外史異聞譚〜黄巾の乱・幕ノ弍〜
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≪洛陽郊外・董卓軍陣内/羅令則視点≫

 

全軍の指揮権を預かった私は集合したみなさんと“折衷案”と言われた策を検討し、全員が納得したところで仲達さんと交代する形で洛陽に残り、急ぎ元直さんと共に董軍令麾下の将軍達との軍議に赴きました

 

無視してもいいだろうという意見もあったのですが

「信用を得る為にはまず行動で示すべき」

と私が言ったのを全員が納得してくれたため、あえてこの策に協調をお願いする、という事で軍議を一緒にしてもらう事になったのです

 

とはいえ、実情はこちらの策の説明という内容になるのですが

 

そして、さすがは当代有数の武将と名高い方々です

時間を無駄にせず即座に軍議に入ってくれました

 

「そんで、打ち合わせちゅうことやけど、どないなっとんねん」

 

張将軍が呂将軍と華将軍とを代表する形で確認を兼ねた質問をしてきました

 

私は横にいる元直さんに頷くと説明をお願いする事にします

 

「皆様にも、現在の頻発する反乱があまりに煩雑で方向性がないものであるのはご承知の事かと思います」

 

それに頷く張将軍と華将軍

 

「私も武人だから戦えといわれればそれに否やはないが、正直こうも手応えがない戦いばかりではうんざりしてくる」

 

「かといって甘くみてられんのも確かやしな…

上の指揮に従っとったら、そうでなくてもうざったいのにいらん犠牲ばっか増えよる」

 

元直さんはそれに頷いて、私達の“策”を提示します

 

「このままでは我々も無意味に疲弊し、あらぬ事で大損害を被らないとも限りません

ですのでここはひとつ策を弄し、諸侯も巻き込んだ上で我々は楽をさせてもらおうと考えています」

 

その言葉に表情が明るくなる張将軍

 

「なになに!?

 このめんどっちぃ状況が改善してよくなるちゅうのん?」

 

それに答えるのは私です

 

「別の意味では苦労は増えますが、それも後々を考えればよい風評になると思います

具体的な策については、元直さん、お願いします」

 

元直さんは私の振りに頷いて澱みなく説明をはじめます

 

「我々が今回考えている策はふたつの策を組み合わせたものです

ひとつは流言

これは現在、反乱が頻発している地域で活動している宗教を利用し、潜在的なものも含めた反乱の要素を一気に炙り出そうというものです」

 

それに眉を顰めるのは華将軍

 

「確かに、雲霞の如く沸いて出る反乱を纏めあげるには良策だろうが、それでは兵法には反するのではないか?」

 

「そのとおりです

ですのでここは、相手が“訓練もなく明確な軍略目標もない集団”である、という事を利用させていただきたいと思います」

 

それに反応したのは呂将軍です

 

「…………………内側から崩す」

 

私はそれに頷きます

 

「はい、こちらで“埋伏”を用意し、我々の軍が近づいたところで内部反乱を誘発し、可能な限り生け捕りにして後方に送ります

諸侯には各地で発生する同調反乱を押さえていただくつもりです

統治が“普通であれば”起こらない類のものですので、ここは“我々が救援する”という形で反乱に加担した民衆を救い上げ、諸侯の評を落としたく思います」

 

これが元直ちゃんが提案した“折衷案”です

相手が烏合の集であることを利用し、反乱の指揮系統の周辺に埋伏を置き、我々の接触と同時に指導部を混乱・瓦解させ一気に制圧する

これであれば、本当に意思がしっかりしている状態でない限り、ほぼ無傷で反乱を制圧できるということです

そして、私達が活躍すればするだけ、助かる人々が増えるのです

 

懸念材料としては埋伏に当たる人材の質なんですが、これには仲達さんと元直さんが太鼓判を押しました

 

仲達さんの言葉でいうと

「我が君が納得した質と量の諜報ですので、その内容は推して知るべしかと」

となります

 

さぞいやらしくてしぶとい諜報なんだろうな、と私は思いましたが、言葉にすると同類にされそうなので黙っていたのは内緒です

 

私の言葉に顎を撫でながら張将軍が呟きます

 

「なるほどなぁ…

ウチらは基本騎馬やから、諸侯の兵より量はないけど、速さと質なら負けてへん

埋伏でガタガタになった勢力なら寡兵でも平らげられる、ちゅうことか」

 

「埋伏の数はどうなっているのだ?」

 

華将軍の質問に答えるのは元直さんです

でも、華将軍って猪って董卓軍のみなさんは言ってますけど、軍議での華将軍はとてもそうは見えません

だとすると、戦場で先走りする人なんでしょうか

だったらみんな大変だろうなー…

 

「正確な数はお答えできません

ですが、こちらで指定する方面には十分な“仕込み”はできているだけのものはある、とだけお答えしておきます」

 

ま、機密やろしそこはしゃあないか、と張将軍が呟いてます

 

「…………じゃあ、他はどうする?」

 

呂将軍の言葉に、私は苦い顔をするしかありません

 

「現在の反乱も、野盗と結びつき近隣の人民を襲っている状況です

 ですので一時的には被害は増えるでしょうが、炙り出して諸侯が対応するのにある程度は任せるしかない、と思います」

 

長引けば、この策で出る犠牲が倍ではきかないのは明白なのです

 

しばし考え込んでから、張将軍が「そか…」と相槌を打ちました

 

「そういう事ならウチらも乗せてもらおか

 洛陽守護は何進のアホに任せておいて、念のため奉先は洛陽付近にいてもらえばええしな」

 

こっくりと頷く呂将軍に向かって疲れたように

 

「どうせ奉先じゃ加減きかんやろし…」

 

と張将軍が呟いたのが怖いです

 

「猛達も加減せぇよ?」

 

「当たり前だ!

 相手が武人ならともかく、たかが盗賊如きで熱くなるわけがないだろうが!」

 

「ホンマにそやったらええんやけど…」

 

そこで、私はふっと気になった事を聞いてみる事にしました

 

「そういえば…」

 

「ん?

 なんやのん?」

 

「漢中太守の話なので本当かどうかは判りませんが

『もし洛陽に向かって大規模な反乱軍の別働隊があっても、あの飛将軍さえいれば2〜3万はどうにかなると思うから大丈夫』

などという無茶なお話があったのですが…」

 

すると、それに張将軍がなんとも言えない難しい顔をしています

 

「……そやなぁ…

 普通ならできない、て言いたいとこやねんけど………」

 

きょとんとしていた呂将軍がぽつんと言います

 

「…………がんばる」

 

えっとー…

頑張ればどうにかなっちゃうんですか、もしかして

 

「うむ

 こういうのは武人の恥ともいえるのだが、奉先の本気を見たことがある者が我らの中にも誰もおらんのだ」

 

「だとすると、本気じゃなくても“飛将軍”としてかの李広に喩えられてる実力がある…?」

 

ぼーっとしている呂将軍を、なにか怖いものを見る目付きで見ている元直さん

その気持ちはよく判ります

 

さすが、あの一刀さんをして

 

「呂奉先だけは別格

 あれを仕留めたかったら計略に嵌めて武力を全部殺いでからでないと無理

 君達も絶対まともには戦おうとは思わないで」

 

と言わしめただけはあります

 

令明さんにしてからが、悔しそうではありましたが“あれは別格だ”と認めていただけある、ということです

私は差がありすぎて戦おうとも思えませんけどね

 

すると

 

「当然なのです!

 奉先殿にかかれば雑兵の2万や3万など、なんということもないのですぞ!」

 

という声が聞こえました

 

あ………

机に隠れて見えませんでした、ごめんなさい陳軍師

 

「この公台の策と奉先殿の武があれば、洛陽の守護はお任せあれなのです!

 なので安心して戦場に往かれるがよいのですぞ!」

 

その言葉を機に、場が一気に引き締まります

 

「せやな

 穎ちゃんに関しては文ちゃんがなんとかするやろし、あんたらもなんとかする言うてくれてたしな…

 ウチらはウチらで現場の仕事しよか」

 

「はい、連絡は密に取れるよう計らいますので、よろしくお願いします」

 

この後、捕虜の扱いや護送方法、輜重などについて打ち合わせをし、軍議は解散となりました

 

「元直さん、この策はどのくらいで見えてきますか?」

 

帰り際に尋ねた私に、元直さんははっきりと答えます

 

「恐らくは一両日中には効果が出てくるでしょう」

 

 

よし、私も覚悟を決めないとね

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≪???/世界視点≫

 

「なんか最近信者さん達増えたね〜」

 

ほややんと嬉しそうに喋る天公こと張角

 

ここは、洛陽を望める位置にある、とある廃邑のひとつだ

 

もともとは人がいたらしいのだが、反乱初期に盗賊と化した連中に襲撃され人が散ってしまったらしい

 

元々、人気が出てくれば洛陽で歌いたい、という希望があった張角ではあったが、太平要術を手に入れてからの旅程で自分達の歌を支持してくれる人が一気に増えたことには非常に満足していた

彼女にとって不満なのは“親衛隊”を自称する屈強の男達(一部女性もいるが)が自分達姉妹の周囲を護衛するようになり、自由がきかなくなってきた事だ

 

でも、それも人気者の宿命かな、という感じでほややんと受け入れている

 

「しっかしすごいよね、太平要術ってさ。これのおかげで声も遠くに届くようになったし、聞こえないって不満が野外でもなくなったもんね」

 

機嫌よく菓子を頬張りながら話すのは次妹の張宝

 

末妹の張梁が言うには

 

「真名を捩った名前で活動して“太平清領書”を配布することで、信者が私達の“本質の一部”に常に触れている状態になるからなのよ」

 

という事を説明していたが、張宝にとってはそれは些事らしい

 

地味にとても重要な事なのだが…

 

ともかく、さすがに男だらけの中にずっといるのは女としては不安な部分もあったが、どこからともなく集まってきて、気遣いもあるのか身の回りの世話をしてくれる女性までいる親衛隊に対する姉妹の感情は決して悪いものではないようだ

 

しがない旅芸人の頃は

「歌を聞いてやったんだから相手をしろ」

などという男や貴族も多く、旅の娼婦と間違われた事も一度や二度ではない

 

「お姉ちゃん達は芸は売るけど春を売るような真似はしないもん!」

 

そう言い続けて時には食うにも困っても、決してそれを曲げなかった姉妹なのだ

彼女達の歌と踊りにかける情熱は、余人の理解が及ばない領域で気高く純粋なものなのだ

 

「信者達の提案にはびっくりしたけれど、これもいい機会よね」

 

寛いだ表情でそう呟くのは張梁だ

 

彼女はこうして一気に組織だって膨れ上がった自分達の人気に一抹の不安というか不信があるようだが、やはりそれでも自分達が支持され必要とされているという現実は嬉しいようだ

 

元々地方での人気がある程度以上になれば、それを背景に洛陽へは向かうつもりだったのもある

 

これはこの時代としてはかなり特殊な考え方なのだが、彼女達はあくまで“大衆芸能”としての自分達を想像していた

これは本当に特殊な事で、普通はこういう歌舞音曲というものは大衆に向けるものではなく、身分のあるものに向けて活動し認められる事を志すものなのだ

 

故に彼女達の夢のひとつは、ある意味非常に無謀である

 

「いつか応援してくれるみんなと一緒に洛陽で歌いたいよね!」

 

この言葉がどれだけ無茶苦茶なものか、ご理解いただけるだろうか

 

仮にも皇帝のお膝下で大量の民衆を集めて公演を行う

 

誰が見ても立派な民衆暴動決起集会である

 

まあ、そういった世間ずれした部分があるからこそ、太平要術書などというものが彼女達の手に転がり込んできたのだろう

 

「三万人の信者と洛陽で公演かあ………

 燃えてきたあ!」

 

拳を握り締めて立ち上がる張宝に、他のふたりも頷く

 

「色々と予定とは違うし、末端の信者はこういうとなんだけど反乱勢力と似たようなものだけど、洛陽で公演をすれば誤解も解けると思うしね」

 

「ていうか〜

 お姉ちゃん達、こうでもしないと洛陽で歌えないし〜、仕方ないよね〜」

 

そんな張角と張梁に張宝が気合を入れる

 

「なーに弱気なこと言ってるの!

 そんなもの、ちー達の魅力で吹っ飛ばせばいいに決まってんじゃない!!」

 

それもそうか、と二人が呟いて全員が笑い始めたところで、扉の外から声がかかる

 

「天公樣、地公樣、人公樣

 洛陽公演決起集会の準備が整いましたので、準備をお願い致します」

 

自分達を“樣”と呼ぶのは親衛隊だけだ

 

姉妹はその言葉に頷くと、外に向かって声をかける

 

「わかりました

 今から準備しますので、会場の方は宜しくお願いします」

 

了解しました、との返答と共に遠ざかっていく足音を聞きながら、姉妹は誰がいうともなく言葉を発する

 

「よーっし!

 今日の公演も盛り上げるぞーっ!」

「おーーーーっ!!」

 

こうして夢と希望に燃える姉妹だったが、彼女達は知らない

 

数日後に訪れる、人のカタチをした恐怖

 

 

大陸が後世に誇る、本当の“武”と遭遇する、その事を

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≪一ヶ月後・洛陽/徐元直視点≫

 

私は正直、令則さんの覚悟を甘く見ていました

 

まさか寝る暇もなくなるほど扱き使われるとは…

 

「元直ちゃん、次の護送計画が決まりましたので、冀州の次の反乱拠点の埋伏に指示をお願いします」

 

仲達が微笑みを崩さずに言っています

 

この人も私と同じくらいには忙しいはずなのに、どうしてこうも超然と微笑んでいられるのか…

言いたくはないけどやっぱり化物です

この人や公祺さんがバケモノ呼ばわりする太守ってどんだけすごいんだろうか、と相変わらず悩まざるを得ない私です

 

「そうですね…

 そろそろ刺史の曹孟徳や袁本初、袁公路との接触がある地域なので上手く立ち回らないと漁夫の利をもっていかれそうですから」

 

曹孟徳の管理する地域では、ほとんど反乱が起こっていなく、彼女は“外征”する形で反乱鎮圧に赴いています

元々世評の高い人物ではありますが、今後も注意すべき人物というべきでしょう

袁家はさすがの名門というべきで、多少の反乱などものともしない軍備を持っています

 

ですが、我々の策に呼応する形で大将軍が各地に反乱鎮圧を命じたのもあり、策は功を奏しているといえます

元々が食い詰めていた連中の反乱であるため、盗賊やならず者と合流していることもあり、その内容はかなり凄惨で蝗害でもここまではいかないといえる略奪を繰り返しながら一路洛陽を目指しているという感じです

 

黄河流域より北での反乱には、地元をよく知る儁乂さんに元皓さんと元明さんであたってもらっています

 

このように共同戦線を張った事で対応地域が拡がったことにより、当初の予定の倍近い捕虜を得られているのもあって、鎮圧は加速度的に進んでいます

 

漢中軍と董軍令の旗に当たった場合は、素直に投降すれば大多数が助命され(農奴の身分であっても)田畑を与えられるという風評が根付いてきたのが鎮圧加速の一番の要因でしょう

 

これの扱いには全員が苦慮しましたが、首謀し指導するものがいなければ略奪には至らなかっただろうという見解を公布したことで、我々と接触する反乱軍に一定の方向を示唆できたわけです

 

まあ、無条件で許す気はありませんので苦役には従事してもらいます

 

反乱を指揮している連中は、残酷なようですが磔刑や車裂きに処するという、敢えて残酷な刑を公布しているのも大きいでしょう

 

これにより、埋伏による内部分裂がより加速しているのです

 

また、他諸侯は我々と同じ策を取れないのもあり、狂想的ともいえる反乱熱に当てられてか、殲滅を選択せざるを得ないようで、これは後々我々に有利に働くでしょう

 

これも我々の予想通りです

 

一度だけ我々の包囲網の外側から3万もの反乱軍が侵攻してきましたが、呆れたことに飛将軍呂奉先が“ふたりと二匹”で撃退してしまいました

実質的には将軍ひとりで、です

私は今でも信じられません

恐らくは誰も信じないでしょう

ちまころ軍師とわんちゃん二匹と飛将軍だけで3万人を殲滅撃退したなどという話を

 

戻ってきた飛将軍には

 

「………………ごめんなさい、逃げられた」

 

とか言って謝られましたが、逃げられたとかそういう問題ではないでしょう

 

うん、この人を敵にしないってだけでも、一刀さんが友好を選択したのは正しいです

 

これを読んでいた一刀さんはやっぱり化物の類の人なんだろうな、と思います

 

明後日の方向に飛びかけていた思考を元に戻して私は報告をすることにします

 

「間諜の報告によると、そろそろ大規模な物資補給地点となっている城塞にあたるはずです

 現在そこから徐々に物資糧食が輸送されているとの事で、地域毎に反乱軍は集結を開始していると思われます」

 

それに頷く仲達に、地図でいくつかの拠点を駒で示す

 

「恐らく最終的にはこの城塞に集結すると予想されます

 ですので、ここは諸侯に功を譲り、我々は敢えて脇に回るのが得策かと思われます」

 

「それは構いませんが、これらの物資集積拠点はどうしますか?」

 

「かなりの抵抗が予想されますが、諸侯に任せてはよくて隠匿、目端の効くものでも焼かれてしまうかと思われます

 ここは我々で急襲し確保するのが上策かと思われます」

 

「風評が悪くはありませんか?」

 

「それはありえません

 諸侯ならともかく、我々は反乱勢力を“捕虜”として扱っています

 これは一見悪評に繋がるように見えますが、長期的には“農民の保護”という名声に繋がります

 ですからこれらの物資を“私有化”せずに反乱平定後の恩赦として被害地域に配布すれば大丈夫でしょう」

 

良策です、と頷く仲達

 

即時配布を考えるから問題が起こるのであり、得られた物資の内容を公開し時節を見て民衆に還元すればいいだけなのだ

もっとも、これは漢中が他地方とは違って圧倒的な糧食を抱えているからできる事である

漢中では農民による反乱が全く起こっていないというのも重要だ

 

一見令則さんの個人的感情による方策と思われがちだが、そういった“民衆の味方”としての風評を後々得られるという先見があればこそ、彼女の方針を是としたのである

 

もっとも、これらの事に口出しをしたがる官吏や宦官、大将軍や後宮には非常に苦労させられている訳なんだけど…

 

こういうのも利用しようというんだから、本当にうちの太守は腹黒いとしか言えないと思う

いっそ宮廷にそのまま放り込んだ方が早いんじゃないかと、冗談ではなく思う私だ

 

「では、方針はそのままで、輜重計画の見直しを再度行う、という事でいきましょう

 采配はお任せします」

 

そう微笑む仲達に私は頷く

 

「今回はとことん実を取らせてもらうとします

 決戦までにどこまで取り込めるか、腕の見せ所というものです」

 

「それがよいでしょうね

 ところで…」

 

微笑みの度合いを深くして仲達が尋ねてくるのを私は視線で促す

 

「最後の“仕込み”に関しては、もう終わっていますか?」

 

それに私は首肯する

 

 

「彼女達が救いようのない阿呆でない限りは大丈夫です」

説明
拙作の作風が知りたい方は
『http://www.tinami.com/view/315935』
より視読をお願い致します

また、作品説明にはご注意いただくようお願い致します

当作品は“敢えていうなら”一刀ルートです

本作品は「恋姫†無双」「真・恋姫†無双」「真・恋姫無双〜萌将伝」
の二次創作物となります

これらの事柄に注意した上でご視読をお願い致します


その上でお楽しみいただけるようであれば、作者にとっては他に望む事もない幸福です

コラボ作家「那月ゆう」樣のプロフィール
『http://www.tinami.com/creator/profile/34603』
機会がありましたら是非ご覧になってください
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コメント
通り(ry の名無しさま>妄想力が人類の原動力ってことっすかね、やっぱり(笑)(小笠原 樹)
不純物の排出なんかしなくて体内で浄化されるってあれですね・・・。モー娘でもそういう風潮はあったようで。(通り(ry の七篠権兵衛)
通り(ry の名無しさま>そういえば、アイドルはトイレにいかないって価値観の時代もありましたなあ・・・(遠く(小笠原 樹)
民衆暴動決起集会・・・ほんとに張三姉妹ってば何という命がけのお茶目さん♪ まぁ、アイドルとかのライブってファンの声援とか聞くとあれば暴動とか思えるwww(通り(ry の七篠権兵衛)
田吾作さま>まあ、実際すぐに終わりますし(ぇ(小笠原 樹)
成程、埋伏の毒を仕掛けることでの内部崩壊を招く、と。統率力の無い黄巾賊相手には効果覿面ですね。そしてトドメは統率者の確保、と。アレ、なんか黄巾の乱がもう終わりそうな勢いなんですけど……w(田吾作)
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