鳳凰一双舞い上がるまで 幕間4 |
鳳凰一双舞い上がるまで 第三章 白鮫江賊団編
前回のあらすじ
氷龍の力に身も心も失って化物になった白鮫が江賊と甘寧の部下たちを見境なく頃している中、一刀は鳳雛の本当の力を使えるようになった。
日本刀『鳳雛』の力で甘寧と一緒に氷龍を砕いて無力化し、化物になった白鮫に永遠の安息を与えてあげてから、一刀たちは白鮫江賊団の巣である洞窟を後にするのであった。
北郷一刀の今までの設定
一刀(一代目)一人称:俺 雛里への呼び方:鳳士元→雛里
・外形:薄い褐色が入った髪。大いに知られた一刀。肌が結構焼けてる。幼い時から祖父(直刀)に鍛えられた体。並の体型だけど中はみっしりと筋肉が詰まってる。
・服:聖フランチェスカーの制服
・やってること:学生、北郷流剣道師範代理、直刀死後は師範
・天の御使いという名について:利用できるなら使おうと思っている
・武器:日本刀「氷龍」
・特徴:暗い性格で人の良く絡まない。(人気がなかったわけではない)
人の言動や周りの状況から情報を編み出す洞察力を持っている。
恋愛に感心がなかったが、雛里を見てほぼ一目惚れしてる。
人との信頼をとても大事なものとする(人と良く絡まないことは信用できないからでもある)
一部の動物と話が通じる(狼、蛇など)
一刀(二代目)一人称:僕 雛里への呼び方:雛里ちゃん
・外形:白髪、肌も日を浴びなかった白い肌。そのせいでちょっと病弱そうにも見える
・服:白いシャツの上に狼の皮で作ったジャケット、ブルージーンズ、狼の皮で作った手袋
・やってること:大陸一周を企んでいる。
・天の御使いという名について:無関心
・武器:木刀(破壊)→日本刀『鳳雛』
・特徴:雛里ちゃんへの愛情が以前より外に出ている。
雛里ちゃんからの愛情表現に弱い。(良く頭がショートする)
極端な反戦主義、人の死に関して非常に感情的。→孫策に対して軽蔑感を持っている
(前代に比べ)活動的な性格をしている
一刀&雛里、真理、倉 題目:通常の働き(日常)
白鮫江賊団との戦い(?)の後、僕たちは暫く新野に宿することになった。
江賊たちを甘寧の義賊団に入れさせるという考え自体はなんとか成立したものの、最初の時は色々と拒否感があるはず。下手をすると、江賊団出身の者たちと元甘寧の部下の間でリアルファイトが起こってもおかしくない。
というわけで、江賊団を蓮華と甘寧の傘下に無理矢理入れてもらった僕たちが、暫く責任を持って彼らの監視役とちゃんと一つの集団と纏まるまでの手伝い役をするようになったわけだ。当然の働きだ。
まぁ、と言っても事実上甘寧と凌操がうまく2つの集団を一つにするために頑張ってくれているし、僕たちは突然増えた人数をまとめるために臨時的に力を貸すという形なだけだけどね。
暫くは新野の街で休みながら、これからどうするか具体的に考えることにした。
「はぁ……寛ぐな」
と言いながら、今僕たちが居る場所は、蓮華が軟禁されている屋敷にある東屋だ。
朝から江賊たちの調練とか言って鍛錬に付き合ってやって疲れた身を街で買ってきたお菓子とお茶休ませようとしていた。
『たち』というのはもちろん複数を差す意味である。
「北郷さん、お茶淹れてきました」
「あ、真理ちゃん、ご苦労さん。倉も」
「……うん」
お茶とお菓子を持ってきた真理ちゃんと倉を僕は迎え入れた。
「てわ?雛里お姉さんはどうしたんですか?一緒じゃないんですか?」
「うん?雛里ちゃんならここに居るよ」
「はい?」
「ほら、ここ」
「………」
雛里ちゃんは今僕の膝の上でぐっすり寝ている。
どういうわけかと言うと話は二人がお茶と菓子を持ってくる前、僕と雛里ちゃんだけがここに居た時に戻る。
「ふぅ…疲れた」
「お疲れ様です」
僕は調練から戻ってきて、雛里ちゃんは蓮華の勉強を見てあげて少し休憩を取るところだった。
蓮華に兵法や政治に関する知識を教えると言ったのは雛里ちゃんの方からだった。
蓮華も断る理由はなかったため、今は二人とも仲良く勉強しているみたいだけど、そこまで来るまで色々と難関があったことは言うまでもないだろう。
「それにしても、蓮華って教えてどうなの?」
「そうですね……まだ知識的にはもっと勉強しなければいけないところも多いですし、素質に比べて今までちゃんと努力してはいなかったみたいです」
「素質って?」
「王の器…みたいなものです」
王の器……
確かに姉の孫策が居るからには、蓮華自身、王族ではあってもそこまで熱心でなかったとしても責めることはできないだろう。
でも、雛里ちゃんも僕も思うには、孫策の孫家が長く続いては困る。蓮華自身にはさすがに言えないけど、これからでも蓮華は自分がどんな素質を持っているか自覚してもらいたいところだ。
姉を越える素質を持った妹。蓮華には少しでも早く孫家の長になってもらいたいというのが、僕たちの本心だった。
「でも、雛里ちゃんってすごいよね。ついさっきまで習う側だったのに、他の人を教えたりするし。しかも相手王族だしね」
「あわわ、べ、別に大したことじゃないです。教えることも、また自分の勉強の延長です。人に自分が知っているものを説明できなければそれは本当に解っているとは言えませんから…それでは立派な軍師にはなれません」
「十分大したことじゃないか。僕も元の世界で道場やっていたけど、自分が持っている技術を他の者に授けることなんて才能がないとダメなんだぞ」
「そ、そうでしょうか……確かに、水鏡先生に教えてもらった時は私たちだけで話し合う時より良く理解出来るように説明してくれました」
そう言いながら雛里ちゃんが自分の肩を叩いた。
「うん?肩凝ったの?」
「あわわ…どうやらそうみたいです。変ですよね。座ってるだけで体も動かしてないのに肩こったり」
「いや、むしろ運動しない人ほどそういったのに筋肉痛とかかかりやすいからね。どれちょっと見せて」
「え?あわわっ」
僕は雛里ちゃんに背を向かせて、雛里ちゃんの肩を触った。
「ひゃうっ」
「うーん、結構凝ってるな」
「ひぃっ!」
僕がちょっと力を入れて肩を揉むと、雛里ちゃんは更に声を上げた。
「か、一刀さん、痛いです」
「痛かったら我慢しないで声上げてもいいよ。このまま置くともっとひどくなるからね」
「ちょっ、まっ……ひゃあぁあ!!!」
肩を揉む度に悲鳴をあげる雛里ちゃんを見てちょっと可哀想に思いながらも、彼女のためにもここはちゃんともんであげた方がいいと思って、僕は力を入れて雛里ちゃんの凝った肩を揉んだ。
「あわわーーーーーん?」
・・・
・・
・
「…はぁ……はぁ………?」
「というわけでも、今へばって倒れてるところ」
「…す、すごいです、北郷さん」
「……?」
さすがに疲れたのか、顔を赤くして体をよろよろとさせる雛里ちゃんの頭を僕の膝の上に置いて、息を整えさせていたのだった。
……言っておくけど、これ別段いやらしいつもりでやったわけじゃないから。単に凝った肩を揉んであげただけだから。
「ふぅ……?」
「雛里お姉さん、目に焦点が合ってませんけど」
「まぁ、すぐ正気に戻ってくるよ」
真理SIDE
「まぁ、すぐ正気に戻ってくるよ。そんなことより持ってきたものだからさっさと食べよう」
北郷さんはまるで何もなかったかのような清々しい顔でそう言ってましたけど、お茶の皿を北郷さんが座ってる椅子の前の円卓に下ろしながら雛里お姉さんの顔を見た時、私は一瞬顔が赤くなりました。
肩揉んだだけで顔があんな桃色になるんですか?絶対ウソです。私たちが居ない間に何かあったに違いないのです。
というか本当に肩を揉んだだけであんな気持ちよさそうになるのだったら私の肩も揉んでください!
「真理ちゃん、どうしたの?」
「……座る」
「てわわ?!」
はっ、倉ちゃんはいつの間に座ってました。というかもう食べてる!
「んっ……おいしい」
「倉、先に食べちゃダメだろ」
「……早く食べないと冷める」
「お菓子に冷めるも何もないだろ」
北郷さんが先に食べちゃう倉ちゃんを叱ると、ちょっと困った顔に私と北郷さんを見て、
「……一刀も食べる」
「んむっ!」
お菓子を取って一刀さんの口に押し込みました。
「んっ……んむ」
「…これで共犯」
「んむ……くっ、倉め。仮にも水鏡先生の弟子か」
「……えっへん」
いや、胸張っても何も……
……ある。
私と同じ年頃なのに…あります。すごくあります。
「……」
自分の平たい平原を見下しながらため息をついて、私は椅子に座りました。
席は北郷さんの両側は雛里お姉さんと倉ちゃんに取られてますので、反対側の席です。
横側もいいですけど、こうして北郷さんの顔を正面から見れる席も良いです。
「別にお菓子なんて先に食べてもいいじゃないですよ。食べないと損ですし」
「……ほら」
「…何か言いたくてももう食べた口では何も言えん……仕方ない。ほら、真理ちゃんも食べて」
そう言いながら今度は北郷さんがお菓子を取って私の口前に出しました。
「てわわ……」
一瞬恥ずかしくて戸惑いましたが、こんな機会いつもいつもそう訪れるものではありません。
「あーん」
目をぐっと閉じてお菓子を持っている北郷さんも指まで食べちゃう勢いでがぶりっといきました。
「痛っ!」
てわわ!いえ、本当に指を噛むつもりじゃなかったんですけど…
「ご、ごめんなさい、北郷さん」
「い、いや、大丈夫…で、美味しい?」
「うん……はい、美味しいです」
「そう、よかった。選ぶの大変だったんだよね」
そう言えば、このお菓子を買ってきたのって北郷さんでした。
調練から帰って来る時に買ってきたそうですけど、この時期のお菓子なんて結構高価なものなのでちょっと心配です。
まぁ、買っちゃったものは仕方ないですけどね。後、余談ですが、形式的なものながら、孫権さんから給料をもらってます。
「これでもお菓子とかには結構拘るんだよね」
「そうなんですか?」
「こう見えて甘いもの好きなんだからな」
北郷さんが甘いもの好き……
「今真理ちゃんが似合わないと思ったに今飲んでいるお茶を賭ける」
「思ってません。なのでそのお茶は頂きます」
「……思った、だからそのお茶はあたしが飲む」
「いや、二人ともおかしいだろ。というか人の飲むなよ」
ちっ、くれないなら賭けないでください。
…まぁ、思ったわけですけど。
倉SIDE
「そういえば、真理ちゃんは最近何してるの?」
「てわ、私ですか?私は最近……えっと…」
「サボってる」
真理ちゃんは最近何もしてない。
「サボってないでしゅ!やることがないだけです!」
「僕の世界ではそれをニートだと言う」
「てわわ!なんとおも嫌な響き!私も好きで何もしてないわけじゃないです!だって誰も私に声かけないじゃないですか!」
真理ちゃんは人に良く見つからない性質みたい。
だから孫権や甘寧たち、増してや雛里ちゃんもたまたま真理ちゃんがとなりに居るのを忘れる。
「ふぅ…最近は雛里お姉さんと一緒に居るんですけど、二人とも全然私のこと気づいてくれないんです」
……真理ちゃん、可哀想
頭撫でてあげる。
「てわわ、倉ちゃんに慰められてます。残酷です」
……あまり役に立ってない。
さっちゃんがこうすると、慰められてあたしの胸に抱きつくはずだと言ってたのに…なんかおかしい。
「そんな倉ちゃんだって、何もしてないじゃない」
「……えっへん」
「倉、褒め言葉じゃないぞ」
え、そうなの?
「子供な寝て育つ以外に何もしなくてもいい……と、さっちゃんが言ってた」
「まぁ、間違ってはないな」
「いえ、もっと何か言ってくださいよ、北郷さん」
でも、あたし、雛里ちゃんや真理ちゃんみたいに特に賢いわけでもないし、一刀みたいに強くもないし、調練みたいなもなんてできない。
「別に二人に何かしてほしいというわけじゃないんだ。ただ、僕たちがここに居る間、二人とも暇でつまらなさそうにしていたら悪いからね」
「……あたしは大丈夫」
「てわわ、私もそういう意味では暇してません」
「何かしてるの?」
あ、さっちゃんが言っちゃダメって言ったのに言っちゃった。
「私は……なんと言いますか、すごく言いにくいんですけど、とにかく忙しいです」
「具体的には?」
「てわわ……実は…『一刀様ーー!!』てわわ!北郷さん、私にここにないのですよ」
「え?」
そう言って真理ちゃんは突然東屋の裏にある茂みの裏に隠れた。
暫くすると、声の主、周泰ちゃんが現れた。
「一刀様、こちらへ諸葛均さんはいらっしゃいませんでした?」
「周泰?」
あたしは一刀と周泰ちゃんが話してる間、真理ちゃんが隠れた方を見た。
半端に隠れてる真理ちゃんはこっちを見ながら手でこっちを見ないでという仕草をした。
「見てないけど、どうしたの?」
「そうですか……いえ、大したことじゃありません。これは私と諸葛均さんの間の勝負ですから」
「勝負……?」
「お休み中に邪魔して申し訳ありませんでした。それでは、私はこれで…」
「あ、うん…」
そう言って周泰ちゃんは向こうに行っちゃった。
お菓子、食べて行ったら良いのに……はむっ。
周泰ちゃんが遠くなって、真理ちゃんは出てきて席に座った。
「ふぅ…しつこいです」
「どうしたの?」
「うまく言えませんけど、何か弟子入りさせてと言われたので、じゃあ私を見つけたら教えてあげるとごまかしました」
「あ……うん、その…何だ。頑張って」
「てわわ…助け舟は期待もしていません」
……真理ちゃん、可哀想。
「よしよし」
「ふええ、倉ちゃん」
あ、今度はうまくいったよ。
真理SIDE
ふぅ……すっきりしました。
ほんとに大変です。
「ん……あぅ…」
「あ、雛里ちゃん、起きた?」
「…ん……一刀さん」
あ、雛里お姉さんがやっと戻ってきたようです。
「……いい匂いがします」
「真理ちゃんと倉がお菓子持ってきたよ。食べる?」
「……はい」
口では肯定したものの一刀さんの膝に頭を乗せたまま微動たりともしません。
まだ眠気が去っていないようです。
それを見ていた一刀さんは…
「ほら、あー」
と、お菓子をとって雛里お姉さんの口に向かって降下すると、
「あーん」
それをまた迷いもなく口を開けて受け入れる雛里お姉さんの姿を見ると、いろんな考えがしました。
(どこの女王さまですか、あなたは)
(何平然とたべてるんですか、少しは恥ずかしがってください)
(それともなんですか。もうそんなことでは恥ずかしさも感じないぐらいの段階にまで進んじゃったのですか?)
(さっちゃんの分もちょっと持って行こう)…
(私も早くあんな領域に達しなければ置いていかれちゃいます)
(いや、逆に初心な方が受けるかもしれません)
などと、考えています……途中で私の考えではないものが混ざってる気がします。
「んむ…」
「美味しい?」
「……寝起きなので良くわかりません」
「そっか…」
「もう一個ください」
「はい、はい」
しかも悠々と追加注文入れてます!あのビッチ!
「あー」
「あーん……」
あぁ、何かこっちの顔が熱くなります。
お茶飲まなきゃ…
「んぐ……ごく…」
「……真理ちゃん、それ僕のだけど」
「知ってます。さっき勝ち取ったものですから問題ありません」
「そういう問題ではない」
「じゃあ、私にもお菓子をもっと食べさせてください!」
「真理ちゃん、どうしちゃったの?」
「ふん、知らないとは言わせません。いくらなんでも、人前にそんないちゃつくなんて、喧嘩売ってるとしか思えません!夜楽しんだら昼はちょっと謹んでください!」
「いや、だから何もしてないって」
「てわわ、それを私に信じろと言うのですか?聞いたんですよ。この前洞窟から戻ってくる船の部屋で雛里お姉さんが『も、もうだめです。許してください』と言うのを、『何でもするんだろ?今夜は寝かさないよ』と言う北郷さんが囁くのを……
「どういう状況だよ!」
「………あ、それ知ってる。この前真理ちゃんの寝台の下に置いてあった本の内容」
「倉、今すぐその小説の内容を脳から外してくれ」
「……頑張ってみる」
あー、もうナンカ色々ト昇ッテキマスタ。
「私なんて毎晩寂しさに滲んで一人で慰めてるのに、二人は毎晩キャッキャッうふふしてるんじゃないですか!」
「……昨日雛里ちゃんは真理ちゃんと一緒に寝たよね」
「そうだな、倉。僕も昨夜は一人で寝た。というか雛里ちゃんと一緒の布団で寝た覚えなんてヌェー」
「男なら女二人でも二十人でも抱けです!!いつまで一人にだけ献身する男なんてもう古いです!善い男なんてすぐに振られるんです!」
「このお菓子もしかして酒入ってる?」
「……日頃の鬱憤丸出し」
てああ、もうじれったいです。
「良いです!もうここで既定事実しちゃいます」
「落ち着け、脱ぐな!」
「……雛里ちゃん、真理ちゃんが抜け駆けするよ」
「…ふぅ……ひっく?、かじゅとしゃんのひざがきもちいいでしゅ〜〜?」
「……こっちもダメ」
「良いから倉、真理ちゃん止めてー!」
この事件は以後いろんな話が渡ったが、結果的には『一刀が悪い』ということで丸く収まりました。
「納得いかねぇ……」
「……一刀、よしよし」
「倉……ありがとう。…ところで、あの時お前は大丈夫だったのか?」
「…あたしは良く呑んでたから、おじさまと」
「あ、そっか」
という、通常運行(いつもどおり)の光景
一刀&蓮華 題目:これ以上妾増やすな危険
真理ちゃんと倉二人が暇そうにしていると聞いた雛里ちゃんは、
「じゃあ、二人も一緒に勉強しましょう」
という話を勧めたわけだが、さすがに三人にも、しかもまったく勉強した年数も分野も違う三人となると、さすがに一緒に勉強させることは難しいということもなって、二人で話し合ってる中、
「じゃあ、蓮華の方は僕が行くか?」
と言ったら、雛里ちゃんが『何言ってるんですか?』とか言いそうなすごく馬鹿みたいな表情でこっちを見たので、これはさすがにムッときた。
「というわけで無理矢理蓮華の勉強を見たげることになりました」
「………( ゚д゚)ポカーン」
お前もか・・・
「皆僕のことを刀しか使えない脳筋野郎に見ていたんですね、わかります」
「ち、ちがうのよ!ただ、ちょっと意外かとは思ったけど…」
その正直さが既に匕首。
「と、とにかく、今日一日よろしくお願いするわね。一刀先生♪」
「え、あ、あぁ……」
先生か……師範とかは呼ばれたけど、先生ね……
「まぁ、とは言え、未だにこの世界の文字はちゃんと読めないんだけどね」
「今、なんかすごく不安な話を聞いた気がするのだけれど…」
「なに、気にすることはない。現代人の能力を舐めてもらっては困る」
「はぁ?」
さて、言った通りこの世界の文字が未だ読めん僕に蓮華に兵法なんぞ教えられるわけもなく、だからと言って政治?行政学?は専門分野じゃないので無理。
「蓮華、経済に関してはどれぐらい知ってるか?」
「経済?えっと……基本的な需要・供給によったものから始まって、大体基本的な知識は全部分かってると思うのだけれど……一刀はそういうものには詳しいの?」
「詳しいというか……これから蓮華に教えたあげるのは、僕が住んでたところでは結構普通に学ぶ内容だけど、結構役に立つと思うから聞いておくといい」
現代の経済学の力を見せてあげる。
「蓮華、えっと…米…じゃなく、桃を例にしよう。市場で桃の価格が上がると、それからどうなるか分かる?」
「えっと……価格が高くなるから、それを買おうとする者は減って、桃を市場に出そうとする者は増えるわね」
「そう。そうすると、一時的な供給過剰が起きて、結果的に価格は落ちてくる。それじゃあ、今回はまだ価格は上がってないけど、価格が上がりそうです。どうなりますか?」
「うーん……あれ?さっきと同じなんじゃないの?」
「例えを米に変えてみよう。さっきは既に価格が上がっていた。でも今回はまだ価格が上がってないけど、これから上がる予兆があって、それを皆知っているとしたら、需要者はまだ安いうちに早く買っておこうとする。でも供給者はこれから価格があがるのだったら、今安いうちに売れば損だ。だから供給量は下がる。そうなると、予想されていた通りに、価格は本当に上がる」
「なるほど……」
「それじゃあ、蓮華さん、質問です。いきなり塩の相場が上がりました。どういうことでしょう?」
「え?えっと……さっきの話からすると、突然塩の相場が上がるかもしれないという予想が発生して、皆が既に相場が上がってるみたいに行動した……から?」
「じゃあ、もし何らかの理由で塩の相場が上がるという予想を皆が持ってました。でも思いの外その相場を上げる事件が起きないことになった。どうなりますか?」
「……それじゃあ、結果的には相場は上がらなくてもよかったことになる……のよね……あれ?でももう上がってるわよ」
「はい、問題はそこ。予想だけでも既に市場は反応してしまう。もし、根も葉もない噂が上がって、これから戦争が起きるから鉄がすごく高くなるらしい、と誰か言って、皆がそれを信じるとしよう。じゃあ、本当に相場が上がるよね。その時、蓮華が国の王だったらどうする?ちなみに噂が本当なのかは蓮華もわかりません。向こうの国は本当に戦争を準備してるのかもしれないし、そうでないかもしれない」
「……それだったら、こっちも戦争の準備をしなければいけないわよね。そうすると、鉄の相場が上がる前に私たちも鉄を確保しなければいけないから………あ」
蓮華は自分で言って問題に気づいたらしく口を止めた。
「そしたら皆本当に戦争が起きるって信じてしまうわね」
「そう、仮に、本当は戦争が起きることはないはずだったとしても、蓮華が本当に鉄の相場が上がることを恐れて先に鉄を買ってしまうと、他の人たちは戦争が起きるという情報が本当だと信じる。そしたら鉄の相場は更に上がる。その上、敵対していた国が蓮華の国の鉄の相場が上がることを察したとすれば」
「向こうが戦争をするつもりでなかったとしても、私たちの方が戦争を起こすと思って…結果的には、両方ともそのつもりはなかったのに、本当に戦争が起きてしまう」
「機を見るに敏という言葉はあるらしいけど、国の仕事はいつも慎重でなければ大変なことになってしまう。敏に動くことも大事だけど、国の行為が周りにどんな影響を与えるかを考えなければ、小さな利益のための決定が国の一大事になってしまうな」
「あ……」
「じゃあ、問題、この事件、誰が起こした?ちなみに敵対国の策略じゃない」
「うーん……」
蓮華は少し考え込んだ。
まぁ、誰が得するのかは目に見えてるものだけど…
「鉄鉱山を持っている豪族や大商人」
「そういう感じだね」
この時期だともちろん、鉄や塩などの貴重資源は国で管理するものだけど、孫呉の場合は豪族の勢力が強い分、下手すればそう言ったことも起きる。
本当に起きたら国が滅ぶ予兆だろうけど。
「よし、後で蓮華が僕に聞いた話が国の滅亡を避けたら感謝しろよ」
「ふふっ、そうね。ありがとう」
そんな感じで、微視から巨視の現代経済学に至るまで、理論的なところは抜いて政府にとって必要なところだけを絞って蓮華に教える作業が、昼時になるまで続いた。
でも、最初は興味深く話に付いてきた蓮華の顔が、僕の話がつづく度にどんどん暗くなっていくのを、僕はまだ知らなかった。
「まぁ、こんな感じだけど、何か質問は?」
「……一つだけ良いかしら」
「何?」
「あなたはどこでそう言ったものを学んだの。文字も読めないと言ったあなたが…」
「うーん、僕はこの国の出身じゃないんだ(後この時の人間でもないんだ)」
「なら、どこから……」
「日本という国、孫呉から海を超えてある島国だよ」
「東の島国……そんなところに、これほど学問が深い国があるというの……」
千八百年の研究の産物です。
「一刀が居た国のこと、もうちょっと詳しく話してもらえないかしら」
「いいよ……いや」
あまり深く話すと、結局僕がこの世界の人間じゃないことまで言ってしまわなければならないかもしれない。
蓮華SIDE
最初は一刀が文字を読めないという話を聞いて、大丈夫だろうかちょっと不安になったけれど、話が進む度に、一刀が言っている話の奥深さに感づいてきた。こんな話、この大陸にあるものかしら。いや、聞いたことすらもなかった。
国の市場介入に関しての無関連性とか、同じ目標でもどういった戦略を取るかに置いて成功することも、失敗することも既にわかっている。
中では、私が今それを知ったばかりで、この大陸が抱えている問題を理論的に解決できてしまうほどの話も幾つがあった。
一刀は一体こう言った知識をどこから得たの?
一刀にそう聞いたら、思いの外、一刀は大陸の出身ではないという。
変な姓名を使ってるところからそうだろうとは察していたけれど、海を越えたところにある島国って…一刀が言う通りにそう言ったものを文字も読めない人まで分かるぐらいだったら、いったいそこはどんなに素晴らしい国なのだろう。
もっと一刀の国の話が聞きたくて、私は一刀に詳しい話をしてほしいとお願いした。
でも、
「……いや、これ以上は、あまり話したくないかな」
「どうして?!」
思わず大声を出してしまったのは、それほど期待が膨らんでいたからだろう。
でも、あまりの声の大きさに、一刀はびっくりしたらしい。
「え、えっと、それは……ね…」
一刀は少し困った顔をしながら、指で頬を掻きながら言った。
「実は僕、もうあそこに戻れないんだ」
「…え?」
それってどういうことなの?
「戻れないって……そもそも来る時はどうやって来たの?」
「なんというか、…そこから出たは出たけど、戻るのはそうならないんだよ」
「……もしかして、国から追放されたの?」
「まぁ……そんな感じかな」
昔はこの大陸でもそう言った例もあった。
大きな罪を犯したものが、ただ今までの働きに免じて殺さず国から追放させるという…
一刀もそんなことで自分の故郷から追放されたの?
「……帰りたくはないの?」
「……別にそうは思ってないよ。帰っても誰も居ないし」
「両親は?」
「幼い時に亡くなった。祖父がいたんだけど、老病で三年前に亡くなった」
「そう……なんだ」
悪い記憶を思い出させてしまったわね。
「ごめんなさい、一刀」
「いや、別に蓮華は悪くないよ。そんなことより、そろそろこの辺にしてお昼にでもしようか」
「そ、そうね」
あら?
そう思えば、一刀も私も、似たような者だったわね。
私も、父様の顔なんて覚えても居ないし、母様も亡くなって一年経たず。
しかも江東から追い出されてこんなところで縛られているだから……
・・・
・・
・
軟禁中だという立場もあって、大して豪華が食事もできない。
以前は豪華に振舞っていたかというとそんなわけではないけど、城にいた頃に比べれば、結構庶民のような食卓になっている。
「にしても、蓮華って軟禁中にしてはかなり豪華な食事とってるね」
「え?!」
と、思った時期が私にはありました。
「そうなの?結構貧乏にやってると思うけど」
「いや、毎食肉の料理が出る時点でもうすごいって」
「そういうものなの?」
「…あのね、姫様。今の時、庶民の食卓にお肉なんてあがってませんよ。皆明日食べる米がせいぜいで、後は山で採った菜や木の皮を料理して食べるぐらいだから。雛里ちゃんたちが塾に居た頃でも、水鏡先生が倹約した生活をすると言って森で鹿とか狩ってくるのもダメって言われたぐらいだから」
「そんなに!?」
全然、知らなかった……
「でも、街で売っているものの中には肉が入った料理も……」
「今頃食店街に肉まんなんて売ってないだろ。飯店でも肉が入った料理なんて高くて買わない。後、肉が入ってそうな料理なのに値段安いの、それダミーだから。実は豆とかに肉の味がするように味付けしただけで実は肉じゃない。それとも本当に質の悪い部分とか」
「本当に!?」
「少なくここ新野と、僕たちがいた水鏡塾の下の街はそうなってたな」
全然知らなかった。
私って…母様が死んでから、民のことを考える孫家の姫になろうと思っていたのに、実は何もちゃんとわかってなかったんだ。
「一刀は…そういうものも良くわかってるのね」
「……僕は良く街に出てみたからね」
「…………」
「…蓮華?」
違う。
似てると思ったけど、一刀と私じゃ、全然違った。
一刀は国から追い出された身でも、いろんなところを回って、いろんなことを知っている。
でも、私はここで何もできないままただ日々過ごしてるだけ。
苦労をしているように見えるけど、実際私たちのせいで民たちがしている苦労に比べれば、こんなの雀の涙ぐらいだ。
「私って、孫呉の姫として失格かしら」
……
「別に蓮華は失格でもいいんじゃないか?」
「!」
一刀SIDE
蓮華には…
孫権には孫呉の王になってもらわなければならない。
いつか自分の姉、孫策を抜いて、また建つ孫呉の復興させる王にならなければならない。
だから、
「蓮華一人居なくても、お前の姉が居るじゃないか。孫策ならきっと一人でも孫呉を建て直して、孫呉の力を大陸に轟かせるが出来るだろう」
「そ、それは……そうかもしれないけど…でも、そんな風に言われるとさすがに落ち込むわね」
「だって事実じゃないか。王は一人しかならないんだ。王族に取って二人目の子の存在って、万が一長になる子が早死した場合それによった騒ぎをなだめるための道具でしかないだろ。後はその次の者が達者な者でも、無能な者でも関係なく、周りの有力者がなんとか国はまとめていくし。別に名目だけど様付けになってもどうこうなるわけでは…」
その時、僕の頸に刃物が当たる感覚がした。
「……訂正しなさい」
僕が顔を上げると、食事をしている席から立ち上がった蓮華が、顔を俯いて僕の頸に刃を当てていた。
「今の話訂正しなさい!!」
「…別に間違ったことは言ってないだろ」
「間違ってる!そんなこと間違ってるに決まってるじゃない!例え次女で、立派で優秀なお姉さまが指導者にいるからって、だからって孫呉の姫であって、もしも姉さまの身に何かがあった場合孫呉の皆を守らなければならない義務を持っているのが私、孫仲謀!孫家の者として産まれた以上、どんな訳があろうが、孫呉の民のために自分の身も心も尽くして、民の安寧を思うのは当然のこと。そのためなら、私はどんなことだって出来る。私の身が砕け散るとしても、こればかりは揺るがない真実よ。私はいつも孫呉の民のために全力を尽くす。例え今や全てを失っているとしても、いつかまた我らが孫呉の民のために尽くす日が来ることを信じて、その日のために日々是精進すること。それが私の使命だ!」
「………」
蓮華……
お前って……
最高だよ。
「そうだね、蓮華」
思わず笑みがこぼれ落ちた。
雛里ちゃんと一緒に居る時のような笑みが、到底我慢できそうになくて……そのまま顔を緩めてしまった。
蓮華、
君は良い王になる。
蓮華SIDE
「そうだね、蓮華」
今まで一緒に仲良く食事をしていた相手に向けた刃。
その刃の先には人の首があって、その首の上にはさっきまで私の在り方と、孫呉の者としても皆の在り方を侮辱した者が、とてもうれしそうに笑っていた。
「かず……と?」
「蓮華はきっと皆に愛される良い王になるよ。天の御使いの保証だ」
「天の……御使い…どういう意味?」
「………」
彼は何も言わぬままただ私を見て笑った。
彼と知り合った時間が長くなかったけど、例え彼が私と一緒に行動をしているものの、彼が私の姉さまを仇をしている気持ちは変わっていないことを私は知っていた。
にも関わらず、一刀は笑っていた。
仇の妹であるはずの私を見ながら、彼は笑ってくれていた。
それはもう溢れる笑みを我慢できないかのように、
でもそれは決して相手を見て嘲笑しているわけではなくて……まるで、私の成長を祝ってくれているかのような、そんな微笑みが私の心にぶつかってきた。
その笑顔がとても暖かくて、母様を失って孫呉から追い出されて来た以来ずっと寂しかった私の心を溶かしてくれているようだった。
暖かかった。
これからも、ずっと、この暖かさを感じて居られるなら……
「……っ!」
「…あっ!」
手が思わず動いてしまって、頸に当てていた私の剣に彼の血が流れ落ちるのを見た時、私は幻の世界から戻ってきた。
「ごめんなさい、今すぐ手当を……」
「蓮華」
「本当にごめんなさ……いっ!?」
急に一刀に抱きしめられて、私は一瞬悲鳴を上げそうになった。
でも、直ぐにそうしたい気持ちもなくなった。
「凄いね、蓮華は」
「……っ………」
何か、褒められていた。
というか、抱きしめられているのが、すごく心地よくて、離れなさいと言う気にもならなかった。
久しぶりだった。
人にこんなに抱きしめられたのっていつ以来かしら。
最後に姉さまの顔も見られなかったし、小蓮と別れた時…かしら。
もう、こんなふうに優しい人の温もりなんて、感じることできないと思ってたのに…
このまま大人になると、姉さまに出会っても私を妹じゃなく孫呉の将として扱うでしょう。
そしたら、私は孫呉の姫として堂々と一人で立っていなければならない。
それなら、こんな肌で感じる温もりとも、もうお終いと思っていたのに……。
「……!」
そう思っていた時、突然一刀は私から離れた。
「ご、ごめん…思わず……許してくれ」
「え?」
一刀は慌てながら顔を赤くしていた。
そして、一刀は謝罪しようと頭をさげようとした。
「だ、だめ!」
「へ?」
思わず、彼の肩を掴んで頭を下げるのを辞めさせていた。
孫呉の姫を無闇に抱きしめるなんて、死に値するはずなのに、何故か私は彼が謝るようにしたくなかった。
ここで彼の謝罪を受けてしまえば、私はまた一人になる。
誰も私と同じ立ち位置で居られない。一刀だけが、私と同じ目線で私と話して、私を理解してくれている。
そんな彼を失うのは嫌だった。
「…蓮華?」
「は、…早く、傷の手当をしないと…!」
「でも、僕は蓮華を…」
「そんなことどうでも良い!私もあなたを傷つけたのだから、お互い言いっこなしよ。そんなのよりほら、早くこっちに首を見せて頂戴」
どうしても思ってしまう。
彼は、
一刀はこのまま私とずっと一緒に居てはくれないのだろうか、と。
ずっと旅をすることなく、私とここに居てくれないだろうか。
そうやって一緒にいつか孫呉に戻って、姉さまとの仲直りして、ずっと私の側に居てくれないかしら……と。
「一刀」
「な、何だ、蓮華?」
「………いいえ、何でも……ないわ」
でも、言えなかった。
断れそうだった。
きっと断れるに違いない。
私は彼にとって敵の妹だから。
……姉さま、どうしてあなたは私より先に一刀と会ってしまったのです?
・・・
・・
・
あとがき
思った以上、尺がのびてしまったため、仕方なく2つだけにしました。
『天性の諜報員』は次回に他の2つと一緒に合わせましょう。
拠点:通常の働き(日常)
スタメンの日常的な何かです。
と思ったらあまり日常じゃない気がしますね。真理ちゃんとか完全にキャラ崩壊してますし……
雛里ちゃんの場合あまり出番がなかったりしますが、今回のメインは最初から真理ちゃんの方でした。
いやー、真理ちゃんも結構たいへんですね。大変と言ったら、その次の蓮華さんも一緒なわけですが……
倉は適当に付き合いながら笑いを誘ってくれる役です。
口が少ないわりに、ぼそっと言ってくれる役がかなりおいしいというか、頼りになりました。
明命ちゃんが真理ちゃんを追いかけてる話は次の拠点のフラグになるはずだったのに、一緒に書けなくなってしまいました。残念です。
あと、最後の雛里ちゃんのセリフに関しては、ああいう雛里ちゃんが稀に良くあった方がいいと思う人は手をあげてください。参考にします。
いつものちょっと冷静で嫉妬系な雛里ちゃんが良かったら逆立ちしたまま「あわわ、ち○こもげろ」と書いてください。参考にします。
真理ちゃんも雛里ちゃんのように肩を揉んでもらうという展開は途中で没になりました。
拠点:これ以上妾増やすな危険
蓮華&明命にしたはずだったんですけどね。
20kb書いて没にしちゃいました。蓮華&思春だと割と簡単なのに蓮華&明命まとめて書くのはハードル高かったです。
結局蓮華一人にしたわけですが、最後で全然この外史と似合わない展開になってます。
「なにこれ、ここの一刀雛里ちゃん一筋だったんじゃね?」と思っているそこのあなた。
何言ってるんですか。あの人は『北郷一刀』なのですよ?(笑)
まぁ、全然下心で抱きしめたわけではなく、普通に相手に感動したあまりに抱きしめたという訳ですが、その純粋さがまさに一刀(自分の脳内の一刀。ただし、一刀ちゃんには負ける)です。
最後の蓮華の場合、あれはちょっとヤン華になるんじゃないのかとちょっと心配になるぐらい心配なわけですが……(汗)
なおさらに言いますけど、この外史は黒くありません。
最後に余談として、明命と倉と真理ちゃんが、一刀が蓮華を抱きしめる場面を見たという感じにしようかと思ったんですけど、蓮華の真面目さを残すためにやめときました。
雛里ちゃんにバレたら波乱の嵐が吹きますけど(汗)
それじゃあ、感想はこの辺で終わらましょう。
これからネットで税法の講義を見なければなりません。目が痛いです。ちょっと休憩してからにします(涙)
ノシノシ
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真・恋姫無双の雛里√です。 雛里ちゃんが嫌いな方及び韓国人のダサい文章を見ることが我慢ならないという方は戻るを押してください。 それでも我慢して読んで頂けるなら嬉しいです。 コメントは外史の作り手たちの心の安らぎ場です。 尺の都合上2つしかあげられませんでした。ご了承ください。 |
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コメント | ||
天然度が上がってる気がするんですが気のせいですかねえ? ・・・タラシが。(ZERO&ファルサ) いかん蓮華!一刀は雛里ちゃんのものだから、ささ俺の元へ早くっ!(通り(ry の七篠権兵衛) 山県阿波守景勝さん>>冷める、でした。すいません(TAPEt) アルヤさん>>そうストレートに言っちゃいけませんw(TAPEt) 3ページの「……早く食べないと食べる」が合っているような、合ってないような感じなのですが……蓮華にとって本当に残念でしょうね。皆さん可愛らしい反応ばかりで楽しいです。(山県阿波守景勝) さすがは一刀。デフォのスキルに「種馬」の二文字ありwww(アルヤ) |
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