瓶詰無双6
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北郷(ちっちゃ可愛いヤツ)による。

「ついで」の、情勢報告(なんか小学生みたいな)。

 

 

えーと、えーと、れゃんごう、あっ、かんじゃった。

や、やり直し!れ、連合は、総大将(袁紹)が逃げて、自然崩壊しましたー。

 

曹操さんが、建て直そうとしたらしいのですが。連合諸侯の精神的ショック(袁紹=バカに自分たちが嵌められた事実に)は深く、どうにもならなかったようです。

 

一方、連合瓦解のS級戦犯である袁紹は、あの逃亡劇で元々無かった信頼をトコトン失い、その勢力は自然消滅しました。

そんな、彼女に残されたのは二人の部下だけでした。

 

 

まあ・・。

 

 

「おっほほほほっほほほほ〜!!マイだーりん、必ず、あなたという秘宝を取り戻して見せますわ!!!」

「おう、がんばるぞー、姫!」

「えいえいおーです、麗羽様!」

 

 

本人(と、その部下2人)は、全然気にしてないようです・・。

なんというか、馬鹿は、強くて凄いなと俺は思います。

 

でも、俺は、ああいうー、大人にはなりたくないとも思います。

 

 

とはいえ、あんな大人が逃亡してくれたおかげで、月や詠が助かりました。

 

俺は、すーごい嬉しいです!

 

でも、月は中央での騒乱に嫌気がさしたらしく、兵を引き連れて地元に引っ込んでしまいました・・。

・・それがちょっと残念です。

 

また、会えたらいいな。

 

 

とにかく、報告はこれでおわりですー。

本編に入ります。

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「にゅふふふ〜・・。カ、カズト〜、今日こそは、覚悟を決めるのじゃあ〜」

「や、やめてぇよ〜、やめてぇよ〜」

 

 

いやぁー、いやぁーだよー・・ほんぺん、はいってからーすぐさまーこんな目にあうなんてー。

 

・・はっ!!。

ご、ごほん!!

 

ど、どーも、皆さん。俺は、北郷カズトです。

前に川に落ちて、皆さんに「主人公、水死!!」って、驚かせてしまったかもしれませんが。

 

大丈夫です。

 

あの後、鳩胸すぎる(というより、ボディービルダーに近い)の鳩に捕まり。

北方のウガンとか、そういう言葉の伝わらない人々達の所にいったりしてましたが。

 

 

今は、ずいぶん南下して、楊州は寿春で暮らしてます。

 

 

「にゅふふふ〜・・。よいではないか、よいではないか〜」

「お、おたすけをー、おたすけをー」

「助けを求めても、ここには誰もおらぬ、あきらめるのじゃ〜。にゅふふふ〜」

「ひ、ひぃいい!」

 

 

ただ、また皆さんを心配させる危機が迫っています。

その危機を端的に報告すると、俺は、今・・。

 

 

「にゅふふ、にゅふふふふ〜・・。あ、あと一枚なのじゃ〜」

 

 

・・パンツ一枚です。

 

 

「さぁ!さぁ!さぁ!・・覚悟を決めるのじゃ。にゃふふふ〜!!」

 

 

まあ、その最期の男性版絶対領域(パンツ)すら、もはや風前の灯ですが・・。

 

 

「にゅふふふふ・・・にゅにゅにゅにゅ・・・ふふふふふふ〜ふっ!!」

 

 

「残念な娘」・・その言葉、全開のこの娘のせいで。

 

 

皆さんも、「じゃ〜」って語尾と、その「残念さ」から、とっくにお分かりでしょうが。

今、俺を、保護してくれてるのは美羽です。

 

姉(麗羽)から妹(美羽)へというわけですね。

「袁家の呪い」かなにかでしょうか・・。

 

正直、姉の方の残念ぷりを短い付き合いとはいえ、分っていたので。

妹のほうも、さほど期待していなかったのですが。

 

はぁー。・・妹のほうの「残念さ」は。

子どもならではの、純粋さが拍車をかけてるせいで・・更にひどいです。

 

これまでの・・大人の娘たちは、なんだかんだで「躊躇」と言葉を持ち合わせてました。

つまり、俺の絶対領域を無理やり侵略する娘なんていませんでした。

 

まあ・・もちろん、偶然を装って侵略を企んだ人は沢山いましたが。

でも、この娘(美羽)は侵略行為に躊躇なんて持ちません。

 

 

『わらわが、やりたいからやるのじゃぁー!!』

 

 

の、一言でなんでもヤッちゃうのです。

 

 

だから・・。

今、右手を絶対領域を暴こうとワキワキさせ、左手に俺から奪った服を持つ、自らの姿になんの疑問も抱いていないのです。

 

 

「さぁ、北郷。その全てをわらわにみせるのじゃぁ〜。にゅふふふ〜」

「お、俺の絶対領域が・・ぜったいりょういきがぁ〜」

 

 

そんなこんなで・・。

俺、今、大ピンチ中です。

 

えっ、『まさに貞操の危機だね』ですって?

なにをいってるんですか、そこの読者さん。

 

えーと、誤解しないで下さいね。

美羽は、残念な娘とはいえ、まだまだ子どもなので、そーいう事をしようとして、脱がそうとしてるわけじゃないんです。

 

そんな汚れた事、読者の皆さんと、皆さんにそう思わせるようしむけた人(作者)しか考えません。

 

今、美羽が、俺を脱がそうとしているのは、一話前の発言を実現しようと企んでるためです。

一話前に、ちょっと、戻ってみてください。

 

 

「覚えてるよー!」って、人は100点です。

100点の人はすごいです。

でも、読みに戻ってる、皆さんを待つのでちょっと待ってくださいね。

 

 

・・待ち中です。

 

 

はい、早い人とはそろそろですね。

まあ、及第点で・・60点です。

 

ちょっと待ってくださいね、遅い人を待ちますから。

平等の国のssですからね。

 

 

・・待ち中です。

 

 

はい、遅い人たちも着きましたね・・。

 

次は、もうちょっと早くできるように頑張りましょう・・。

他の人もいるんですからね・・。まあ、20点です。

 

 

はい!じゃあ話を戻します。

ちなみに、戻らなかった「0点」の人向けに説明すると。

 

『裸体の北郷に、蜂蜜塗って舐めたい・・。そうすれば可愛さ(俺)+甘さ(蜂蜜)ハーモ二じゃー!!』』

 

 

・・って、ことです。

 

 

そーいうわけで、美羽はアレ(残念)だけど・・。別にふしだらな?事が目的ではありません。

まあ、そもそも、あんな子どもにそーいうふしだらな事させるのは「大人ゲー」だけです。

 

こんな規制されてる健常空間で、そんな下ネタ100%な人は出ませんよ。

 

 

「・・かずとさぁ〜んの、ミニミニのお披露目会」

 

 

あっ・・、すみません。

七乃さんは、一人、まずい目をしてます。

 

 

「お嬢様ー!!もうすこしです、あと一枚!!ぬがーせ!!ぬがーせ!!」

 

 

手を叩いて「脱がせ」コールしている、この人だけは、まだ大人ゲーキャラだった頃の気分が抜けきれてません。

ここはもうss世界なのに、まったく、空気を呼んで欲しいものですね。

 

まあ・・そんなKYな人は置いといて。

俺の台詞から本題に戻ります。

 

えーと。

 

 

「にゅふふふー。はちみつじゃはちみつ」

「かずとさん、ドロドロです」

 

 

え、えーと。

 

 

「にゅふふふー。かわいくてあまいのの出来上がりじゃ」

「あまかわですねー、お嬢様」

 

 

えーと、えーと・・。

えー・・先に謝っときます、ごめんなさい。

 

 

「逸し惑わぬ姿で、黄色い液で全身ドロドロなんてエロエロで、いやああああああああ!!!!!」

 

 

ごめんなさい、皆さん・・。

俺も、なんだか大人ゲー気分抜けてませんでした。

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俺が、こんな大人ー気分(いやらしいお人形さん)になった理由。

・・すなわち残念なチビッ子(美羽)に拾われたのは、一月前に遡ります。

 

 

その一ヶ月前・・。

 

 

「七乃〜。玉璽じゃぞ〜」

「はい、お嬢様」

 

 

敵前での総大将の逃亡で、なにもすることもなく終わった連合の中。

唯一、玉璽を偶然拾い得て、笑顔で帰ってきた人物が一人いた。

 

それは、馬鹿っぽい笑顔で自分の忠実??なる部下七乃を連れ、ご自慢の庭園(近くの川から水を引いてきた池が)で遊ぶ、袁術=美羽であった。

 

 

「これさえあればわらわが帝じゃ」

「・・そんな事はないんですけどね」

 

 

美羽は、その手に玉璽を得て以来、ずーっと、持ちつづけているけている。

・・その目は、なにかにとりつかれているているようだ。

 

 

「(はぁ〜。困ったものですね)」

 

 

とはいえ、そんな危ない目をする美羽を、七乃はめんどくさそうな目を向ていた。

 

 

「帝になれば全ての物が手に入る・・。つまり、蜂蜜を取り放題じゃ〜」

「・・実力ない、帝には蜂蜜の一つも得られないですけどね」

 

 

美羽の能力をよく理解している彼女には。

玉璽などという物は、邪魔な道具でしかなかった。

 

しかも、乱世ならまだしも。

黄巾の乱も起こらず、反董卓同盟もなし崩しで終わって、戦乱の切欠を失い、今だ平穏な社会では、一人皇帝を僭称しても、美羽の確実に将来は無い。

 

 

「(そんなのに巻き込まれたくないですしねー)」

 

 

七乃も当然そんな事を分っていた。

だが・・。

 

 

「わ、わらわが、わらわが皇帝じゃ」

 

 

今、美羽の目の下には、クマがある。

・・たぶん、寝てはいないのだろう。

 

玉璽を眺めつづけているのか、それとも他者に奪われぬよう見張っているのか・・。

 

どちらかは分らないが、確かに、玉璽は病的な程、美羽を魅了していた。

 

 

なにか、別な勢力の「力」が働いているかのように・・。

董卓の変わりに戦乱へ、正史への流れのための「生け贄」とならんとせんがごとく。

 

 

まあ、でも・・。

 

 

「これで、わらわの夢、蜂蜜風呂もついに可能じゃ!!」

「それぐらいなら・・皇帝にならなくてもできるんですけどね。バカだからわかんないかもしれませんが」

 

 

最終目標(蜜蜂風呂)への信念(残念な)が、まだ残ってるので結構軽い魅了(洗脳)かもしれない。

あと・・なんか、七乃の対応がやけに邪険な気がするが。

 

 

「・・七乃ー。なんか今日は、厳しくないか」

 

 

美羽も、気付いたようだだ。

 

 

「いえ、そんなことはないですよー」

「そうかの?前の七乃は、わらわを怖いぐらい微笑んで見てたと思うのじゃが」

 

「・・前は、美羽様程度の可愛さで満ち足りてましてたからね」

「程度って・・」

 

「はぁ・・でも、今はわたし、もっとちっちゃくて可愛いのを知ってしまいましたからー」

「も、もう、よいのじゃ」

 

 

なんか、悲しくなったので・・そっぽを向いて、池のほうを美羽は眺めるが。

 

 

「・・あ、あれはなんじゃ」

「あれですか」

 

「ほら、池の真中に」

「あっ、たしかに、なにか大きな影が」

 

「敵の間諜か!!」

「いや、それにしては小さいようなー。一メートルぐらいですし」

 

「なら、地球外生命体か!!」

「余計無いですよー」

 

「す、水面に、あがってくるのじゃ、七乃!!」

「そ、そうですね」

 

 

バシャ!!!

 

 

 

「巨大な鯉がはねた!!」

「す、すごく・・大きいのじゃ・・。って、あれは!」

 

「ど、どうしました、お嬢様!」

「いやっ!!あの鯉の上に!!」

 

「こ、鯉の上?あっ、なにかが・・いますね」

「あ、あれは・・」

「北郷じゃ!!鯉に乗った北郷じゃああああーー!!!!」

 

 

ぽちゃん×2(玉璽と、跳ねた鯉=に乗った北郷が、池に落ちる音)

 

 

「・・鯉??」

 

 

七乃は、玉璽を落とした美羽を突っ込む前に。

「イルカに乗った少年」よろしくな絵に、そんな風な言葉を呟く。

 

 

「な、七乃!!泳いで、鯉を、北郷をとらえるのじゃあ!!」

 

 

美羽は、そんなのを無視して、七乃にそう命じるが。

美羽が落としちゃった、国宝の玉璽が先だし、そもそもグータラな、七乃がそんな事をするわけが・・。

 

 

「はい、御嬢様!!」

 

 

・・な、七乃が、平泳ぎしてい鯉と追いかけっこしてる(とんでもない、速さで)。

 

 

 

と、とにかく。

そうして・・。

 

 

『みうは、ぎょくじとひきかえに、こいにのったしょうねんをてにいれた』

 

 

・・のである。

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途中ですが、残りは来週投稿します。

説明
北郷(ちっちゃ可愛い)による、前回のあらすじ。

『赤い犬から開放されたけど、すぐさま金髪クルクル(胸オバケの方)に捕まった・・。あと俺、川に落ちて死んだかもしれない』

以上。

※基本、コメント返しをしません。その事をご理解の上でよければ、コメントお願いします。
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コメント
凄いよ七乃さん。世界新記録を更新するような速さで泳ぐとは・・・美羽&一刀パワーは伊達じゃないですねw(ほわちゃーなマリア)
今度は七乃の胸に挟まれるのかな…そして美羽が悔しがる、と。もはや一刀は玉璽より価値がある存在だと言う事に…争奪戦で、戦乱の火種になりますな。(ノワール)
タグ
恋姫無双 美羽 七乃 

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