【２つの…】

ユー子

「ナギ、メガネ２つ持ってるんやなぁ」

ナギ

「予備だよ、予備。

　意外と壊れやすいからな。このメガネ」

るん

「へー、すごいね。

　実は私も、２つ持ってるんだ！」

ナギ

「２つって、何を？」

るん

「パンツ！　はき忘れてもいいように

　カバンの中に予備があるんだ！」

ナギ

「大変だな、お前も…」

ナギはあきれて何も言えません。

トオル

「実は私も２つ持っています」

ナギ

「な、何を…？」

トオル

「金属バット、二刀流」

トオルは、右手のバットと、左手のバットを

カニのように振り上げました。

バットの一部分に、赤黒い染みが見えます。

ナギ

「おいおい、バットに黒いのがついてるぞ！

　何人殺ったんだよ！？」

ユー子

「や、やめてぇな、トオル！

　あぶないで！」

バット二刀流を見て、ナギとユー子はドン引きしました。

トオル

「…ユー子も、２つ持ってるよね」

ユー子

「な、なんやの？　じろじろ見て」

トオル

「なんでもない」

トオルの視線の先には、２つの大きなおっぱいがありました。

おしまい。