愛紗「はあーーーーーーッ！！」

　柾棟「ディメンション・キック！！」

　『ファイナルアタックライド。ディディディディケイド！』

　愛紗の青龍偃月刀による斬撃と、柾棟の繰り出すディメンション・キックが、武舞台中央にて激しくぶつかる。

　柾棟「くっ！ファイナルアタックと同じ威力の斬撃か。流石は愛紗、凄まじいまでの膂力だよ」

　愛紗「貴様もな、柾棟よ。流石にここまで勝ち進んできただけはある、ということか」

　柾棟「それじゃあ、ここからは完全に遠慮無しで行かせてもらうよ！？三○伝ライド！呂布トー○ギス！！さらにフォームライド！玄武装呂布トー○ギス！」」

　『三国伝ライド。フォームライド』

　ひっとー「おおっと！？ここで柾棟さん、三○伝世界でも最強とされている、呂布トー○ギスに変身したぜ！！」

　恋「……なんだか、恋より強そう」

　柾棟「行くぜ愛紗！　ファイナルアタック！」

　『ファイナル・アタックライド。リョリョリョ呂布』

　柾棟「暴風激烈斬ーーーーっ！！」

　愛紗「くうううううううっっっっっ！！」

　玄武装トールギスによるファイナルアタック。それはまさに暴風という名にふさわしい威力。愛紗はそれを真正面から迎え撃つも、その余りの威力に武舞台際まで後退。なんとか場外は免れたが、さしもの愛紗もその受けたダメージはかなりのもので、肩で大きく息をしていた。

　柾棟「……さすが愛紗。今の一撃を耐え切るとはね。……それじゃあ、その頑張りに敬意を表して、僕も最後の全力の一撃で、優勝を頂かせてもらおう。これが俺の切り札、三○伝ライド、コンプリートフォームだ！？覚えておけ！？」

　腰のライドブッカーから、三国伝系のカードをすべて取り出し、それを次々とDKタッチに放り込む。

　『リュウビ！ソンケン！ソウソウ！リョフ！カンウ！チョウヒ！コウメイ！バチョウ！モウカク！』　

　そして最後に、ヒストリーオーナメントの中央にある、DCDボタンをタッチ。

　『ファイナル三国伝ライド。ディケイド！』

　その姿、翼を広げたストライクフリーダムガ○ダムに瓜二つの、ガンダム仮面ライダー・ガンダムディケイド、コンプリートフォームの完成であった。

　一刀「……すげえ」

　桃香「うん♪とっても綺麗！」

　華琳「……」

　蓮華「あら。華琳まで見とれちゃってる」

　ひっとー「ほへ〜。劉邦さんてば、ど派手だな〜」

　柾棟「さあ行くぞ、愛紗！これが最後の一撃だ！？ファイナルディメンションキック！！」

　『ファイナルアタックライド。ディディディディケイド！』

　愛紗「……ッッ！！」

　その翼を大きく広げ華麗に宙を舞いつつ、柾棟は最後の大技を武舞台上にて疲労困憊状態の愛紗に、一気に急降下しながら繰り出す。

　柾棟「優勝はもらったーーーーーっ！？」

　愛紗「……流石に、最後の大技だ。とんでもない威力の様だ……が、その威力の大きさが、お前の命取りになる」

　柾棟「え？！」

　愛紗「……我が名は関雲長！蜀の青龍刀にして、天下無双の武人！この勝負、私の勝ちだあーーーーーっ！！」

　柾棟「んなあっ！？」

　どっごおーーーん！

　と。そんなとてつもない轟音と共に、上空から急降下してきた柾棟と、その柾棟に向かって偃月刀を突き出しながら跳んだ愛紗が、空中で大激突。もうもうと巻き起こる煙が、あたり一面を覆い隠し、両者の姿は中々見えてこない。そして、一陣の風によって煙が晴れた武舞台上にいたのは、その中央で偃月刀を高々と掲げる愛紗の姿と、そのすぐ傍で、本来の姿に戻って倒れ臥す柾棟だった。

　卑弥呼「……勝負あり！この試合、関雲長の勝利とする！そして天上天下絶品武道会、その栄えある優勝は、蜀の五虎将軍筆頭！関雲長であるっっっ！！」

　ほわあああああああっっっっっっ！！

　卑弥呼のその宣言により、一気にボルテージの上がる会場内の観戦者たち。　

　ひっとー「きまったあーーーーーーっ！！超強力な最後の一撃を放った柾棟さんだったが！その威力を逆に利用した愛紗の強烈なカウンターによりぃっ！柾棟さんはあえなく散ってしまったーーーーっ！！」

　一刀「さすが愛紗！見事だったよ！！」

　愛紗「ご主人様……/////あ、ありがとうございます」

　桃香「あー。愛紗ちゃんてば照れてるー。かーわいーんだ♪」　

　愛紗「と、桃香さま！/////」

　『あはははは』