真・恋姫?無双 新たな外史を創る者達 十二話
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ガキンッ!ガンッ!キンッ!

 

鳴り響く剣戟。

その剣戟は三国の武将と一刀が戦っている音だ。

 

「くっ!これだけ揃って傷の一つも付けられないとは……!」

 

三国の将達の状態は疲労困憊。

もはや各々の得物を振うのがやっとの状態。

それに対して一刀は余裕の表情。

一刀にとってこれは『普通』のこと。

一刀は元の世界では四方から飛んでくる銃弾をかわしながら敵を

骸にしていたのだ。

これ位のことは大したことではない。

 

「(こっちはいくらでも時間を稼いでやる。

頼むぞ!黒!緑!)」

 

一刀はが心の中で黒と緑に頼んでいる時、一刀は気が付いていなかった。

泥水関から夏候惇に狙いをつけた弓兵が居たことに。

その弓兵はゆっくりと狙いをつける。

その時ようやく一刀も気付いた。

 

「(何だ?この殺気は?春蘭に向けられている?)」

 

一刀はゆっくりと後を向く。

すると泥水関の扉が少し開いていて弓兵が春蘭を狙っているのに気付く。

 

「(不味い!どうする?どうすれば良い!?)」

 

一刀は考え一つの答えに至った。

 

「(これで良い。月や劉協達は怒るかもしれないがこれが俺の答えだ!)」

 

一刀は覚悟を決める。

 

「(始めるのは奴が矢を放ってからだ。

集中しろ……冷静になれ……)」

 

一刀は集中を始める。

そして、少し経ち夏候惇を狙っていた兵は矢を放つ。

それと同時に一刀は夏候惇に向かって走る。

春蘭は警戒して七星餓狼を構える。

そして、一刀は龍帝刀を振う。

 

ガキンッ!

 

「そのままにしていろ」

 

「何?」

 

夏候惇はどう言う意味か分からなかったがすぐに分かった。

 

ザシュッ!

 

「ぐっ!」

 

一刀は飛んできた矢に当たり痛みで声を出す。

夏候惇は何が起こったのか分からず呆然としている。

 

「何故だ?」

 

「邪魔をされたく無かった。

それだけだ」

 

一刀は肩に刺さった矢を抜き放り捨てる。

 

「聞くが良い!反董卓連合軍よ!

我は貴様等がいくら我が身を切り刻んだとしても!

いくら矢を当てたとしても!

我が友董卓を守る為にここは通さん!

通りたければ我が身をこの世から消し去れ!

だが!我はただで消える事は無い!

この身が消し去れる前に一人でも多く道連れにしてやる!

さあ!来るが良い!反董卓連合軍よ!」

 

一刀がそう叫んだ瞬間空から大きな影が飛んでくる。

その影は龍。

その龍は神々しさを纏い現れた。

 

「お前は……いや、あなた様は!」

 

『若き人間の龍帝よ、安心するが良い。

汝の良き友は汝の臣下によって救われた。

もう戦う必要は無くなったぞ』

 

「はっ!ところで聞いてもよろしいでしょうか?」

 

『何でも聞くが良い』

 

「あなたは初代龍帝様ですね?

 

『左様。時に汝の臣下はあの者か?』

 

初代龍帝は白を指して言った。

 

「はい、他の二人は我が友を助けに行かせましたので

今ここに居るのは白のみです」

 

『そうか……白よ』

 

「は、はい!」

 

白は緊張しがちがちに固まっている。

初代龍帝は龍にとっては神のような者。

その神が話かけてくれば緊張もする。

 

『この者を支えよ。

この者は我を超える龍帝になる』

 

「は、はい!」

 

「初代様一体何故ここに居られるのですか?

黒と緑はどうしたのですか?」

 

『うむ、答えよう。

我がお主を見る為に洛陽に行った時に偶々

二人に会ったのだ。

その時二人には偶然会った』

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時は戻り洛陽

 

黒と緑は洛陽で董卓を探していた。

そして、董卓が捕らえられている所を発見し突入しようとしていたのだ。

 

「数は大体十人位だね」

 

「楽勝でいけるな。まずは私が突入し敵を倒す。

お前は董卓殿を救え」

 

「うん。じゃぁ………行くよ!」

 

黒の合図と共に二人は走り建物の中に入る。

そして、入口の近くに居た男を殴る。

 

「ごぶ!」

 

「月ちゃんを返してもらうよ!」

 

「黒の言う通りだ!」

 

そう言った時には既に二人は囲まれていた。

 

「行くよ!緑!」

 

「遅れるなよ!黒!」

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「ふう……終わったね」

 

「うむ、まさかここを探し当てるまでにここまで時間がかかるとは

思わなかったが……私は董卓殿を城に運ぼう。

黒は陛下に『その必要は無い』誰だ!」

 

黒と緑は戦闘態勢に入る。

だが、声をかけた者の姿を見た瞬間二人は驚いた顔をした。

その者は人間の姿をとった初代龍帝だったのだ。

 

「流石は上級の龍だ。我が初代龍帝と気付くか」

 

「お褒め頂き光栄です。

ですが、我が主に知らせなくてもよいと言うのは何故です?」

 

「私が伝えるからだ」

 

「初代様が!?」

 

「うむ、見てみたいのだ。

どの様な人間が龍帝になるのかを」

 

それを聞いた二人はお互いの顔を見て

初代龍帝に頭を下げこう言った。

 

「「一刀様(陛下)をよろしくお願いします」」

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後書き

 

今回はここまでです。

『あれ?どうやって黒と緑は白装束達の目を掻い潜って月を探しに行ったの?』

と言う質問の答えは次回にお送りします。

では、また次回で。

説明
こんにちわ〜
今回はオリキャラが出てきます。
分かりにくいですが勿論女です。
では、始まり〜
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コメント
一刀かっこよすぎるぜ(VVV計画の被験者)
盲夏侯になるのを一刀が防いだか。(量産型第一次強化式骸骨)
一刀さんカッケェ(たこきむち@ちぇりおの伝道師)
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