真・恋姫†無双 男が向かうその先は 2話
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目の前に現れた女性を確認した一刀は地面においていたバックを担ぐと

 

「歩きながら話をさせてくれないか?遠くから複数の動物の走る音が聞こえる。おそらく軍関係だろう。出来れば今は関わりたくないのだが?」

 

一刀の話を三人は了承し西の方に移動を始めた。

移動しながら一刀と三人は互いに名乗りあう。

三人それぞれの名を聞いた一刀は

 

「どうやら想像以上に数奇な経験をしてるようだ」

 

「それはどういうことです、北郷殿?」

 

「その話は後にしてもらえますかな?北郷殿、稟。町が見えてきた」

 

一刀の独り言が気になった稟が真相を聞こうとするが槍を持った女性が町が見えたと言ったのでそのまま町を目指した。

町に着くと一刀達は適当な食べ物屋に入った。

 

「話をする前に悪いがここの御代は奢って貰えないだろうか?話せば理由が分かってもらえるだろうが俺は金を持ってないんだ」

 

「・・・まあ、今はまだ余裕があるのでいいでしょう。二人はどう思います?」

 

一刀の頼みに稟が了承の意を示し残りの二人に聞いた。

二人も一刀に興味があるという事で了承した。

 

「助かる。では・・・これを見てくれ」

 

了承を得た一刀は礼を言うとバックから一冊の本を出し、あるページを見せた。

 

「見た事のない本ですね、どれどれ」

 

「「「!?えっ!?」」」

 

開かれたページを三人が覗くとその内容に驚愕した。

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「北郷殿、これはいったいどういうことですか?」

 

「・・・星ちゃんと同じ名前の人ですね」

 

「ですがここに書かれている人物は男性ですね」

 

「・・・まだ見てほしいところがある」

 

そういって一刀が別のページを開くと

 

「おおぅ、今度は風と稟ちゃんと同じ名前の人ですね」

 

「・・・この方々も男性なのですね」

 

三人が驚いているとさらに続いた一刀の言葉にさらに驚愕する。

 

「これは俺がいた世界の過去の偉人についてまとめた人物辞典だ」

 

「・・・過去の偉人」

 

「これはとんでもない事ですね」

 

「ですが北郷殿、この人物達が私達と同じ名前ですが」

 

「そう、性別が違う。試しに今の世で有名な人物の名を上げてみてくれ」

 

それを聞いた三人は何人かの名前を挙げていった。

一刀は本で調べ、見つけるたびに三人にそれを見せた。

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「・・・全員性別が違うのですよ」

 

「という事は」

 

「北郷殿はただ未来から来たということではないと」

 

「そのようだ。信じられないだろうが俺が一番戸惑っている」

 

一刀の言葉と共に沈黙が訪れる。

しばらくそれが続くと不意に一刀が

 

「そういえば話が変わるが少し気になるのだが、奉孝殿達が呼び合っているのはなんだ?何かの愛称なのか?」

 

「北郷殿がいた所には真名の習慣はなかったのか?」

 

「いや、初耳だな」

 

「真名とは親兄弟以外は、ごく近しい者以外は呼んではならない、その者の本質を示す、聖なる名。たとえ知っていても、本人の許しなく呼べば、その瞬間に首が胴からおさらばしても、文句の言えない大事なものです」

 

稟の説明を聞いていた一刀が「ある部分」から急に表情が険しくなり

 

「・・・くだらねぇ習慣だな」

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一刀の言葉に三人は強張る。

特に星は今にも飛び掛ろうとする中稟がそれを制した。

 

「前半部分は納得する。恐らく公私を区別するためのものだろう。だがそれなら何で許可なく呼んでしまった者にそこまでする必要がある?神聖さをあらわすためだけにそんな決まりがあるなどふざけている。「名前を呼んだだけで殺される」など理不尽としか言いようがない」

 

一刀の言葉に星と風は許せはしないが渋々といった感じだったが稟は

 

「なんて悲しそうな目をしているのだろう。星と風は気付いてないのか?・・・北郷殿は過去に何かあったのだろうか?」

 

稟が一刀をジーと見ていると

 

「・・・すまない、君達に不快な思いをさせてしまった。謝ろう」

 

「・・・まあ、文化の違いという事でしょうから風は許すのですよ」

 

「そうだな。だが北郷殿、あまり不用意な発言は控えてくれ」

 

一刀の謝罪を受け星と風はそれを受け入れた。

稟も頷いたので険悪な雰囲気はなくなった。

 

「さてそろそろ宿を探さないといけませんね。北郷殿もいかがです?宿代の対価はあなたの話という事で?」

 

「ああ、よろしく頼む」

 

そうして一刀達は店を後にした。

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後書き

 

第2話投稿します。

 

まだ白蓮を登場させれない。

 

始まり方が魏√ぽいですが華琳達はまだまだ先となります。

 

・・・ラウンジでもやりましたが「白蓮√なのにオリキャラ無し」は無謀だと思う人手〜揚げって(。・ω・)ノ

 

説明
続き投稿します。

・・・・・・白蓮さんまでが遠い。
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コメント
真名が神聖なら初めて会ったばかりの人の前で連呼するなと常々思います。(readman )
(。・ω・)ノ 人物辞典を参考に人材探しでしょうか?(azu)
(。・ω・)ノ 真名は初見殺しの割には簡単に預けあってる感じがあったので、このぐらいが普通なのかもしれませんね。(ツクモ)
はいッス(・・)ノ(時空の旅人)
白蓮√でオリキャラなしはかなり難しいのではないでしょうか?もともと部下に恵まれない残念な太守ですから。(笑) もちろん客将として、他陣営から引き抜くことは一刀がいれば可能でしょうが。真名の扱いについては、結構簡単に預けるケース多々見られるので、実際そこまで重みが感じにくいです。(きたさん)
ノ(kawa01jan)
ノ(kawa01jan)
能力が極めて高い超白蓮だったら大丈夫かも。(陸奥守)
(。・ω・)ノ オリ無しだと人材拾ってくるしかないでしょうwでも白蓮は太守だから拾いに行けない・・・・一刀が行く?・・・・・濡れ手に粟かw(2828)
はーい、オリキャラ無しは結構無謀だと思いまーす。(。・ω・)ノ まあ、どこまで原作キャラを引き抜くかにもよると思いますが。(量産型第一次強化式骸骨)
一刀の様子に気づいたのが風でなく凛というのは珍しい気がします。しかし、この一刀が白蓮にあってどんな評価をくだすのか楽しみです!(幼き天使の親衛隊joker)
真名に対してここまで言ってる作品ははじめてですよ。この一刀はどんな人生を送ってきたのやら。(アルヤ)
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