恋姫無双 普通の人と乱世を駆けろ! 第10話
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前回までのあらすじ

 

1 よっしゃー敵将捕縛〜。

 

2 よっしゃー敵殲滅〜。

 

3 よっしゃー一騎打ち勝利〜。

 

 

 

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一刀side

 

俺達は、鳥丸軍の騎馬隊を誘き寄せ、罠の多重使用で殲滅

 

最後に一騎打ちで勝負を決め、丘力居を捕縛した。

 

俺は後のことを考えて、鳥丸と同盟を組みたいと思っていたことを皆に話した。

 

これからのことを考えると、俺たちの前には袁紹という巨大な敵がいるからだ。

 

桂花もこのことは考えていて、賛成してくれた。星もだ。

 

白蓮もや黒蓮も最初は戸惑っていたが、理由を言うと納得してくれた。

 

・・・後は丘力居次第だが・・・。と、そこで兵に

 

「公孫賛様がお呼びです」と来たので

 

俺は白蓮の部屋へ向かった。

 

 

 

用件は、丘力居が目覚めたので同盟の交渉をしてほしい

 

というものだった。

 

もともと俺は交渉をしたかったのですぐに了承し、牢へ向かった。

 

 

 

〜城の牢

 

「気分は良いか?」

 

「あぁ、おかげさまでね。で何の用だい?

 ・・・大方処刑の日程でも伝えにきたのか?」

 

「単刀直入に言おう。丘力居、俺達と同盟を結んでほしい」

 

「・・・は?今なんと言った?」

 

「同盟を結んでほしい」

 

「同盟という名の服従をしろと?そういうことか?」

 

「いや、仲間として、俺達と同盟を組んでほしいんだ

 この先俺達がいる大陸は、戦乱の世になるだろう。そうなったときに

 大勢力の諸侯たちに打ち勝てない可能性がある。

 それに仲間は多いに越したことはない。それだけだよ」

 

「私達に理がないと思うんだが・・・。条件がある」

 

「何かな?」

 

「一つ、私を・・・私と息子を解放してほしい 

 二つ、私達は冬の食料、馬の食べ物が心許ない。だから援助をしてほしい。

 三つ、お互いの領土を侵略しない・・・だ」

 

「一つ目の条件は大丈夫だ。もともと処刑なんて物騒なことは考えてないよ。

 二つ目も問題ないよ。三つ目だってこれからは仲間だ。そんなことをするはずが無い

 だけど、頼み事があるんだ。鳥丸の優秀な、馬を俺達に売ってほしい」

 

「感謝するよ。馬だって優秀な馬だって腐るほどいる。

 ただ、聞きたいことがあるんだ。

 私達が城を攻めているとき、突撃していたよね?

 そのとき見たんだが、馬の背に乗せていたものと、鉄?で出来ていた

 脚を乗せることが出来る輪はなんだい?」

 

「ああ、鐙と鞍のことか。同盟を組んでくれるんだし、教えていいか。

 まず馬の背にあったものだけど、あれは鞍というんだ。馬の背に乗ってバランス・・・

 体勢が取りやすくなる。もう一つが鐙といって、脚を引っ掛けるようにできて

 馬の上でも踏み込みができるんだよ。だから少し馬に乗れれば騎射もできるし

 馬の上でも楽に剣を振れるんだよ。この二つは俺の世界・・・天の技術だよ」

 

これを聞いた丘力居は口をあけて驚いていた。

 

「あの作戦はあんたが考えたんだろ?」

 

「そうだよ。細かい所は軍師に頼んだけど」

 

「ふむ・・・武も十分、頭も働くし、天の技術も知っている・・・。

 よし!一刀だったか?お前私の新しい婿になれ」

 

「え!?ちょ、いきなり何??それに旦那さんいるんでしょ?」

 

「旦那は馬から落ちて死んだ。だから一刀が新しい婿だ」

 

「・・・・・まぁこの話は置いといて、同盟は受けてくれるんだよね?」

 

「あぁ。これから私達は盟友だ。よろしく頼むよ」

 

「こちらこそ。これからもよろしく頼むよ」

 

「それじゃあ、公孫賛のところに行こうか」

 

「あぁ、案内してくれ」

 

こうして、白蓮の部屋に俺達は向かった。

 

 

〜白蓮の部屋

 

 

「・・・という事で、同盟の提案を受けるよ」

 

「こちらとしても鳥丸の優秀な馬をもらえるならば安いもんだ」

 

「そうだね。お姉ちゃん♪私達が勝ったといっても、あの騎馬隊の練度は凄かったよ」

 

「私も同感ですぞ。あの突撃を正面から受けていたらどうなってたか・・・

 考えたくもありませんよ」

 

「あははは、そんなに褒められたら照れるねぇ。

 私の真名は唯だ。よろしく頼むよ。みんな」

 

「よし、これからは友としてもよろしく頼むよ、私の真名は白蓮だ」

 

「私は、公孫越で真名は黒蓮だよ♪」

 

「私は趙子龍、真名は星ですよろしく頼みますぞ」

 

「私は羌や鮮卑の連中や大陸の連中が異民族といっている連中にも恩を売ってあるから

 手が貸してほしかったらいってくれ」

 

「異民族の力が借りれるのは頼もしいな」

 

「私の真名は唯だ、よろしくたのむよ」

 

「よし易京に帰ろう。渚が待ってる」

 

「「「御意」」」

 

「あぁ、一刀、私はいつでも待ってるから、気が変わったら来てくれよ」

 

「分かったよ」

 

 

こうして俺達は本拠地へ帰っていった。

 

 

 

 

 

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城へ帰ってきた俺達は渚から、大陸の状況を聞いた。

 

宛に集まっていた黄巾党は各地から集まった諸侯連合により壊滅した。

 

首謀者の張三姉妹は行方不明と言っていた。

 

・・・天和、地和、人和は無事だろうか・・・曹、華琳がまた保護しているんだろうか?

 

幽州に付いての報告を聞いたが、賊の発生も無く至って平和だった。

 

主に騎兵の調練をしていたらしい。渚は

 

「一刀様が考案なされた鐙と鞍ですが、兵達に非常に好評です。

 馬は沢山いるのですが、乗れる兵は訓練が大変なのですが、鐙があるおかげで

 馬の上でも体勢が取りやすく、武器も振れるので騎兵の訓練が大分楽になりました。

 鞍もさっき言ったように大変好評です。大陸一の騎馬隊といってもいいでしょう」

 

との事だ。そのほかに出来事を聞けば、多くの若者が兵に志願してきたらしい。

 

今現在、幽州の兵の総数は未だ訓練を終えていないものでも8万はいる。

 

この数は非常に多く、兵数だけであれば二つある袁家にも負けない数である。

 

ここで問題が起こる。兵数が増えることは良いが、若者が兵になってしまうと各街や村で

 

働き手が減り、収入が大きく減ってしまう。これでは軍が維持できない。

 

そう考えた俺は桂花の部屋へ向かった。

 

 

〜桂花の部屋

 

 

「入るぞ〜」

 

「ん・・・?一刀が部屋に来るなんて珍しいわね。どうしたのよ?」

 

「それがな、兵の数のことなんだ」

 

「あぁ、それは私も考えてたのよ。収穫が少なくなるって事でしょ?」

 

「そうなんだよ。このままだと軍が維持できなくなる」

 

「・・・天の知識でどうにかならないの?」

 

「・・・屯田っていう方法がある」

 

「屯田?聞かないわね」

 

「方法はこうだ。

 各地の戸籍に外れてしまうような民達を集める。

 その人たちに、耕していない場所や、耕す人がいない場所を耕してもらう。

 必要とあれば牛や馬、農具を貸し出す。

 それともう一つ、兵達に農業を行わせるんだ。

 もともと農民だったんだ。畑を耕したり農作業には慣れているはずだ」

 

「最初のは良いとして、後の方の兵にやらせるっていうのは

 兵から不満が出るかもしれないけどどうするの?」

 

「それは、訓練や演習で遅れを取った部隊にやらせる」

 

「分かったわ。白蓮のところに行きましょうか」

 

 

こうして、屯田が使われないわけが無く、当然採用された。

 

屯田が開始されてから、むしろ開始される前より収穫が上がったらしい。

 

 

 

 

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ここで各地の様子を覗いて見よう。

 

 

 

 

 

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〜袁紹陣営

 

「ちょっと顔良さん!あの地味で普通な白蓮さんが私達が黄巾党を倒している間に私達より

 目だっていたって本当ですの!」

 

「はい。異民族の侵攻があったので殲滅したそうです」

 

「キー!私より目立つなんて、許せませんわ!文醜さん!白蓮さんを攻めますわよ!」

 

「あらほらさっさー」

 

「ちょっと麗羽様!文ちゃん!落ち着いて〜!!」

 

・・・苦労人顔良は健在・・・。

 

 

 

 

〜曹操陣営

 

 

「華琳様、連合に参加しなかった公孫賛軍の詳細が掴めました」

 

「あら、風、凛、お疲れ様。で、聞かせもらおうかしら?」

 

「はい、黄巾討伐令が出たと同時に、異民族の侵攻があった為、迎撃に出て

 連合には参加しなかったようです」

 

「その、公孫賛さんの陣営ですが〜、天の御使い、王佐の才と言われる荀ケさんなどの

 優秀な将が揃っているようですよ〜。それに戦い方も策を多く使って殲滅したようですね〜」

 

「・・・凡人だと思っていたけど、そんなこと無いみたいね・・・。

 風、凛!貴方達は公孫賛軍について調べ上げなさい。これから乱世を生き残ってくるわよ

 勝ち残れば、必ず戦う相手よ」

 

「御意(です〜)」

 

「ふふふ、公孫賛・・・いや天の御使い、王佐の才・・・面白いわね。

 私の覇道、阻めるものなら阻んで見せなさい!」

 

 

・・・・白蓮涙目。

 

 

 

 

〜劉備陣営

 

「桃香様、公孫賛殿が何故連合に参加しなかったのかわかりました」

 

「うん、聞かせてもらえるかな?」

 

「はい。出陣前に、北の異民族が侵攻してきたという報告があったのでそちらに向かい

 殲滅したようです」

 

「そっか・・・皆!私達も白蓮ちゃんに負けないように頑張ろうね!」

 

「あの地味なお姉ちゃんには負けないのだ!」

 

「雛里ちゃん、私達もがんばろうね!」

 

「うん!朱里ちゃん!」

 

 

・・・・ここでも白蓮涙目・・・。

 

 

 

〜袁術陣営

 

 

「お嬢様〜♪公孫賛さんたちが何してたか分かりましたよ♪」

 

「妾に北のことは関係ないのじゃ!そんなことより七乃!蜂蜜水を持ってくるのじゃ!」

 

「はい〜お嬢様〜♪」

 

 

・・・ここはいつものとうりですね。

 

 

 

 

 

〜孫策陣営

 

 

 

「策殿、公孫賛が参加しなかった理由が分かりましたぞ」

 

「うん、聞かせてー」

 

「どうやら、北の異民族と戦っていたらしいの。どうやら敵を殲滅、勝利したらしいですぞ」

 

「ほう・・・幽州の北の鳥丸は他の異民族をも纏めるほどの力を持っていると聞いたがそれを破るか」

 

「それに、天の御使いっていう人もいるらしいですよぉ〜」

 

「天の御使いか〜、逢って見たいなぁ」

 

「さて、お話は此処までだ。さぁ雪蓮、今まで溜めていた政務をやって貰おうか」

 

「いやだぁ!冥琳の鬼!悪魔ぁ!」

 

「なんとでもいえ!今日こそは絶対にやらせるぞ!」

 

「キャー!」

 

 

・・・いつもどうりと言えばいつもどうりだね。

 

 

 

 

〜董卓陣営

 

 

「ねえ詠ちゃん。天の御使い様の話聞いた?」

 

「えぇ・・・公孫賛の所の異民族相手に完勝したって言う・・・」

 

「すごいよね、逢ってみたいなぁ」

 

「本当よ!あの異民族を倒す方法を教えてほしいわね!」

 

「それに騎馬隊が凄いんだよね?それに王佐の才って呼ばれてる人もいるし・・・」

 

「負けられないわね」

 

「がんばってね、詠ちゃん」

 

 

仲良し二人組み〜♪

 

 

 

〜馬騰軍陣営

 

 

「ねぇねぇ!お姉さま、おば様知ってる?天の御使いの事」

 

「あぁ!知ってるぞ。あの異民族を殲滅したって言う奴等か」

 

「そうだよ!凄いと思わない?」

 

「あぁ・・・幽州の騎馬とにうちの騎馬が負けるわけにはいかない!」

 

「おい!翠、賊が出たぞ!討伐だ〜!」

 

「あ、母様!今行くぞ〜!」

 

「・・・・脳筋ばっか・・・」

 

 

たんぽぽ・・・ドンマイ。

 

 

 

と、各地でこんな会話があったらしい。

 

どこの陣営でも白蓮より一刀と桂花のほうが会話に出ていた・・・らしい。

 

やっぱり白蓮涙目・・・。

 

 

 

 

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第10話更新です。

 

白蓮・・・乙。

 

 

次回は・・・特に動きはありませんね。

 

あ、槍登場ですね。

 

あんまり期待しないで下さい

 

 

お疲れ様でした〜。

 

説明
普通の人ルート第10話で〜す
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コメント
これ白蓮√だよな・・?w(Alice.Magic)
鳥丸→烏丸:凛→稟:とうり・どうり→とおり・どおり(XOP)
…同盟がアッサリ成立した感じもするが、基本的に恋姫キャラって「悪人」が居ないし、長く怨恨が尾を引いてもアレだしな。恋姫世界観で悪役認定出来そうなのは、精々十常侍位だろう。真・蜀√の五胡は悪役と言うより、「対話不能な侵略者」扱いだしな。兎も角、烏丸の助力を得られれば、最悪でも無印における一行殺は免れる筈だ。(クラスター・ジャドウ)
ただ、平和になった後にその普通さが統治の基本に!・・・なるといいね(通り(ry の七篠権兵衛)
考えておきましょう!(ssnoww)
白蓮なめてる所はダメですね。白蓮は確かに地味ではあるけど、恋姫の全キャラに、「何か」一つ勝てるものがあるはずなんですから。(幼き天使の親衛隊joker)
白蓮自身にそんな期待してやんなよ、華琳・・・・・・白蓮自身は普通の人なんだからさぁ(アルヤ)
誤字指摘ありがとうございます。(ssnoww)
白蓮・・・(ノД`) 2p「それに仲間は大いに越したことは」→「それに仲間は多いに越したことは」では?(量産型第一次強化式骸骨)
 前漢でやってたんですか!?・・・すいません調べがたりないようで。(ssnoww)
どの陣営も白蓮以外にスポット当たりすぎww(eitogu)
屯田って前漢の武帝とかしてた筈で桂花が知らない筈ないと思うのですが。白蓮はもう目立つの諦めるしか・・・。(陸奥守)
何が足りないんだろうねwwww白蓮は(劉邦柾棟)
どう転んでもハムは目立たないと・・・・・・(ハムイウナァ!!)(黄昏☆ハリマエ)
白蓮乙w(2828)
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