【真・恋姫†無双 三国子園児ー3時間目ー】
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【真・恋姫†無双 三国子園児―3時間目・1科目『公孫伯桂の憂鬱』―始 】

 

 

 

?三国子幼稚園・体育ホール(舞台袖)?

 

 

体育ホールでは、背の小さな女性が心配そうに同僚の女性に尋ねていた。

月(董卓)「あの…、北郷先生がまだ着いていないと言うのは、本当なんですか?私たちよりも先に職員室を出て行かれたのですが…」

桔梗(厳顔)「どうやら、そのようですな」

月「何かあったのでしょうか?」

祭(黄蓋)「な〜に、あやつのこと、心配する事もあるまいて」

尋ねられた二人は、何の心配もなさそうに答えた。

月「で、でも…」

それでもまだ心配そうにしていると

???「ふふ、そんなに心配なのでしたら、首輪でも付けて鎖で繋いでおいては如何ですかな?」

と横から青い髪の女性が言う。

月「え?首輪に鎖……(只今妄想中)…へぅっ////」ボンッ!

『首輪』に『鎖』と聞いて何を妄想したのか、月は真っ赤になってしまった。

???「か、一刀先生が、く、首輪で……ぶふっーー!」

少し離れた所で、メガネの女性が鼻血のアーチを作っている…。

???「はいはーい、トントンしましょうねー。トーントーン」

月と同じくらいの背の高さで、人形を頭に乗せた女性が、慣れた感じでメガネの女性を介抱をする。

その光景が女性の周りの『血の惨状』から、のんびりとした微笑ましい光景に変えてしまう。

 

※鼻血の処置で、首の後ろを叩くのは間違いなのでマネしちゃ駄目だぞ! by医者王

 

???「おや、園長先生、顔が赤いようですが、如何されましたかな?(相変わらず血の気が多いな、まぁ、あやつに任せていれば問題ないか)」ニヤニヤ

青い髪の女性は、明らかに確信犯であろうか、その美しい顔は隠す事無くにやついている。

月「な、何でもありません!////」

???「おい、趙雲。あまり園長をからかうなよ」

それを見かねたのか、青い髪の女性を『趙雲』と呼び、赤い髪をポニーテールにした女性が止めに入った。

趙雲「おや?これは、伯珪先生、いつからいらっしゃったのですかな?」

伯珪「最初っから居たよ!」

趙雲「これは失礼した、あまりにも影が薄いので居ないものだとばかり…」

趙雲は、明らかに嘘っぽい驚きの表情で謝罪?した。

万博のアレ「オイオイ、星ねぇちゃん、その辺にしといてやんな。真実は時として人を傷つけるんだぜ」

明らかに万博のアレ的な物体が『フォロー』と言う名の追い討ちをしてきた。

伯珪「くっ、人形にまでバカにされた〜」

万博のアレ「人形とは失礼だな、伯珪ねぇちゃん、オレっちには『宝ャ(ホウケイ)』って、立派な名前があるんだぜ」

宝ャを頭に乗せた女性「こら宝ャ、無理を言ってはいけませんよー。『普通』の人が見たら、宝ャは『普通』の人形にしか見えませんし、『普通』の代表とも言うべき『普通』の公孫賛先生が、宝ャを見て人形扱いするのも、『普通』それは仕方の無い事なのですよー」

先程までメガネの女性の介抱をしていた、小柄な女性が、頭に乗った宝ャとコンビネーション口撃を繰り出す。

伯珪「程c!お前もそんなに『普通』『普通』って連呼するなーっ!」

伯桂は、半泣きで叫んだ。効果はバツグンだ!!

もう、何というか、とても可愛想だ。(可哀想な所が可愛い)

星(趙雲)「そうだぞ、風。影が薄いのも『普通』なのも事実の伯珪先生だが、これで居て、やる事はしっかりやっている」

伯珪「なっ、星!お前いきなり何を…」

風(程c)「おぉ、それは興味深いお話ですねー」

星「実は先日、駅前を散策していると、時計塔の傍になにやら見知った女性の顔があってな…、それも『これからデートです』と言わんばかりにめかし込んで…」

伯桂「なななっ!」

風「ほうほうー」

星「その女性は、そわそわと誰かを待っているようだったので、相手が誰かと気になり、少し様子を見る事にしたのだ…」

伯珪「ちょっ、お前覗いていたのか!」

星「覗いていたとは失敬な、なかなか春の来ない友人に、ようやく訪れた(かもしれない)春を(生)暖かい目で見守ろう(冷やかそう)、と言う、素晴らしい友人愛ではありませぬか!」

言葉とは裏腹に、明らかに冷やかす気満々である。

伯珪「どっちも同じだ〜っ!」

風「まぁまぁ、落ち着いて下さい、白蓮ちゃん」

涙目で興奮する伯桂を、風が『どー、どー』となだめる。

祭「なんじゃ、白蓮、お前にもついにそのような男ができたのか」ニヤニヤ

桔梗「あの恋愛下手な白蓮にも、ようやく春がのぅ」ニヤニヤ

そこへ、熟女コンビがニヤつきながら話に加わってきた。

白蓮(公孫賛・伯桂)「ちちち、違うんだ!あいつとはそういうんじゃないんだっ!////」

涙目から一転、ユデダコのように真っ赤な顔で必死に言い訳をする。

桔梗「ほほう、『あいつ』とな…」ニヤニヤ

風「それで、白蓮ちゃんの相手は誰だったんですかー?風達の知ってる方で?」

風はのんびりと、でも星を急かす様に尋ねる。

星「ああ、知ってるも何も、その相手と言うのはな…」

白蓮の顔を見ながら、もったいぶる。星は何か企んでいる。

祭「星、あまりもったいぶるでない」

白蓮「う〜、芯山楼のメンマ壺2つ!!」

星の企みに気が付いた白蓮は、星行きつけの中華飯店『芯山楼』の特製メンマ壺(一壺1800円税別)2つで取引をする。

星「ふむ、いやはや最近物忘れが酷くて、相手が誰であったか思い出せませんな〜」

桔梗「おい、そこまで言っておいて、それは無いであろう」

祭「そうじゃそうじゃ」

そう、文句を垂れる二人。そこへ風が

風「壺2つと酒瓶1本。……を祭さんと桔梗さんが払いますー」

後半部分は星にしか聞こえないように、ボソリと呟く

星「おぉ、思い出した「まて、星!裏切るのかっ」はっはっは、裏切るなどと人聞きの悪い、忘れていた事を思い出したまでではありませぬか」

白蓮「くっ、薄情者〜」

祭「白蓮、少し黙っておれ」

ガシッと白蓮を掴み、口を塞いでしまった。

白蓮「むぐっ、ん〜ん〜」

星「それで、白蓮殿のお相手と言うのは」

桔梗「言うのは?」

星「ふふふ、今話題の『北郷一刀』先生でしたよ…」

祭「な……」

桔梗「一刀…とな」

風「むー…」

星が名前を言った瞬間、ピシッっと辺りの空気が固まった。

月「………ニコニコ」

一名ほど笑顔を絶やさずに無言で四人の背後に立っていた。

物凄く良い笑顔だが、同時に計り知れなく怖い笑顔で…。

 

 

星「え、園長!」

月「皆さん、何をそんなに楽しそうにお話しているのですか?ニコニコ」

引き続き笑顔で問いかけてくる。

星「さ、さて私はまだ着ていない北郷先生を探しに行きますかな…」ササッ

真っ先に月を確認した星は、今後起こるであろう危機を直感し、素早くその場を去った。

祭(あやつめ…)

桔梗(うまい事…)

風(逃げたましたねー…)

月「行ってしまわれた趙雲先生には、後でゆっくりとお話しするとして…」

三人(うわー、逃げれてねぇー)

月「厳顔先生!黄蓋先生!程c先生!仲がよろしいのは結構ですが、節度を守ってくださいね?ニコニコ」

祭・桔梗「ハイッ!」

風「ぐー…」zzz

祭・桔梗「ねるなっ!」ビシッ!

風「おぉ!園長先生の笑顔につい眠気が…(むー、やはり突っ込みは稟ちゃんかお兄さんで無いと、どうもしっくり来ませんねー)」

月「それと……公孫賛先生」

白蓮「ヒッ…」

月「先程の事、アトデクワシクキカセテクダサイネ?ニコニコニコニコ」

白蓮「ハイ…、ワカリマシタ」

白蓮は、この後の事を考えて、憂鬱になるのであった。

 

 

 

【真・恋姫†無双 三国子園児―3時間目・1科目『公孫伯桂の憂鬱』―終 】

 

 

 

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【真・恋姫†無双 三国子園児―3時間目・2科目『ホシを見る人・ホシが観る人』―始 】

 

?三国子幼稚園・????

 

青年は、おぶっている女の子に話しかける。

一刀「んー、陳宮ちゃん、今どの辺りだか分かる?」

音々音(陳宮)「ねねに現在地が分かっていたら、お前など放って置いて、さっさと目的地まで行っているです」

一刀「あはー、それは酷いなー。でも放置されてもこっそり後付けて行っちゃうけどね」

この子が一刀に対して、攻撃的なのは今に始まった事じゃない。知り合ってまだ日は浅いが、もうすでに慣れてしまっているので気にしない。

音々音「女の子の後をこっそり付けるなど、お前はストーカーですか!」

一刀(慣れているので気にしない)

一刀「んー、陳宮ちゃんみたいな可愛い子のストーカーだったら、なっても良いかもね〜」

冗談交じりで、幼稚園の先生に有るまじき言葉を発する。

音々音「な!離しやがれですー。このロリコン変態ストーカー!!////」ジタバタ

一刀(ほ、本当に気にしないんだからね!)

 

一刀「あ、ちょ、ごめんごめん。冗談だからそんなに暴れないで。ほら、落っこちたら危ないから」

もちろん、園児がいくら暴れようと、一刀がねねを落とすと言う事は万に一つもない。

それでも、暴れられていたらねねが余計に疲れてしまうだろう、という配慮のためだ。(暴れる原因を作ったのも一刀なのだが…)

音々音(ぬー、どうして恋殿はこのようなやつに…。確かに顔は悪くないですが…、まぁ性格もそんなに悪くは無いですな、頭もそれなりに良いです、運動神経も…。////)

悪い所を探そうとして、良い所ばかりが浮かんでしまい顔を赤らめる。

音々音(で、でも!恋殿を誑かす害虫なのです!)ブンブン

頭を振り、慌てて考えを追い出した。

一刀「ん?どうしたの陳宮ちゃん」

音々音「なんでもないです!それよりもしっかり歩きやがれです」

一刀「りょうかい」

ねねの、口撃に苦笑しつつ、素直に返事をし歩き続ける。

 

 

しばらく歩いていると、ガサッと物音がして、そちらを振り向く。

???「おや、そこにおられるのは、北郷先生ではありませぬか…」

茂みから突然青い髪の女性が現れた。

一刀「あ、あなたは…」

 

 

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―― 一刀視点 ――

 

俺は、陳宮ちゃんを背中におぶり、背中に乗せた子とたわいも無い会話をしながら園の森の中を歩いていた。

森と言ってもキチンと道は舗装されているので、森林浴をしている感じだ…、いや『迷子』なんだけどね…。

 

しばらく歩いていると、森の中から気配を感じ、少し感覚を研ぎ澄まし気配の主を探る。

一刀(この感じは、あの人かな?…でもなんで森の中から?ってあの人に常識は無意味だよな〜)

 

ガサガサッ

???「おや、そこにおられるのは、北郷先生ではありませぬか…」

声をかけられ、森の中から現れた人物の方を向く…

一刀「あ、あなたは…」

一刀(えーっと……、趙雲先生…だよね?何で変な仮面つけてるんだろ?今日って仮装パーティーとかあったっけ?)

趙雲先生?「おや、これは失礼した。お初にお目にかかる。私は「趙雲先生、今日は仮装パーティーとかありましたっけ?」ち、違う!私の名は『華蝶仮面』!」

 

一刀「……、あの趙雲先せ「華蝶仮面」…、趙う「華蝶仮面!」…、ちょ「華蝶仮面です!」(付き合ったほうが良いっぽいな、これは…)」

意を決して、付き合う事にする…。

一刀「あ、あのー(うわ、なんか睨んでるし)、華蝶仮面さん?」

華蝶仮面さん「何ですかな!北郷先生!」

一刀(いや、そんな目をキラキラさせて反応しなくても)

陳宮ちゃん「何を馬鹿やってるですか、二人とも。そんなことより先生、そんなダサい仮面など着けていないで、この役立たずの北郷の、ホールまでの案内をお願いするです」

俺と華蝶仮面さんのやり取りを、陳宮ちゃんは一蹴した。

一刀((ちょ!陳宮ちゃん、ダメ!ダサい仮面とか、今そんな事言っちゃ!))

俺は、小声で陳宮ちゃんにだけ聞こえるように呟いた。

陳宮ちゃん「何を言ってるですか、さっさと先生に案内頼んだ方が早いです」

華蝶仮面さん「ほぉーるぅ?そんな物は知りませんなぁー!」ピキッ♯

一刀(ほらー、やっぱり拗ねちゃったよー…)

陳宮ちゃん「なっ、先生のくせにホールの場所を知らないとは、この幼稚園の先生は揃いも揃ってポンコツですか!」ピキッ♯

華蝶仮面さん「私は『華蝶仮面』だと言っている!断じて先生などではない!」ゴゴゴ♯

陳宮ちゃん「そうですか、なら園児でも先生でもない者が、何故園の中に?不法侵入ですかな?」ゴゴゴ♯

うん、そろそろ止めないとまずいよね…。だけど俺を挟んでやり取りしてるものだから、非常に怖いし…。

一刀「えーっと、ちょっと二人とも落ち着こうか…」

二人「「北郷(先生)は黙っていろ(です)!」」

……ですよね〜。

華蝶仮面さん「この仮面の美しさのわからんジャリガキでは、話にならん」

陳宮ちゃん「誰がジャリガキですか、この変態仮面!」

 

あー、また喧嘩始めちゃったよ…。

どうすっかな、これ。面倒だし、ちょっとイラっとしたし、仕方が無い、最終手段使うか。

 

俺は、まだ喧嘩を続ける二人に、ボソリと呟いた。

一刀「あ〜、このままじゃ間に合わないかもな〜。『園長先生』に怒られちゃうな〜…」

その瞬間、場の空気が凍りついた…。

さすが、最終手段『園長先生』は伊達じゃない!

一刀「う〜む、よし、ありのままを話そう。そうすれば『園長先生』も分かってくれるだろう」

華蝶仮面さん「ほ、北郷先生、ありのままとは?」

一刀「ありのままとは、ありのままですよ…。華蝶仮面さん?」ニヤリ

陳宮ちゃん「お、お、お前は馬鹿ですか!そそそんな事をしたら、ねね達はどうなると思っているですか!!」

一刀「さぁ?どうなるんだろうね〜」ニヤニヤ

 

二人「……」

 

 

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―― 音々音視点 ――

 

北郷「さぁ?どうなるんだろうね〜」ニヤニヤ

 

ねね「……(まずいです、もし今の事を園長に話されたら…、とてもまずいのです)」

園長の傍には必ず『やつ』が居るです。

『やつ』は、何かにつけてねねを馬鹿にしやがるです、もしこんな事をきいたらきっと

 

やつ「あら?ねね、聞いたわよ。何でも迷子になって北郷先生におんぶされていたんですってね。ふふふ、良かったわねー、ま・い・ご になって(笑)」

 

などと抜かしやがるに決まっているです!何とかしなくては…。

 

ねね(そもそも、こうなった原因は、バカ北郷が道を忘れたりしたのがいけないのです。それに、変態仮面もです!先生のくせに変な仮面など着けて北郷と楽しそうに話して、ねねを仲間外れにしたりするから…)

 

変態仮面「ま、まぁ北郷先生、落ち着いて話し合いましょう。話せばわかります」

おぉ、変態仮面ナイスです。

北郷「俺は至って冷静ですよ?それに話せばわかると思うので、『園長先生』にお話しするつもりです」ニヤニヤ

変態仮面「くっ…」

な、何を言い負かされているのですか!使えない変態仮面なのです。

ねね「待つです、北郷!「ほんごう?」…(ちっ、めんどくさいやつです)、北郷先生!」

北郷「何かな?陳宮ちゃん」

ねね「こうしている間にも、時間は過ぎてい行っているです」

北郷「そうだね〜、で?」ニヤニヤ

ねね「(くー、腹立つ奴です)だ、だから早くこやつにホールまで案内させるのが得策だと思うです」

北郷「ふむ、と陳宮ちゃんは言っていますが、華蝶仮面さんはどうですか?」

ようやく納得したですか、本当に面倒な奴です。

変態仮面「そ、そうですな、早く行って新任の挨拶をしましょう」

変態仮面も余程『園長先生』が怖いのか、うまい具合にホールまで案内しそうです。

北郷「……、そうですね。では、ホールまでの案内をお願いしますよ、華蝶仮面さん」

 

変態仮面「…承知」

これで、話も逸らせたです。

 

この時、ねねは気が付いていなかったのです。

北郷が、『ニヤリ』と不敵な笑みを残していた事に…。

 

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―― 星?視点 ――

 

陳宮「何を馬鹿やってるですか、二人とも。そんなことより先生、そんなダサい仮面など着けていないで、この役立たずの北郷の、ホールまでの案内をお願いするです」

私(この童<わっぱ>、今なんと言った!?)

この美しい仮面を見て、『ダサい』だと!

 

北郷先生((………))

北郷先生が何やら、この童に言っているようだが、そんな事はどうでも良い

陳宮「何を言ってるですか、さっさと先生に案内頼んだ方が早いです」

私「ほぉーるぅ?そんな物は知りませんなぁー!」ピキッ♯

無論ホールの場所など知っている、北郷先生を探すと言って、そのホールから来たのだから。

陳宮「なっ、先生のくせにホールの場所を知らないとは、この幼稚園の先生は揃いも揃ってポンコツですか!」ピキッ♯

ダサいの次はポンコツときた、このジャリガキは!

私「私は『華蝶仮面』だと言っている!断じて先生などではない!」ゴゴゴ♯

ジャリガキ「そうですか、なら園児でも先生でもない者が、何故園の中に?不法侵入ですかな?」ゴゴゴ♯

ああ言えばこう言う!ホントに生意気な童だ。

北郷先生「えーっと、ちょっと二人とも落ち着こうか…」

私とジャリガキ「「北郷(先生)は黙っていろ(です)!」」

 

 

私「この仮面の美しさのわからんジャリガキでは、話にならん」

ジャリガキ「誰がジャリガキですか、この変態仮面!」

ダサい・ポンコツ仕舞には変態だと!もう我慢ならん、いくら童とは言えただでは済まさぬ!

私が、ジャリガキに灸を据えようと、口を開き掛けた時、北郷先生は恐ろしい事をボソリと呟いた。

北郷先生「あ〜、このままじゃ間に合わないかもな〜。『園長先生』に怒られちゃうな〜…」

そしてその瞬間、私とジャリガキの空気が凍りついた…。

今、北郷先生は、何と言った?『園長先生』そう言ったのか?

 

北郷先生「う〜む、よし、ありのままを話そう。そうすれば『園長先生』も分かってくれるだろう」

どうやら私の聞き違いではないようだ…。まずい、非常にまずい。

ホールを出る時、園長は北郷先生が遅れている事にとても心配していた。さらに白蓮殿の事で、怒りのオーラを出していた。(原因は私が先日の事を話したためだ)

それに加えて、遅れた原因が私がジャリガキとふざけていた事に有ると知っては…。

私「ほ、北郷先生、ありのままとは?」

何とか話を逸らさなければ。

北郷先生「ありのままとは、ありのままですよ…。華蝶仮面さん?」ニヤリ

ま、まずい、あの顔は分かっていて言っている。

ジャリガキ「お、お、お前は馬鹿ですか!そそそんな事をしたら、ねね達はどうなると思っているですか!!」

一刀「さぁ?どうなるんだろうね〜」ニヤニヤ

 

私「……(取りあえず、落ち着いて話し合うとしよう、そうすれば分かってくれるであろう)」

 

私「ま、まぁ北郷先生、落ち着いて話し合いましょう。話せばわかります」

北郷先生「俺は至って冷静ですよ?それに話せばわかると思うので、『園長先生』にお話しするつもりです」ニヤニヤ

私「くっ…(やはりだ、北郷先生は分かっている、どうすれば納得してくれるものか…)」

私が考えあぐねていると

ジャリガキ「待つです、北郷!「ほんごう?」…、北郷先生!」

北郷先生「何かな?陳宮ちゃん」

ジャリガキ「こうしている間にも、時間は過ぎてい行っているです」

北郷先生「そうだね〜、で?」ニヤニヤ

北郷先生は、ジャリガキ相手でも容赦ない。(絶対Sでしょうな…)

ジャリガキ「だ、だから早くこやつにホールまで案内させるのが得策だと思うです」

そうだ!まずは一刻も早くホールへ行かなくては…。

北郷先生「ふむ、と陳宮ちゃんは言っていますが、華蝶仮面さんはどうですか?」

話が良い具合に向かっている、このまま流れを持っていけば!

私「そ、そうですな、早く行って新任の挨拶をしましょう」

北郷先生「……、そうですね。では、ホールまでの案内をお願いしますよ、華蝶仮面さん」ニヤリ

 

私「…承知」

 

 

この時、私は気が付いた。

北郷先生が、『ニヤリ』と不敵な笑みを残していた事に…。

 

 

 

【真・恋姫†無双 三国子園児―3時間目・2科目『ホシを見る人・ホシが観る人』―終 】

 

 

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【真・恋姫†無双 三国子園児―3時間目・3科目『始まりの園』―始 】

 

 

 

?三国子幼稚園・体育ホール(舞台袖)?

 

 

青年は謝っている、物凄い勢いで。

一刀「ホント遅れてすみません」ペコペコ

 

美人な女性も謝っている。

星「申し訳ない、色々あって遅くなってしまいました」ペコ

 

 

その様子を見て、反応はそれぞれだ。

 

怒っている者

白蓮「北郷先生、お前が遅れたせいで私がどれほど酷い目にあったか…」

風「むー…(白蓮ちゃんとの事は結局聞き出せませんでした。後でお兄さんを問い詰めちゃいましょう)」

 

笑っている者

祭「はっはっは、まぁ北郷先生も無事に来たわけじゃし、伯桂先生もそんなに怒らずに、なぁ、桔梗(白蓮め、うまい事逃げおって。まぁよいわ、次はわしが…)」

桔梗「そうだのぅ、あんまり目くじら立てておると、一刀先生に嫌われてしまうぞ(白蓮には先を越されたと思うたが、あの様子からするにまだまだのようだのぅ。ならば次こそは…)」

 

安堵している者

月「ソウデスヨ、コウソンサンセンセイ(良かった、一刀さんに何かが有った訳じゃなかったんだ…、でも趙雲先生が探しに行ってから戻るまでかなり遅かったな…何かあったのかな?…チョウウンセンセイニモ、クワシクオキキスルベキカナ)ニコニコ」

 

それぞれの反応は様々だが、心の中は一様に『一刀と白蓮のデート』に関する事で占められていた。

 

 

ついでに言うと、もう一人の女の子も、二人と一緒に謝っている。

音々音「ごめんなのです、来る途中で変な仮面をつけたやつに足止めされたです」

 

月「変な仮面ですか?」

星「いや、アレはとても美しい蝶の仮面でしたよ。そうでしたよね?北郷先生」

そう言って、星はねねを睨んだ。

月「そうなんですか?」

一刀「確かに蝶の仮面でしたね。美しいかどうかは見る人によって違うのではないですかね?」

月「はぁ…」

月は今一分かっていないようだ。

星「北郷先生!貴方ははあの美しさが解らないのですかな!?」

一刀の発言に、信じられないとばかりに言葉を荒げる。

一刀「いやー、あの方は仮面などしなくても、十分に美しいのではないでしょうか?」にこり

星「なっ……////」

一刀の切り返しに何も言えず、星は顔を赤く染めるだけだった。

 

月「……、ヨカッタデスネ、ホンゴウセンセイ。ソンナビジンサンニオアイデキテ。ニコニコ」

邪悪なオーラが渦巻いているのか!?

一刀「ソ、ソウデスネ…。あ!その方『華蝶仮面』さんと言うのですが、園長先生はご存じないですか?」

月「イエ、マッタクシリマセンネ。ニコニコ」

未だ収まらぬ月の纏うオーラ

一刀「いやー、その方に此処まで案内して頂いたのに、ちゃんとお礼を言っていなかったので…」

月「あれ?北郷先生は趙雲先生に案内されて来られたのではないのですか?」

オーラが消え、一刀の狙っていた方向へと話が進む。

星「い、いや、それはですね」

不穏な方向に行っていると気が付き、慌てる星。

音々音「違うのです。ねねと北郷先生が森をさまよっていたら、蝶の仮面を着けたやつが来て、そやつが此処まで案内してくれたです。だから趙雲先生には一度も会っていないのです」

ねねは、騒いでいる園児を鎮めるために組長である『やつ』がいない事を知り、意気揚々と話をする。

月「本当なんですか?北郷先生」

一刀「そうですね、趙雲先生に会ったのは、この近くに来て華蝶仮面さんと別れた後ですね。それまでは陳宮ちゃんが言ったとおり、俺が陳宮ちゃんを『おぶり』森を迷っている時に華蝶仮面さんに出会って案内されている間は一度も会っていません」

月「そうですか…、趙雲先生。先ほどの件と併せて、オハナシガアリマスノデ、アトデジックリキカセテクダサイネ?ニコニコ」

星「ヒッ…(先程の北郷先生の不敵な笑みはこれか!)」

気が付いたときには既に後の祭りである…。

 

そして、一刀の『ニヤリ』には、もう一つの企みが有った。

ねねは気が付かなかったが…。

 

ねねの思惑通り、確かに組長である『彼女』は居なかった…、先程までは。

だが、一刀がホールに着いた事と、同じ組のねねが一緒だった事を聞いて『彼女』が月の所へ来ない筈が無いのである。

???「あら、ねね。ずいぶんと遅い到着ね。まぁ、北郷先生と一緒に森を迷子になっていたんじゃ仕方が無いのかしら。でも、そのおかげで『おんぶ』して貰っていたのだし、良かったわね、ま・い・ごになれて(笑)」

音々音「なっ!詠、お前何故此処に居るのですか!」

そう、そこに居たのは、ねねの天敵(と一方的にねねが思っている)、詠(賈駆)その人であった。

詠「何故って、どこかの迷子がうちの組から出たから、その迷子を連れに来たんじゃない」

音々音「何を言ってやがるですか、ねねは決して迷子などでは無いのです」

詠「あら、そうなの。じゃあ、あなたは北郷先生に『おんぶ』されたいがために、ホールまでの道を態と北郷先生に教えなかったのね」

音々音「そんな訳ないのです。大体道を知っていたら、あんな奴放っておいて、さっさと一人でホールに来ていたです」

詠「へぇー、て事は、やっぱりあんた迷子だったんじゃない」

音々音「な、ぐぬぬ〜」

まだまだ口で勝てないねねなのであった。

 

一刀(よし、これで話を聞かない二人にはお仕置きできたかな)

そう心の中で呟き、溜まっていた鬱憤を発散する。

 

月「詠ちゃん、ねねちゃん。二人とももうそろそろ時間だから、組に戻ってね」

二人「「わかったわ(です)」」

喧嘩していた二人をなだめ、月が朝礼の準備を始める。

 

朝礼は滞りなく進んでいく

月「では、皆さんに今日からこの幼稚園に来た、新しい先生を紹介しますね」

 

ざわつく園児たち。

 

そして壇上に立つ白衣の青年。

一刀「皆さん、始めまして…」

 

 

 

【真・恋姫†無双 三国子園児―3時間目・3科目『始まりの園』―終 】

 

 

 

 

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〜おまけ〜メタ注意

 

稟「あの、私の出番は、あの数行だけなのでしょうか?」

ホウケイ「オウ、稟ねぇちゃん、どうしたんだい藪から棒に」

稟「いえ、私の出番が鼻血を出しただけで終わっていたので…」

ホウケイ「そいつは、仕方がねぇぜ。何せ、ねぇちゃんぶっ倒れたっきり、保健室で寝てたじゃねーか」

稟「そ、そうなのですか?てっきり風が何時もの様に介抱してくれたので、会話に参加できると思っていたのですが…」

ホウケイ「作中にも書いてあったろ、鼻血の処置で首の後ろを叩くのは間違いだって」

稟「な、では今まで私は風に間違った治療法をされていたのですか?」

ホウケイ「オウヨ、ちなみに風ねぇちゃんは、ワザとやってるからな」

稟「そ、そんな、風!あんまりです。私がいったい何をしたと言うのですか」

ホウケイ「自分の胸に手を当ててみな(その隠れ巨乳にご立腹なのよ)」

稟「当てましたが、一向に思い当たらないではありませんか」

ホウケイ「そうかい。まぁ良いじゃねぇか、たった一行で死んじまう、白蓮ねぇちゃんよりよ」

白蓮「お前、それを言うなーっ!」

ホウケイ「おっと、なんだい居たのか、気が付かなかったぜ、白蓮ねぇちゃん」

白蓮「作中と同じやり取りはするなよ」

ホウケイ「ちっ、ノリがわりぃーな」

稟「白蓮殿、貴女何故此処に出てきたのですか!」

白蓮「え?何故って言うか、元々居たぞ?」

稟「そう言う事を言っているのではありません。作中でアレほど出番があった貴女が、どうして『おまけ』にまで顔を出しているのですか!しかもサブタイに名前まで付いているくせに!」

白蓮「いや、どうしてと言われても…」

 

チョイチョイ

ホウケイ「稟ねぇちゃん、ちょっちこれ読んでみな…」

稟「なんですか、今大事な話を……【真・恋姫†無双 三国子園児 外伝 ―休み時間2『普段は普通に・あいつとは特別に(仮)』― 】、何なんですかこれは?」

ホウケイ「白蓮ねぇちゃんの『外伝』だとさ…」

稟「な!!!これはどういう事ですか?白蓮殿!!」

白蓮「ちょ、待て。私は知らない!私は何にも知らないぞーっ!」

白蓮の断末魔の悲鳴が、聞こえたとか聞こえないとか…

 

 

ホウケイ「あー、んー、なんだ…、タイトルまだ仮だし話し書いてないし、出すかどうか分んないっぽいんだけどな」

その声は、悲鳴によって二人には届かなかったとさ。

 

ちゃんちゃん

〜おまけ〜END

 

 

 

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〜ボツ案〜

 

冒頭の月の台詞のあと

 

「えぇ、そうなのよねぇ〜ん、ご主人様ったら、いったいどうしたのかしらん」

「なに、気にする事はない、大方その辺で迷子にでもなっているのだろう」

「ふふふ、北郷先生はシッカリしているように見えて、所々抜けていますからね」

「ふん、あんな奴がどうなろうと俺の知った事ではない」

「あらん、ピーちゃんたら、そんなこと言って良いのかしらん?」

「どういう意味だ、ピー」

「だって、こっちでの彼方たちは良いピー相手なんでしょう?」

「ふん、あんな雑魚など相手になるか」

「と、言いつつ、ピーと北郷先生のピーはピーーーーーーーー。と五分五分だったりします」

「なっピー、貴様!」

「こっちのご主人様は、なかなかに優秀なのねん」

「うむ、それにピーーーからピーーーーーーーの指南も少し受けていると聞く」

「ちっ…、(この下らん世界の創造主は、何をさせるつもりだ)」

「ふふ…(あまり、深く考えない方が良いですよ、ピー。我等もピーというピーから放たれ、この世界のルールの中でなら自由に『性』を謳歌出来るのですから)」

「どぅふふ〜、逞しいご主人様…ス・テ・キ////(そうよん、私達がいがみ合う必要の無い世界、縛りや制約は付きまとうけど、とても素敵じゃない。そ・れ・に、縛られるのは大好物よん)」

「くっ(一人で性でも何でも謳歌していろ、縛られたいなら北郷の所でも行ってこい)」

「皆さん、真面目に答えてください。それにこういう場ではお互い節度を守ってくださいね…ニコニコ」ゴゴゴ

「え、園長、そ、そんなに怖い笑顔で凄まなくても良いんじゃないか?」

「公孫賛先生、私は、何か間違った事を言いましたでしょうか?ニコニコ」…

 

 

と言う感じだったのですが、ぶっちゃけ濃すぎ!て事で大幅変更しました。

ピー音流して重要な部分消してるので見づらいのは勘弁してね。

 

〜ボツ案〜END

 

 

 

 

-9ページ-

 

 

あとがき

と偶には真面目に言ってみる。

 

おはこんばんちは、作者です。

 

エクシリア、面白かったよ。

そして、やりすぎてこっちの間があいちゃったよ。

ごめ〜んちょ(-人-)

あ、作者はアグリアさん推しです。(使いたかったな、アグリアさん)

 

……いや、こんなあとがき駄目だろさすがに

 

 

真面目に行こう!

 

キャラ崩れてないよね?怖いなー…

 

白蓮さんは可哀想+可愛いで、可愛想!

作者は、白蓮さんは絶対にMだと思っています。

いじめられる姿が可愛すぎるもん。

 

ルビの振り方が今一解りません。もっと精進せねば(前説明どおりにやったら失敗したんだよね)

 

今回は、おまけに+でボツをぶっこんで見ました。

 

稟ちゃんの出番少ないって?

そうだね、でも作者稟ちゃん好きだよ!妄想家の同士だしね!

それに、稟ちゃんも絶対にM!だから作者も稟ちゃん出したい!

 

でもねー、稟ちゃんって、妄想・鼻血・風ちゃんのトントンのイメージが強くて、それ以上なかなか広がらないんだよね。

作者の精進が足らないね、もっと妄想力を高めねば…。

 

 

と、こんな感じかな?

今回もあとがき短かった。

(やればできるじゃん作者)

 

てことで、またに(・д・)ノン

 

 

 

 

 

説明
こんにちは、こんばんは、おはようございます、Rocoです。
この作品は、『小説』ではありません、作者の頭の中の『妄想文』です。
なので、生暖かい目で見守ってやってください!

投稿遅くてごめんなさい。
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コメント
名前を間違える大失態を連発・・・。本当にすみませんでした。以後厳重に注意を払って返信したいと思います。(Roco)
shirou様>ありがとうございます。お姉さま方どころか、原作では朱里ちゃん雛里ちゃんコンビにも見抜かれてましたしね^^ お名前を間違えてコメント返信してしまいました。大変申し訳ありませんでした。(Roco)
ブンロクZX様>ありがとうございます。星が教育で、星教育ですね。わかります!^^ そして以前のコメントで名前を間違えてしまいました。大変申し訳ありませんでした。(Roco)
2828様&gt;ありがとうございます。ば、馬鹿な!伏字をこれだけ活用しても消しきれない存在だと!恋姫のピーは化け物か!?(Roco)
アルヤ様>ありがとうございます。宝ャはとりあえず飛びます!そして伸びます!さらに堅くなるんです!(Roco)
伏せても伏せられてないよw(2828)
原作と違って科学技術が発展してる分宝ャが暴走しそうwww(アルヤ)
星は原作では耳年増だったからなぁ、他人のことはとやかく言えても自分のことになると歯切れが悪くなり熟げふんげふんお姉さん先生達には見破られてそうだw(shirou)
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