学園?無双 五話 |
「何でこんなことに……」
俺はそう言って頭を手にを当てて呆れていた。
部屋の教室の状況はまるで戦地の様な状態。
「どうした、愛紗よ!この程度か!」
「まだまだ!」
ガキン!
「江東の小覇王の子孫をなめないでよね!」
「そっちこそ神速の張遼の子孫をなめんなや!」
ガキッ!
あっちでもこっちでも自分の武器(模造品)を振り回している。
剣戟が鳴り響きここが学園だと言うことを忘れそうだと言う位大変な状況だ。
最近知ったのだが先生も三つの内の一つのグループに所属している為、先生も戦っている。
しかも学園長や理事長も『乙女の恋路を遮る等と出来る訳が無い』と訳の分からないことを言って止めてくれなかった。
さて、遅くなったが何故こうなったのかを説明しよう。
あれは部活が終わった後教室でホームルームが終わった後だった……
「一刀!何であんなに強かったの?」
ホームルームが終わった後に雪蓮はそう言いながら腕に胸を当てながら抱き付いてきた。
俺はそれを引き剥がしながらこう答えた。
「俺の祖父が強くてね。
『弱い奴は儂の孫では無い!』とか言って鍛えさせられたのさ」
嘘は言って無い。
あのクソジジイは俺が五歳の頃いきなり『強くなれ!』とか言い始めて俺が『何で?』って聞くと
『弱い奴は儂の孫では無い!』とか言い出して嘗て恥ずべきことにクソジジイが大好きだった俺は『そんなの嫌だ!』と言って泣いたのだ。
そしてクソジジイの厳しい鍛練に耐え忍び今では化け物が集まると言われる北郷組の中で歴代一位二位を争うとあのクソジジイに言わせるまでに至った。
「へぇ〜……ますます、私のグループに欲しくなっちゃった♪
ねぇ、入らない?」
おいおい、そういう発言をすると……!
「雪蓮さん!何を言ってるんですか!北郷君は私達のグループに入るんです!」
「桃香も何を言っているのかしら?北郷は私のグループに入るのよ」
ほら、こう言うことになるんだよ!
このまま三人に続けさせるのは不味いと思い俺は三人の間に入ることにした。
「だから何度も言ってるけど俺はいつか決め『『『一刀(北郷君)(北郷)は黙ってて!』』』はい!」
この俺が何も出来なかったとは……
ジジイだけには知られたくは無いな……
「こうなったらしょうがないわね……」
「そうみたいですね……」
「そうね……」
三人は何かを決心した様な表情でこう言った。
「「「これよりA組全員参加の一刀(北郷君)(北郷)争奪戦を開始する(します)!」」」
と、そんなことがあり俺の争奪戦が行われることとなった。
内戦が起こらない様に注意してくれと言っていた『黄 紫苑』先生も中々ノリノリだ。
でも、このままじゃ授業が出来ないな……
あまり女子に怒鳴りたくないし……
どうしよう?
そんなことを思っていると教室の扉が開く。
「こんにちわぁ〜」
「失礼するぞ!」
そう言って扉を開けて入って来たのはこの学園の学園長と理事長の二人だった。
理事長は少し息を吸って、
「静まれい!」
そう怒鳴った。
その怒鳴り声に全員驚き理事長の方を向く。
皆怯えているのか理事長に話しかけられていない。
俺はしょうがなく理事長に話しかける。
「理事長、学園長、何でここに来たんですか?」
「うむ、そろそろ戦争が起こると思っての少々提案を持って来たのじゃ」
「「「提案?」」」
提案という言葉に全員が首を傾げる。
学園長はそれを見て話し始めた。
「このままだと前回もそうだったけど勉強が疎かになるわ。
だから幾つかの提案を持って来たのよん」
そう言って貂蝉先生はその場に居た生徒全員にプリントを配り始めた。
勿論俺にもそのプリントは渡った。
ルールは以下の通りだ。
1.戦争は一週間に一度水曜日にしか認めない。
2.戦争は生徒が居なくなった後行う。
3.武器は模造品を使う。
4.相手に大怪我をさせないこと。
5.北郷一刀の参加は原則禁止。
6.校舎の設備は壊さないこと。
「まぁ、これは当たり前だな」
そもそも戦争なんてこと自体認めたくは無い。
でも彼女達の目からして戦争を止めることは認めないだろう。
俺がどれかのグループに所属すると色々面倒なことになりそうだからそれは出来ない。
だからこうなってしまった以上彼女達が勝負で決めるしかない。
「今日はもう授業は良いから各々お帰りなさい。
良いわね?」
学園長にそう言われ全員頷き各々解散した。
そして俺も皆に混じって寮に戻った。
説明 | ||
こんにちわ〜 今回は雪蓮の所為でとんでもない展開になります。 では、始まり〜 |
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コメント | ||
こんな学校生活嫌だ!!(崩拳) 大変な学校生活だな(VVV計画の被験者) 骸骨様ご指摘ありがとうございます。すぐに修正します。(DOWANNGO) 3p「内戦が怒らない様に」→「内戦が起こらない様に」では?(量産型第一次強化式骸骨) |
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