真・恋姫?無双 新たな外史を創る者達 六話
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『一刀様!見えました!』

 

前方約五キロ程邑の中で暴れている龍が見える。

あれは……戦っているのか?

俺の心を読んだのか緑が

 

『陛下(緑の一刀の呼び方)の目では見えませんでしょうが

あの者は人と戦っております』

 

「何!?じゃぁ、前の緑みたいなものか?」

 

俺がそう聞くと三人はつらそうな顔をして答える。

 

『一刀様には言わなかったけど龍は全てが

何かを司る訳じゃないの。

何かを司っていない龍は龍帝に呼ばれる可能性が低い。

龍にとって人間の肉は自分の寿命を延ばすのにぴったりな

物なの。

でも、人間の肉を食べたらその龍は『邪龍』になる。

邪龍は死んだら龍帝刀に魂を吸収されない。

転生の輪廻の輪に加わるの。

でも、大抵の龍は龍が最高の生き物だと思っている。

だから、転生したくない。

だから、人間の肉を食べる』

 

俺が緑を見ると白が何か言いたそうだったが緑が

それを目で制して緑が言う。

 

『陛下、私が人間を殺していたのは長く生きたいと言う

欲望では無く龍を悪い者だと決めつける人間が居るからなのです。

ですが、陛下の命ならば耐えましょう』

 

緑は仲間の為に……

目の前で暴れている龍は己が死にたくないから……

 

「緑、今ここでもう二度とお前が生きている間

ずっと人間を襲わないと誓え」

 

『誓います。

もう二度と人間を襲いません』

 

「良し、ならば行くぞ!」

 

『『『御意!』』』

 

「あれは……」

 

兵を率いているのは白蓮か。

白蓮らしく馬を使っているな。

 

『陛下、人間がこちらを見ていますが……』

 

「しまった……今、人間にとって龍は敵でしか

無いだろう?更に龍が来たら混乱するのは当たり前だ」

 

俺の判断ミスだな。

焦って白達に龍の姿をとらせたのは

不味かったか……

 

「白!黒!緑!全力で戦うぞ!

白は俺が上に乗っているからって気にするな!」

 

『『『御意!』』』

 

黒は爪に黒い物(闇を司ると言っていたから恐らく闇だろう)を宿し邪龍に向かって飛ぶ。

 

『くらえぇっ!』

 

邪龍はそれを上に飛びかわす。

だが、そこには緑が居た。

 

『くらえ!』

 

緑は何も爪に宿していないがそれでも威力は十分なのだろう。

邪龍を斬り裂く。

 

『ギャァァァァァァァァ』

 

龍は断末魔をあげ逃げようとする。

だが、その先には俺を乗せた白が居た。

 

『一刀様、いかがなさいますか?』

 

俺は少し考えてこう言った。

 

「龍帝として俺が裁きを下す」

 

その答えを聞いた白は一言

 

『御意』

 

そう言った。

俺は邪龍白の上を走り白の頭まで

行くと邪龍に向かって跳んだ。

そして、龍帝刀を振り上げた。

 

「転生の輪を巡れ!『龍爪』!」

 

龍帝刀から出た龍の爪が邪龍に襲い掛り

邪龍は吹き飛び動かなくなった。

そして、俺は落ちている。

 

「またか……全く……」

 

呆れていると白が俺を受け止めてくれた。

 

「ありがとう、白」

 

『いえ、一刀様は大切なお方ですから」

 

白は良い奴だな。

そんなことを思っていると

黒と緑がこっちにやって来る。

 

『陛下、この後いかがいたします?』

 

「下に居る人間と話をしよう。

下に降りたら人間の姿をとってくれ」

 

『『『御意』』』

 

そう返事をした三人は俺が降りやすい

高度まで下がり俺は地面に降りた。

それと同時に三人は人の姿をとる。

 

「そちらの兵を率いている者と話がしたい。

俺は龍を統べる者、龍帝と言うらしい。

名は北郷一刀。

こいつらは俺の臣下、左から白、黒、緑だ」

 

俺が名乗ると白蓮が前に出てくる。

 

「龍を退治してくれたことに礼を言う。

私は公孫賛と言う者だ。

何か礼をしたい!

何でも言ってくれ!」

 

流石白蓮だな。

本当に人が良い。

ならば……

 

「漢王朝から何か命令が来ていたら教えてくれ。

それだけで良い」

 

「ああ、黄巾党の頭領である張角って奴を打ち取れって言う命が来たぞ。

でも、それだけで良いのか?」

 

「構わない。

では、俺達はもう行く。

白、黒、緑行くぞ」

 

「「「御意」」」

 

白達は龍になって空を飛ぶ。

俺は街の家の屋根に跳んで白の上に乗った。

 

上空

 

『一刀様〜もっとねだっても良かったんじゃない?』

 

「別に良いいんだ。

それより、次の目的地だが黄巾党の根城に行くぞ」

 

『え?』

 

俺が言ったことが分からなかったのか黒は目を白黒させている。

緑は分かったらしく黒に説明を始める。

 

『陛下は黄巾党の根城を壊して回るのだ。

陛下はお優しいお方だからな、民が困っているのを

見過ごせんのだろう。そうですよね?陛下』

 

「緑、白並みに賢いんじゃないか?」

 

『い、いえ。

そんなことはありません』

 

褒められたのが嬉しかったのか顔を赤くしてそう答えた。

おい、誰だ今『一刀が女の子が顔を赤くした理由を気付いた!?』って思った奴は。

 

『とりあえず、黄巾党の根城に行けば良いんですよね?』

 

「ああ、頼むぞ」

 

『御意!』

 

俺達はそうして、黄巾党の根城に向かった。

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後書き

 

本当に最近ネタが浮かびません。

まさか、独走√がこんなに難しいとは思いませんでした……

本当に勢いで書いている状態です。

本当にどうしましょう……

まぁ、絶対に完結はさせます。

では、また次回。

説明
こんにちわ〜
何だか最近この作品の先が見えてきません……
反董卓連合完結までは考えてるんですがその後はどうしようかな……って思ってます。
まぁ、頑張ります。
では、始まりです。
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コメント
独走√で大変だとは思うけどガンバッ!!次回も楽しみだ(VVV計画の被験者)
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