御菓子屋妙前 〜開幕〜 |
プロローグ
ピピピピ・・・・・・、ピピピピ・・・・・・。
聞きなれた目覚まし時計のアラーム音によって私の睡眠状態であった脳は段々と覚醒させられていく。
おはようございます。
私は頭の中で一人挨拶をした。勿論それに返す言葉は無い。当たり前か、頭の中で挨拶をしたのだから・・・・・・。
私は、まぶたを開けようと試みた。まぶたからの抵抗を強く受けながらも私は目を薄く開ける。カーテン越しにも関わらずサンサンと太陽の光が差し込んでくる。
まぶしい・・・・・・
どうやら、太陽なるものは私の敵であるようだ。それほど私の目を焦がしたいか、よろしいならば戦争だ。と、なんらどうでも良い事を考えながら壁にかけてあるはずの時計を探し時間を確認する。
7;30か。起きている時間帯を見て思う。パティシエとしてこの小学生の投稿時間帯に起床しているのはどうかと思う。しかし、長年この生活リズムで生きてきたのだからいきなり崩すとかなり問題が出る。私の身体的に
ふむ、寝起きなので何も食べなくても良いはずなのだが腹の具合を確認してみるとどうやらお腹が空いているようだ。接客しているときに腹がなられても困るし何かしら食べる事にしよう。
私は起き、布団を片付けて何か食べる物が無いか確認するべく冷蔵庫へと向かう。
冷蔵庫を開けてみた。
ふむ、見事に何も入ってないな。どうするか。別に一食くらい抜いたとしても仕事にはなんら差し支えないだろう。
私は寝巻きから私服へと着替え洗面所で顔を洗う。薄いながらも生えてくる髭を剃りながら思った。意外と女っぽいな。
私は支度を終え、今日の予定を考える。いつもどおり昼の少し後に開店で良いだろう。午後三時にちょうど良く食べられるようにと私からの配慮である。昨日のうちに下ごしらえも済んである。完璧のはずだ。
それにしても今日は暑い。確か今日は9月の半ばのはずそろそろ残暑を抜けても良い頃のはずだ。しかし、外では未だセミが元気よく鳴いていた。うっとうしぃ。そう思いながら寝るときに充電器に刺しておいた携帯を手に取る。この携帯に何か電話がかかってくるという事は滅多に無いのだが、それでも持っていないとどこか不安定な感じになる。携帯を持っていないと情緒不安定・・・・・・どこの女子高校生だ。いや、私は高校生と言えるほど若くは無い。そういったのは現役女子高校生である野々村 野乃(ののむら のの)の役割だ。
私がふと携帯を開けてみると驚くべき事実がそこにあった。私には基本的にメールなどする友人などがいない。故にこの携帯が使われるとするとそれは大概が菓子作りの予約のための電話という事になる。なので朝起きて携帯を確認したら十数件ものメールが来ていたということそれは大変驚くべき事である。しかし、受信ボックスを開けてみるとその驚きは納得へと変わった。
「あぁ、野々村からか・・・・・・。しかし何であいつは朝っぱらからこんなにもメールをよこしてるんだ」
試しに一つ一番初めに来ていたメールをチェックしてみる。
「おはようございます・・・・・・? まだこの時四時半だぞ」
残りのメールも大体似たような内容が書かれていた野の村の起床時間に激しく疑問を浮かべながらも時間を確認するともういい加減良い時間だったのでその携帯をポケットにねじ込むと仕事場へと向かった。
そう、御菓子屋妙前へと・・・・・・
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