真・恋姫†無双 鳳凰一双×楽々×人類(ry ハロウィーンパーティ
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「皆さん、こんにちはTAPEtと申します。此度はこうして自分の招待に応じてくださって、真にありがとうございます」

 

「あわわ、あなたは誰ですか?何で左慈さんもここに居るんですか?」

「さっちゃーん?」

「あら、一刀ちゃん、その服かわいいよ」

「うん?」

 

左慈を見た途端、曹丕ちゃんが抱きつくのは予想の範囲内です。

 

「左慈、説明の途中なので私欲は後回しにして欲しいのですが……」

「あ、ごめん、続けて、続けて」

「こほん、それでは、もう一度、皆さん、来てくださってありがとうございます」

 

中にはまだ唖然としている人も居るようですが、まぁ、無理もないでしょう。なにせこんないい加減な招待、本来ならするものではありませんし…

 

「とりあえず、自分の紹介をします。自分の名はTAPEt。皆さんの物語を記録し、世に残す作業を任じられているものです」

「記録する……?」

「はい、そうですよ。北郷一刀さん」

 

あ、今北郷一刀と言ったのは、鳳凰一双に出る一刀さんです。

 

「ご存知の通り、皆さんは各々違う世界からここに集まっています。3つの世界の主役の場にあると言える皆さんの行動や言葉一つ一つを詳細に記録することが、自分に与え

 

られた務めなのです」

「誰があなたにそんなことが出来るように許したのかしら。正直、不愉快なのだけど」

 

華琳さまがそうおっしゃるのも無理もありませんが…

 

「そう不愉快になられるのも無理もありませんが、孟徳さま。こう考えていただけないでしょうか。歴史の英雄と呼ばれるはずの皆さんのことを後代の人たちが記録を見て評

 

するように、自分もまた、そのような務めをしているわけです」

「つまり、あなた歴史を記録している者と言うのわけね」

「そう考えていただけると助かります」

「で、その記録者というやら何故俺たちをここに呼んだ」

「手紙に書いてあったでしょう?パーティに招待するって」

 

左慈が自分の代わりにエルさんに答えてくれます。

 

「本当に、単に私たちを招待しただけですって?」

「はい、それだけです。ほら、皆さん、お忙しいのは分かりますが、そんな皆さんの様子をそのまま書くばかりで、自分は結構つまらない日々を過ごしているのですよ。いつ

 

も見ているのに、近づけない切なさと言いますか」

「うっ!何か気色悪いわ」

 

アハハ、荀ケさん厳しいですね。服はかわいいのに。

 

「それで、皆さんに手紙を送って…正直、ハロウィーンじゃなくても良かったのですが丁度時期がそうだったのでそれを言い訳に皆さんをご招待したわけです」

 

そして、自分はカーテンで見えなかった部屋の奥の方を皆さんにお見せしました。

奥には自分なりに念を入れて作った料理と飲み物たちが並んで有ります。

 

「どうぞ、七人とも楽しんでいただければ幸いです」

「「「「「………」」」」」

 

他の皆さんはまだ少しやりづらいって感じですが……

 

「一刀ちゃん、一刀ちゃん、中にさっちゃんが作ったハンバーグがあるんです」

「はんばーぐ?おいしいの?」

「はい、美味しいですよ?食べてくれますよね?」

「……うん?」

 

と、最初に左慈が曹丕ちゃんを連れて中に入ってくれました。

いや、ほんと来てと頼んで良かったです(汗)

 

「……華琳さま」

「はぁ…仕方ないわね。結以、あなたも招待されてきたの?」

「はい…そういうものです。どっちかと言うと主催側ですけど」

「そう…まぁ、行くわ。せっかくの宴なら楽しませてもらうに越したことはないでしょう」

「ありがとうございます」

 

華琳さまも結以に誘われて中に入って、

 

「…行くぞ」

「えっ、あ、ちょっと、引っ張らないでよ」

 

エルさんと荀ケさんも入場。

エルさんに関しては中に専用のスイーツコーナーを作っておきました。

 

「あ、あの、TAPEtさん」

「はい、なんでしょうか」

 

最後に雛里ちゃんたちが残ってます。

 

「こういう宴なら、私たちのところの倉ちゃんとかも連れてきちゃだめでしょうか」

「…残念ながらそれは出来ません。一つの世界で連れてこれる者は二人までという規則がありましたので……奥のエルさんの場合も、元なら三人ほど連れて来られるのでした

 

が、荀ケさん一人になったのです」

「はぁ……」

「仕方ないさ。雛里ちゃん、僕たちだけでも楽しんで行こう」

「……はい」

「あ、そういえば、お二方のために中に赤飯炊いておきました」

「なっ!」

「あわわ………」

「アハハ(笑)」

「み、見たんですか?見ていたんですか?」

「安心ください。18禁ものに関しては閲覧することができません故に、見ていません」

「は、はぁ……」

「良く分からないけど、最小限の個人情報は守ってほしいのだが……」

「善処いたします。さ、さ、お二方もどうぞお入りください」

「あ、はい……では失礼します」

 

雛里ちゃんたちも中に入って、

 

最後に……

 

「諸葛均さん、良く似合ってますよ?」

「てわわ!」

「さっきも言ったとおり、元は一つの世界で二人までしか来られないのですが、ご参加なさった代わりに自分以外の方には見えませんので、そこは我慢なさってください」

「てわわ……はい」

 

………

 

 

さて、ここからは無礼講といきましょう。

少し今までとはノリが違うかもしれませんが、そこんところは面白みのために犠牲になったと思ってくださいませ。

 

 

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「一刀さん、これ美味しいです」

「うん?ほんと?食べさせて」

「あわわ?」

「あー」

「……んもう/////////…はい、あーん」

 

恥ずかしながらも食べていた箸で食べ物を取って一刀さんの口に入れてくれる雛里ちゃん。

 

「んむ……ほんとだね。美味しいね」

「そ、そうでしょう?」

「うん、雛里ちゃんにたべさせてもらうからもっとおいしいのかm……」

 

がしゃーーん!!

 

あ、また一刀さんの愛情表現が雛里ちゃんの脳容量を越えましたか。

 

「TAPEt、あれはちょっとやりすぎなんじゃないの?」

 

まぁ、無礼講にするつもりですし、ちょっとした騒ぎはつきものでしょう

 

「いえ、そういう問題じゃなくてね。……なんというか…こう……イライラするのよ」

 

…………

 

「お母様、お母様、これ食べて、食べてー」

「一刀?……何これ」

「はんばーぐだって。さっちゃんが作ったの。すっごく美味しい」

「そうなの?気に入ったみたいね」

「うん?ほら、あー」

「あーん」

 

自然と……

 

「…そうね。食べやすいし、なかなか美味しいわね」

「そうだよね!……あ、でもお母様が作ったのがもっと美味しいからね」

「ふふっ、解ったわ。後で私が左慈に聞いて作ってあげるわよ」

「やったーー」

 

 

……孟徳さま。少し宜しいでしょうか?

 

「何?」

 

お前がいうな。

 

 

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「へー、じゃあ、あなたたちの世界だと、あなたが桂花よりも智謀からして上なのね」

「……今はそういうことになる」

「…否定できない自分が憎らしい」

「そう落ち込むことはないわ、桂花。…別の意味でこっちの桂花も、一刀には敵わなかったから」

「なっ!私があんなちびっ子に負けてるというのですか?クゥーっ!なんという屈辱……!」

「……(恐らくそういう意味ではないだろうが、荀ケが悔しがる顔が面白いからほっとくことにしよう……)

 

 

「それにしてもここのシフォンケーキはなかなか美味しいな。誰が作ったんだ?」

「話だと、全部あの記録者というTAPEtが作ったらしいよ」

「どっかの食べることしか脳にない奴のよりはずっとマシね」

「…………荀ケ」

「………な、何よ」

「『三枚おろし』って何か知ってるか?」

「ぷっ!」

 

あ、華琳さまがツボに入りました。理由は聞かないでください。

 

「な、何よ。そんなの知らないわけないじゃない…………書類を一気に三枚ずつやっつけるってことでしょ?」

「………ああ、そうだな(荀ケ……)」

「………<<ブルブルブル>>」

 

もう腰まで抜けちゃってます、華琳さま。

 

「……うん?お母様、どうしたの?」

「ぷっ……ごめん…かず…と、お母さん、ちょっとお手洗い行ってくるから、桂花と遊んでなさい」

「う?…うん」

 

お手洗いはあっちです、孟徳さま。それと…

 

笑いすぎです(激笑)

 

「よぉ、チビ」

「…チビじゃないもん。一刀…曹丕だもん」

「そうだったな。曹丕君、『三枚おろし』って何だ?」

「…?魚の?」

「魚?」

「魚を頭と胴体上下に分けて捌くのでしょ?流琉お姉ちゃんがするの見た」

「……そうだな(典韋のことも普通に真名と呼ぶのか……)」

「(こ、こんな子供に知識に負けてるですって……!?)」

「なら、曹丕君。『書類を一気に三枚ずつやっつける』のって何だ?」

「う?………何それ、わかんない……手が3つあるの?」

「うっ!」

 

 

「………ぷっ…くくくっ……桂花…あなたはどの世界に居ても最高よ……<<ブルブルブル>>」

 

だから孟徳さま、笑いすぎですってば(クソワロタ)

 

 

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「妻の結以ちゃんこと孟節です」

「初めまして。お二方の事は左慈さまから良く聞いております。娘がお世話になっております」

「あ、いえ、とんでもありません。こちらこそ色々と倉には助かってもらってます」

「あわわ、初めてましてでしゅ」

 

血の繋がりの母と養父母(?!)の出会いです。

 

「ところで、どうして左慈さんはここに居るんですか?一刀さんの鞄にいるんじゃなかったのですか?」

「あ、それは過去の私。私はもうその過去は経験して、今は結以と一緒に華琳さまと一刀ちゃんのところに居るの」

「……どういうことですか?」

「時間軸がずれてるんだな。僕たちと居る左慈は彼女にとっては過去の左慈で、彼女は僕たちと一緒に居た過去を過ぎた未来の左慈」

「そ、そ、そういうわけです」

「あわわ……私はなんとなくにしか理解できません」

 

 

「倉ちゃんの事、心配じゃないですか?たまには会いに来てあげたら、倉ちゃんも喜ぶと思うのですけど…」

「残念ながら、わたくしたちは別の時間軸のわたくしたちが居るところには行くことができません。互いに同じ時間軸に居ることに気づいてしまったら、((矛盾|パラドックス

 

))が起きてしまいますので……」

「待ってください。なら、僕たちが居る時に、孟節さんも既にこちらにいらっしゃるということで……」

 

 

ピピピー――

 

「すみません。互いの世界のネタバレになるような発言は禁じられています。ご了承ください」

「…というわけですので、申し訳ありませんが、それは答えできません(ニッコリ」

「は、はぁ………」

 

ひゅー……

 

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「あら、鳳士元、彼氏はどうして一人で居るの?」

「あわわ…そ、曹操さん。一刀さんはスイーツコーナーに行くと言ってたので…」

「雛里お姉ちゃんはどうして行かなかったの?」

「何といいますか……『ここからは戦場だ。雛里ちゃんはここに残っていろ』と言いながら行っちゃいましたので……」

「……はぁ?」

 

ガチャーン!

 

バシャー!!

 

「あわわ!」

「何なの、あの騒ぎは……」

「おもしろそー、ボクも行ってくる☆」

「あ、ちょっと、一刀……仕方ない子ね…」

「………」

「…うん?どうしたの、鳳士元。そんなにじーっと見て」

「あわわ?ごめんなしゃい…ただ、少し気になるところがありまして…」

「何?」

「曹丕ちゃんの真名のことですが…やっぱり、元は曹丕ちゃんの名前も北郷一刀だったのですか?」

「…そうね……あの子はもう覚えていないでしょうけれど、昔はあの子と一緒に乱世をくぐり抜けてたからね」

「その時も子供だったのですか?」

「そう。でも、あの子は世界のどの大人にも負けないぐらいに力持ちの子だったから……世界で一番悲しみを良く知っている子だったから、誰もあの子に剣を向くことができ

 

ず、皆戦いなんてやめてしまったわ」

「それは……なんと言いますか、すごいというより、哀しいですね」

「そう……でも、もうあの子は新しい人生を得ているわ。私の、魏の王の息子としての新しい人生。そして、私には彼のこれからの人生を幸せにしてあげる責任があるわ。母

 

としても、友としてもよ」

「………そうですね。私も似たようなものだと思います」

 

雛里ちゃんは華琳さまの話から何か自分にも当てはまることを気づいたようです。

 

「そう…なら、せいぜい頑張りなさいな。後で私のように後悔しないようにね」

「はい」

 

 

「お母様ーー」

「ちょっと、一刀、何よ、その顔は、チョコレットを被っちゃって」

「コレ、戦利品、チョコバナナ」

「もう……ほら、顔出しなさい」

「うんっ……うん……」

 

ハンカチで曹丕ちゃんのチョコまみれの顔を吹いてあげる華琳さまの顔は、すっかりお母さんです。

 

「雛里ちゃん、マカロン食べるか?」

「……」

 

その後を追うように、雛里ちゃんの一刀さんがマカロンの皿を持って現われました。

顔や髪には、一刀ちゃんと同じくチョコを浴びてます。ほんとに何をしていたのやら……

 

「……ふふっ、一刀さん」

「何?」

「子供っぽいです」

「なっ!」

 

・・・

 

・・

 

 

「…アンタ、こんなところで倒れて何やってるわけ?」

「………俺の人生において初めての負けだ。この屈辱、いつかは晴らす」

「は?」

 

いや、ほんと何してたんですか、男子ズ……

 

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「ちょっと、アンタ」

 

……あ、はい?自分ですか?

 

「そうよ。ここにあんた以外にないでしょ」

 

あ、すみません。荀ケさんがアンタというとついついエルさんの事みたいですので……(あなた的な意味で)

 

「何かすごく不機嫌な考え方された気がするけど、まぁいいわ」

 

それで、自分にはどういう用件でしょうか。

 

「アイツのことよ」

 

エルさんですか?

 

「…アンタ、記録者とかいうのならアイツが凪を庇って傷を負ったのも見たのよね」

 

はい、そうなりますね。

………一つ言っておきますと、自分は見るだけで、それがどんな悲劇的なことであろうとも、それを自分の手で止めることは出来ません。

 

「そんなの期待もしてないわ。ただ……これだけは言ってほしいわ」

 

自分で答えるものであれば、なんなりと……

 

「…あいつ、何であんなことしたのよ」

 

それは…彼の言った通り楽文謙さんを助けるため……

 

「そんなのは分かってるわ!私が聞きたいのは、いつもなら絶対あんな無謀なことしないアイツがどうして自分の体を傷つけながら彼女を助けたのかって話よ!」

 

………

荀ケさん、妬いてますか?

 

「なっ!」

 

自分が見ている限り確かにエルさんは頭脳派ですが、体で働かない人ではありません。口だけで人を操るのではなく、自分から率先して動くのがあの方のやり方です。そして

 

、何よりも彼は楽文謙にそれほどの興味を持っていたということです」

 

「……興味ね?」

 

はい、エルさんの行動の理由は全てあそこから始まりますからね。孟徳さまに興味を持ったから寝る時間も惜しんで政務に励んで、典韋に興味を持ってるから側にいつも置く

 

し、楽文謙に興味があるから彼女の身に危険が訪れた時、自分の負傷も顧みず彼女を庇って、そして、あなたに興味があるから『毎日』あなたの勝負にも付き合ってるではあ

 

りませんか」

 

「……!!」

 

荀ケさんとエルさんにとって、二人で勝負という言い訳で囲碁や象棋を打つ時、それを見ていると、自分は個人的には二人ともすごく楽しんでいるように思います。

 

「楽しんでる……アイツが?」

 

はい、余談ですが、エルさんは毎日荀ケさんがいつもの時間に顕らないと……

 

「…失せろ」

 

あーーれーーー

 

「なっ!アンタ、どっから湧いてきたのよ」

「……人をゴキブリのように言うな」

「似たようなものでしょ?」

「全然違う」

「そもそも何よ。私と一緒に来たくせに、一人だけ、しかも甘いものばっかり食べて、そんなに食べて太らないコツ教えてよ」

「…俺に勝ったら考えてあげよう」

「むむむ…」

 

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あ、料理が切れそうです。皆さん、思った以上に食べますね。

行って作りなおさないと……

 

「お手伝いします」

 

あ、結以、助かりますよ。

 

「私も行きましょう」

「華琳さま?」

 

あ、いえ、客の方にお手伝いさせるわけには……

 

「別にいいでしょ?それに、あなたの料理、とてもじゃないけど、一刀に食べさせるにはちょっと足りないのよ」

 

あ……そうですか。結構頑張って作ったのですけどね、トホホ。

 

「……美味しかったよ?」

 

あ、曹丕ちゃん、ありがとうございます(涙)

 

「あわわ、それなら、私もちょっとこの機会に一刀さんに作らせたいお菓子が……」

「わーい」

 

あ、良いですよ?

一刀さんはまるで子供ですけど。

 

「…………」

「な、何よ」

「……いや、何も」

「何よ!そうよ!私は料理できないわよ!それがどうしたのよ!私は名門出身だから厨房に入る機会なんてなかったのよ!」

「と、『孟徳』の部下がほざきました」

「むきぃーーー!!!」

 

次回からは荀ケさんが典韋に料理を教えてもらうかもしれませんね。

 

「大丈夫だよ、桂花お姉ちゃん。こっちの桂花お姉ちゃんも今じゃ料理すごく上手だから、桂花お姉ちゃんも直ぐに上手くなるよ」

「ほら、見なさい!この子も私の料理に才能があるって言ってるわよ!

「(桂花の料理実力は一刀が生まれる前から流琉や秋蘭に鍛えあげられた上に、日々政務よりも料理の練習時間の方が長そうな勢いでした挙句に出来上がったものなのだけど

 

……まぁ、夢ぐらい見させてあげましょう。その方が面白いし)」

 

孟徳さま、まだSなのですね。

 

 

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「あはーっ、美味しそう?」

 

厨房のオーブンを使って雛里ちゃんがお菓子を焼いたのを見て、曹丕ちゃんが目をキラキラさせています。

 

「ね、食べていい?食べていい?」

「うん、良いよ。道具とか初めて使うものばかりで、うまく出来たかは分からないけど」

「わーい」

 

許可を得た途端、曹丕ちゃんは焼きたてのお菓子を一口食べました。

 

「美味しい!前に置いてあったのよりずっと美味しい!」

「ほんと?良かった」

 

ここで比較される腕の差……ですか。

 

「一刀、これも食べてみなさい」

 

こっちの孟徳さまは、さっき曹丕ちゃんが美味しいって言ったハンバーグを作って来ました。

 

「……これも美味しい!?」

「そう、良かったわね」

「ねぇ、一刀ちゃん、華琳さまが作ったのと鳳統ちゃんが作ったの、どっちの方が美味しい?」

 

ちょっ、左慈おま、それ禁句…!

 

「!!……う、うんとね…………ううん…と……<<うるうる>>」

 

うわぁ、一刀ちゃんが悩みモード入ってるじゃない。どうしてくれるんです!

 

「あ、あわわ、お、お菓子とお料理じゃ優劣なんて無意味ですよ?どっちもどっちの味があるのですから」

「そうね。一刀がどれも美味しいと思うのなら、それで結構よ」

「……そういうものなの?」

「「そういうものよ(です)」」

「……そっか、…あ、でも」

「「?」」

「皆で一緒に食べた方が一番美味しい」

「……ふふっ、そうね」

 

……ふぅ…

よし、一刀さん、結以、そこの阿呆縛ってください。

 

「了解した」

「左慈さま、ごめんなさい」

「え?あれ?ま、待って!話せばわか……

 

 

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余談ですが、お酒とかも置いてありました。

現代法基準で未成年の約三人は呑むことができません。

 

「これはあまり酒って気はしないわね。美味しいけど」

 

ビールとかは中国の酒に比べたら水のようなものですね。でもなりの味はありますよね?

 

「確かに…ね」

「ビールとか久しぶりだな……祖父さんが生きていた時はいつも飲まされてたけど…そういえばこの世界に来て酒なんて呑んだことなかった」

「水鏡塾じゃお酒は禁止でしたからね」

 

雛里ちゃんはここでもお酒は禁止ですけどね。

 

「むぅ……かあしゃま」

「うん?……ちょっと一刀?」

 

ちょっと、誰ですか、曹丕ちゃんにお酒飲ませたの?

 

「私だ!」

 

お前かよ!

ってかいつの間に脱出しやがった!

 

「うるさい!現代法律がなんだ!古代中国ではそんなものはねー!」

 

お前も酔ってんのかよ。

 

「おかあきゃま……あはっ!おかあしゃまが二人も居るぅ………あれ?おかあしゃまが二人も居ると、ボクは寝る時どっちのおかあしゃまと寝たらいいの?」

「TAPEt、ちょっとその女縛っておきなさい。あとで捌いて刺しにするから」

 

了解しました。

結以、お願い。

はい。

 

「やめろぉー。放せーー。わらしを食べていいのは結以ちゃんだけらのー」

「………左慈さま////////」

 

二人の秘め事に関しては誰も疑問に思わないからさっさとその酔っぱらいを寝床に運んでおいて。

 

「はい、………うふふ」

 

結以の目が怖いけど、気にしちゃ負けですよね、うん。

 

 

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「……うぅぅ……」

 

悪は滅びましたが、被害者は未だに酔ってます。

 

「……うみゅ……」

 

ぼつん

 

「ちょっ、何で私の膝に座るのよ!」

 

よろよろとしていた曹丕ちゃんは、荀ケの膝の上に頭を落としました。

ちなみにフェアリーの服の裾が短くて荀ケさんのふとももは生です。

 

「……うみゅ…」

「離れなさ……」

「荀ケ、子供を起こすつもりか」

「いぐっ!……ぐぬぬ……」

「……あはっ、桂花お姉ちゃんのお膝だ…」

「ごめんなさい、桂花。暫くそのままにしてあげなさい」

「…向こうの私って、いったい普段この子に何してるのよ」

 

それはもうあんなことやこんなことも……いえなんでもありません。

 

「……お姉ちゃん……結婚……」

「…!」

「あ……」

 

 

「桂花お姉ちゃんはボクと結婚するの……お前なんかにやらない……」

「なっ!」

「…嫌な事件だったわ」

 

あ……そんな事件もありましたね。没になりましたけど。

 

へ?

 

……アハハ、皆さんが1選んだじゃないですか。

 

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「……うちとった……」

「うみゅ………」

「てゎゎ…北郷さん、私にも……」

 

雛里ちゃんも一刀さんの肩に頭を乗せて眠ってしまいましたし、曹丕ちゃんも荀ケさんの膝枕の上で寝ています。

ここからは大人たちだけの時間……と言いたいところですが、丁度、いいところですし、このパーティはこれでお開きにしようと思います。

 

「何だ、もう終わりにするのか?」

「そうね…私もそろそろ眠たいし、一刀をちゃんと部屋で寝かせないと風邪を引くわ」

 

素直に荀ケさんの膝の上にこれ以上寝かせるが妬ましいと言ったらいいのに。

まぁ、これでいいでしょう。

皆さん大丈夫でしたら、今回のパーティはこれで終わりにします。皆さん楽しんでいただけたなら幸いです。

 

「『今回』というのは…またこうして僕たちを呼ぶかも知れないってことかな」

 

それは…その時になってみないとわかりませんね。反応が良かったらの話です」

 

「反応?」

 

とにかく、皆さんのことはこの辺で元の世界に遅らせます。

これから自分が3を数えると、皆さんは各々の部屋で起きます。

 

1,

 

2,

 

3.

 

-12ページ-

 

 

鳳凰一双の世界

 

「……一刀……一刀」

 

う…うん?

 

「一刀…」

「……倉?どうしたんだ?」

「……ずるい。倉だけ置いてけぼりにして、三人で仲良くする」

「……は?」

 

起きてみたら、僕の両側には、雛里ちゃんと真理ちゃんが居た。

三人で川の字になって寝ていたのだ。

 

「……倉も混ぜて欲しかった」

「どういうことだ……?いや、雛里ちゃんはともかく、何で真理ちゃんまで……」

「うーん……一刀さん?」

 

あ、雛里ちゃんが起きた。

 

「…うん?…あわわ、何で私、一刀さんと一緒の布団で寝てるんですか?!」

「ぼ、僕も良くわからな…」

「…てわわ……北郷さん…もう無理でひゅ……」

 

あ。

 

「………一刀さん?」

「ち、違う。雛里ちゃん。これは……」

「この浮気者――!!」

 

※ここからの記録はは人にとても見せられないもので記録者の方から削除しました。

 

 

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楽々の世界

 

 

「一刀……?」

「……ふーん……へへへ」

「…仕方ないわね」

 

起きない一刀を、私たちの布団に眠らせて、私も寝巻きに着替えてまた寝ようとする。

外はまだ暗い。朝になるにはまだ時間がありそうだし、もうちょっと夢を見ても良さそうな気もするわね。

 

「……桂花お姉ちゃん……」

「……少しはお母さんの夢もみなさい」

「うっ!………うみゅ……」

 

寝る子の額を軽く叩くと、少し顔をしかめた一刀は、直ぐに安らいだ顔に戻って寝息を立て続けた。

 

「ふぅ……明日は桂花でも虐めることにしましょうか」

 

そう思いながらは私は一刀の隣で再び眠りについた。

 

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人類には(ry

 

 

「まさに胡蝶の夢、と言ったところだな。起きてみたら、あの世界で楽しんだのが夢か、それともまだあそこで楽しんで良い倒れてこの世界の夢を見ているのか……」

「……ないわよ……」

「…?」

 

 

 

「ふざけるんじゃないわよーーーー!!!!」

 

 

 

 

「何?!何なの!?どうしてアンタは元の服に戻ったのに、何で私はあそこで着ていた服のままなわけ!?」

「……俺に聞いても困る…しかしこれだけは言えるな。あの世界の出来事はただの夢ではないということだ」

「そんなことどうでもいいわよ!どうするのよ!こんなカッコであんたの部屋で眠っているのを誰かに見られでもしたら……!」

 

 

「兄様、まだ寝ていますか?」

 

ガラッ

 

「あ」

「………」

「あ、……あの、にい、さま?」

「……典韋、…いつもより遅かったな」

「あ、あ、……桂花……さん?」

「ち、違うわよ!これは…!」

 

 

「隊長、朝の挨拶に参りまし……っ!!」

「な、凪…!」

「…申し訳ありませんでした」

「違うわよ!帰るな!いや、門は閉めて!とりあえずこの服なんとかしてよ!アンタは何ぼやけてるのよ!なんとかしなさいよ!」

「……あの時もう少しあの子供の乱入に早く気づいていれば、あのマカロンを取られることはなかったものを……」

「何夢の中のこと冷静に鑑みてるのよ!現実を見なさいよ!」

 

 

「桂花、これは何の騒ぎなの?……て…」

「……(石化)」

 

 

 

-15ページ-

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さん、またお招きすることがあったら、また来て楽しんでいただければ幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

説明
本編です。
期待に応えられるものになったか自信はありませんが、とりあえず時間が押してるので上げといて後で修正しようと思います。では、ちょっと用事に出かけてきます。
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コメント
さっちゃんの爆弾発言おもろかった!!(soul)
一刀たちは何をやってんだwww(アルヤ)
皆楽しんだみたいですね。しかし一刀組はなにをしているのやら……次はクリスマスですかね?(山県阿波守景勝)
タグ
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