きれいな君と |
【きれいな君と】
きれいな君と手をつないだだけで この世界は壊れてしまうだろうね
きれいな君を抱き寄せただけで 全部の人が敵になるだろうね
この星 この世界が 僕たち二人だけのものなら どんなにいいだろうね
朝靄に包まれた 寒い森を 無邪気に駆け回る君
僕は君をそっと抱き寄せて 冷えた肌を温める
砂浜の上で膝を抱え まっすぐ夕陽を見つめる君の
その瞳の中の夕陽を 僕は見つめる
満天の星空 オーロラ お月様がお客さんの
雪の上の 二人だけのダンスパーティ
けれどきれいな君と手をつないだだけで この世界は壊れてしまうだろうね
きれいな君を抱き寄せただけで 全部の人が敵になるだろうね
言葉や道具 文明がなかったなら 僕たちはどんな恋をしたんだろうね
どんなに暗く くすんだ世界であっても 僕たちは恋をしたんだろうね
僕の隣に座ったまま動かない 君という名の芸術品を 僕は一生眺め続ける
開いたままの 宝石のような君の瞳に 僕の顔がきちんと映るまで
僕は膝を抱えたまま 世界の終わりを待ち望んでいる
僕は膝を抱えたまま 君の終わりを待ち望んでいる
僕は膝を抱えたまま 僕の終わりを待ち望んでいる……
説明 | ||
歪な純愛の物語です…… | ||
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