真・恋姫夢想 禁断の決戦!天上天下絶品武道会!! 第二部・第三話 「怒涛の三回戦」 |
ひっとー「さあ、楽しいご飯休憩も終って、いよいよ三回戦の開始だぜ!!」
貂蝉「三回戦進出はこちらのメンバーよおん♪」
【愛紗:春蘭:星:峠崎丈二:ベルフェゴール:劉邦柾棟】
一刀「お?綺麗に恋姫組とユーザー組、3対3に分かれたな」
華琳「やっぱり、優勝候補は丈二か、ベルフェゴールかしら」
桃香「愛紗ちゃんも星ちゃんも春蘭さんも、それに劉邦さんも結構強いですけど、他の二人が一つ群を抜いているかな〜?」
ひっとー「まあなんにしても、だ。やっぱり我が師父こと丈二さんが優勝で間違いないだろうさ!というわけで、三回戦のまずは第一試合、その組み合わせはこれだあーっ!!」
【愛紗VS春蘭】
春蘭「来た来た来たー!ついにこの時が来たぞー!!いつぞやかの天下一武道会での借り、今日こそ返してやるぞ愛紗!!」
愛紗「残念だがそう簡単には、その借りとやら、返させるわけにはいかんぞ、春蘭!」
卑弥呼「それでは天上天下絶品武道会!その第三回戦、第一試合、関雲長対夏侯元譲!恋姫ふぁいとお〜!レディー……ごおっ!!」
『ずえりゃああーーーーっ!!』
三回戦の第一試合、愛紗対春蘭の戦いは、その戦前の予想通り、見事なまでの激戦となった。
春蘭「どうりゃあーーーっ!!」
愛紗「まだまだあっ!!」
十合、二十合と繰り返し交わされ、その都度、両者ともに全力の一撃を相手に振るう。互いにこの試合の跡の事など何も考えて居ないかのように。
そうして打ち合った回数が五十合を越えた頃だったろうか。流石に両者とも疲れが見え始め、肩で大きく息を吐き出した時、春蘭が例の大技を繰り出すためのその構えに入り、七星餓狼にその闘気を込めた、まさにその瞬間だった。
ぱっきーん!!
春蘭「なっ!?し、七星餓狼がく、砕けただと!?な、なんで急に……!!」
卑弥呼「……どうやら、お主の余りの闘気に、さしもの七星餓狼もその耐久点を越えたのじゃろう。どうする夏侯元譲?武器無しでは以下にお主とは言え、余りに分が悪すぎると思うが?」
春蘭「ぬぐ……!!」
愛紗「……春蘭よ。霞の奴から飛龍を借りてはどうだ?お前なら偃月刀とて自在に操れよう?」
春蘭のその闘気の強さに耐え切れなくなり、ものの見事に砕け散った七星餓狼の代理として、霞こと張遼の使う飛龍偃月刀を借り受けてはどうかと持ちかける愛紗。だが、
春蘭「……それには及ばん。口惜しいが、人から借りた武器で勝負をつけたとあっては、勝ち負けに関らず私自身の実力の証明にならん。……私はここで、棄権、する」
愛紗「春蘭……」
ひっとー「春蘭のやつ、随分大人な対応じゃねえか」
一刀「……それだけ、春蘭もまた成長してるってことだ。な?華琳」
華琳「そういうことね。ふふ、あの子のその無念のほどは、今晩にでも閨で聞いてあげましょ♪」
卑弥呼「それでは、三回戦第一試合は、夏侯元譲の戦意喪失による棄権とみなし、関雲長の勝利とする!!」
ひっとー「ほいじゃあ次のばとる、往くぜ!?お次のカードは……これだあっ!!」
【星VS劉邦柾棟】
星「柾棟よ。試合の前に一つ聞いて起きたのだが、おぬしの変身する姿の中には、もちろん私も含まれて居るんだろうな?」
柾棟「そりゃあもちろん、星さんこと趙子龍のカードだってここに……あれ?」
星「?どうした?」
柾棟「……趙雲○ンダムのカード、持ってくるの忘れちゃった。……テヘ☆」
星「……ほう。それはつまり、私はお主にとって、その程度の相手と言うことだな……フフフフフフ」
卑弥呼「これ。試合前にそんなに黒いオーラを出しているでない。さあ、試合を始めるぞ!?第二試合、劉邦柾棟対趙子龍。恋姫〜ふぁいとおっ!れでぃ〜……ごおおっ!!」
ごわあ〜ん、と。何故か今頃になって始めてならされた銅鑼の音と共に、三回戦の第二試合が開始された。
柾棟「それじゃあ行くよ!?変身!?」
『ガンダムカメンライド。ディケイド!!』
星「ならばこちらも!じょわっ!!」
『へ?』
華蝶仮面「愛と正義とメンマの使者!華蝶仮面、推参!!」
唖然とする会場内のその空気など全く気にする素振りもなく、華蝶仮面となった星が思い切り武舞台上にて見栄を切る。
桃香「ええ〜!!華蝶仮面さまの正体って、星ちゃんだったのお〜!?」
一刀「……えと。本気で気付いてなかったんだ……」
ひっとー「……あの仮面、おいらもほしいぜい……。そうすれば正体知られずにこのマダオを……ククク」
貂蝉「……ひっとーちゃん?ちょっと悪い顔になってるわよん?」
といった司会席のやり取りはさておき。武舞台上ではガンダム仮面ライダーからさらに、三○伝ライドによって張飛○ンダムへと変身した柾棟が、華蝶仮面に変身(?)した星と、凄絶なまでの激闘の只中にあった。
柾棟「【三○伝ライド】『雷装張飛ガ○ンダム!!そしてファイナルアタック!!」
『ファイナルアタックライド。チョチョチョ張飛!』
柾棟「爆裂大雷蛇!!」
華蝶仮面「くあああああっっっ!!」
雷装張飛ガ○ダムとなった柾棟のその一撃により、武舞台隅へと吹き飛ばされる星…もとい、華蝶仮面。そしてその衝撃により、彼女の懐からなにやら小さな小瓶が転がり落ち、そのまま場外へと落下していく。
華蝶仮面「し、しまった!秘蔵の最高級メンマ入りの壷が!!とあーーっ!!」
『あ』
そしてそのビンを追ってせ……もとい、華蝶仮面も思い切りその落下地点へとダイブ。見事にそれを、地面すれすれでキャッチし、そして自身はそのまま、“地面に”思い切り激突した。
卑弥呼「それまで!趙子龍場外により、この試合、劉邦柾棟の勝利とする!!」
一刀「……えーっと。いいの……かな?」
華琳「良いんじゃあないの?星…もとい、華蝶仮面も、大事なメンマを守れて満足してるみたいだし」
メンマに始まり、メンマによって終った、華蝶仮面こと星の武道会であった。
ちゃんちゃんww
ひっとー「さあ!三回戦もいよいよあと一試合!もちろん残っている対戦カードはこれだあっ!!」
【峠崎丈二VSベルフェゴール】
ひっとー「来たぜ来たぜ来たぜえええええええええええええええっっっ!!いよいよ我が師父、峠崎丈二と、スーパーサイヤ人4ゴジータことベルフェゴールの対決だあーーーーーっっ!!どちらもその気になれば、星の一つや二つといわずに百や二百は吹き飛ばせる実力の持ち主!その真価のほどはここで発揮されるのかあーーーーーー!?」
一刀「……こ、鼓膜が破れるかと思った……」
桃香「ひっとーさんってば、もちょっと落ちついて実況して……」
ひっとー「こおれが落ち着いていられよか!!これこそまさに実質上の決勝戦と言って良い試合だぜ!?松岡○三宜しく、そして川平○英ばりに全力全開の実況モードに入ったおいらは、もはや誰にも止められぬぅっ!!」
狼「……それぐらいにしておかないと、貂蝉にホールドさせて永遠に静かにさせるよ?」
ひっとー「うげっ!?そ、それだけはご勘弁を!!……って、狼さんいつからそこに?」
狼「たった今だよ。お前さんの暴走が酷い事になりそうだったから、急遽こっちに来たの。ったく、せっかく雲や桂花と一緒に、試合後の一服を優雅に満喫していたってのに」
ひっとー「……だったらべつに無理してこっち来なくても「なんか言った?」いや何でも」
卑弥呼「……そろそろ試合を開始してよいか?」
狼「おう。こっちのことは気にせずやってくれ」
卑弥呼「それでは三回戦第三試合、峠崎丈二対ベルフェゴールの試合を執り行う!両者、舞舞台中央に!」
丈二「……なーんか今ので拍子抜けしちまったな」
ベル「まあ良いじゃあないか、丈二。ここからは俺達の独壇場にして、観客達を楽しませてやろうじゃないか」
丈二「ふ。それもそうだな」
卑弥呼「では両者とも準備は良いか?では往くぞ!恋姫ファイトー!レディーッ!ゴーーーーーッ!!」
『どおりゃあーーーーーーーっ!!』
圧巻。
そうとしか表現の仕様が無いほどに、丈二とベルフェゴールの試合は凄まじかった。両者共に肉弾戦をその主体においてのその激闘は、まさに超絶としか良い様の無いほどだった。
丈二「うおおおおっっっっ!!ファル○ンパーンチッッッッ!!」
ベル「だりゃだりゃだりゃだりゃだりゃっっっっ!!」
狼「んん〜……結界……もつかな?」
一刀「お前さんの例の結界って、基本的にはどんな事でも出来るんだろ?だったら」
狼「いやあ〜?それでもこの二人のパワー、しっかり抑えられるかなあ〜?……ちょっと調整しなおしとこ」
ベル「ちっ!このままじゃあいつまで経ってもきりがない!ならば……界○拳っっ!!」
丈二「む?界○拳で気を大幅に高め始めた?ビッグバンか○はめ波か?」
ベル「行くぜ丈二!づあーーーーーっっ!!」
丈二「そんな来ると分かっている気弾なんかに当たるか!」
二倍界○拳を使って状態でのビッグバンか○はめ波を、丈二めがけて思い切り放つベルフェゴールだったが、その巨大な気弾を丈二は易々とかわし、ベルフェゴールの背後へと一瞬にして回り込み、彼の背をめがけて渾身の一撃を放つ。だが。
丈二「もらった!!……っ!?何!?」
ベル「そいつは残像だ!食らえメテオコンビネーション!!」
丈二「うおおおおっっっっ!!」
丈二のさらに背後に回りこんでいたベルフェゴールが、丈二を一気に上空に蹴り上げ、そのまま舞○術を使って彼へと突進。エルボーから怒涛の連続攻撃に入り、最後は武舞台へと叩きつけようと、彼の頭上から両腕による一撃を決めようとした。
ところが。
丈二「……掴まえたぞっ!ベルフェゴールっ!!」
ベル「んなっ!?」
ベルフェゴールのその腕を、すでに満身創痍に見られていた丈二が突如として掴み、そのままとある技の体勢へと入った。
丈二「これが俺の全力全開技!筋○バスタあああああああっっっっっ!!」
ベル「うああああああっっっ!!」
ベルフェゴールを逆さまにその肩に担ぎ、両手両足をしっかりと決め、丈二はそのまま、フルパワーで“地面”へと落下。……ベルフェゴールはその威力に、完全に意識を失った。
ひっとー「決ぃまったあああああああっっっ!!師父の全力全開筋○バスタああああっっっ!!ベルフェゴールさんは完全にノックアウトだあーーーーーっっ!!」
一刀「……これで三強が出揃ったな。うーん。これはやっぱり、優勝最有力は丈二かな?」
と。会場内の誰もが丈二の勝利を確信し、次の準決勝の事を考えていたその時。
卑弥呼「……勝負あり!三回戦第三試合は、峠崎丈二の“場外負け”により、ベルフェゴールの勝利とする!!」
『……へ?』
狼「おーし。結界の調整終了っと。しかし丈二さんも残念だったな〜。筋○バスターで落下した地点が、よりによって“武舞台の外”だったなんてさ」
『……ああああああっ!!』
そう。
先ほど丈二がベルフェゴールに対してかけ、勝負を決めた筈の筋○バスター。その威力はもちろん抜群で、ベルフェゴールを失神させるほどのものだったが、その技の着地点を見誤ったことが、丈二唯一の失策だった。
丈二「勝負にゃ勝ったが、試合には負けちまったな。……おいベルフェゴール、大丈夫か?ちゃんと生きているか?」
ベル「……きゅ〜」
卑弥呼「これはいかん。完全に目を回しておる。医療チーム!速やかに担架を!!」
ぴーぽーぴーぽー。
と言う擬音が聞こえたかどうかはともかく。完全に意識を失っているベルフェゴールが、担架に乗せられて運ばれていく中。司会席の一同はただただ、この結果に呆然としていた。
ひっとー「……えと。もし、これでベルフェゴールさんがドクターストップなんてことになったら」
一刀「……次がもう、決勝戦……てことになる……のか?」
その後。二人の懸念どおりにベルフェゴールにはドクターストップがかかり、これによって三回戦を勝ち抜いたのは愛紗と劉邦柾棟の二人だけとなったことで、大会は次の試合が決勝戦と相成ったのである……。
〜つづく〜
三回戦までやっと終った(苦笑
というわけで今回の各試合の解説。
愛紗対春蘭
春蘭の例の大技。あれだけの威力の技を二度も三度も使おうとすれば、流石に武器の方が追いつかないだろうと。いくらご都合主義万歳が万能とは言え、あんまり常識外れな技はその適用外だったと。そういう感じですねw
星VS劉邦柾棟
星の華蝶仮面への変身。あれは彼女なら絶対、柾棟さんに対抗してやるだろうと思ってました。結果については・・・・・・まあ、星=メンマってことで(えww
峠崎丈二VSベルフェゴール
普通にたたかえば確実に、丈二さんのそのまま勝利だったのでしょうが、そうなるともう丈二さんの優勝しか見えてこないんですよw で、丈二さんのプライドを守りつつ、ベルさんに華を持たせるため、ああいう形にしました。
けっして。けっしてですよ?絶対に、さっさとこれを終らせたいとか、そんなことを考えた結果じゃあないですので、石とか手りゅう弾とかは投げないでくださいね?www
というわけで、この天上天下絶品武道会。
次回がオーラスの決勝戦となります。
優勝は愛紗か?
それとも劉邦柾棟さんか?
それではみなさま、次回、最終ラウンドにてお会いいたしましょう。
であ( ゜∀゜)o彡゜
説明 | ||
いよいよ武道会も大詰め。 ども。駄文作家こと狭乃狼です。 ということで、武道会の続編をお送りします。 美羽√の続きはもうちょっとお待ちをばww それでは本編をどうぞ。 |
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コメント | ||
まさかの展開かよwwwwwwwwwww うううう(前回の試合をまだ引きずっている)・・・不完全燃焼がまだ抜けないよ〜・・・・・最終奥義(ボソ (スターダスト) むぅ、いかんな。つい夢中になり過ぎてルールをてっきり忘れていた。俺もまだまだだな、精進せねば。しかし、不完全燃焼だな。誰か手合わせしてくれる奴は……(チラッ)(峠崎丈二) というか・・・・・・初参加の自分が決勝戦まで来たという事実がマジで予想外でした。 一回戦もしくは二回戦で負けると思ってました。(劉邦柾棟) 予想外の連続で全くもって予想が出来ませんね〜今回の大会は。 まさか、あんな形でジョージさん達が終わってしまうとは・・・・。 この結果をご本人様たちはどう受け取るのかが気になりますね。(劉邦柾棟) ・・・・もし自分が勝っていたらどちらにしろ決勝には出られなかったなw自分だっらたドクターストップされる前にあの世に逝ってしまう〜ww(戦国) 星、またメンマ絡みかよ…(アロンアルファ) 準決勝があれじゃあ、決勝が盛り上がらんのでは?(龍々) |
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恋姫 天上天下絶品武道会 愛すべきお馬鹿もちょっとだけ大人に♪ メンマはやっぱりメンマ 最後は意外な結末 | ||
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