真・恋姫†夢想 『禁断の決戦!天上天下絶品武道会!!』 話の九 『変態たちの絶望。奇跡の逆転と書いてご都合主義と読む(笑)』 |
左慈「死ね!この世界の北郷一刀!」
一刀「ッ!!」
恋姫全員『一刀!!』
天上天下絶品武道会、その二回戦が行われようとしたその日の朝。左慈、于吉、ヒトヤ、ティマイの四人が、誰も予測していなかったそのタイミング―二回戦の組み合わせ抽選が行われようとしていたその場面で、突如武道会場に乱入してきた。そしてそれぞれの目的を果たすべく、狭乃狼が作った超S級結界【ご都合主義万歳】のコントロールを奪い、恋姫達や((管理者|TINAMIユーザー))軍団を一気に無力化した。
そのあらゆる特殊能力の全てを封じ、全ての身体能力を生まれたての赤ん坊並みにしてしまうと言うその効果を、于吉は結界の効果範囲である会場全体に行き渡らせたのである。もちろん、自分達はその対象から除外するという、文字通りご都合主義的効果を。
その結果、恋姫たちや管理者たちはもちろんの事、あの貂蝉や卑弥呼ですら、その場に立ち上がることさえ出来ず、地に膝を着き、歯噛みする事しかできなかった。
その目の前で、あらゆる外史のキーパーソンとでも言うべき一刀が、その命を執拗に狙う左慈の一撃を、今まさに受けようとしているその瞬間にも。
左慈「これでまずは一人目だっ!!」
左慈のその、一分の隙も無い必殺の拳が、司会席にて机に突っ伏している一刀に、容赦なくその牙を剥き、その五体を切り刻んで行く―――――――と、誰もが思ったその時。
一刀「……北天示現流・一の太刀――――」
左慈「何?!」
一刀「――――((列桜花|れつおうか))―――――!!」
他の者達同様、立つ力さえなく机に突っ伏していたはずの一刀が、その手に一振りの“刀”を携え、迫り来る左慈へとそれを烈風の勢いで突き出した。
左慈「くおっ!?な、い、今のは―――――!?」
一刀「―――――今のをかわすか。ならば―――――!!」
左慈「き、貴様、一体……っ!?」
一刀「北天示現流・二の太刀!((疾風怒濤|しっぷうどとう))!!チェストおおおおおっっっっ!!」
左慈「くあああああああっっっっっ!!」
最初の突きを寸手でかわし、驚愕の表情で何かを問おうとした左慈に、すかさず追撃の一撃をその技の名のごとく、疾風の様に打ち込む一刀。その予想外の事態に狼狽し、わずかにその動きを止めていた左慈は、それをものの見事に喰らい、武舞台中央へと吹き飛ばされた。
ヒトヤ「な、何だよ今のは!?なんでこの世界の一刀が左慈をぶっ飛ばせるんだよ?!」
ティマイ「クェ〜!種馬のクセにヒーローじみた事なんかすんなよな!……ティマイの名において命ずる!出でよ、『((土爪|トウチャオ))』!!」
ティマイが武舞台の床にその手を置き、3本の爪を持つ甲虫の様な姿をした“それ”を召還し、一刀めがけて放った。
関平「獣○術だと!?あの野郎、何時の間にあんな技を?!」
丈二「まあ、ある意味あいつらにはぴったりっちゃあぴったりだが」
獣○術を知らない方は、『3×3○YES』という漫画をご参照くださいw
一刀「ちっ!」
ティマイの放った土爪を、大きく宙へと飛び上がる事でかわす一刀。
ヒトヤ「よく土爪をかわしたと言いたいが、空中では自由に動けまい!出でよ『((光牙|コアンヤア))』!!」
その一刀に対して追い討ちをかけるべく、今度はヒトヤが別の獣○術をもって一刀を攻撃する。
狼「一刀!光牙は純粋な光だ!」
一刀「……光?!そういうことか!!」
ヒトヤ「んなっ?!」
光牙は純粋な光。それを聞いた一刀は瞬時にその意味するところを理解し、その手に持っている刀の刀身でもって、自身に襲い掛かってきた光牙を“跳ね返した”。そしてその反動を利用し、一気に地面へと降り立った一刀は、刀を肩口に構えて一気に“気”を高める。
一刀「北天示現流、四の太刀!『((斬心陸甲|ざんしんりくこう))』!チェストオオーーーッ!!」
ヒトヤ&ティマイ『みぎゃあああああああッッッ!!』
その技、斬心陸甲にて、一度に数十発の剣戟を叩き込まれたヒトヤとティマイは、二人揃って武舞台外へと吹き飛ばされ、その隅に設置されていた結界発生装置に思いっきり激突した。
狼「……!今だ!輝里!やれ!!」
ヒトヤとティマイが装置に激突したその瞬間、結界がわずかに途切れた事を察知した狼が、会場から遠く離れた城門の上にいる娘達に、その念を伝えた。夕べのうちから言い含めておいた、その命令を実行させるために。
狼『今だ!輝里!やれ!!』
輝里「Yes,sir!!……由!!」
武道会場にいる父、狼からの念を受け取った輝里は、その隣でしゃがみ込んでいる由に、父からその連絡があったことを伝える。
由「はいよ!“エキドナ”!スナイプモードや!!」
??『いえす、まむ。ろんぐらいふるもーど、起動シマス』
普段の半そでジャンパーに半ズボンという出で立ちとは違い、その胴にレオタード、肩と腕、そして脚部に黄色一色の金属製の鎧という、およそこの世界には似つかわしくない格好をした由が、その輝里の声を受けて、その手に持っていたゴテゴテとした機械仕掛けの槍を、まるでライフルでも構えるように肩にかけて構える。するとその槍が無機質な合成音声を発し、その形状を見る見るうちに変えていく。超長距離狙撃を目的とした、ロングライフル形態へ。
由「うちの狙撃は天下一品!誰も逃れらやせぇへんで!……ほんなら行くで〜!お父はん特製、結界効果反転弾!その名も【ご都合主義万歳弾】や!((Feuer|ふぉいあー))!!」
一瞬の光。それが由の構えたライフルから発せられた次の瞬間、彼女らの居る位置から遠く離れた、武道会場を包むその結界が強い輝きを放った。
そしてその瞬間、武道会場では。
于吉「何ですか今の光は?!狼!貴方一体何を……!?」
狼「……結界外に待機させておいた娘達にな。秘策を授けておいたのさ。万が一結界に何か起こった時には、俺の合図で、ある特製の弾を結界に撃つようにってな」
于吉「合図ですって?念も封じられているはずの貴方が、彼女達にどうやって」
狼「たった今一刀がヒトヤ達を吹っ飛ばして、結界の発生装置にぶつけただろ?その時に一瞬だけ、結界が止まったんでな。すかさず念を飛ばしたってわけさ」
于吉「……どうして、この世界の北郷一刀が、“あの世界の”北郷一刀の力を使えるんです?……結界がそちらのコントロール下にあった時ならまだしも、今は」
狼「へっへ〜♪……一刀が今持っているあの刀な?実は携帯型の結界発生装置なのさ。ま、その効果はあれを持っている人間にしか効かないんだが、その効果で今のアイツは、俺が記録中のあの世界の一刀と繋がってる、っていう寸法さ」
于吉「……なんていうご都合主義な」
狼「用意周到と、そこは言ってもらいたいね。……さて、と」
ゆっくり、と。その場にしっかり立ち上がる狼。見れば、周りに居た恋姫達や管理者達も、それぞれに自らの足で立ち上がり始めていた。
ヒトヤ「わふっ?!ちょ、お、お前ら立てるのか?!……って、あ、あれ?なんだか体にち、力が……」」
ティマイ「クェ!?おい!ヒトヤ?!于吉!結界、結界は効いているんだろうな?!あ、お、俺も力が抜けて……クェ〜……」
ぼぼん!
結界発生装置のすぐ傍で、先の一撃によるダメージを堪えながら、なんとか立ち上がっていたヒトヤとティマイが、突然大きく脱力してその場にへたり込む。そしてそれと同時に、彼らのその姿が普段の犬と鳥のものへといきなり戻った。
于吉「くっ!私の術の効果が消えた?いえ、無効化された?!……まさか」
狼「そのま・さ・か♪……さっき結界に撃ちこんだ弾は、あらゆる結界の効果を反転させるって言う優れものさ。……と、言うわけで」
丈二「……さて。礼はたっぷりさせてもらわないと、な。ふんっ!」
ヒトヤ「な、何で急にアロハ装着?!」
柾棟「……丈二さんの全開モードだそうだよ。と言うわけで俺も…変身?!」
ライドブッカー「ガンダム仮面ライド。『ディケイド』!」
柾棟「さらに『三国伝ライド』劉備ガンダム!続けて『三国伝フォームライド)』!龍装劉備ガンダム!!」
桃香「え?!あ、あれって別の世界の私?!」
鈴々「おおー!桃香お姉ちゃんと違って強そうなのだ!」
桃香「うう……反論できない……」
ベルフェゴール「それじゃあ俺も全力で行くか。……界○拳、百倍!!」
ティマイ「ちょ!その姿で界○拳は反則すぐる!!しかも百倍って!!」
鴉「君らにそんなこと言う権利あると思う?と言うわけで、僕もとっておきを……!『覇王の憑依』、発動!」
ヒトヤ「は、覇王が!鴉の体に項羽がー!!」
慧「ウフフフフ♪ここであったが百年目って、言う奴だな、ヒトヤ?ティマイ?今日こそ、二度と戻って来れない次元の彼方に封印してあげるよ。デュエルディスク、セット!来い!ブルーア○ズホ○イトドラゴン!!」
ティマイ「いきなり来るかそれ?!てかなんで急に服装とか変わるんだよ!?しかも髪の色まで銀色になってるし!」
『そりゃもちろん、ご都合主義万歳って奴さ♪』
ヒトヤ&ティマイ『……えっと。全身全霊でのごめんなさい!……通じる?』
『無論、却下♪』
ヒトヤ&ティマイ『ですよねー』
さらに他の管理者たちや恋姫一同も、狼と一刀、それぞれの下へと集合していく。
春蘭「おい、北郷!おまえ、何であんなに強い事を今まで隠していた!」
一刀「いや、別に隠していたってわけじゃあ……」
華琳「そうよ、春蘭。今の一刀の強さは、あくまでも一時的なもの。……そうなんでしょう?」
一刀「そだよ。狼から夕べもらったこの刀のお陰で、今の俺は別の世界の俺と繋がってるってだけさ」
愛紗「そうだとしても凄まじいものですね。他の世界のご主人様は。……ぜひ一度矛を交えてみたいものです」
星「それは私も同感だな。どうです主?この後にでも皆と一戦と言うのは?」
霞「ちょい待ちい!それやったらうちも!」
恋「……恋も今のご主人様と戦ってみたい……駄目?」
一刀「……狼の奴が許してくれたら、な」
やいのやいの、と。別の世界のチート一刀の力を持ったこの世界の一刀に対し、武将組達が戦いをせがんでいるその最中、先ほど一刀に吹き飛ばされて倒れていた左慈が、于吉の所にふらふらと今にも倒れんばかりの状態で合流していた。
于吉「大丈夫ですか、左慈?」
左慈「……何とかな。くそっ!今度こそ奴を殺せると思っていたのに!」
于吉「……左慈、今回は退きますよ?流石に今の状態では、彼らをまともに相手など出来ませんから」
左慈「それは良いが……どうやってだ」
于吉「どうってもちろん転移で……ああ。そういえば、わたしたちの力も封じられていたんでしたね。……左慈」
左慈「何だ?」
于吉「……生まれ変わっても、また一緒に居ましょうね♪」
左慈「ごめんこうむる!!」
狼「はいは〜い。そっちも最後の会話は済んだか〜?それじゃあ」
かちゃり、と。懐から例の仮面を取り出して顔に装着し、狼鬼の姿へと変身する狼。
狼(狼鬼)「……そろそろ、O☆SHI☆O☆KI☆、Timeと逝こうか?なあ、みんな?!」
全員『意義なーし!』
狼(狼鬼)「それじゃあ皆さんご唱和ください♪せー、の!」
『Let's!!ぱあーりぃーーーーーーーーーーッッ!!』
と言うわけで次回!
絶賛!!イッツフルボッコパーティー!!www
の模様をお届けしますw
いや、もう、ね?皆さん殺る気満々みたいでして、どんどん、フルボッコ用の技を送ってくるもんですから、まー、収拾がつかないつかないw
一体全体どうやってあれを文章として纏めろと?!(笑
とはいえ。
こんなカオスになったのはほとんど(いや全部?)自分が原因なんで、なんとか皆さんのご期待に添えられるようなものにするため、無い頭をフル回転させて、現在話を構築中です。
それでは皆様。
次回こそ、ぱーてぃの開幕と相成りますので、それまでもう少々お待ちくださいね?w
あ、犬さんと鳥さんも、ちゃ〜んと、その首洗って待ってるように♪
それではみなさん、再見〜( ゜∀゜)o彡゜
説明 | ||
えー。冒頭からいきなりであれですが。 参加者の皆さん、またまたごめんなさい! 実は皆さんから送っていただいた、フルボッコ用のネタがちょっと多すぎるものですから、この回ではしっかり書ききれそうにありませんでした。 なので、フルボッコパーティは次回に持ち越しとさせていただきます。 それをご承知の上で持って、今回の分をお読み下さいませ。 であ ノシ |
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コメント | ||
お〜いそこの犬と鳥〜取りあえず首洗って待ってろ♪wwwww ってか何か変な名前になっとるしwwww(スターダスト) なんだ?このカオスは! 左慈・于吉・ヒトヤ・ティマイ がんば(笑)(きたさん) 柾棟「さあーて、O・SHI・O・KIの始まりだね」(劉邦柾棟) 観客『ほわああああああーーー!』(アロンアルファ) では便乗して、( ゚∀゚)o彡°『Let's!!ぱあーりぃーーーーーーーーーーーッ!!』(ほわちゃーなマリア) ゴリラってのはな、普段は威嚇や示威行為のみで、絶対に自分から手は出さねえんだ。だがな、自分達に害を成す存在には一切手加減しねえ。……さぁ、俺が何故、規格外と称されてるか、骨の髄まで叩きこんでやろうじゃねえか。なぁに、安心しろ。一撃では、終わらせねえよ…………ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!(峠崎丈二) クェ!? バ、馬鹿な!! えぇ〜い、まだだ!まだ終わってはいないさ!! アレ≠使うときが来たかな?副作用がメンドクサイがそうも言ってられんからな・・・。それに我が野望、まだ潰える時ではない!(mighty) (大丈夫だ、俺が傷付いてもまだシューティング・スター・ヒトヤになれる!その時はスターダスト・ミラージュだ!)(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) 光牙とは光属性の俺にピッタリだな!まだ終わらんよ!性獣創造&天地創造撃ザ・クリエーションバァアアストォォオオ!!(ギミック・パペット ヒトヤ・ドッグ) 【カオナシ】関平さん、me,too。(聖槍雛里騎士団黒円卓・黒山羊) ( ゜∀゜)o彡゜ 『Let's!!ぱあーりぃーーーーーーーーーーッッ!!』(大ちゃん) |
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