真・恋姫?無双 帰って来た者 二十九話 |
中庭
俺は于吉が来るのを仲間と共に待っている。
前回ので皆が『勝手に出て行くのは許さない』とか言い出して
こうなった。
「遅いなぁ……」
もう彼是一時間は待っている。
時間の指定はしてないからしょうがないんだろうけど……
「北郷!于吉とやらはいつ来るのだ!」
「……知らないよ」
全くこいつは……
俺だって我慢してるのに……
「一刀、遅いよ〜」
こいつもか……!
この自由奔放人が……!
俺は拳を震わせて怒り狂うのを我慢する。
そんな時于吉が姿を現した。
「遅くなりました。
ん?北郷殿、どうかなさいましたか?」
「……何でも無い。
さっさと行くぞ」
「は、はい」
于吉は俺を送る術式を唱え始める。
俺は皆の方を向いてこう言った。
「皆、行ってくる」
すると皆笑顔になってこう言ってくれた。
「「「行ってらっしゃい!」」」
皆がそう言うと俺を光が包み込んで俺の目の前の光景が変わった。
光りが止んで目の前に映った光景は左慈と戦った場所。
于吉は俺の十メートル位前に居た。
「さて、始めましょうか」
そう言って于吉は長い袖の中から一つの水晶玉を取り出した。
俺北谷菜切を鞘から抜いて構える。
「それがお前の武器か?」
「ええ、実はプレゼントされたんですよ。
あなたにね」
「え?」
俺が?別の外史の俺が渡したってことか?
「ある外史であなたは色々あって外史を否定することになったんです。
その時私達はあなたを補助することになりました。
私と左慈はまだまだ駆け出しの管理人でしてね。
術を使う時には十秒程時間が必要でした。
私は左慈の様に体術には自信が無くて術で勝負するしかなかったんです。
そんな時あなたが私に役に立つ様にと渡してくれました」
「へ〜、その俺って呪いとか使えたのか。
すごいな」
「ええ……本当に懐かしいです……」
于吉は水晶玉を撫でながらそう言った。
「無駄話は終わりにしましょう。
行きます」
于吉がそう言うと于吉の体の周りに気が集まり始める。
「創」
于吉がそう言うと白装束を纏った者達が十人程現れた。
その手には剣や弓矢が握られている。
「北郷殿を討ちなさい!」
于吉がそう言うと白装束達が俺に一斉に襲い掛る。
俺は北谷菜切に気を纏わせて刀を薙ぎ払う。
いくら貫通出来なくてもこれで殆んど倒せるはずだ。
「ほぉ……」
于吉は感心したような表情で俺を見ている。
「上手く使いこなしているようですね。
創った者としては嬉しい限りです。
……創」
またもや于吉は白装束を創り出した。
大体百人程だ。
「ホントにすごいよ。
お前は。
ついでにどれ位白装束は創りだせるんだ?」
「百万が限界ですね」
「百万!?」
倒せなくは無いが相当きつい。
「持久戦です。
私が先に倒れるか、あなたが先に倒れるか……
ここでは若干狭いですね。
……宇宙創造」
周りの光景が変わりまるで宇宙のようになった。
目の前には十万しか居ない軍団。
「何でこれしか居ないんだ?」
「私にも戦う術はあるんです。
と言っても一年に一発ですがね。
それより始めましょう。
「ああ、望むところだ。
うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!」
「はぁっ!」
十万の軍団に俺が斬りかかってから一時間程。
相手の軍団はもう千人しか居ない。
「どうやらこの程度の白装束ではあなたに勝てないようです」
于吉がそう言うと白装束達を消した。
「何かあるのか?」
「ええ、あります。
先程言った通り一年に一発しか撃てません。
ですが、私の中で最も強い一撃です。
これを防げたらあなたの勝ちです」
于吉はそう言って気を集め始める。
俺も気を集め始めた。
「行きます。
頑張ってくださいね」
「ああ、来い!
俺も全力で行く!」
俺達はお互いに奥儀を放った。
「『斬光砕空』!」
「『グングニルの閃光』!」
お互いの技がぶつかり合い周りの宇宙の光景にひびが入る。
そして、完全に宇宙の光景が壊れた時勝者が決まった。
勝者は
俺だった。
「くくっ、本当に強くなったものです」
そう言って笑い始める。
于吉は本当に嬉しそうで
本当に満足していた。
そして、その笑い声が止んだ時于吉は俺にこう言った。
「よろしくお願いします」
俺はその言葉を聞いて頷き北谷菜切を振り下ろした。
説明 | ||
こんにちわ〜 今回は少し短いです。 では、始まり〜 |
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コメント | ||
外史を否定する一刀・・・見てみたい!(伝説の勇者) 于吉・左慈・・・・・二人とも実はいい奴だったんだなあ(´;ω;`)(k.m) |
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