真・恋姫?無双 帰って来た者 最終回
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「これで良いか……」

 

俺は于吉を葬った後左慈の眠る場所の近くに埋葬した。

最中に『北郷!そいつは別の場所に埋めてくれ!』と聞こえたのはきのせいだろう。

 

「帰りはどうするか……」

 

歩きで帰るのは相当きついだろう。

こんなことなら于吉に送ってもらうのではなく自分でくれば良かった……

 

「何や、于吉を葬って悲しんどると思ったらそうや無いんかい」

 

声のした方を向くとそこには及川が居た。

そして、俺はこう言った。

 

「何だかな……二回目だからかな」

 

本当の理由は分からないけどその理由が一番に頭の中に浮かんだ。

 

「お前はどうなんだ?『同じ管理人』として悲しく無いのか?」

 

そう言った瞬間目を点にした。

その反応を見てやはり俺の予想は合っていたと確信した。

 

「何で知ってるんや?」

 

「最初は貂蝉がお前に修行を付けたんじゃないかって思ってたんだけどな。

違う世界の記憶を思い返してみたら違うって分かった」

 

「?」

 

「蜀の時は遅刻しそうになって走ってたら外史に飛んだけど元はと言えばお前が遅くまでメールを俺に送ってたからだ。

呉の時はお前の家でゲームをしてたらいきなり飛んだ。

魏の時は授業中に寝てたら飛んだけどそれも蜀の時と同じ理由で寝るのが遅くなった所為。

つまり全部お前が絡んでいるんだよ」

 

「気付いたのは最近だけどな」と付け加える。

本当に気付いたのは最近だ。

 

「やっぱり気付いたか……」

 

「ああ、で?どうなんだ?」

 

「きついで……

でも、これも外史の一つとしてわい等は割り切るしか無いんや」

 

そう言っている及川の顔は本当に悲しそうで……

 

「そうか……」

 

俺はそう言うしか無かった。

 

「かずぴ〜、言い難いことがあるねん」

 

そう言いながら及川は頭を掻きながら申し訳なさそうに何かを言おうとしていた。

俺はその内容を察し及川が言う前に俺が言った。

 

「もしかしてまだ終わらないとかか?」

 

「気づいとったか……」

 

「ああ、分かるさ」

 

外史の否定派は左慈と于吉だけじゃないだろう。

それに外史の貂蝉が言っていたが否定派が動くと言うことは外史が否定されていると言うこと。

この外史は否定されていると言うことだろう。

 

「それでも俺は守り続けるんだ。

永遠に……

例え俺の生き様が否定されようとも……」

 

「そうか……」

 

「………」

 

「………」

 

その場に沈黙が流れる。

そんな沈黙に耐えかねたのか及川は頭を掻いてこう言った。

 

「ちょっとしたヒントや」

 

「?」

 

意味が分からない。

何で及川はそんなことを言うんだ?

 

「ヒントってもわいの推測やけどな。

かずぴ〜ホントはお前はこの外史に介入するべき者では無かったんや。

言うならイレギュラー、二次創作の小説で言うんならオリ主や」

 

「それがどうしたんだ?」

 

「そんなオリ主がこの外史に与える影響は肯定派も否定派も中立派も更には外史と言う概念を創った神でさえも

分からへんのや。

もしかしたら、この外史を一気に正史にすることもできるかもしれへんし

この外史で死んだもんも完全に蘇るかもしれへん」

 

半端無いほどチートだな……

 

「ま、出来るかどうか分からないけどな」

 

そう言いながら及川は立って何か呟き始める。

 

「送!」

 

及川がそう言うと俺の周りに光が現れ始める。

確かこれは于吉が俺を送った時に使った技だ。

 

「またのかずぴ〜もしかしたらもう会うことも無いかもしれへんけど……

お前は一生親友や!」

 

そう言って及川は拳を前に突き出した。

俺もその拳に向かって拳を突き出してこう言った。

 

「じゃあな!親友!」

 

俺がそう言うと周りの光景が変わった。

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洛陽の城の中庭

 

左慈達との決着が着いてもう一年が過ぎた。

あれからのことを話すとこうだ。

あれから三国の将は『魏だけに一刀を一人占めさせない!』とか言って三国を統合。

それと劉協陛下から新たな皇帝を引き継がせると言うことで新たな皇帝が決まった。

元三国はその新たな皇帝の元に平和で楽しい日々を過ごしている。

 

「その分俺の苦労が増えたんだけどなぁ……」

 

俺が一人の女の子と仲良くしようとすると皆嫉妬して睨んでくる。

その所為で女の子の扱いが上手くなった。

多分及川はこの外史を見ながら『かずぴ〜死ね!』とか言ってるんだろうな。

 

「ふっ」

 

本を読みながらありえることだな思って小さく笑う。

すると遠くから俺の愛おしい子達の内の一人が現れる。

 

「隊長!そろそろお時間です!」

 

そう、警備隊の中で最も俺に対しての忠誠心が強い子。

凪だ。

 

「ああ、もうそんな時間か」

 

本を読むのに集中し過ぎて分からなかった。

次から注意しないとな。

 

「今日は隊長が主役なのですから早くしてください」

 

「はいはい、分かったよ」

 

凪は本当に真面目な子だよなぁ……

でも、そこが良い!

 

「早くしてください」

 

「分かってるって」

 

俺は歩き出した。

 

「あ!本!どこまで読んだっけ!」

 

「早くしてください!」

 

あの本の続きが気になる〜〜!

あ〜〜〜!本が遠くなっていく〜〜〜!

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凪に連れられて来たのは城の最も高い所。

実は俺は……

 

「きゃ〜〜!陛下〜〜!」

「かっこいい〜〜〜!」

「こっち向いてくださ〜い!」

 

声援の通り俺は新たな皇帝になったんだ。

ホント意味が分からない。

しかも俺の妻の中には劉協様が居ると言うまさかの展開。

そして俺は『魏の種馬』から『大陸の種馬』に変わってしまった。

 

「「「………」」」

 

後ろから浴びせられる殺気にももう慣れた。

慣れちゃいけないんだろうけど……

 

「皆の者!今日はこの大陸が平和になった日だ!

今日は存分に楽しもうぞ!」

 

「うぉぉぉぉぉぉっ!」

 

こんな簡単なことを言う為にわざわざこの日にはここに来なくちゃいけない。

祭りなんて勝手にやってればいいのに……

 

「さて、一刀、今日は誰と祭りを回るのかしら?」

 

おっと……皆の所に行くと華琳からのまさかの質問。

全然考えて無かった……

どうしよう……皆目を輝かせて俺を見てる……

もし誰かを選べば首が……

ここは……

 

「逃げる!」

 

その選択しか無いだろう。

 

「「「待てぇぇぇぇぇっ!」」」

 

後から三国の将が追いかけてくる。

捕まったら俺は……!

考えただけでも怖い。

だから俺は……

 

「まだ死ぬわけにはいかないんだぁぁぁぁっ!」

 

俺達が追いかけっこをしている間二人の筋肉だるまが街中の男を追いかけていて

一人の男がしつこく女にナンパしていたらしいが多分大丈夫だろう。

そんなことよりも俺は後ろから追ってくる女の子達を何とかしないといけない。

 

「「「待てぇぇぇぇぇっ!」」」

 

こんな修羅場でも楽しい日常の一部。

幸せの日々は……すぐ近くにある。

そう……本当に近くに……

 

 

 

帰って来た者(了)

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後書き

 

終わりました!『真・恋姫?無双 帰って来た者』!

ですけどね……実は私の知り合いが……

 

『この作品は蜀と呉の必要性が分からない作品だ。

蜀と呉が全く活躍して無いじゃないか』

 

とか言ったので『真・恋姫?無双 守る者』と言う名前で続けていくことにしました。

別の新しい作品もキチンと書くのでよろしくお願いします。

では、また次回です!

説明
こんにちわ〜
今日は最終回で後書きにお知らせがあります。
では、始まり〜
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コメント
一刀はモテモテだな。モゲチマエ(VVV計画の被験者)
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恋姫?無双 真・恋姫?無双 恋姫 帰って来た者 

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