寂しがり屋の女の子のために…… 玖話
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桂花を仲間に加えた後盗賊討伐の為に行軍していた。

しかし……

 

「俺の感覚だと今回の行軍速度は普通の行軍速度よりも少し早い程度だと思うんだけどな……」

 

糧食も半分しか無いからもう少し急ぐべきだと思うんだけど……

そう思っていると隣に居た美蓮がこう言った。

 

「それは私も思いまですがそこは桂花さんの腕前しだいです」

 

「そうだろうけど……すごいことになったよなぁ」

 

「そうですね……」

 

糧食を半分で終わらせるとか言って無茶がありすぎだよなぁ……

お?噂をすれば……

 

「お〜い、桂花!」

 

因みに真名呼ぶようになったのは華琳の命だからだ。

俺としてはそう簡単に真名を呼びたくなかったが命令だから仕方なく呼んでいる。

 

「はい!何ですか劉郷さん!」

 

「今回の一件大丈夫なのか?

糧食を半分で済ませるとか無茶にも程があると思うぞ?」

 

「はい、問題はありません。

曹操様の軍の討伐にかかる時間や

鍛練の精度を測った結果を元にして計算しましたから」

 

確かに有能な子だ。

そんなことを思っていると春蘭と秋蘭白と夜月が前からやってきた。

 

「師匠!桂花!美蓮!華琳様がお呼びです。

すぐに来てください」

 

「華琳が?

何かあったのか?」

 

「何でも前方に謎の集団が集まっているようなのです。

それで華琳様が師匠達の判断を聞きたいと」

 

「そうか。

なら行こう」

 

そう言って俺達は華琳達の所へ向かった。

 

 

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「華琳、連れてきた」

 

夜月……仮にも自分の主だぞ?

もう少し態度を考えろよ……

いや、俺は言えないか……

 

「斥候の報告では集団の人数は二十人程。

どうするべきかしら?」

 

「もう一度偵察を出しましょうです。

劉郷さん、夜月さん、指揮を執ってください」

 

春蘭だと暴走しそうだしな。

 

「分かった。

適当に攻撃して適当に逃がして追わせれば良いか?」

 

「はいなのです」

 

美蓮が頷いたのを見て俺達は偵察に向かった。

 

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第三者side

 

もし今の光景を誰かに伝えたら信じるだろうか?

目の前に居る少女が大の大人を吹き飛ばしている光景を。

いや、誰も信じない筈だ。

だが、そんな光景が目の前で広げられている。

とある少女が巨大な鉄球を操り盗賊達を蹴散らしている。

 

「たぁっ!」

 

「がはっ!」

 

「はぁ……はぁ……数が多すぎるよぉ……」

 

いくら巨大な鉄球を操れる少女でも体力の限界はある。

そして……盗賊達が数に物を言わせて突撃しようとして来た時……

二筋の風が吹いた様な錯覚をその場に居た者達は覚えただろう。

一筋は死ぬ時の様に冷たい風。

その風は盗賊達に流れ盗賊達に死を与えた。

もう一筋は太陽の様に暖かい風。

その風は少女に流れ安心を与えた。

盗賊達は風を纏った二人の男女に恐れ

少女は見惚れた。

 

「君、大丈夫かい?」

 

「は、はい!」

 

少女がそう返事をすると少年は少女に向かってこう言った。

 

「夜月、分かっているな?」

 

「分かっている」

 

夜月はわざと遅く斬りかかる。

盗賊達は夜月がわざと遅くしていると言うことに気付かず自分達の本拠地に向かって

逃げていく。

 

「誰かある!」

 

少年は近くの兵を呼び盗賊達を追う様に指示した。

そして、少女に向き直り自己紹介を始めた。

 

「俺は姓を『劉』名を『郷』字を『喬契』と言う者だ。こっちは霍謹。

山向こうの陳留の街で刺史をしている者に仕えてる。

君は何でこんな所で一人で戦っていたんだ?」

 

一刀がそう言うと少女は俯きながらもうこう言った。

 

「ボクが邑で一番強いから……

 

官軍はボク達からお金ばっかり持って行って何もしてくれないから……」

 

「……また、官か」

 

一刀は胸を痛めた。

自分達の所為で目の前に居る少女はたった一人で戦うことになってしまった。

少女達の邑はどれだけ苦しい生活をしているのだろうか……

少女達から責められるとしたら責められるべきなのは……自分だ。

そう思った瞬間一刀はこう言った。

 

「俺の主はとても良い人だ。

頼めば君の邑も救ってくれるだろう。

どうだ?俺の主の元で働かないか?」

 

今の自分に出来ることはこれ位。

自分にはまだやるべきことがある。

だからこそ、一刀はこう言うしかない。

この言葉は少女を死地に追いやるような言葉だがまだ

華琳達の勢力は覇道を唱えるにはまだ微弱だ。

だから、この少女の力を。借りることにした。

 

「……山向こうの刺史様は本当に良い人だって聞きました。

税金も安くて悪いことを絶対にしないって……

そんな人が街を治めてくれるなら行きます」

 

「ありがとう。

後は俺の主にを呼びに……」

 

「その必要は無い様だぞ。

見ろ」

 

見ると夜月の指した方向を見ると華琳達の旗が近づいてくるのが見えた。

 

「ちゃんと俺が説明する。

安心してくれ(ニコ)」

 

「は、はい/////」

 

少女が顔を赤くしたが一刀は気が付かなかった。

そして華琳達の旗がまた近くなった。

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一刀side

 

「つまりその娘が私に士官すると?」

 

俺が事情を説明して開口一番に華琳はこう言った。

俺は華琳がこの話に必ず乗ると確信していた。

何故なら俺が少女と約束してしまったからだ。

例え部下の約束であっても約束は約束。

華琳はその約束を反故にすることは出来ない。

何せ華琳は覇王だから。

 

「……あなたの名は?」

 

「きょ、許緒と言います」

 

許緒と名乗った少女は華琳の覇気にあてられて少し緊張している様な感じだったが

彼女も自分の邑がかかっているから必死に華琳の方を向いていた。

そして、しばらく沈黙が流れ……

 

「分かったわ。

許緒、これからもよろしくね」

 

華琳はそう言った。

 

「は、はい!よろしくお願いします!」

 

「この子は春蘭と秋蘭の下に付けるわ。

二人共、許緒が分からないことは教えてあげなさい」

 

「「はっ!」」

 

「華琳、今偵察が帰って来た。

すぐ近くに賊の本拠地があるそうだ」

 

「分かったわ。

総員!行軍を再会するわ!騎乗!」

 

「総員騎乗!騎乗っ!」

 

そして俺達は許緒の邑の盗賊を根絶やしにする為に行軍を再会した。

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後書きと言うかラジオコーナー

 

D(DOWANNGO)「DOWANNGOと!」

 

一(一刀)「一刀の!」

 

D 一「「後書きラジオ!」」

 

D 一「「いえ〜い!」」

 

D「はい!始まりました!後書きラジオ!司会は私DOWANNGOと一刀でお送りします

今回は二人だけですがこれからは回ごとにスペシャルゲストさんを呼ぶつもりです!」

 

一「いや、何で今回俺だけ?」

 

D「気にしないで」

 

一「それともう一つ。質問なんて全く来なかったと思うんだけど?」

 

D「俺の知り合いがさぁ、この作品で色々気になることがあったからそれについてメモを渡して来たから

そのメモに沿ってやっていくよ。

もちろんコメントとかで何かあればその質問についても答えるけど」

 

 

一「あっそう。

じゃぁ、まず最初の質問は?」

 

D「『旅をするとか言っておきながら何で馬騰以外の場所に行かなかったのか?』だって」

 

一「あ、これ、俺も思ってた」

 

D「いやね……一刀が剣神と言われるべき理由を作りたかったんだけど……

五胡を滅ぼせば剣神なんて呼ばれるかなぁ……なんて思ってさぁ……

でも一刀がいくら強かろうが一年やそこらで五胡を滅ぼせる訳が無いと思ってさ

二年で滅ぼしたんだけど……」

 

一「だったら、一年も居させなければ良かっただろうが……」

 

D「ごめんなさい……」

 

一「ったく……次は?」

 

D「『この作品はタイトルからして魏アフターだと思ってたんだけど?』だって」

 

一「あ〜来ると思ってた……この質問」

 

D「実はこの作品h『馬鹿!やめろ!』おっと〜ごめんごめん。

言っちゃう所だったよ〜」

 

一「全く……次!」

 

D「『一刀は二刀流は出来ない設定なのか?』だって。

これは本人に答えてもらおうか」

 

一「丸投げしやがって……出来るよ。

下が二刀流時の武力のステータスだ」

 

武力 400

 

D「チートぱねぇ……

ってか二倍じゃん!ロ〇ド!?」

 

一「お前作者だろ……

何で驚いてんの?」

 

D「読者視点だよ。

てかロ〇ドのとこには一切のツッコミ無し?」

 

一「悪い……ツッコムのがだるくて……

てかこれでお前の知り合いの質問は全部答えたんじゃないか?」

 

D「後は適当に何とかするよ。

たまにラジオコーナーが無い時があるかもしれないけど」

おっと!そろそろ時間だ。

では……」

 

D 一「「また次回で!」」

説明
こんにちわ〜
この作品を更新するのは久しぶりですね〜
では、始まりです。
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コメント
…ふむ、今度は許緒が仲間入りか。しかし、応対したのが一刀だった為に、話が抉れる事無く決まったな。…こうも事態が順調過ぎると、何時反動が襲ってくるか怖いな…。(クラスター・ジャドウ)
季衣が一瞬でオチたw 一刀は相変わらずの種馬ぶりですねwww・・・後書きラジオ用の質問がまったく思い浮かばなかったorz(量産型第一次強化式骸骨)
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