きのこオーブを追え! 鏡音時空探偵社! EX話 TA・DA・I・MA
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−あれから1ヶ月後−

 

(4126年・イギリス、ベーカー街・屋根の上)

 

ミクと呼ばれるツインテールの女の子探偵が、クロと呼ばれている“黒と白のオスネコ”を、虫取り網を振り回しながら、屋根を飛び回って追っかけていた。

 

クロ:にゃふーーーーーん♪ (・∀・)

ミク:ミクぅー! 待ちなさーーーーーーーーい!

 

クロは俊敏な動きで、虫取り網を回避し、逃げ回っていた・・・いや、“遊んで貰って”いた。

 

クロ:にゃふふんふーーーーーーん♪♪ ( ̄ー ̄)

ミク:ミク・・ミク・・、さすが謝礼金“3万円”のターゲット、そう簡単には捕まらないミク・・・・。なら最後の手段! ネギナイフ!!!

 

カスカスカスカスカスカス

 

クロ:にゃ・・・・にゃふ・・・・・・(゜Д゜)))))

 

ミクはネギ色のナイフを10個ほどクロに投げつけて、体の外形の通りに、壁に打ち付けた。

 

ミク:素直に捕まらなかったら、次は脳天に投げる

クロ:にゃふ・・・(´・ω・`)

 

クロはあきらめたのか本能で身の危険を感じたのか、すごすごとミクの所までやってきて、素直に捕まった。

 

ミク:わかったか、自然界の掟を!

 

(4126年・イギリス、ベーカー街・路地)

 

カイトと呼ばれるアイス好きの男性探偵が、ベイビーと呼ばれる“黒と白のメスネコ”を、ながーーーーーい青いマフラーを振り回しながら、追っかけていた。

 

ベイビー:にゃふふーーーーん♪ (。-∀-)

カイト:はぁ・・・・はぁ・・・・・ま・・・まちな・・・・さい・・・・はぁ・・・はぁ・・・

 

ベイビーは軽快に路地から路地に逃げ回っていた。

 

カイト:はぁはぁ・・追いかけられるのは得意だけど、こういう追いかけ方は・・・さすがに・・・きつい・・・はぁはぁ・・

 

ガン!

 

カイトは立て看板に足をぶつけた。

 

カイト:Noooooooo!。

 

カイトは足を押さえて悶絶したが、それでも頑張ってベイビーを追いかけ続けた。そして、遂に袋小路に追いつめた

 

ベイビー:にゃふ・・・・・ Σ( ̄ロ ̄lll)

カイト:はぁはぁ、やっとこ追いつめたぞ。謝礼1万円のネコちゃん、覚悟しなさい!

 

ベイビーは後ろに手を回して、カップアイスを取り出した。

 

カイト:ア、アイス!!

 

ヒューーーーーーーーーン

 

ベイビーはそのカップアイスをカイトの後方へ放り投げた。

 

カイト:アイスーーーーー!!

 

カイトは釣られて後方のアイスを追いかけていってしまった。その隙にベイビーは路地を抜けて逃げてしまった。カイトはカップアイスを手に入れることが出来たのだが、それは空だった。

 

カイト:う゛・・・・、あのネコ、途中のゴミ箱から見つけて隠し持っていたのか・・・・。う゛う゛う゛う゛う゛・・・半日探してやっとみつけたのに、空のアイスに釣られて取り逃がすとは・・・・。僕は探偵向きじゃないのかも・・・

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(4126年・イギリス、ベーカー街・繁華街)

 

立派な服装の男:じゃあ、入ろうか・・・

綺麗な女性:は・・はい・・・

 

パシャ。

 

そのホテルからちょっと離れた所で、小さくシャッター音が鳴った。

 

メイコ:依頼人の夫、依頼人からの写真の女性とホテルで密会で浮気・・・っと。これで今日の分、3件目の浮気調査は終了ね。全く男って・・・・・

 

メイコは牛乳とあんパンを食べながら、呟いていた。

 

メイコ:さて、遅い食事も終わったし、ルカさんに連絡しないと

 

メイコは携帯を取り出し、巡音探偵社に電話した。

 

(4126年・巡音探偵社(イギリス、ベーカー街221区画−ポイントB))

 

チリリリリリリンッ、ガチャ

 

ルカ:はい、こちら巡音探偵社・・・・あ、メイコさん・・・はい・・・はい・・・今日の3件、お疲れさまでした。今日はもう戻ってきていいですよ。はい、コーヒーでも入れて待ってるからね

 

ガチャ・・・・・・・チリリリリリリンッ、ガチャ

 

ルカ:はい、こちら巡音探偵社・・・・あ、ミクさん、! 良かった! ネコちゃん見つかりましたか!・・・え? ターゲット2つ捕まえてきた? クロに似ている小さいネコ・・・あー、カイトさんのターゲットですか! お疲れさま、今日はもう戻ってきていいですよ。おやつでも用意して待ってるわ

 

ガチャ、チリリリリリリリリリリンッ、ガチャ

 

ルカ:はい、こちらめg

カイト:えぐえぐえぐえぐ・・・・

ルカ:あー、カイト君、今日はもういいから帰ってきてね。貴方のターゲット、ミクさんが捕まえてくれたの。アイス冷やして待っているから

カイト:アイス!!!

ルカ:はいはい、じゃあちゃんと戻ってきてね

 

ガチャ

 

ルカ:はぁ〜、それにしても、カイト君はどうしちゃったのかな〜。あれだけ有能だったのに、探偵のネコ探し仕事になったとたん、ダメダメになっちゃったのよね〜。向いてないのかな〜。さて、電話で言っちゃったから、アイス買ってきて冷やして、コーヒー入れて、クッキーでも用意しておくか

 

(それから1時間後)

 

メイコ:只今戻りました〜!

ルカ:お疲れ♪、もうちょっとしたら、あの二人、帰ってくるから。はい、コーヒー

メイコ:サンキュー♪

 

(5分後)

 

ミク:ただいま〜! おやつ!

カイト:戻りました! アイス!!

 

ルカ:お疲れ〜! はいはい、そう焦らないでね。ちゃんと用意してますよ

 

(5分後)

 

テーブルの上に、山盛りのクッキーと、カイトの所だけ山積みの“カップアイス”と、各自の所にコーヒーが用意された。

 

ルカ:今日もお疲れ様!

ミク:はぐはぐはぐ・・・お疲れでした!

カイト:パクパクパク・・・お疲れです!・・・・ハグハグハグ・・・・やっぱ仕事の後のアイスは格別だなぁ〜。この1箱のために生きてるって感じだ〜!

メイコ:お・つ・か・れ・。はぁ、コーヒーが美味しいわ。それにしても、今日のおやつは、やけに豪華ね

 

ルカ:あの日からちょうど一ヶ月なのよね

ミク:はぐはg・・・・・そういえばそうですね

カイト:・・・・・・どうしてるかな・・・・彼ら・・・・・

メイコ:あっちはあっちで大変だと思うけど、こっちはこっちで大変だったわね

 

ルカ:そうね、偽造IDとハッキング、探偵社の建設、お金の関係・・・・それと探偵の仕事

メイコ:私とミクさんは、元警官であり探偵だったからいいけど、皆さんは1からの経験だったんでしょ?

カイト:僕はあんまり探偵には向かないみたいです

ルカ:それは私も考えてるわ。なんとかするからちょっと待っててね

カイト:ご迷惑かけます

ルカ:それにしてもあの時は、この倍、仲間がいたのよね。短い間だったけど賑やかだったよね、なんかあっという間の出来事になっちゃったけどね

メイコ:今が4人か・・・・。仕事の事になるけど、社の仲間、もうちょっと欲しいよね。結構仕事、入ってきてるし

カイト:とはいえ、僕たちは言ってみれば“時空の迷い子”、つまり、正史には出てこない人物、仕事以外での他の人とのコンタクトは出来るだけ避けた方がいいと思うんだよね

ルカ:だから求人広告を出せないのよ。まぁ当分は4人で頑張りましょうか

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トントン

 

ドアベルが鳴った。どうやらお客が来たようである。

 

ルカ:あ、お客さんだ、ちょっとテーブル片づけておいてね。私がドアまで行って応対するから

 

ルカはテーブルの席を外し、ドアまで行って、おもむろにドアを開けた。

 

そこにはミクと同じ位の身長の、黄色いツンツンヘアーの青年と、同じく黄色い髪の毛をヘアピンで止めた女性が立っていた。

 

ルカ:えーーーーっと、あのすみません、お客様、どちらさまでしょうか? よく似た風貌の少年と少女は知っているんですが、お客様のご年齢の方は、申し訳ないですが、初見でして・・・

 

青年:あーーーーーーやっぱり“4年”経っちゃったら、さすがに成長して風貌変わっちゃうよねー、18歳になっちゃったし、男だし

女性:私も、さすがに変わっちゃったよね。結構ファッションとか、あのときと同じ感じにして来たんだけど、だめだったか

 

ルカは自然と目に涙が溢れてきた。もう涙が止まらない!

 

青年:メイコさん、ミク君、カイトさん、そして、ルカさん、た・だ・い・ま! 18歳のレンでーす!

女性:同じく、た・だ・い・ま! 18歳のリンよ、おひさー!!!!

 

ルカは涙でぐしゃぐしゃの顔のまま、そしてココロのままに、レンに抱きついた。そして熱い口づけをした。

 

レン:ん・・・・・・・・

 

カイトもボロボロに涙を流して、リンに抱きついた

 

ルカ:おかえり・・・・おかえり・・・・おかえり・・・・おかえり・・・・もう・・・・もう・・・・二度と貴方を離さない・・・・

カイト:リン・・・・・やっぱり君がいないと・・・・僕・・・だめだよ・・・もう、どこにも行かないでくれ!

 

メイコもミクも目に一杯の涙を溜めて、言葉を絞り出した。

 

メイコ:お・か・え・り! そして、お疲れ!

ミク:レンさん、お帰りです! 約束ですよ、驕ってくれるって!

 

レン:ははは、驕ること良く覚えていたね。いいよ、僕たちの艦に案内するよ。懐かしいみんなもいるしね

ルカ:ローラさんやプロト・プリマさんよね? それと、何で“18歳にまで成長”したの? あれから1ヶ月しか・・・

リン:あ、それについても、みんなの事についても、艦で説明しますね。付いてきて下さい

 

一行は探偵社のドアを潜った。そこは異次元に繋がっていたのか、いつもの外の風景とは違っていた。そしてドアを潜った先にあったもの、それは前に見たときとは全く違う姿の艦船だった。

 

レン:これが僕たちの新しい船、“時空探索艦スウィート・アン”、だよ

 

一行はハッチから入り、まずコクピットに向かった。前の戦闘艦だった時より、全てが余裕を持って作られていた。

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(異次元空間・時空探索艦スウィート・アン内・コクピット)

 

アン:皆さん、お久しぶりです、本艦のメインCOMPのアンです

メイコ:アン! 艦の形が違っているのに、同じくCOMPなのね

アン:はい。あの戦闘艦がベースになっているので、私も継続して担当なんです

ローラ:皆さん、お久しぶりです!

ミク:ミクぅ! ローラさん、お久〜! ローラも担当同じなんですね

ローラ:はい。やはり私のきのこオーブは必須らしくて、レンさん達のお手伝いの傍ら、艦の改造もやってました

???:ミクちゃん、久々だね!

ミク:え・・・えー! レオンさん! お久しぶりですって、どうしてここに????

レオン:なんか公園の近くにいたら突然周りが真っ暗になってさ、変な所を彷徨うことになったんだよ。で、半ば気絶状態で困っていたら、この船が来て助けてくれたんだよ。なんか“時空(とき)の迷い子”ってのを探しているだって。で、この艦には、俺と同じ立場の人達を乗せているんだってさ

ミク:で、でもなんで、“レーダー“担当なんですか? ってか”レーダー“ってわかったんですか?

レオン:最初は知らない機器だらけでパニックになっていたんだけどさ、レンさんとリンさんから色々説明を受けていたら覚えたんだよね。楽しいねえ、こういうのは

 

ルカ:?????

レン:次はちゃんと説明できる所にしますね

 

一行は、ラボラトリーへ向かった。

 

(異次元空間・時空探索艦スウィート・アン内・ラボラトリー)

 

プロト・プリマ:皆さん、お久しぶりです!

メイコ:プロト・プリマさん! やっぱりこの艦に乗っていたのね!

レン:まだ事情を説明してないから、ここでちゃんと話す事にしますね。まずは・・・やっぱりこの年齢だよね

プロト・プリマ:説明します。皆さんを送った後、電源を戦闘艦から供給する形で、数日“基地にあった小型COMPに書かれていた手法”と、“地球の生物の進化のスキャン“を行いました。やはり、基地のCOMPである”エヴィル“はウソの情報を私に伝えてました

ルカ:え!? ウソの情報!?

プロト・プリマ:確かにあの素体二人はベースになっていたんですが、”特殊な人間の遺伝子“、だけのための素材だったんです。人間のほぼ全てはダーウィンの”進化論“で語られている”進化“により、誕生してました。そこに私が降ろす事になっていたオーパーツを遺伝子に持っている人造人間の遺伝子が編み込まれて、例えばレンさんのような特別な人間が誕生していただけなんです。ただ歴史的に見ると、そういう特殊人間は、各時代で地球の歴史を変えるような大きな事象に関わっていたので、結果として素体を降ろさないでいた場合、歴史は大きく変わることになる、ソレを突き止めました

ミク:だから、素体が壊されても、ミク達がすぐに消えなかったミクね

レン:そう。それがわかってからが大仕事だったんだよ。“僕たちの遺伝子”を解析して、きのこオーブの力で大量製造し、戦闘艦であの時代の地球の生物に部分的に“遺伝子散布”を行ったんだよ。これにより、素体がこの地上に降りて遺伝子が伝わるのと同じ状態まで持っていったんだ

リン:常にCOMPで大きく歴史が動くポイントがどうなったか、スキャンして確認しながらだったから、大変だったわ。もうあの4人総出で頑張ったの

プロト・プリマ:それが終わった後は、“レンさん達と関わった人間”がどうなったか調査したら、そこからもう1つわかったことがありました。“時空の迷い子”が新しく発生してしまったんです

レン:これはあの時代でやれる事では、阻止不可能だったんです。だから、全員でプロト・プリマさんが持ってきた機材と未来にタイムトラベルできる装置と、あの戦闘艦を使って、新しい艦船を作る事にしました。そして出来上がったのが、この時空探索艦なんです。全ての次元、時間、空間、位置に移動できる能力を持ってます。でも、さすがに建造の時間がかかってしまい、今までの事を全部終わらせるのに、4年かかりました。でもって、リンと僕はこの容姿になってしまいました。ちょうどミク君と同い年ですね。

リン:残念でした?

ルカ:その・・・あの少年少女の姿の方が・・・・・・・あ、いや、なんでもないのよ、ほほほ。レン君の今の姿、立派で素敵よ。リンちゃんも大人の女な雰囲気があっていいわよ

レン、リン:?

プロト・プリマ:そういうわけで、4年経った後、使った装置を全部積み、レンさん、リンさん、ローラさん、私の4人でこの艦を使って時空の旅に出ました

レン:とりあえずのターゲットは、あのきのこオーブ関係で僕たちに関わった時代でした。最初にコクピットでレオンさんに会いましたよね。彼が漂っていた近くに、ウォルフガングさんと司会者さんも気絶状態で異空間に飛ばされてました

リン:今は回復して食堂で何か食べていますよ

レン:それとこの艦のラボでは彼女も所属してます

???:ミクさん、お久しぶりね!

ミク:ミリアムさん!!

ミリアム:私も変な所に飛ばされて彷徨っていたのよ。そこを救われたの。色々目がきらきらするような素敵な機械とかが沢山あったから、即、旅に同行する事にしたの。今はここで研究しているわ

レン:他にも彼女の近くに、レストレード警部と食堂のおばさんもいたから、一緒に救助しました。警部は艦の見回り、おばさんはここの食堂のおばちゃんをやってます。あと、そのずっと先に、この人もいたんです

???:ほっほっほっ、カイトさんにはあのときのスタッフで会ったことがあるかな、MITのビッグ・アル教授だよ

ルカ:アル教授!

アル:いやー、異空間に飛ばされた時は死ぬかと思ったよ。運良く、この艦船に助けられての。でもって、もう素敵なモノだらけのこの研究室で自由に研究させてもらっておるよ。私の“竜の卵”も重要な位置で活躍しており、もう嬉しい限りだよ。またヨロシクな!

レン:では次はミクさんにはお馴染みの機動兵器ドックに行きましょう

ミク:え! あれ、まだあるんですか!

リン:まぁ、多少形は変わったけどね

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(異次元空間・時空探索艦スウィート・アン内・機動兵器ドック)

 

???:久しいな、皆さん

ミク:神威学歩さん!!!!

学歩:拙者も道場にいたとき、異様な真っ暗な所に飛ばれてしまって困っていたのだ。そこへレン殿が助けに来てくれたのだよ。摩訶不思議な装置だらけだったのだが、この“きどうへいき”なるモノが気にいったので、艦の護衛担当になることにしたのだ。この“きどうへいき”、前は“はちゅね”なる名前だったのだが、拙者が操る事になってからは、“がくぽ”という名前で動いておる。形は操る者の姿に変わるそうで、今はこんな形になっておる

 

ハチュネであった、今のガクポは、侍の姿をしていた。

 

学歩:まこと、凛々しき侍で、まさに私の分身! 今もこの“どっく“に道場を作ってもらって、修練しておるのだ

ミク:そういえば、学歩さんの“妖刀村雨”、この艦の大事なものになっちゃっていましたよね

学歩:ははは!、拙者の第2の刀“無双正宗”があるから大丈夫じゃ! でもたまには“こくぴっと”なる所に見に行っているがの

ミク:これからヨロシクです!

学歩:こちらこそ! それとリンお譲の話では、ミク殿も相当の剣の腕前とのこと、今度、是非ともお手合わせ願いたい!

ミク:はい! 喜んで!

 

レン:では、食堂にでも行って、なにか食べましょうか

ミク:え? “スタールビー砲”はどうなっちゃったんですか?

リン:この艦は“探索艦”なの。戦闘艦じゃないのよ。

レン:機動兵器1機だけは護衛のために残したけど、スタールビー砲は分解して、戦闘艦からこの艦に改造するときの材料として使いましたから、今はないんです

ルカ:そうなの

 

一行はなにやら歓声が上がっている食堂に移動した。

 

(異次元空間・時空探索艦スウィート・アン内・食堂)

 

ウォルフガング:うぉぉぉぉ!!!! ゴッドフィンガー!!!! 石破連続詰め込み拳!!!!

レストレード警部:ぐふぉ! ま、負けた!!

司会者:カンカンカン! ハンバーガー1分間大食いコンテスト、第1回優勝者はウォルフガングさん!

ウォルフガング:おおおお!・・・お!!! ミクちゃんじゃないか! 久しぶり!

ミク:ウォルフガングさん! って、ここでも大食いやっているんですか?

食堂のおばちゃん:この人達、よく食べるね〜。材料無限に出てくる事を知ってから、まぁ〜よく食べる!

ウォルフガング:ミクちゃんがここに来たからには、さっきの優勝は取り消しだ! ミクちゃん! 今度はあんたとハンバーガー大食い競争で、今度こそ優勝を貰うぜ!

ミク:ははは、は、はい、今度も私が優勝を貰っていきますよ〜!

ウォルフガング:おお! 望むところだ!

レン:じゃあ、僕たちは艦の案内に戻りますね

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(異次元空間・時空探索艦スウィート・アン内・コクピット)

 

レン:と、言うワケなんだ

ルカ:ところで、なんで“ちょうど1ヶ月後”に帰ってくることにしたの?。時空艦なら、いつでも帰ることができるはずなのに・・・。

リン:さすがにそうはいかなかったのよ。1つは帰ってすぐに成長した姿で現れたら、いくら何でも怪しまれると思ったの

レン:1ヶ月後でも本当は早いと思ったんだけど・・・・ルカさんに会いたかったんだ、ルカさんもココロで待っていたと思うんだけど、僕もこの4年、毎日、あの写真を枕の下に置いて寝ていたんだ

 

レンは、あの“竜の卵”の時、特別講義の前に内緒で撮った、1枚の写真を取り出した。背広姿のルカの写真である。

 

レン:会いたかった。でも、まだ会えない、1年、2年・・・狂おしいほど会いたかった、3年、4年、やっと、この艦が出来上がった。今度こそ会える、でも、少し時間をおいた時に会おうと思った。変な空気にならず、お互いに感動で会える時を選ぼう。それが今だったんです・・・・・・今更ですが、好きです、ルカさん

ルカ:私も好きよ、ずっと待っていた、そしてやっと会えた・・・あのキスは“ココロから愛してるのキス”。もう私から離れないで

レン:はい。ルカさん、そして皆さんも、一緒にこの艦で、“時空の迷い子”を探して、彼らがちゃんと生活できる時代と空間に戻してあげてくれませんか?

ミク:勿論ミク!

カイト:やっとこネコ探しから時代メーターを眺められる席に移動できるよ

メイコ:私はレストレード警部と一緒に艦内の見回りかな

 

レン:じゃあ、早速、次のターゲットポイントに移動しましょうか!

 

カイトは時代メーターの席に座った。

 

カイト:ターゲットポイント、西暦2009年日本です!

 

ミクは予備席に座ってサブ制御することにした。

 

ミク:スラスター異常なし! オールグリーンです!

 

メイコも後ろの予備席に座り、艦内にアナウンスした。

 

メイコ:艦内の皆さん、これより発進いたします。席にお戻り下さい!

 

リンとルカは前にルカがいた席にある2つの席にそれぞれ座った。

 

リン:発進シークエンス完了!

ルカ:本艦発進準備完了!

 

レン:そして最後にレンが先頭のコクピットに飛び乗った

 

レン:それでは行きます! 時空探索艦スウィート・アン、発進!!!!!

(了)

 

CAST

 

探偵レン:鏡音レン

助手のミク:初音ミク

メイコ警部:MEIKO

 

リン:鏡音リン

カイト:KAITO

ルカ:巡音ルカ

 

ローラ:LOLA

時空探索艦“スウィート・アン”のシステム:SWEET・ANN

 

プロト・プリマ:Prima

 

ミリアム主任:MIRIAM

神威学歩:神威がくぽ

レオン:LEON

ビッグ・アル教授:Big・AL

 

レストレード警部、食堂のおばさん、ウォルフガング・ガーベルショーヴァー、フードファイトの司会者:エキストラの皆さん

説明
○ボーカロイド小説シリーズ第4作目の”きのこオーブを追え! 鏡音時空探偵社!“シリーズのEX話です。
☆最終話も1つのエンディングと考えて良いのですが、“真のエンディング”はこちらです。
☆お付き合いいただき、まことに有り難うございました!
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Vocaloid ボカロ小説 鏡音レン 鏡音リン 初音ミク 巡音ルカ MEIKO KAITO 神威がくぽ 海外組 

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