真・恋姫†無双 真公孫伝 〜雲と蓮と御遣いと〜 1−19
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この作品は恋姫無双の二次創作です。

 

三国志の二次創作である恋姫無双に、さらに作者が創作を加えたものであるため

 

人物設定の違いや時系列の違い。時代背景的な変更もありますので

 

その辺りは、なにとぞご容赦をお願いいたします。

 

上記をご理解の上、興味をお持ちの方は 次へ をクリックし、先にお進みください。

 

 

 

 

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少し埃臭く、暗い室内。

目の前に立て掛けてある刀を取り、正眼に構え――振り下ろす。

静かに呼吸を整え、右手に持ち替えて空間を薙ぎ、その薙ぐ動きから下方からの斬り上げ。そして刀に着いた何かを振り払うように斜めに振り下ろす。

その単純な動作をニ、三度繰り返して、一刀は置いてあった鞘へと静かに刀を納刀した。

 

 

『いやぁ……見事なもんですねぇ』

 

「ははっ、こんな身の入って無い振り方、じいちゃんに見られたらブッ飛ばされるって」

 

 

感嘆の溜息と共に呟いた店主の言葉に一刀は苦笑いで、少し寂しげな雰囲気を醸し出しながら応えた。それと同時にぼんやりと暗く静かだった店内が、明るさと外から響いてくる喧騒を取り戻す。

ここは武器、防具店。剣、鎧に関わらず馬の鐙や兜や槍、斧など、色々な物が揃っている。

田舎の幽州にしては珍しい、荒事に特化した店である。

そして仕入れるだけではなく、鍛治も請け負っている。

軍部に納品予定の武具を確認しに来たついでに一刀は、自分が頼んでいた物が出来ているかも確認しに来ていた。

 

今さっき納刀した刀を抜き、その刃に眼を通しつつも一刀の表情は曇っていた。

 

 

「やっぱこれが限界か」

 

『えぇ、さすがに強度はあまり良くないですね。良い鉄は入手するのも困難ですし。薄くするとなるとどうしても……』

 

「あ、いいって気にしないで。俺の方が無理難題を吹っ掛けてるわけだし。もう少し詳しく刀のこと知ってればなぁ……くそっ」

 

 

本当に苦々しげに一刀は吐き捨てる。

城内に居る時、親しい者達と居る時には決して見せたことの無い表情だった。

 

 

『いやぁでも本当にここはいい街ですよ』

 

 

そんな重い空気を意図的に振り払おうとするかのように店主が一際明るい、穏やかな声を上げる。

 

 

『私は以前、袁紹様の領地で店をやっていたんですがね、まだ将軍様達はいいんですよ。文醜様や顔良様は結構親身にしてくれて。袁紹様もまぁ……癖のある御方ですけど、良い方なんで。でも、兵士の方や文官の方が威張り散らしてましてねぇ。それに引き換えここは癖のある方達ばかりですけど、良い人たちで溢れてますよ』

 

「そりゃよかった。うちの太守様がちゃんと仕事してくれてるからだよ。左慈も于吉も、趙雲も周倉も裴元紹も。皆が頑張ってるからそういう街なんだよ、ここは。もちろん、それも民のみんな有りきだけど」

 

 

その人の真名を許されている人の前でしか真名を口にしてはいけない。

その決まり、精神、文化を愚直に守り、あえて皆の真名は口にしない。

さきほどの苦々しげな表情とは打って変わって穏やかに、誇らしそうに楽しそうに口元を綻ばせながら店主の街評価を受け止め、話す一刀。

そんな一刀を見て、店主が苦笑した。

 

 

『確かに皆さん良い人ばかりですよ。公孫賛様なんか用もないのに様子を見に来てくれたりしますからね。でも一人抜けてますよ、北さん』

 

「ん?」

 

『北さんが一番、街の中じゃ人気者ですよ。だいたいどこ行っても最低一人は北さんの話してますから。『街に来るたび何かをほとんど無償で手伝って、街の皆と笑いあいながら地べたで飯を食う時もある。そのくせ城で文官様をやってるお偉いさんで、管賂の占いの天の御遣いと来たもんだ。全然そういうふうには見えない』ってね』

 

「……それ、褒められてんのか?若干、貶されてる気がすんだけど。というか、そういうのってあたりまえじゃないのか?」

 

『褒めてるんですよ。少なくともお偉いさんが俺たちと一緒に飯食ったりなんて普通あり得ませんや。太守様だって十分そうだってのに、天の御遣いさまだなんて俺たちにゃ雲の上のお人ですからね』

 

「ふ〜ん……そういうもんかね」

 

 

天井に視線を這わせながら、釈然としないながらも満更でもないように頬を赤く染め、照れたようにその頬を掻く。

本人は気付いていないだろう、真っ直ぐに正直に思ったことを言うなんてのは自分の十八番だということに。そしてそれによって相手を赤面させているであろうことに。

 

 

『そういうもんですよ』

 

「まぁ……なんだ、あんがと。これ、貰ってくよ。お代ここに置いとくなー」

 

 

照れながらもお礼を言い、既に腰に穿いた刀を示した一刀は棚の上に金を置いて、素早く店の外に出ていった。

 

 

『え?ちょっと北さん!これ少し多い気が――』

 

「無理難題言った迷惑料だって!んじゃ、また頼むなー!」

 

 

その置かれた金の一目見て分かる多さに戸惑った店主が、店の暖簾をくぐり、既に遠ざかった一刀の背中に声を掛けるが、一刀は一瞬振り向いて手を合わせ、説明しただけで、そのまま走っていった。

 

 

『……そういうところが普通ありえないって言ってるんですよ、まったく』

 

 

店主はその遠ざかる後姿を見て、苦笑しつつ店内に戻っていった。

 

 

 

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「さて、仕事関係は終わったと!次は――」

 

 

途中で買った饅頭を頬張りながら一刀はポケットにあった紙を取り出し、開く。

 

 

・メンマ :二瓶

・小籠包 :二十個

・墨、筆 :すいません、よろしくおねがいします

・甘味 :選択は任せます。ま、変なのを買ってきたら……

・お茶 :……ホントごめん

 

 

と、書かれた紙を。

 

最後に書かれた、誰が書いたか丸分かりの謝罪付きの頼みを見ながら、複雑な思いで紙をしまう。

残りの饅頭を一気に口に入れながら、一刀は今日の朝のことを思い出していた。

 

 

 

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「あ、墨が……」

 

 

いつも通り書庫で書物の整理や、劣化しかかっている物の書き写し作業を行っていた時のこと。それまですらすらと書き進めていた左慈の手が唐突にピタリと止まり、その眼は卓に置いてある硯にむけられていた。

その本人も意識して出したものではない呟きに、たまたま後ろを通りかかった一刀が反応する。

 

 

「墨?切れたのか」

 

「あぁ、一刀さん。いや、大丈夫ですよ。確か替えがここに――あれ?」

 

 

左慈が笑いながら書庫にある備え付けの棚を開く。が、発したは疑問の声。

気になって後ろから棚の中を覗く一刀。大体予想通りだったが、棚の中には墨は愚か筆やその他の道具も無かった。

 

 

「最近一気に書き写し作業進めてるからなぁ……補充の当番って誰だったっけ?」

 

「えーと……于吉くんですね」

 

「あいつ確か今日非番だったな……しゃーない。俺ちょっと街行ってくるわ」

 

「え?でも」

 

「とりあえずこっちは一段落して休憩しようと思ってたからちょうどいい。墨と筆と、あとこの際だから他の足りない物もまとめて買ってくる」

 

 

左慈の遠慮がちな声を聞き流して、椅子に掛けてあった上着を取る。

そして左慈が何か言いだす前にさっさと書庫を出ていく。

このままあまり長く話していると左慈が 「僕が買いに行きます」 と言いだすのは、明らかだったので強引に話を持っていくに限る。

まだ半年くらいの付き合いだが、左慈の性分を知っている以上、行動に移すのは早い方が良いだろうと判断した結果だった。

 

 

「とりあえず墨と筆と――あぁ、軍部の武器防具関連も片付けとくか。みんな仕事で忙しいだろうし」

 

 

書庫を出て歩きながら、街で済ます用事を脳内にリストアップしていく一刀。

実際、一刀も人材不足の中、八面六臂の働きをしているのだが、いかんせん本人にその自覚は無い。

この御遣い、妙に自己評価が低いのだ。まぁ……それは白蓮あたりも同じだが。

 

 

「おや北郷さん。お疲れ様です」

 

「ん?」

 

 

考えに夢中になっていた一刀が宙から前方に視線を戻すと、そこには資料を両手に抱えた燕璃が。掛けた言葉とは裏腹に 「手伝え」 と眼で訴えかけている。

 

 

「……手伝おうか?」

 

「あぁすいません。全然そんなつもりは無かったんですけれど」

 

「嘘つけ」

 

 

そう言って燕璃の頭を受け取った資料で軽く叩きつつ、なんだかんだで半分以上を代わりに持つ。このところ燕璃も少し関わり安くなったようで、一刀のそのさりげない厚意に少し頬を緩めていた。

 

 

「んでこれどこまで運べばいいんだ?」

 

「公孫殿の部屋までお願いします」

 

「公孫……白蓮のとこか。というか燕璃も白蓮から真名許されてんだから真名で呼べばいいのに。なんか理由でもあるのか?」

 

 

一瞬、公孫というのが誰のことを指すのか思案し、頭の中で公孫賛=白蓮という答えに結びつく。たまに星が趙雲ということも忘れそうになるし、燕璃や舞流も同様だ。

と、そこまで考えた所で燕璃や舞流も自分と同じく、白蓮に真名を許されているのを思い出した。

白蓮の部屋にむかって二人歩きながら、それを素直な疑問として問い掛ける。

 

 

「いえ、特に。ただ、情が移りすぎると色々と厄介なことがありますから。それにあくまで私は一文官です。天の御遣い兼文官の北郷さんとは違います」

 

「……遠慮し過ぎだと思うけどな。というか俺も北郷さん……さん付けか」

 

「あ、いやそれは」

 

 

珍しく取り乱したように声のトーンが若干上がる燕璃に疑問を感じつつ、足は話している間も白蓮の部屋にむかって進軍中。すでに目的地は目の前に迫っていた。

 

 

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コンコン

 

 

「あれ?一刀かー?」

 

 

燕璃の前を歩いていた一刀が必然的に扉をノックをする形となり、ノックという行為で扉の外に居る人物を予想した白蓮の声が室内から掛けられる。

 

 

「ん、俺と燕璃。入るぞー」

 

 

ガチャと扉を開けて中に入ると、ちょうど正面にある机に白蓮が。少し視線を右にずらすと――もう一つある机に突っ伏して頭から煙を上げている舞流が。

それを見て一瞬固まった一刀の脇をスッと燕璃が通り抜け、その手から資料を掻っ攫う。

 

 

「北郷さん、お手数掛けました」

 

「あ、あぁいや。それはいいんだけど……あれ、どうしたんだ?」

 

「いやー舞流って兵法とかその辺に関しちゃ呑みこみ早いんだけどさ、外交とか内政関連だとすぐに知恵熱出しちゃうんだよ」

 

「あれ知恵熱!?」

 

 

最早オーバーヒートにしか見えない。眼が漫画のようにバツ印になっている。

人間の頭から湯気が立ち昇るのを始めて見た気がした。

……というか立ち昇っていいのだろうか。

 

 

「ところで一刀、どうしたんだ?確か今日は書庫で仕事だったと思うけど」

 

「サボりです」

 

「あぁそうそうサボり――んなわけあるか!!なに勝手にとんでもないこと言ってくれてんの!?仕事が一段落したから街まで備品買いに行くんだよ!か!い!も!の!」

 

 

燕璃の入れた茶々に律儀に反応し、不名誉極まりないレッテルを吹き飛ばす。

見る人が見れば、声を荒げるのは余計に怪しい、とでも言うのだろうが、ここにはそんなことで一刀を疑う者はいない。言われたとしてもそれは冗談か茶々の類いだ。もちろん、冗談か茶々で言う人物も限られてはいるが。

 

 

「チッ……買い物ですか」

 

「おい。今、舌打ちしなかったか?」

 

「気のせいです。言われの無い言いがかりは止めてください。ところで、買い物と言いましたか。ならついでに私の買い物もして来てくれませんか」

 

「まぁ……別に良いけど」

 

 

この流れで流石に聞き逃せない舌打ちが耳に入ったが、溢れ出る寛容さでなんとかそれに対して怒ることを回避。というか、気のせいとまで言われてそれを追求するのはどうかと思った。そして特に断る理由も無いので燕璃の依頼を引き受ける。

 

 

これが――いけなかった。

 

 

 

「舞流。北郷さんが食べ物を買って来てくれるそうですよ」

 

 

 

ピクン!

 

 

 

頭から煙を出していた舞流の耳が食べ物という単語に反応する。

そして眼のバツ印と知恵熱により発生した煙はどこへやら。

ガバッと突っ伏した状態から起き上がった舞流は、数歩で一刀に詰め寄った。

 

 

「本当でござるか殿!こんな愚将のために殿自ら食物を買いに行ってくださるとは!この周倉、感動に咽び泣きそうでござる!さすがは殿、拙者とは天と地ほどの器の差があるのでござるな!いやそういえば殿は天の御遣いなのでござった。天と地ほどの差があるのは当然!いやはや某が殿の高みに近付けるのはいつになるやら。某の生涯全てを賭しても不可能かもしれませぬな!」

 

「長い!しかもなにその過大すぎる評価!?ちょ待て、当たってる!なんか柔らかい物が当たってる!離れろ!落ち着け!」

 

 

ギギギギと迫って来る舞流の怪力と戦いながら別のところ(具体的にヶ所を指し示すなら自分の胸よりちょい上らへん)が密着しているという欲望のうねりとも闘う一刀。

 

 

(負けるわけにはいかない!いくらなんでもこれは不味い!でかい!……いやなに考えてんだ俺!?)

 

 

一刀もそれなりに鍛えているとはいえ相手が怪力スキル持ちなら話は別。

白蓮や燕璃、もしかしたら星にも純粋に力勝負だけなら勝てるかもしれないが怪力は残念ながら本当に別。勝てる気がしない。

そしてこれが長く続くと欲望の方にも負ける気がしなくもない。

北郷一刀、はたして良いのか悪いのか、この時代で様々な経験をしているにも関わらず未だこの男は男子高校生としての自我が消えていなかった。

 

 

 

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「落ち着け舞流」

 

「あうっ!」

 

 

そんな舞流の首筋に後ろから手刀が叩きこまれた。

一瞬で崩れ落ちた舞流の脇をその後ろから伸びた手があわやというところで支える。

そこにはいつの間に来たのやら、星が立っていた。

 

 

「はぁ……はぁ……悪ぃ。星、助かった」

 

「なに。これしきで礼を言われても。それと白蓮殿、これを」

 

 

一刀の謝辞に珍しく殊勝な態度で応えた星は、舞流を支えた手に持っていた折りたたまれている紙を白蓮に放る。その形状からしておそらく手紙だろう。

 

 

「お、ありがと。誰からだ?」

 

「桃香殿から。こちらにむかう商人に預けたようで今しがた届いたところです」

 

 

受け取った手紙を裏にしたりして確認しながら星に問い掛ける白蓮。

すぐさま応えは返って来て、この部屋に居る全ての人間(※注※約一名気絶しているのを除く)の視線がその手紙に注がれる。

 

 

「えーっと……へぇ……ふむふむ……あー……というか軍師って……ぶつぶつ」

 

「桃香殿はなんと?」

 

「ん?あぁ、愛紗も鈴々も元気だって。今は徐州の辺りに居るらしいけど曹操と一緒に黄巾の残党討伐してるって書いてある。あ、一刀は知らないか曹操」

 

 

「ん……いや、少しは」

 

 

星の問いに手紙に書いてある内容をそのまま伝えた白蓮は、あまり馴染みの無い名前を言ったと思い、一刀に聞く。が、一刀は微妙に言葉を濁して応えた。

厳密に言えば、この世界の曹操のことは全く知らない。

だが、星が趙雲。白蓮が公孫賛という存在であるように、曹操も正史もしくは演義の人物像に少なからず当てはまるのだろう。

そう踏まえた上で、一刀は肯定した。胸中では正史や演義の人物像に囚われるのは好まないので、あえて言葉を濁してはいたが。

 

 

「結構一刀も博識だよな。まぁ、曹操は悪いやつじゃないけど桃香とはあんまりウマが合わなさそうなんだよなぁ」

 

 

そう言って顔を曇らせたのは二人の仲を案じたからか、それとも純粋に親友とも呼べる間柄の桃香の身の心配か。

どちらともとれる表情に、一瞬その場の空気が重くなるも

 

 

「……に、肉まん……」

 

 

未だ気絶している舞流の口から漏れ出た、それこそ純粋な生への欲求にその場にいた全員が吹き出す。

今日も幽州は平和だった。

 

 

 

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――で結果的にその後、他の面々にも買い物を頼まれ、冒頭に至るのであった。

そんな珍道中――というかここではいつものこと、と一蹴できるほどの胆力を身に付けた一刀は回想を終え、各個人のごく個人的な依頼を昇華するため、路地から大通りに出る。

 

 

 

――と、それなりの賑わいを見せている大通りの中に一際異彩を放つというか見慣れぬ物が。

 

 

「……ハロウィン?」

 

 

一刀の疑問符付きの言葉が示すように、視界に入り一際異彩を放っているのは、現代で言うイメージ的には魔女帽子。こう……ハ○ーポッタ―の組○け帽子のような。

その帽子から微妙に視線を下げると、正体は小柄な女の子だと悟る。両手で帽子のつばを抑え恥ずかしそうに、大通りをキョロキョロと挙動不審に歩くさまは保護欲を刺激されそうな様子であった。

そんな浮世離れした光景(自分の置かれている状況の方がよっぽど浮世離れだが)を呆然と眺めていると女の子の足が不意にもつれ、その身体が前につんのめる。

気付けば咄嗟に駆け寄り、一刀は女の子を支えていた。

 

 

「あ、ありがとうございましゅ!……うぅ」

 

「あぁ、いや。大丈夫か?怪我とかは?ていうか舌……」

 

「だ、大丈夫で――!?……きゅぅ」

 

「きゅぅ?――っておい!?ちょっと!?」

 

 

支えた女の子が自分の顔を見た途端に漏らした小動物のような声。

それに疑問を持ったのも束の間、次の瞬間には顔を真っ赤に染めた女の子がぐったりと身体を預けてきた。揺すれども揺すれども反応が無い。

女の子の身体を軽く見るも特に外傷は無かったので額に手を当てて熱を計る。

 

 

「若干……微熱か」

 

 

特にひどい熱というわけでもない。

突然の出来事に一瞬途方に暮れた一刀。数十秒考えた結果、一刀が取った行動は――。

 

 

 

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【あとがき】

 

 

真・恋姫†無双 真公孫伝 〜雲と蓮と御遣いと〜 1−19

【 おつかい? そしてハロウィンチックな女の子 】

更新させていただきました。

 

 

今回はあまり書くことがありません。

 

 

 

あ、二つくらいはあるかな?

 

 

 

作者のオリキャラはどうやらモデルがいるようで。

多分、昔に見た漫画や小説、アニメやゲームなどの影響でしょう。

皆様のお目汚しにならなければいいのですが。

 

もう一つ。

最後に出てきたキャラ。あえて名前は表記しませんでしたが、正体バレバレですね。

彼女には頑張ってほしいものです。

説明
真・恋姫†無双 真公孫伝 〜雲と蓮と御遣いと〜 1−19
更新させていただきます。

最近どーしても疲れが取れない……。
気分転換に山籠り……いや、ガラじゃないから止めておこう。
遭難するのがオチです。
そういえば救助のヘリってお金かかるんですよね、知ってました?
どうでもいいことをつらつらとすいません。
……それでは、どうぞ。
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コメント
由さん、ありがとうございます。おんぶ、お姫様抱っこ、どちらも恋姫達にとってはご褒美です!一刀くんのことですからそこはそれ、もっと凄い背負い方や抱き方をしていたかもしれません。街中でそれって羞恥プレイですよね、最早。(じゅんwithジュン)
普通におんぶすればいいのにスキル持ちの一刀くんはお姫様だっこですか?(由)
都非様、ありがとうございます。我らが一刀くんを舐めてはいけません!なぜなら彼の守備範囲は異常なまでに広いから!どのくらい広いかと言うと某不幸な主人公が出てくる小説の青髪ピアスさんくらい。(じゅんwithジュン)
そぅか〜 一刀は炉の道に走るのか〜(都非様)
YES!雛りんキター!!!(summon)
ひなりん単独行動。よく一人で幽州まで来た。そして一刀によってお持ち帰り決定。(mokiti1976-2010)
選択はお持ち帰りで。(ZERO&ファルサ)
ひなりんキタコレ!みんな大好きあわわ軍師じゃございませんか!(アルヤ)
キター!魔女っ娘ひなりん!これで朱里拗ねる!(通り(ry の七篠権兵衛)
作者さまが素直なら性格なら雛里だがあえてここは元直ちゃんでwでも桃香からの手紙で軍師って書いてるから雛里かなぁ。(shirou)
魔女帽子www相方とは別行動か。(量産型第一次強化式骸骨)
えっ終わり? 舞流ちゃん可愛えぇ。穏やかな日常万歳。 (matsu)
雛魔女か(patishin)
1、狼になったところを成敗された(おい!?)、2医者に見せようとしたところを仲間に見られて連れ去ってきたと勘違いされて成敗(ちょ?!?)、3城に連れて行って誘拐か?と勘違いされて成敗(俺って・・・・orz)のどれかのはず!(うそ)(黄昏☆ハリマエ)
軍師来た?また種馬さんの餌食が…www(アロンアルファ)
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