僕と優子さんとその後・・・
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「あ、この手紙懐かしいなぁ」

「手紙って――ちょっ、あなたまだそれを持ってたの? 恥ずかしいから捨ててよ」

「ダメだよ。だって、これは優子さんが初めて僕にくれた手紙だし、何よりこれが

切っ掛けで僕達は付き合うことになったし、結婚も出来たんだよ?」

「うぅ……それはそうなんだけど」

 やっぱり、その手紙を見るのは恥ずかしいわけで……あの当時は完璧な手紙だと思って

たんだけど、今になって考えるとかなり恥ずかし内容だ。

 よくあれで明久くんに告白をしようとしたわよね。なんていうか、若さって恐いわね。

「これは僕の宝物だから、優子さんのお願いでも捨てられないかな」

「明久くんの意地悪……」

 少しは自分のお嫁さんのお願いを聞いてくれてもいいじゃない。

「意地悪をする明久くんにはお仕置きをするわよ?」

 全身の骨を折ってあげましょうか?

「それは勘弁して欲しいかな。それに、今無茶をするとお腹の子に負担がかかるよ」

「うぐ……っ」

 それを言われてしまうと何も出来なくなってしまう。アタシと明久くんの間に出来た新しい命。

 その命が誕生する前に消えてしまうのは絶対に嫌だから。

「だからその子が生まれるまでは、大人しくしててね?」

「わ、分かったわよ……」

 でも、この子が生まれた後は覚悟してよね。絶対にお仕置きをしてあげるんだから。

「あはは、優子さんから凄い殺気を感じるよ」

「気のせいじゃないかしら♪」

 結婚した今でも相変わらず昔の呼び方をしているアタシ達。なんていうか、この呼び方

が定着しちゃって変える気にならないのよね。まぁ一応、人前では多少は変えているけど、

二人きりの時や友達の前ではこの呼び方なのよね。

「それにしても、元気な子が生まれるといいわね」

「そうだね。きっと優子さんに似た可愛い子が生まれると思うよ」

「う〜ん、アタシは明久くんに似た可愛い子が生まれると思うんだけど」

「僕に似て可愛いっていうのはちょっと……」

 あら、明久くんは十分可愛いわよ。初めて出会ったあの時から今も変わらず、可愛いわ。

「男としては複雑かも……」

「そういうものかしら?」

 でも明久くんは可愛いのだから仕方がないじゃない。アタシでも偶に嫉妬してしまうくらい

可愛い時があるものね。

「優子さんの方が意地悪だよ」

「あはは、さっきの仕返しよ」

 まぁ、明久くんが可愛いっていうのはアタシの本音だけど、一応そういうことにしておこうかしらね。

「ははっ♪」

「ふふっ♪」

 互いが笑顔で笑いあう。くだらないことで笑顔になれるアタシと明久くん。

 

 ――本当に変わらないアタシと明久くんのこういった関係。 

 あなたが好きです。アタシと付き合ってください。

 この言葉から始まった二人の関係。男と女の関係。

 交際、結婚、妊娠。色々な過程を得ても変わらないアタシと明久くんの関係。

 あの言葉を贈り、明久くんが返事をくれたあの時から続いている関係。

 これからもずっと、こんな変わらない関係でいられたら嬉しいわね。

 アタシと明久くんと……そして、これから生まれてくるこの子と一緒にいつまでも幸せに。

「明久くん。これからも宜しくね?」

「うん、こちらこそ」

 

 手を取り合い永遠を誓う。アタシと明久くんと子供ための未来を。

 絶対に幸せにしてよね明久くん♪

 

説明
半分以上、投げに近い感じの終わらせ方でしたが一応完結です。
無計画で始めたのがマズすぎましたね。次、シリーズ物をやる時は計画を立てて始めよう・・・
そしていずれはリベンジをしたいですな。
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コメント
完結お疲れ様、優子×明久が大好きな私にとっては終わっちゃうのが寂しいです。もし気が向いたら1話完結系でもいいので書いてくれると嬉しいなぁ〜でぁ、次の作品も期待して待ってます。(影亜)
happyendだな(VVV計画の被験者)
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バカとテストと召喚獣 二次創作 吉井明久 木下優子 

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