなかった。

 

エドにとっても、この世界は矛盾だらけで疑問だらけだ。

 

考えている疑問は、多分自分と同じだと考え、何も言わなかった。

 

『この世界は………私の世界と比べると、暗くて、冷たくて、そして……誰かが悲しいって泣いてる……そんな感じがするの。』

 

『そう思えば良いさ。ここは戦争だらけで、神様も残酷な世界なんだからよ』

 

そう言って、エドは医務室から去った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜廊下〜

 

エドが廊下から出ると、傍にはロックスが飛んでいた。

 

扉の死角となる場所に、悩み事が大きい物を背負っているように少しだけ苦しそうな顔だった。

 

その表情に心配したエドは、ロックスに今の現状を聞く

 

『どうしたよ、ロックス』

 

エドがそう言うと、ロックスは少しだけ間を空けて答えた。

 

『…お嬢様と同名……いや正しくは同じ単語、”カノンノ”が付く少女が……こう三人も現れ……。さらに人を殺す4人目の”カノンノ”が登場していて……』

 

ロックスの目は、自信が無い目をしていた。

 

『私は……この先は一体どのようにして……お嬢様に……お嬢様に繋がりがあるであろう、”カノンノ”達に、どんな事をすれば良いか。分からないんです』

 

まるでこの先どうすれば良いのか、答えを聞きたいかのような表情だった。

 

だが、エドがそんな答えを知っているはずがない。

 

ただ、仮の仮面のような答えしか送ることが出来ないであろう。

 

エドは、そのような答えを元にした、本当の答えが求められる可能性のある

 

助言を送った。

 

『遠い未来の事は、考えられる時にだけ考えて目指せ。それが見えないなら、見えるまで目の前の目標をこなしていけ』

 

それは、今の現状のエドにも言える事だった。

 

自分に言い聞かせるように、エドはロックスに言葉を送っていた。

 

エドは言葉を連ねながら、それを”目標”として進んで行った

 

『お前の今する事は、全員分の夕飯を作る事だろうが。こんな所でボサっとして良いのか』

 

エドがそう言っても、ロックスの表情は明るくならなかった。

 

『……しかし、今この状況は……アンジュさんも精神的にダメージを負って仕事が出来なくなっていますし、ルカさんも亡くなって……』

 

『お前、そんなに俺たちが信用出来ねぇのか』

 

エドのその言葉を聴いて、ロックスは少しだけ固まった。

 

エドは、そのままある場所に向かうと同時に、言葉を発する。

 

ロックスの意見なんて聞かないかのように

 

『目の前に見える事をなんでもやれば良いって事じゃない。一人じゃ出来ない事もある。そんな時は……仲間の出番だろ』

 

エドはロックスを通り過ぎ、広場へとずっと歩いていく。

 

だが、今言っている言葉。ルカが死ぬ時、その時は自分が居たのに、

 

そんな事言える立場じゃない。そんな事を考えていたが、

 

語っていくと、ある事に気がついた。

 

『”カノンノ”達がこれからどうなるか、それはお前が決める事じゃねぇだろ。あいつらが決める事だ。だからもう少し冷たく放って置いた方が、上手く収まると思うぜ』

 

それを機に、自分が成長すれば良い。

 

これからは誰も死なせない。皆を守って行く

 

何度、その約束を破ってしまおうが、

 

今、約束を破ってしまっていても、それを自覚していようとも、その約束を忘れるな

 

失敗しても、間違っても、守れなくても、貫き通せ。

 

その約束、結束をこれからは破らず、忘れず、貫き通せば良い。

 

エドの金色の目が、燃えるように燃えていた。

 

目の前の目標、今ロックスと話していて出来上がった目標

 

これを絶対に二度と破るもんかと、エドは心に誓った。

 

去っていくエドを見て、ロックスは微笑んだ。

 

彼の、エドの真っ直ぐがロックスを安心させた。

 

『……本当に、貴方がこのギルドに居てくれて良かった……』

 

ロックスはそう言って、エドが消えた後、厨房へと向かって飛んで向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜バンエルティア号〜

 

『アンジュ!大変だ!!』

 

ルカの葬儀から時間が経ち

 

船に、ロイドの情報により、ある重大な情報が入る。

 

その情報は、今までの聞いた情報の中では、聞いた事も無い

 

それ程の大きな物だった。

 

その情報を聞いたアンジュは、思わず耳を疑った。

 

情報を。思わず聞き返した程だった。

 

『……ウリズン帝国が……崩壊した?』

 

アンジュは、すぐさまに広場の方へと向かった

 

『どこに行く?』

 

リカルドがアンジュに疑問の声を出すと、アンジュはすぐさまに答えた。

 

『なんでもないわ、依頼を見る仕事をするだけよ』

 

 

 

 

 

 

 

 

広場に辿り着いたエドの前には、少しだけやつれていたアンジュの姿があった。

 

『………アンジュ?』

 

エドが心配の言葉をかけると、アンジュは優しく微笑んだ。

 

アルは、そんなアンジュを心配して言葉をかけた。

 

『アンジュさん。まだ身体の方は大丈夫じゃ無いんでしょう…?まだ寝てないと』

 

『大丈夫よアルフォンス君。リーダーの私がこんなのじゃ……ギルドとして成り立たないもの』

 

アンジュはそう言って、依頼書を見渡す作業をしていた。

 

そのアンジュを見ていたエドは、やはり少し不安に感じる。

 

そしてアンジュは、一つの依頼書を持った。

 

『ああ……。やっぱりあったわね。』

 

アンジュがそう言うと、アルは首を傾げた

 

一体、何を探していたのだろうか。それが疑問に感じていた

 

『何か……探してたんですか?』

 

『ええ……。どうやら昨日の一晩の間、ウリズン帝国が崩壊したらしいの……。』

 

その唐突の衝撃の事実に、アルは一瞬受け止め切れなくて、信じられようとも信じられなかった。

 

『……え?』

 

当然、こんな反応が当たり前だろう。

 

だが、他の者はその場で固まり、比較的すぐに反応した

 

『ええええぇぇぇええええええ!?ちょっと……それはマジな話なのかい!?』

 

『ウリズン帝国って……サレが居た国でしょ!?それが一晩で崩壊したって……どういう事なの!?』

 

『何が………何が起こってるの……?』

 

皆、不安と恐怖で震えているようだった。

 

小刻みに動くものも居れば、分かり易いほど震えている者も居た。

 

その全員の反応で、アルもようやく理解が出来た。

 

『え……一晩て……一晩で国が崩壊したんですか……?』

 

『ええ。どうやらそうみたいよ』

 

アンジュが答えた瞬間、アルが驚きの溜息を吐いた後、ある言葉を発した。

 

『へぇー……まるでクセルクセスみたいだ……』

 

その言葉を聴いた時、エドは心の中でアルに答えた。

 

(みたいじゃない。恐らく……同じだ)

 

『ああ。まるで俺たちの世界にあった伝説みたいだな。』

 

アンジュは、それどころで無かったのか、エド達の言った言葉は無視をして、気にもしなかった。

 

『それで、そのウリズン帝国の調査をして欲しいって言う依頼があると感じたんだけど……思っていた通りにあったわね』

 

エドは、その依頼者を見る。

 

《マルシア:賢いはずだった。そのはずだった彼が、ウリズン帝国に居ました。

      邪魔だった私は置いてかれました。最初は悲しかった。でも彼は、いつかこの仕事が終わったら、

      野原が広がる草原へキャンプに行こうと約束していた。していたはずなのに。

      石の研究をしていた。彼はウリズン帝国で研究を。何の石か分からない。多分、あれは星晶だったと思う。

      おおきなあの国が、一瞬で滅んだとは思えません。どうか、彼が生きているかどうか見てきてください。

      渡してください。彼が生きていたら、私の所まで

      せっかく約束していたキャンプ……どうしても行きたかったのに……》

 

その依頼書を読んで、アルは驚愕した。

 

そしてとてつもなくショックが大きかった。

 

『そんな………こんなのって……!』

 

依頼書を見つめながら、手元が震えていた。

 

一緒に読んでいたマルタが、依頼書を見ながら本気の怒りの表情で見つめていた

 

『こんなの……こんなの酷い……酷すぎるよ……!!!』

 

他の者も、こんな理不尽な出来事に憤怒するようだった。

 

だが、エドとエミルだけ違っていた。

 

この手紙に書かれているのは、それだけではない。

 

エドはその手紙を見て、一つの答えが確信した

 

『それで……滅んだというウリズン帝国の調査を求めているんだけど……。誰が行ってくれる?』

 

アンジュも、その依頼書には同情に近い物を注ぎ込むようだった。

 

悲しそうな顔で、その依頼書を見つめる。

 

アンジュの言葉に、真っ先にエドが申し出た。

 

『俺が行く』

 

エドがそう言うと、アルはエドを光を見るような目で見つめた。

 

『兄さん………』

 

続いて、マルタも申し出た

 

『私も行く!』

 

『お前は残れ』

 

エドはマルタに対して冷たく言い放った。

 

納得の行かないマルタは、反発するようにエドに反論した

 

『どうして!』

 

『邪魔だ!!!』

 

その一言で、マルタは大人しくなってしまった。

 

部屋の隅まで移動し、そこで体育すわりで落ち込んでしまった。

 

『アンジュ』

 

エドが、アンジュに提案を持ちかけた。

 

『悪いけど……今回は俺が決めさせて貰っても良いか?』

 

エドがそう言うと、アンジュは静かに頷いた。

 

それを見たエドは、承諾を得た事で安心感が溢れ出した顔になり、振り向いた

 

『まず……アル。来てくれるか?』

 

『勿論だよ。兄さん!』

 

アルは、やる気満々の声で返事をした

 

そして、次にエミルの方を見る

 

『悪いけど……エミル。来てくれるか?』

 

『……はい。分かりました。』

 

エミルが指名されたとき、マルタがエミルの方に睨みつけた。

 

まるで縋り付きたい、構って欲しい、一緒に行かせてという表情をしていたが、

 

エミルは静かに首を横に振った。

 

『後……リメインズから、師匠を頼みたいんだけど……』

 

『イズミさんね。はいはい』

 

その言葉を聴いた時、アルが小さく”え”と呟いた

 

『後は………師匠に任せる』

 

エドはそう言って、アンジュに報告をした。

 

アンジュは笑顔で承諾し、電話を取り出した。

 

『アル、エミル。行けるか?』

 

エドがそう言うと、アルとエミルは大きく頷き、腹を決めていた。

 

『……エド、本当にこれで良いんだよね。』

 

エミルがそう呟くと、エドは返事をした

 

『…………悪いな。』

説明
アウトレイジ好きです。あと殺し屋1も好きです。だからと言ってこの小説には反映させません。
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