きのこオーブを追え! 鏡音時空探偵社! #5 竜の卵 |
<きのこオーブを追え! 鏡音時空探偵社! 第5話 竜の卵>
(2010年12月04日午前9:00・MITの裏門の茂み)
ガサガサ
レン:ミク君・・・いくら見つからない場所って言っても、これじゃ出てくるときに怪しまれるんじゃないか?
ミク:ミクぅ〜、大丈夫です! 路地にも人いないですから
メイコ警部:なら・・路地に出れば良かったと思うけど・・・
ミク:路地だと曲がり角から人が入ってくるかも知れなかったので、万全を期すために、茂みにしました!
3人は茂みに作った出口から路地に出るまで、かなり苦労していたのだった。
レン:まぁ、いいや、とにかく今回は前回のように遅れを取るわけにはいけませんので、急いで情報収集に行きます!。まずコスプレですが・・・僕たちは学生の姿でないとダメですね。すいませんがメイコ警部は、保護者のママさんになっていただけますか? 警官じゃ、ちょっと行動しにくいので
メイコ警部:ママさん・・・仕方ないわね
3人はレンが鞄から出したコスプレマシンで、各自変装した。レンはブレザーを着た学生、ミクは軽装の学生、メイコ警部はスーツを着た付き添いのママさんになった。
レン:僕も仕方ないのでこの格好になりました。なにせ軽装が似合わないので・・・・
メイコ警部:お互い、やむを得ないわね・・・
ミク:では、早速、情報集めに行くのだ!
レン:ミク君・・・MITの学生なんだから、もうちょっと品格を持って・・・
ミク:れっつらごー!
レン:(大丈夫かな・・・・)
3人はメイコ警部のマップ端末(ノートPCに偽装)に従って、メイン掲示板の前まで来た。
(MITメイン掲示板前)
掲示板には講義、サイド・ジョブ(バイト)、ルームメイトなど、様々な情報が掲示されていた。
***
<掲示板>
(サイド・ジョブ)
○スグドナルゾ・MIT学内店・スタッフ若干名(時給8$・曜日時間は要相談)
○バーガークイーン・MIT学内店・スタッフ若干名(時給7$・要相談)
○タコルカ・ベル・MIT学内店・開店スタッフ10名(時給9$・詳細は追って通知)
(ルームメイト募集)
○リリー・サカザキ(格闘工学科・連絡先:*****)
○メティス・アイギス(ロボット工学科・連絡先:*****)
○アカリ・ミズナシ(船舶工学科・連絡先:*****)
(休講)
○ジョナサン教授の古代史論
○空条教授の海洋学
○ブランドー講師の生物論
(教室変更)
○レイ先生の近代ロボット学(本館1-A→2号館2-2)
○アズナブル先生の近代色彩学(3号館2-1→本館2-B)
(補講)
○アナーキン先生の帝王学(本館3-C)
○ヨウダ教授の精神物理学(講堂A)
○スカイアルク先生の宇宙航空力学(本館3-D)
(特別講義開催)
講義題目:宇宙素材からの未知物質検出技術について
講師:宇宙工学科教授・ビッグ・アル
時間:午前10:00〜午前11:45
場所:大講堂
参加資格:特になし。外部のお客様でも可。
料金:無料
(お知らせ)
☆タコルカ・ベル・MIT学内店より
12月4日午後0:00より開店プレイベントとして、先着100名様に、タコルカ・タコスセット(タコス1個、ミクネギフロート1つ)を試食プレゼント致します。どうぞお気軽にお立ち寄り下さいませ。
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メイコ警部:さすが名だたる大学の掲示板、いろんな情報があるわねー。バイトに休講に補講か〜、警察学校時代を思い出すわね〜
レン:僕はまだ大学の経験がないので何とも
ミク:ミクっ! 今何時!?
レン:え? 今は・・・午前9:30だな
ミク:まだ“タコルカ・ベル”のキャンペーンまで時間あるミク! 散歩でもしているミク!
メイコ警部:違うでしょ!? ここの情報で一番大事なのは、彼らが言っていた物の持ち主だと思う“アル”さんの特別講義に参加することでしょ!
ビッグ・アルの特別講義“宇宙素材からの未知物質検出技術について”の事であった。参加自由で10:00から開始。ちょうど頃合いも良い。
レン:そうですね、僕の端末の情報からも、このビッグ・アル教授が研究室で持っていて、研究しているモノとなってます
メイコ警部:考えられるルートは2つ。この講義の最中に研究室から盗むか、この講義で使われるために壇上に展示されることを予測して講義に参加するか会場の設備に隠れているか
レン:そうですね。仕方ないのでこちらも3つに分かれましょう。講義は僕、会場周辺がミク君で、研究室周辺がメイコ警部としましょう。通信機をONにして置いて連絡を取り合いましょう。動きがあった所に集まるということで。あと講義中には行動できませんから、僕の方のパターンだった場合は、1回連絡はしますが集合しないで講義が終わってから来た茂みの近くの路地に集まりましょう
メイコ警部:了解!
ミク:わかったミク!
レン:では作戦開始!
各自、持ち場になっている場所に移動していった。レンも大講堂へ行くことにした。
(午前9時50分・大講堂出入り口)
レン:さて、入って席を確保しようかな・・・・あれ? あの人って・・・
レンの視界に、入り口に向かう一人の女性が入った。インテリ風の眼鏡を掛け、質素なスーツを着た、大人の女性だった。
レン:あれって・・・・歴史図書館のユウさん・・・・に似ているけど、微妙に違うな・・・。ちょっと名前だけ聞いてみようかな
レンはその女性にこの講義関係の話という繋がりで、声をかけてみることにした。
レン:あの・・・・おねえさんも講義に参加されるんですか?
女性:ええ。私も同じ様な研究しているので。あ、私は、日本の大学で教授をやっている“巡音ルカ”ってものです。君は? 失礼ながら凄く若いと思うんだけど
レン:(やっぱりユウさんじゃないんだ)あ、僕は鏡音レンと言います。理系志望でここの大学進学を希望しているんです。まだ14歳ですが、MITは偏差値高いので、早めに勉強を始めていかないといけないので
巡音ルカ:へぇ〜偉いわね。でも、この講義、14歳の君にはちょっと早いと思うわ。かみ砕いた講義だと思うけど、たぶん凄く専門的よ。大丈夫?
レン:わかる範囲で楽しもうと思います。何事も勉強ですから
巡音ルカ:気に入ったわ。ねえ、お姉さんと一緒に講義聞こうか?
レン:(ぽっ)え?
巡音ルカ:あ、ごめん、最近君みたいな熱心な男の子が少ないから、ちょっと張り合い無くてね。君、若いのに凄くやる気があるから。お姉さん、そういう子、嫌いじゃないわ
レン:え・・エット・・エトエト・・・一緒にお供させて頂きます・・・・
巡音ルカ:ふふ、ありがと。じゃあ、行こうか
巡音教授はレンの手を取って大講堂に入っていった。
レン:(へへ、1枚内緒で写真撮っちゃった・・・)
(午前10時・講義会場)
レンと巡音教授は中程の席に並んで着席した。レンはボイスレコーダーのスイッチを入れた。
司会:えー、では、これより、当大学の宇宙工学科教授、ビッグ・アル先生の特別講義を始めたいと思います。それではアル先生、宜しくお願いします
アル教授はスタスタと壇上に現れ、挨拶をしてから、話を始めた。
レン:(今のところ動きはなしか・・・・巡音教授は・・・)
巡音教授は真剣に話を聞いていた。
レン:(素敵な女性だなぁ・・・あ、僕もまじめに聞いてなくちゃ。内容はなんとかわかる範囲だし)
アル:・・・であるからして、この宇宙を起源とする超古代文明時代のロストテクノロジー由来の素材、当研究室では“オーパーツ”と呼んでますが、これが素材として使われた“特定の物品”をサンプルとして使い、まだ研究段階ですが“特定の処理”を施す事で、これまでの分析では確認出来なかった、“未知物質”の検出が可能である事を、私はここで提唱致します。後ほど皆様にもお見せいたします、当研究室が“特定”する事に成功した“ロストテクノロジー由来の素材”の1つであります“竜の卵”を使い、現在、当研究室で行っている実験をかみ砕いてご説明しようと思います
カチッ
レンの近くで小さい音がした。教授の話だけで、聞いている人間は静かにしている会場だったので、かすかな音だったがレンの耳にも入った。
レン:(なんだこの音? 音源はこの近くだな。気になるな。それに“竜の卵”を見せると教授が言ったということは、モノはすぐ側にある可能性が高いな。二人に連絡しておくか)
レンは頭を巡音教授とは逆の方向に向き、小型マイクとイヤホンを取り出して、会場近くのミクに連絡した。
レン:(ミク君、こっちで竜の卵の話が出た。そろそろこの壇上に運ばれるようだが、そっちは大丈夫か?)
ミク:(異常なーし! 怪しい人は誰も出入りしていないミク。でも竜の卵っぽい展示品みたいなモノも会場に入ってないよ)
レン:(え? じゃあ、まだ研究室なのかな? あ、ミク君はそのままで)
ミク:(りょうかーい!)
レンは研究室近くのメイコ警部に連絡した。
レン:(メイコ警部、こちらで竜の卵の話がありましたが、会場近くのミク君は見ていないとの事です。そちらのセンサーで何か確認出来ますか?)
メイコ警部:(それがこっちの研究室には私が来た時から反応がないの。どうも今回の講義のために使うってことで、前々から会場に運び込まれているみたいなの。で、会場を探知してみたら、1つだけ、それっぽいモノの反応があるけど、彼らが交換で使う“もう1つ”の反応はまだないの)
レン:(既に交換が済んでしまったとかは?)
メイコ警部:(この周辺に同じようなものの反応をスキャンしたんだけど、ないから、時間から考えて、もしかしてこの講義で交換して盗むんじゃないのかも)
レン:(んー、まだなんとも言えないけど、とりあえずこの反応は会場で確認できたんだ。とりあえずまだ様子を見ることにします。そちらも続行していて下さい)
メイコ警部:(了解!)
巡音ルカが小声でレンに話しかけた。
巡音ルカ:ん? レン君、どうしたの?
レン:あ、いえ、ちょっと携帯がなったので、すぐ用件を言って切りましたから。すいませんです
巡音ルカ:そうなの。携帯は切っておいたほうがいいわね
レン:はい、すみません
巡音教授は講義を聞くことに戻った。
レン:(ふぅ〜、危なかった。こりゃ、ここでの連絡は厳しいかな)
(午前11時20分・大講堂内)
アル教授の講義も最後になっていた。
アル:ではここで、当研究室で入手できたロストテクノロジー素材の特定物品“竜の卵”をご覧頂きます
レン:(特に変化なしか)
会場に、小型の白い卵型のモノがガラスケースに入れて運ばれてきた。
レン:これが竜の卵・・・(なぜだ、この時点でも変化無しなのか!?)
アル:これが“竜の卵”です。ロストテクノロジー由来の素材が使われており、ある周波数の・・・・
レン:(アル教授の話に何の変化もない。ということは、盗まれていないのか、恒例となった同等品にすり替えられた後か・・・)
こうして、話と質疑応答が終わり、午前11時45分に特別講義は終了した。
(午前11時47分・大講堂出入り口)
レンは巡音教授と一緒に会場から出てきた。そして巡音教授はメモ帳にペンでさらっと書いた紙をちぎって折り畳み、レンに手渡した。
巡音ルカ:これ、私の大学のアドレスと電話番号よ。私も似たような研究しているし、なにか進学で困ったことがあったら、連絡頂戴ね。何かの力になれると思うから
レン:は、はい
巡音ルカ:じゃあ、私はこれで。また会いましょう!
レン:有り難う御座いました!
こうして、レンは巡音教授と別れ、ミク達と集まるために、ここに来た所、茂みの近くの路地に向かった。
(午前11時55分・裏門の茂み近くの路地)
レン達3人が集まっていた。
レン:こっちは何故か異常なしで終わったよ。そっちは?
メイコ警部:こっちも変化無しだし、スキャン結果も異常なし
ミク:ミクぅ〜、こっちも不審者の出入り無しだったミク
レン:どうなってるんだ?
ガサガサ
メイコ警部:ん? レン君、何? その紙?
レン:え? あ、これ? 実は今回の講義の前に、ユウさんによく似たお姉さんを見かけたから、話をしたんだ。で、なんか気に入られちゃって、一緒に講義を受けたんだよ。その人から最後に貰ったのがこの紙
ミク:ミクぅ〜、年上キラー、ミク〜
レン:ち、違うよ! そんなんじゃないよ! もう、この人だよ! ほら!
レンは隠しで撮影した巡音教授の写真をスパイカメラと端末を繋ぐことで、ミクとメイコ警部に見せた。
メイコ警部:レ・・・レン君・・・・この人の名前・・何?
レン:え?、日本の大学の教授さんで、巡音ルカさんって人です。メイコ警部も前から言っていましたよね? 名前が同じだけじゃ断定出来ないって。それに、僕たちの時代のあの大学の3人は、今はシロ扱いだし、僕たちが追っているのは、ユウさん達だし・・・
メイコ警部:ど・・・・どういうこと・・・・なんでこの人がこの時代にいるの・・・・
レン:え!?
メイコ警部:大学3人がシロの線、訂正するわ。彼らも関与の疑いあり、に戻す
レン:ま・・・・・まさか・・・・
メイコ警部:そう! この人が、「あの」巡音ルカ教授本人よ! 警察があの研究発表の後に会った、あの大学のルカ教授! ここまで似ていたら、単なる似た人物では済まされないわ!
レン:で、でも、この紙・・・
メイコ警部:ちょっと貸してくれる?
レンはメイコ警部に紙を手渡した。紙は2枚あった。
メイコ警部:1枚目はアドレスと電話番号・・・・・。やっぱり
レン:どうしたんですか?
メイコ警部:この情報、警察でメモしてある、あの法結大学の情報と全く同じよ。あの大学はこの時代の日本には勿論無いわ。これで確定ね。そして2枚目・・・・・・・・・・・・・・・
メイコ警部は読み進めるうちに、手に力がこもってきた。そして2分後・・・。
レン:ど、どうしたんですか?
メイコ警部:レン君、今日はどうしたの? 勘が鈍っているの? 見てみてよ!
メイコ警部はレンに2枚目の紙の文面を見せた。
***
こんにちは、レン探偵? 今日の講義面白かったわね。一緒に受講出来て嬉しかったわ
そして、あの時話した事は全部“ホントのコト”よ。研究のことも、好みのコトも
でも、とりあえず、連絡だけはするわね
今回もしっかりと、オリジナルの“竜の卵”は頂いたわ。あなたも聞こえたと思うけど、あの“カチッ”って音、あれ、スタッフに変装していた楽屋にいる二人に合図した音なのよ。そして、“二つの反応”にならないように、オリジナルと同等品を、次元カバンに慎重にスライドさせて入れて出してをして、交換したの。知っていると思うけど、次元カバンは入れた瞬間に、繋がっている私たちの大学の研究室に置かれることになる。これで反応は常に1つ。そして交換が終わったら、カバンは所定の所に隠して、あの二人はスタッフのまま、講義の最後までいて、最後に私と一緒にカバンを持ってここを出たの
正直、あなたが連絡を取っていたときはまずいと思ったけど、盗聴したら気づいてなかったみたいだからスルーしたわ
今回、あなたは探偵として行動できなかったから、私たちを止めることが出来なかったみたいだけど、でも、今回のターゲットは、体を構成する、大事な“「守護」のきのこオーブ”。これは絶対に失敗するわけには行かなかったの
それと次のターゲットを連絡しておくわ
5番目:AD2300年、ロシア・ロシア科学アカデミー
お宝所持者:ローラ
お宝:永久人工心臓ユニット
あと、今回の件はあなた達のフォローは必要ないわ。私たちがあなた達をここへ誘導したのは、今回の講義内容を少なくても一人に覚えて置いて欲しいと思ったから。今は詳しい事を話せないけど、でも忘れないでいてね
From Dr.ルカ
To レン君
***
メイコ警部:余裕で盗んで、しかもメッセージまで残して・・・あげくに最初からレン君の正体を見破っていて・・・・。今回に関しては、向こうがここまで予測していたのなら、私たちを呼ばなくても良かったのに・・・
レン:・・・いえ。彼らの意図は、最後の一文なのでしょう。“今回の講義を覚えて置いて欲しい”
メイコ警部:そうとしか思えないわね。悔しいけど。で、この講義を受けたのは結局あなただけね。簡単に言うと何だったの?。
レン:宇宙由来と考えている超古代文明のロストテクノロジーで出来た“特定の物質”の1つが“竜の卵“で、それらから未知物質を入手出来る可能性がある、との事です
メイコ警部:うーん、“未知物質の入手”とか“特定の物質”って所は、まさしく、ルカ教授の研究そのものね。つまり、この時代で既にルカ教授の研究内容を提唱していた研究者がいた、って事を覚えて欲しいのかな?
レン:それと“宇宙由来のロストテクノロジー”って事かな。たぶん、彼らがこれまで入手してきたオリジナル品は全て、宇宙から由来している“ロストテクノロジー”で作られた“特定の物品”だったということかも
メイコ警部:うん、そうね。わかった。それとレン君には悪いけど、今回の事、この2枚目の事から考えて、もう断定していい事が1つ出てきたわね
レン:覚悟は出来てます。ここでハッキリさせておきましょう
メイコ警部:そうね。私たちが追っている怪盗一味3人、歴史図書館シャーロックの3人、法結大学の研究室の3人は、どういう関係?
レン:Dr.ルカ、ユウさん、ルカ教授の一致から、3人3対で“同一人物“
メイコ警部:残念ながらそう。だから呼称を、“Dr.ルカ、怪盗リン、カイト“、に統一するわ
レン:次が5件目。ユウさんのメモの通りだと残り2つ。年代もだんだん僕たちの時代に近づいてますね
メイコ警部:一体、彼らの目的はなんなのかしら?。厳密には窃盗だけど同等品で問題ないから、正確には“交換犯”って事になるわね
レン:オリジナルでないとダメなのは、おそらく“オリジナル品のみがロストテクノロジーの遺物”だから
メイコ警部:次、行こうか
レン:はい・・・・・あれ? ミク君は?
ミク:ミクミク〜!
レン:どこいってたの?
ミク:ミクぅ〜、話が長くなりそうだったから、タコルカ・ベルのキャンペーン品を3セット貰ってきました!
ミクはタコスとネギジュースのセット品を3つ持っていた。
レン:う・・・・・ネギジュースはミク君にあげる
メイコ警部:私も・・・・
ミク:ミクぅ〜! やった〜! ミクミク〜!
レン&メイコ警部:(このジュースは絶対失敗すると思う・・・・・)
レン:でも、このタコスは美味しいね
メイコ警部:うん、いける!
ミク:調べたらこの時代の人気タコチェーン店(のパロディ)なんだって
レン:タコ?
ミク:タコスってのは複数形で、1個とか商品名だけなら、タコスじゃなくて、タコなんだって、ミク〜えっへん!
レン:ははは・・・(食べ物の事はさすがに詳しいな・・・)
***
レン:端末で調べたよ。日付はこの“永久人工心臓ユニット”が発表された日“3月14日”、時刻は発表会が始まる前、場所は会場の裏でいいだろう
ミク:では、AD2300年3月14日午後3時ジャスト、ロシアのロシア科学アカデミーの発表会場裏にセット! 行きますよ〜、ミクミク〜!
レン:よし! 行こう!
こうして、3人は次の目的地にタイムトラベルしたのだった。
(続く)
CAST
探偵レン:鏡音レン
助手のミク:初音ミク
メイコ警部:MEIKO
怪盗リン=双海アサミ(歴史図書館シャーロックのスタッフ)=鏡音リン(法結大学助手):鏡音リン
カイト=工藤ナオト(歴史図書館シャーロックのスタッフ)=相州カイト(法結大学助手):KAITO
Dr.ルカ=榊ユウ(歴史図書館シャーロックの館長)=巡音ルカ(法結大学教授):巡音ルカ
ビッグ・アル教授:Big・AL
司会者、他:エキストラの皆さん
説明 | ||
○ボーカロイド小説シリーズ第4作目の”きのこオーブを追え! 鏡音時空探偵社!“シリーズの第5話です。 ☆探偵モノです! ○時空を越えて捜査する探偵レンの物語です! |
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