一刀の晋王転生録 第一章八話 |
第8話
「劉備玄徳」
「く、このままでは・・・」
「愛紗、しっかりするのだ!」
二人の少女が前線で戦っている。
二人の名は関羽と張飛、
以前、彼女達は主の劉備と共に公孫賛の下で客将と働いてた。
そして独立して、最初の戦に挑んでいる訳なのだが、
(まさか・・・賊ごときの罠にかかるとは・・・)
そう、彼女達は罠にかかり囲まれてしまっていた。
(しかし、このまま退いては桃香様に危険が及ぶ可能性も・・・)
こうして退くことができず戦っているのである。
(一体私はどうすれば?・・・)
関羽がそう迷いながら戦っていたその時・・・
「な、なんだありゃ!?」
賊の一人が声を上げた。
「お、おいあの旗って・・・」
「し、白い、そして黒く字の司馬の旗!?、司馬昭だー!!」
「し、司馬昭だと!?」
「くそぉ、こんな時に!」
(司馬昭って・・・あの・・・)
関羽も張飛も彼の噂を聞いていた。
漢室内の清流派の筆頭の司馬懿一族の息子、
その武力と知略をもって次々と賊の討伐を成功させていると・・・
そして、は、と辺りを見渡すと賊達はかなり動揺している。
「!、鈴々!、この機に賊を殲滅させるぞ!」
「合点なのだ!!」
混乱してしまった賊達を倒すのはさほど難しいことでは無かった。
「司馬昭様、愛紗ちゃんと鈴々ちゃんを助けていたたいてありがとう
ございました。」
戦が終わった後、一刀達は関羽、張飛と共に彼女達の主、
劉備のところに赴いていた。
「どういたしまして、それとそんなに堅く言い方をしなくてもいいよ・・・」
「じゃあ、司馬昭さん、ありがとうございます。」
(切り替え早!)
劉備はすぐ言い方を変えた。
関羽は少し頭を抱えていた。
張飛は笑っている。
(何か緩々とした雰囲気だねぇ。)
澪羅がそう思った矢先、
「ところで君達はどうしてあれほどまでの苦戦を?」
一刀が今回の苦戦について質問した。
「賊の人達の罠の掛かっちゃたんです・・・今までこんなこと
無かったのに・・・」
「うむ、賊ごときがまさかそんなことするとは思わず・・・」
劉備、関羽が説明すると、
「・・・やっぱりそんなところだったか・・・」
一刀が少し考えるいると、
「今回は君達の心構えが原因ってところだねぇ。」
「どうゆう事です!?」
関羽が一刀につっかかる。
「じゃあ聞くけど、開戦前の時、敵のことをどれだけ知ってたんだい?」
「そ、それは・・・」
関羽が言葉を詰まらせた。
「そう、君達は相手のことをよく知りもしないのに今までと同じようなやり方を
してくるだろうと勝手に思い込んだ。」
さらに一刀は言葉を続ける。
「そう思い込んで戦をした結果がこれだ・・・相手だって負けるつもりで戦をし
ている訳じゃ無い、故にどうやって勝とうか考えたんだろう、ところがだ、
君達は何も考えずにただ突っ込んだだけだ・・・自分達は負けなしだし
兵力の問題さえ解決すればいい、と・・・これを君達の思い上がり、
心構えの問題だといわずになんと言うのかな?」
一刀の言葉に三人は何も言えなかった。
まさしくそのとおりなのだ。
「よく覚えておいてほしい、そういった考え方一つで隊を滅ぼすことを、
そして・・・時には道を踏み外すきっかけになりかねないことを・・・」
一刀の言葉が三人の心に響く、
「・・・すまない、少し言い過ぎたかもしれない。」
「いえ、あなたの言うとおりです・・・確かに私達は調子に
乗りすぎたみたいです。以後気をつけます。」
劉備がそういうと、頭を下げた。
「そうか、なら良いんだ。これから気をつけるように。」
「はい。」
その時張飛が、
「うー、でも考えるっていっても鈴々達どうすればいいのかわからないのだ。」
というと、
「確かに君達は武を振るうのが専門のようだね、兵法は知っているかい?」
「いえ、私達はそういったものは・・・」
関羽が困った顔をした。
「ならそういったことで手助けをしてくれる軍師を得ることが君達の
することってところかな?、君達も今回のことで知略の重要さは
わかっただろうしね。」
「はい、でもそんな人私達のところに来てくれるかなぁ。」
劉備が不安そうに言った。
「君ならいずれ巡りあえるさ、それじゃ俺達はそろそろ行くよ。
さぁ、行こうか澪羅。」
「わかったよ。」
一刀と澪羅が出て行こうとしたとき、
「待ってください。」
劉備は一刀達を引き留め、
「私は名前は劉備、字を玄徳って言います。」
「私は関羽、字を雲長といいます。」
「鈴々は張飛、字は翼徳なのだ。」
三人は自分の名の言った。
「アタシは王濬、字が士治。」
「俺は司馬昭、字は子上、劉備、関羽、張飛、三人ともまたあおうぜ。」
一刀と澪羅が名乗った後、一刀は笑顔でまたあおうといった。
「ひゃ、ひゃい!」
「え、ええまたあいましょう。」
「またなのだー!」
(あー、またお頭の餌食になった娘が増えた・・・)
こうして一刀達は劉備達と別れた。
そして以外にも再会は早く訪れることとなる。
ということで劉備三姉妹でした。
もう片方を期待した方々申し訳ありません。
そろそろ重要原作キャラ出しとかないとさすがに・・・
次は虎と呼ばれた親とその子達と行きたいと思います。
説明 | ||
八話です。 今回は義姉妹との邂逅です。 |
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コメント | ||
そろそろ元姫がヤっちゃいそうですね(よしお) 虎の親子・・・例の勘が軍師の胃を痛める話ですねww(azu) 元姫の獲物が増えましたww(IFZ) この調子で女の子を落とす、一刀であった。(笑)(BLACK) やはり桃園の三姉妹も落ちましたか。虎の親子はどの位耐えられるかな?www(量産型第一次強化式骸骨) 実際軍師入るまではそれこそ力押しできる相手にしか勝てない軍団でしたからねぇ。(shirou) 江東の人たちですか・・・・・・嫌な予感しかしない(アルヤ) |
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