真・恋姫?無双 帰って来た者 二十三話
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俺は今美咲と美華と一緒にお茶を飲んでいる。

この二人は于吉が奇襲を仕掛けて来た時に俺を救ったから華琳がもう二度と俺達に牙を向かないという条件で許したのだ。

 

「お茶が美味しいなぁ〜」

 

そう言ったのは美咲。

因みに言うと美華が姉で美咲が妹だ。

 

「美咲言うことがお年寄りぽっ〜い♪」

 

「え〜!そうかなぁ〜一刀〜一刀はどう思う?」

 

いきなり話を振られて少し戸惑ったがこう言った。

 

「本当に美味しいんだから良いと思うぞ?」

 

「流石一刀〜!良く分かるじゃん!」

 

そう言って美咲は俺に抱きついてきた。

それを見て嫉妬したのか美華も抱きついてきた。

二人共可愛くて男としては嬉しいんだけど……

理性を保っているのが相当きつい……

 

「………」

 

おっと!凛がめちゃくちゃジト目で俺を見てる。

『あんたまたか……』って目だな……あれは。

 

「凛!行かないでくれ〜〜!!」

 

俺がいくらそう言っても早歩きで凛は歩き出しその場から立ち去ろうとしている。

何とか俺に抱きついている二人を何とか振り払い凛に近づいた。

 

「あれは誤解なんだよ!信じてくれよ!

俺がやれって言った訳じゃないんだ!」

 

「……クス」

 

「凛?」

 

今笑った?

 

「分かっていますよ。

少しからかってみたくなっただけです」

 

「全く……びっくりしたじゃんかぁ……」

 

ってか、凛のキャラが随分変わってるような気が……

 

「ところで凛は何をしているんだ?」

 

「ええ、城壁の外の荒野に一本の旗が刺さっていたので華琳様に報告に行くんです。

別に大したことではありませんが念の為に」

 

「へぇ〜意匠はどんなの?」

 

「一体の龍の死骸が地に伏してその死骸の背中から龍が一体上空に向かって飛んでいる物です」

 

「へぇ〜……ん?待てよ……」

 

「どうかしましたか?」

 

確か解放軍の旗を決めていた時に……

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『一刀、この時代を一文字で表すと何だと思う?』

 

『何ですか?いきなり』

 

『いや〜何か解放軍にも旗があった方がかっこいいだろ?

それでデザインを考えてるんだよ』

 

『……死でしょうか』

 

『死?』

 

『ええ、国の人間は生きている様な気がしません。

それに民達はどんどん死んでいきます。

だから死です』

 

『ふ〜ん……ならこれでどうよ?』

 

『これは俺の話を聞きながら書いたんですか?』

 

『応よ。死んだ龍から俺達解放軍を表す龍が飛び出している絵だ。

すごいだろ?』

 

『そうですね。

上手く書けています』

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そうだ……

思い出した……

でも、何で解放軍の旗が?

どうして……

 

「まさか……」

 

「一刀殿?」

 

「凛!華琳に言って全軍をその旗のあった所に展開させろ!

その旗は解放軍の旗だ!」

 

「!分かりました!」

 

あの啓雅がまさかこんなことを考えるなんて予想もしなかった!

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荒野

 

「啓雅!どこに居る!一騎討ちを受けに来たぞ!」

 

そうあの旗は俺に一騎討ちを挑む為の旗。

侵略ならば近くに軍が居なければいけないし軍が居たらすぐに分かってしまう。

だが凛は旗があっただけだと言った。

ならば答えは簡単だ。

一騎討ち以外に無い。

すると……

 

「よう、一刀」

 

「啓雅……」

 

啓雅が沙紀を伴って姿を現した。

持っている大剣は『気功大剣』

啓雅の気で形が変わる得物。

啓雅が本気を出す時に使う大剣だ。

この前の時は気が万全の状態じゃなかったから別の大剣だったが今は完全に治ったらしい。

 

「慎重で聡明なあんたがこんな手を使うなんて思って無かったぞ」

 

「あの于吉って奴は信頼できないからな。

いつか裏切られるかもしれないし」

 

「良い判断だよ」

 

そう言って俺は刀を創り出す。

それを見て啓雅も大剣を構えた。

沙紀は一度下がり自分の身の安全を確保した。

 

「行くぞ!啓雅!」

 

「来い!一刀!」

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第三者視点

 

「地龍!」

 

先手を取ったのは一刀。

まず、地龍で啓雅を宙に浮かせて天龍で攻撃をしようとしているのだ。

だが……

 

「気功大剣『盾』」

 

啓雅がそう言うと啓雅の大剣の形がかわり刃の幅が広がる。

先程までは啓雅の体を隠す大きさだったが今は啓雅の体の幅の二倍の大きさになっている。

そして、一刀の地龍は啓雅の大剣に当たって消えた。

 

「気功大剣」

 

今度は大剣が先程の大きさに戻った。

そして、啓雅は一刀に一気に距離を詰めて大剣を振り下ろす。

 

「おらぁっ!」

 

一刀はそれを最小の動きでかわし一刀大剣では戦い難い距離を保って攻撃を始める。

 

「うおっ!っぶねぇっ!」

 

啓雅は何とか一刀の攻撃を全てかわす。

 

「しょうがねぇな……気功剣」

 

すると今度は大剣が一般的な剣の大きさになった。

すると、啓雅は剣を振う。

一刀は紙一重でかわし距離をとる。

 

「決着つかねぇな……」

 

「ああ、ギャラリーの為にさっさと終わらせたいんだけどな」

 

「ギャラリー?」

 

啓雅が見ると洛陽の城の周りに大軍が展開していた。

三国の武将達の軍だ。

 

「多いなぁ……ま、三国の軍が集まってんだから当たり前か……そろそろ決着つけるか?

奥儀で」

 

啓雅は剣を大剣に戻しそう聞いた。

一刀はそれを見てニヤリと笑い刀に気を集める。

すると……

 

「はっはっはっはーーー!」

 

「「!?」」

 

その二人が高笑いが聞こえる方向を見るとそこには一人の中年男と大量の兵士が居た。

 

「あのクソジジイ……!」

 

「あいつ、確か玄朗だよな?」

 

玄朗と言うのは解放軍の三番目の権力を持っている男。

いつも利益だ何だと言って啓雅と一刀を悩ませていた男だ。

 

「一刀!ここは休戦だ!一刀は三国の将達に指示を出せ!

時間は稼いでやる!」

 

「分かった!」

 

そう言って三国の将達の元へと走って行った。

 

「クソジジイ……!

俺と一刀の一騎打ちを邪魔したことを後悔させてやる……!」

 

「啓雅」

 

「沙紀!行くぞ」

 

「はい!」

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本陣

 

「「「一刀(ご主人様)!」」」

 

一刀が帰ってきて三国の王達は安堵の表情を浮かべた。

が、まだ安心は出来ない。

 

「皆、啓雅は今は敵では無くなった。

間違っても啓雅を狙うなよ!」

 

「「「はい(ええ)!」」」

 

「貂蝉、卑弥呼も手伝え!拒否権は無い!」

 

「了解よん♪」

 

「一刀よ、敵はタイムパラドックスを起こさない様にこの時代の武器のみを使う。警戒せずに一気に行けぃ!」

 

「分かった!皆!三国の力を敵に見せるんだ!」

 

『うおぉぉぉぉぉっ!』

 

今、解放軍と三国の戦いが始まる!

説明
こんにちわ〜
今回はすごく強引な展開です。
こうするしかなかったんです……
では、始まり〜
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