ナオエブラザーズ!(21) |
とある放課後。
部活や委員会のある生徒たちが動き回っているなか、校舎内の放送室のドアの上にある、「放送中」の部分に明かりが灯る。
「行くぜ理樹!」
「う、うん」
「恭介たちに出来ないことを、俺達はしてみせる!」
「「「ナオエブラザーズ!(21)」」」
「そこの馬鹿3人、終わったらちゃんと片付けておいてくれ」
「・・・うん・・・」
というか来々谷さんはなんで嫌な顔ひとつせずに放送室貸してくれたんだろう……)
「じゃぁまず、今日のゲストの紹介だ!」
「ゲストはなんと・・・・・・神北小毬さん!」
「えーっと、よくわかんないけどよろしくおねがいしますね〜」
「わー(ぱちぱち」
「ところでこれなんの番組なの?」
「なんだ知らなかったのか神北よ」
「ならば教えてやろう! この番組は、恭介たちがやってるラジオ『ナツメブラザーズ!(21)』に対抗してオレたちが作った、その名も『ナオエブラザーズ!(21)』!」
「おぉー」
なんだか分かっているのか分かっていないのか分からない返事。
「えーと、神北さんはその栄光ある?第1回目のゲストって事になるね」
「よぉーし、がしがしかっとばすぞー!」
「野球じゃないけどね」
やっぱりなんだか不安だ・・・・・・。
「それじゃあみんな、早速だが『ナツメブラザーズ!(21)』最終回では、恭介たちがお便りをいつもより多い21枚読むという方針で放送しているらしい。ならば・・・・・・」
「オレたちは22枚以上読めばいいって事だな。へへっ、楽勝だぜ」
「あれ、いつの間にお便りなんて募集してたの?」
僕はふとした疑問をぶつけてみる。
「そりゃぁもちろん謙吾っちが募集してたんだろ?」
「何を言っている、お前がやっているんだろう。真人よ」
「「「・・・・・・・・・」」」
「?」
「やんのかこらぁぁぁぁぁぁ!!」
「受けて立つ!」
2人ともバカだった!! ・・・・・・ちなみに、僕は今日突然ここに引っ張り込まれたので知る由もなかった。
と、突然勢いよく開かれる放送室のドア。
「おまえら! なに楽しそうなことやってるんだよ俺も混ぜろ!」
恭介だった!
「あり? なんでお前ここにいるんだよ。今放送中じゃねぇの?」
「真人、今時のラジオはインターネットで配信してるんだ。リアルタイム放送じゃねーんだよ」
「へぇ、そいつぁ凄いねぇ」
そこで恭介はぐっと親指を立てて、とても良い笑顔でこう言った。
「さぁ、『ナオエブラザーズ!(21)』の続きだ! とりあえずまずは真人と謙吾の対決だな! 前のルールをそのまま適用だ! お前ら集まれ!」
「「「ひゃっほーぅ!!」」」
恭介の合図で、どこからとも無く現れた幾人もの生徒。この学校は一体なんなんだろう。
「さぁメインパーソナリティは理樹! つまりバトルの実況解説も理樹だ! 俺は審判だからな!」
「へぇ・・・・・・ってえぇっ!?」
「野郎ども、武器を投げ入れろー!!」
「ちょっ、」
「望むところだ・・・・・・」
「へ?」
「久々にやるか、謙吾!」
「あの、」
「「「バトルスタート!」」」
「みんなぁー!?」
結局、この『ナオエブラザーズ!(21)』は歴史的に見ても希なくらいグダグダに終わったラジオとして、学校の生徒の記憶に残ることになったのだった・・・・・・。
「さて恭介氏、放送室をぐちゃぐちゃにした罪は償ってもらおうか」
「ごめんなさい」
年下に土下座する恭介を初めて見た気がした。
続く。・・・・・・え、続かないよね!?
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ごめんナツメブラザーズ!(21)最終回聴いたノリで書いてる。あとラジオであることと原作ゲームを意識してセリフばっかりです。・・・・・・すいません時間なくて地の文書けなかっただけです← | ||
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コメント | ||
オレンジぺぺ さん>「俺の素晴らしい声に酔いしれるが良いさ!」「恭介、ツッコミどころがおかしい」(春夏秋冬(はるか ときふゆ)) | ||
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