第三問 試験日終了 |
☆ルークSIDE★
「たく、何やってんだよ、お前ら。どんな会話したら、あんな話の内容になんだよ?」
ん?なんか覚えが無いのにデジャビュが・・・まあいっか。
「父さん、何でこんな所にいるの!?」
「ルーク、あなた仕事は!?」
あー、やっぱりティアとジュニアは驚くか。
まあ、一応俺も教師だしな、ここじゃ。
「実技の体育教師だからって、特に仕事は渡されなかったんだよ。人では足りてるらしいし。で、適当に校内を見回りかねて歩いてたら、テスト中なのにお前らが抜け出してきたのを見たから何だろうと思って来て見たら・・・」
「いきなりネギの話題が聞こえてきて、びっくりしたと・・・」
ま、大方また明久が変な事言ったんだろうな。
「で、お前ら何したんだ?」
「待ってくださいルークさん、いきなり僕たちが何かした前提なんですか?」
「そりゃそうだろ、お前らが何か問題起こすのはいつもの事じゃねえか」
「うっ、否定できない・・・」
「吉井君、そこは否定しなくちゃいけない所ですよ・・・?」
けど、この様子を見たら違うんだろうけどな。
「まあ、倒れた姫路を明久が連れてきて、それにジュニアがついて来たって所か」
「あ、まあ大体合ってます」
「正確には、明久たちが出た後俺が落としたペン踏んで転んで、そのまま試験監督に頭突きして吹っ飛ばしてから二人の荷物も持って出てきた」
「お前何やってんの!?」
「ごめん、ついイラっとした」
「わざとかよ、やっぱり!」
はあ、たくお前は・・・
「気を付けてくれよ、お前たちが何かすると俺が他の教師人とかに睨まれるから、あまり目立たないようにしなきゃ」
「はいはい」
「うん、分かったよ」
「あの、先生・・・?それもどうかと思うんですけど・・・それに二人とも納得するのは・・・」
ん?何言ってんだ姫路。
「別にばれなきゃいい事だろ?」
「うんうん」
「そうそう」
「それでいいんですか!?」
「諦めなさい姫路さん、この三人にとってはこれが当たり前の事なのよ・・・・」
なんかティアが言ってるけど、まあいっか。
ちゃちゃ〜ちゃちゃちゃ〜ちゃちゃちゃちゃちゃ←(カルマ)
「ん?メール?」
こんな時間に誰からだ?差出人は、ってガイからじゃねえか。何が・・・げっ。
「? どうしたんですか、ルークさん?」
「ガイからメール。ジュニア連れて学園長室までこいだとさ。教師ぶっ飛ばした件で話があるって・・・」
「えー、めんどくさいなあ。それより召喚獣の特訓をしたいのに・・・」
「仕方ねえだろ、しかもメールの最後に『来ないと俺の給料が減らされるんだ、絶対きてくれっ!!』って切羽つまった内容だし」
「よーし、明久帰ろうか。姫路を一緒に送っていこう」
「えっ!?なんでそうなるんですか!?」
「行かなかったらガイの給料が減るんでしょ?」
「何か恨みでもあるんですか!?」
「あはは、ジュニアは相変わらずガイさんの事が嫌いなんだね・・・」
やっぱり直ってなかったか、まあ・・・
「・・・あんな事があったしなあ・・・」
「・・・そうね・・・」
「えっと、先生・・・?何があったんですか・・・?」
「姫路さん、君は気にしちゃいけないんだ」
「そうだ、出来れば何も聞かなかったことにしといてくれ」
まあ、それははるか遠くに置いといて・・・
「とにかく、早く行きなさい。学園長を待たせているんでしょう」
「分かったよ、じゃあ明久は一人で姫路を送っていって」
「へ!?あの、そこまでしてもらわなくても・・・!?」
「いいって、姫路さん遠慮しないで」
「は、はうう・・・」
「・・・そういうことじゃないと思うんだけどなあ・・・」ボソッ・・・
「ん?ジュニアなんか言った?」
「ん、まあ気にしなくて良いよ」
「さっさと行くぞ〜」
「じゃあな、明久、姫路、母さん」
ふー、さってと、さっさと行くか・・・
☆学園長室★
「全く・・・あんたらと来たら・・・」
「はは、面目ない」
「全然反省してないように見えるんだが・・・」
「なんか言った、性犯罪者?」
「人聞きの悪い事言わないでくれ!?何でそうなるんだよ!?」
「まあ、ちょっと大人の本隠すのに親友の子供(ジュニア)の部屋に隠した過去があるからなあ、しかも姉妹もの」
やっぱり、こうなったか・・・。
全くガイの奴、以前は女性恐怖症だったのに直ってからというもの、今までの反動のせいか女性といきなり付き合うようになったからなあ。
本当はいい事なんだろうけど、何でエロ本隠すのに絶対見つからない場所とかいってジュニアの部屋に隠すかなあ。
本当に今まで大掃除するまで見つからなかったけど。
「てめえのせいでッ・・・あの時、玲やティルに見つけられたとき、変な勘違いされて・・・それから・・・っ」
「あー、ジュニア落ち着け、気持ちは分かるから」
そーだな、引かれるならまだしも、いや良くないけど。
逆に二人に変な好感持たれちまってなあ。
兄妹なのになんか本気の恋人の関係みたいな事になりそうで。
あ、ちなみに『ティル』って言うのはジュニアの双子の妹だ。
容姿は、ティアの髪型に近くて、髪の色は俺と同じ赤がみったオレンジだ。
ちなみに片目が隠れていないからな。
ただ、性格は明るいんだけど少し純粋すぎて、逆に玲の影響を受けまくっちゃってなあ・・・
そんな状態のときに、ガイのあれがな・・・
あ、ちなみに俺とティアは特に口出しして無いぞ。
ほら、恋愛関係なんて、人それぞれだから。
あっはっは←(半ば諦めと現実逃避)
「うぉっほん!!話をしていいかい?」
「あ、ああ」
「で、またやってくれたそうじゃないか、教師をぶっ飛ばすなんて」
「ついイラっとして」
「ついでやるんじゃないよ、たく・・・おかげでその教師が教卓にぶつかって、教卓が粉々じゃないか。どうしてくれるんだい」
「教師より教卓なんですか・・・」
ガイが俺も少し思ったことをいったが、まあ基本、この学校はいま滅茶苦茶な奴らが多いからな。
必然的に日常で教師も鍛えてるから、別にたいしたダメージは無かったんだろう、と勝手に推測して勝手に納得しといた。
「あー、それは悪かった。流石にそれは考えてなかった・・・」
「罰として、あんたが責任もって直しときな。足りない材料とかはこいつが払うから」
そう言って、学園長はガイを指差していた。
ガイ・・・
「て、ええ!?学園長、それ結局俺の金を使う事になってるじゃないですか!?」
「当たり前じゃないか、何のためにあんたがここにいると思ってんだい?」
「そんな理由!?」
「なるほど、それなら納得」
「納得しないでくれ!!」
諦めろ、ガイ。
もうお前は学園公認の使用人(給料も勝手に使われる便利屋)と化してるんだ。
「まあ、仕方ないか。婆さん、召喚獣は使ってもいいか?」
「かまわないさ、むしろそのためにあんたの父親に呼びに行かせたんだ。しっかり二人目の観察処分者としての仕事をやりな」
なるほど、俺が召喚フィールドを張れ、という訳か。
「んじゃジュニア、さっさと終わらせるか」
「そうだね、んじゃ片付けてくるよ」
「・・・俺の財布が・・・」
何かガイが言ってたけど、聞こえなかった事にしよう。
悪い・・・
さて、さっさとやって、新学期の準備しなきゃな。
説明 | ||
今回でプロローグは終わりです。次回から本格的にバカテス原作に入ります。 | ||
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