理樹を助け隊
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 「理樹を助け隊」・・・・・・それは、平凡なへっぽこ少年である直枝理樹を陰ながら守るため組織された、愛と筋肉に満ちたヒーローたちの名である。

「来々谷さん、なにこのアナウンス。っていうかへ、へっぽこ・・・・・・」

「なに、これから嵐が来ようとしている気がして、な」

「ちなみに内容は俺が考えた」

「恭介まで・・・・・・」

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 ある日の昼休み。

「喉渇いたなー・・・・・・っと、財布忘れちゃった」

「そんなときは!」

「わたしたち!」

「「理樹を助け隊にお任せ!!」

 目の前に現れた仮面(以外は普通の服装)の戦士2人に、理樹は唖然とし動きが止まる。

「いのはrマサトヌスさん!」

「おう! どぉぉりゃぁぁぁぁぁ!!」

 マサトヌスと呼ばれた大男の蹴りが、自販機にクリーンヒットする。直後に自販機が煙を上げ、中から大量の缶ジュースが出てきた。

 マサトヌスはそれを拾うと、

「ほらよ、理樹。お前の好きなあら汁・オレだぜ」

 と良い笑顔で言ったが、隣の小柄な少女がもじもじとしながらこう言った。

「あのーマサトヌスさん。リキもう行っちゃいましたです」

「ハンダストゥ!?」

「おい貴様ら何してるー!?」

「逃げるぞクド公爵!」

「は、はい! じゃなくて、い、いぇす!」

 そのまま、追ってくる教師陣や風紀委員を超人的な筋力に物を言わせて振り切り、マサトヌスはクド公爵をおぶって逃げていった。後日彼らが奇跡的に正体がばれないまま指名手配されたのは、リトルバスターズの中ではちょっとした謎だったという。

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 別のある日、男子寮の大浴場。

 この日はリトルバスターズ全員で学校中を某黒服に捕まったら終わりなバラエティの真似事をして駆け回ったため、寮に戻るのが遅くなった。そのため、大浴場は理樹の貸し切り状態だ。

「真人遅いなぁ・・・・・・ありゃ、シャンプーが切れてる」

「そんなときにも!」

「わたしたち!」

「「理樹を助け隊にお任せ!」」

 ビキニパンツ姿のマサトヌスと白スクール水着のクド公爵が、浴場のドアを勢いよく開けた。

「ってなんでクドが居るのーっ!?」

「クドではありません! クド公爵なのです!」

「はっはっは、細かいこと気にすんな理樹! ほれ、探していたシャンプー(詰め替え用)だぜ! 受け取りな!」

「ありがたいけど今すぐ出ていってくださいー!!」

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 また別のある日。授業中。

(あ、ルーズリーフもう無いなぁ・・・・・・)

「そんなときにも!」

「わたしたち!」

「「理樹を助け隊にお任せ!」」

「そこー、うるさいぞー」

「「・・・はい・・・」」

 理樹は心の中でこっそり「ですよねー」と思った。

 ・・・・・・・・・。

「って、心を読まれている・・・・・・!?」

「直江、静かに」

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 またまた別のある日。

「「理樹を助け隊にお任せ!」」

「もうっ、真人もクドもやり過ぎだよっ!」

「「えー」」

 ついに理樹が切れた。

「第一、なんでこんなことするんだよ」

「だって・・・・・・なぁ」

「はい・・・・・・」

 理樹は2人をちょっと睨む。

「「理樹の役に立ちたくて」」

 理樹は、思わず顔を赤くしてしまう。

「べ、別に大丈夫だから! それにほら、そんなにしてくれたら逆に申し訳ないし!」

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 と、そこでどこからか「パシャッ」という音。

 三人が音のした方向へ振り向くと、そこにいたのは来々谷と西園。

「・・・・・・何してるの」

「ちょっと」

「理樹くんの照れ顔が欲しくて」

「あ、そうそう、来々谷の姐御がこの理樹を助け隊結成すればいいって言ったんだよな」

「そうでしたねーっ」

 しばしの沈黙。

「逃げろ!」

 来々谷が、恐るべき瞬発力で西園を抱えて走っていく。

 その後ろ姿を見つめながら、理樹は言った。

「真人にクド、いや、マサトヌスとクド公爵」

「おう!」

「はいっ」

「最後の任務・・・・・・あの2人の持ってたカメラを取り返して!」

 やけくそ気味に言った理樹、そして、その理樹に満面の笑みで、マサトヌスとクド公爵は言った。

「「了解!」」

説明
タイトルがすでに登場キャラクターを絞ってる(だからなに
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コメント
オレンジぺぺ さん>ですよねぇ。私もいくつか似たような作品を読んだことがあって、SS書きたい気分だったので自分なりに一つ書いてみましたw(春夏秋冬(はるか ときふゆ))
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能美クドリャフカ リトルバスターズ! 井ノ原真人 筋肉 直枝理樹 

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