真・恋姫?無双 新たな外史を創る者達 十話
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「……と…ま……かず…さま……かずとさま!……一刀様!起きてください!一刀様!」

 

ん?白か?

もう朝か……

 

「一刀様、おはようございます」

 

「ああ、白、どうした?」

 

俺は身体を起こしながら質問する。

 

「はい、そろそろ軍議が始まりますので」

 

「そうか、分かった。

着替えるから外に出てろ」

 

「御意」

 

白は顔を赤くしながら部屋の外に出て行った。

……俺は何か不味いこと言ったか?

そんなことを思いながら俺は寝巻を脱いで依頼実行の際に

着る服装に着替える。

 

「少し感傷的になってしまうな……」

 

始めて人を殺したのは五歳の頃だったか……

 

「む?もう着替えは終わっていたのか」

 

考え込みすぎたか。

次から気をつけなければな。

そんなことを思いながら俺は扉を開き白に話しかける。

 

「行くぞ、白」

 

「はい」

 

俺達は歩きながら雑談をする。

 

「そう言えば黒や緑はどうした?」

 

「二人は先に行っています。

これから私達三人が一刀様を起こしますので」

 

「分かった。黒には静かに起こすように言っておいてくれ」

 

黒が起こす役をすると騒がしそうになりそうだからな。

 

「くすくす、分かりました」

 

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玉座に月は座っていなかった。

 

「おい、董卓殿はどうした?」

 

「分からないわ。

ボクだって分からないことはあるもの」

 

それもそうだな。

ん?皆以外の気配がするな。

まさか、敵か!?

 

「誰だ!柱の後に居るのは!」

 

「「「!」」」

 

俺がそう言うと皆自分の得物を構える。

俺も龍帝刀を抜く。

すると、白装束の男が出てくる。

 

「誰だ!?」

 

「我のことなど気にするな。

それより董卓がどこに居るか気にならないか?」

 

まさか……こいつ……!

 

「董卓様に何をした!?」

 

「まだ何もしていない。

城の中には居ないがな」

 

「何が欲しいんだ?」

 

「しばらくしたら各地方の有力諸侯が攻めてくる。

それらと逃げずに戦うことだ。

それに皇族二人の権力は使わせん」

 

反董卓連合か……!

それに二人の権力も封じられるとは……

 

「分かった。

だが、こちらがとる作戦については文句は言わせんぞ」

 

「良かろう」

 

「全員軍議を開くぞ。全員、早く席につけ」

 

俺がそう言うと全員武器をしまい席につく。

そして全員が席につき軍議が始まる。

 

「さて、策については俺に任せてくれ。

今の軍師殿二人は少し冷静を欠いている」

 

「分かったわよ……」

 

「分かったのです……」

 

詠と音々は頷くと俯いてしまった。

 

「はっきり言っておくがそんなに策は要らん。

泥水関には俺と黒と緑と白と華雄。

虎牢関には恋と。

ここには張遼が皇族二人の警護だ」

 

「どうやって戦うのですか?」

 

「基本的には籠城戦だ。

泥水関と虎牢関の防御力は極端に高いからな」

 

「賛成よ。

でも何で虎牢関には武将が恋しか居ないの?」

 

「危なくなったら俺達はすぐに虎牢関に退くからだ。

華雄は俺の指示にちゃんと従えよ」

 

危なくなっても退かないとか言われたら華雄は絶対死ぬからな。

 

「分かっている!」

 

安心出来ないな……

今までの世界で絶対にこいつは出てるからな……

まぁ、信じるとするか……

 

「籠城戦で大した策は要らんだろう。

必要なのは実力と戦う意思だ。

全員頑張れよ」

 

「「「おう(御意)(は〜い♪)!」」」

 

軍議が終わり全員が立って自分達の配置に着こうと

玉座の間を出て行こうとする。

俺は龍三人を呼びとめる。

 

「白、黒、緑」

 

「何でしょう?」

「何?」

「何ですか?」

 

俺は小声で命令する。

 

「お前等に命令することがある。

しっかり聞け」

 

「「「御意」」」

 

三人も小声で返事した。

月を誘拐した報いは受けてもらうぞ。

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時は戻り袁紹の領地

第三者side

 

「麗羽様、麗羽様に謁見したいと言う者が」

 

麗羽とは袁紹の真名である。

袁紹に話しかけたのは袁紹の片腕の顔良だ。

 

「どなたですの?」

 

玉座に座っているのは袁紹。

字を本初。

彼女は自分の地位を振りかざしていた。

 

「洛陽から来た民と」

 

「返しなさい」

 

「は?」

 

「ただの民が私に謁見など聞いて呆れますわ」

 

袁紹がそう言っても顔良は食い下がる。

 

「ですが、その者は傷だらけでどうしても伝えたいことがあると」

 

「何ですって!?すぐに通しなさい!」

 

「分かりました。通してください!」

 

顔良がそう言うと玉座の間の扉が開かれる。

すると一人の男が玉座の間に入る。

 

「謁見を許可して頂き感謝します」

 

「本当に傷だらけですわね。

どうしましたの?」

 

「洛陽で圧政が行われ私はそのことに耐えられず助けを求めに来たのです。

大陸一の命家である袁家の当主の袁本初様に!」

 

「!おーほっほっほっほ!分かりましたわ!

圧政を行っている洛陽に攻め入りますわ!

顔良さん!各地方の有力諸侯に洛陽を攻めると

いう遣いを出しなさい!」

 

「御意!」

 

袁紹は男に優しく語りかける。

 

「少しお休みなさい。

洛陽は私が救いますわ」

 

「ありがとうございます」

 

「その方を医者に見せなさい!」

 

袁紹がそう言うと侍女はその男を支え玉座の間から出る。

出る時にその男が怪しく微笑んだのは誰も気が付かなかった。

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後書き

 

やっぱり短いですね〜……

分かってるんですけどね〜……

っと!

説明
こんにちわ〜
さて、少し間が空いたのであらすじを……

前回一刀達は洛陽にてゴロツキに絡まれた。
そこで董卓軍の呂布と出会いしばらく董卓の城で世話になることになった。

今回は反董卓連合軍の結成の始まりの話です。
(『にじふぁん』様の方からコピーしてきました)
では、始まり〜
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コメント
世界の修正力が戦の時に働くのかどうかですね(VVV計画の被験者)
骸骨様ご指摘ありがとうございます。確かにそうでした。いますぐ修正します。(DOWANNGO)
二十話?十話じゃなくて?(量産型第一次強化式骸骨)
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