魔法少女まどかマギカVS伊藤カイジ 第一話「兵藤」 |
QB「ボクと魔法少女になってよ」
カイジ「……」
カイジ「…………」
カイジ「………………ああ!?」
意味不明。
白いぬいぐるみの様な小動物が突然言葉をしゃべり出す……!
QB「間違えた。僕と契約して魔法少女になってよ」
カイジ「ああ!?」
……何言ってんだこいつ?
機械?
ドッキリ?
夢?
そもそも魔法少女ってなんだ?
俺は男だし少年でもねえ……!
QB「僕と契約して魔法少女になれば、どんな願い事でも一つだけ叶えることができるよ」
なんだ……こいつ……!
無視だ無視。
俺は今疲れてるんだ……そうだ、そうに違いない。
チャンとマリオの死を見て和也のクソみてえな笑みを見て吐き気がした。
そうだ、これはただの過労だ……!
QB「大切な人を蘇えらせることだってできるよ」
QB「でも君たちは根本的にそんな偽善じみたことはしないよね」
ざわ……!
こいつ……!
カイジ「おい、どういうことだ」
QB「あはは、別の女の子もその言葉口にしてたよ」
QB「死んじゃったけどね」
ざわざわ……!
……こいつ、なにを言って……
その時、閃く!
カイジ「ああ!」
この摩訶不思議な現象を繋げる、一つの答えに!
カイジ「兵藤のペットなのか……!」
QB「?」
間違いない。
人が簡単に死ぬとか口にしたり、
何よりこんな地球外生命体がいるのなんておかしいし、
仮にいたとしても学会やテレビのニュースで発表されるだろ普通……!
それが無いってことは……!
つまり……!
カイジ「兵藤の生物実験……ってとことだろ」
謎の生き物に初めて向ける笑顔。ニパー。
QB「?」
(あのボンボン、こんなギミックまで用意してやがったか……!)
QB「もし魔法少女になれば、どんな願い事でも一つだけ叶うんだ」
カイジ「うるせえ! 壊れたプレステかてめえ!!!」
バカ……! 本当にバカ……!
いつもそうだ、狂ってやがる……!
息子の次はペットだと……!?
どうしても俺の金を奪いたい……いや、俺の死体が見たいだけか
カイジ「……」
にしてもこいつ……
QB「……」
尻尾をくねくねとしならせながら感情のこもっていない目で
こちらの心の奥まで覗き込ように映し出す。
カイジ「……」
所詮は小動物。
このまま握りつぶすこともできる。
そうだ、こいつは兵藤達とは違う……
裸
そう、こいつに限っては丸裸。
周囲に屈強な黒服がいるわけでもないし、
となればこの小さな生き物が俺を殺すノウハウなんて持っているわけもない……!
逆に俺は蹴り飛ばすだけでこんな生き物潰すことができる……!
ざわ……!
カイジ「くくく……なあ兵藤のペット」
QB「さっきから口にしている兵藤っていうのは個体の名前なのかい?」
カイジ「お前……兵藤のペットなら金持ってるのか?」
QB「……」
一瞬だが、その生気を感じない白い小動物は完全に無機質なものに見えた。
QB「いくら欲しいんだい?」
カイジ「5億……!」
絞り出すように、震える声をあげた。
QB「それを用意すれば、契約してくれるのかい?」
こいつ……、
大体、分かった。
契約っていうのはなんてことのない
『不幸な事故』が起きた時の同意書――――――
カイジ「……」
こいつは未知数。
それこそ和也とは違う意味で未知数だ。
だが、所詮は小動物。
猫に近い外見で、仮に契約を交わしたとしても踏みつけさえすれば勝てる……!
そう、所詮コイツはハッタリだ。
カイジ「いいぜ。契や……」
パパパパパパパパン!!!!
カイジ「うっ……!」
ざわ……ざわざわ……!
突然目の前の動物がハチの巣になり、無残な死骸はそのまま彼方へと流れていった。
ほむほむ「契約してはダメよ。伊藤カイジ」
カイジ「……」
今、何が起こったんだ。
いや待て、それよりこの女、俺の名前を……!
ほむほむ「もう一度だけ言うは、伊藤カイジ。魔法少女にはならないで」
なるほど……
なるほど……なるほど……
で、こうくるわけか。
カイジ「騙されねえぞ……狸が!」
ほむほむ「え?」
カイジ「わかってるんだよ……さすがにてめえらの汚ねえ手口は……!」
舐めるな……!
舐めるな……人を……!!
くそが……!
こいつらはいつもそうだ……!
足元ばっかり見やがって……!
カイジ「兵藤の妹!!!」
ほむほむ「!?」
〜第一話、完〜
説明 | ||
QB「ボクと魔法少女になってよ」 カイジ「………………ああ!?」 突然の意味不明涙。 溢れて止まらない……! |
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コメント | ||
ん〜、カイジは最初に自分が男であると言った方が良い。男が魔法少女の格好になる?せめて魔法使いになってくれ。(ドッペルゲンガー) | ||
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