恋姫無双〜天の断罪者〜23
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常にぐだぐだな状況で進んでおります。

 

注意していても誤字脱字も多々あるかと思いますが、気晴らしに読んでくだされば幸いです。

 

 

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一刀は困惑していた。試合後の談話が功をそうしたのか夏候惇以外と打ち解けることに成功(その際、一応全員から真名を預けられた)した一刀たち、街の宿で2ヶ月を過ごそうかと考えていたが、華琳より「どうせ城に来るなら部屋を用意するわ」と説得され、特に断る理由もなく「まぁいいか」と軽い気持ちでその話に乗った。が、そのことを直ぐに後悔することになった。

 

「変態生産機、これはこうでいいのかしら。…あくまで参考にするだけよ。あんたが私よりもいい案なんかだせる訳ないんだから」

 

「「「「「……………」」」」」

 

「後、こっちもみてもらおうかしら」

 

「終ったら。私達と遊ぶのじゃ」

 

「北郷!!もう一度私と勝負しろ」

 

「後で兄様の国の料理を教えてください」

 

「少し狭くありませんか。…桂花、一刀さんに聞かなくても自分で対処できるんですから、出て行ってくれませんか」

 

「いやよ。私よりも、仕事をしていないそこの脳筋が外に行けばいいでしょう」

 

「誰が、三歩歩けば仕事を忘れるだ!!」

 

「春蘭、うるさいわよ。狭いんだから少しは静かにしなさい」

 

「姉者、私と一緒に部屋に戻るとしよう。今日はどうやら出遅れたみたいだしな」

 

「華琳様、それに秋蘭まで…私は邪魔なのか北郷」

 

試合から一夜明けた今日、一刀達は朝食を済ませ、与えられた部屋でどうするか話し合おうとした矢先、初めに桂花と鈴華が、次に胡蝶と蘭、月と詠がそして、華琳と流琉が最後に春蘭と秋蘭が次々に仕事をする為(胡蝶と欄は遊びに月と詠はその付き添い)に部屋を訪れた。始めのころは、「ま、いっか」と考えていたが、狭い室内に8人も入り、その上それぞれの仕事の手伝いを間接的に求めてくるのでいい加減嫌になってきた。

 

「…………というかな、何でほぼ全員がここで仕事をしているんだ」

 

「そうですね。私達の蜜月の邪魔をしないでくれませんか」

 

「…紅鳳様に…同意…」

 

「別にいいでしょう。それとも何、私達がいたら邪魔だとでも言うの。居候の癖になんてあつかましい」

 

「すみません一刀さん。桂花、少し言いすぎよ。」

 

「事実じゃない」

 

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コンコン

 

「…あの、曹操様。警邏隊の陳情書が届いたのですが……劉協様、劉弁様それに月に詠、久しぶりです」

 

「な、何であんたが此処にいるの。いつ、何時から此処にいるのよ」

 

「久しぶりじゃな逢花、元気そうで何よりじゃ」

 

「逢花久しぶりですね」

 

「あっ、逢花さん久しぶりです」

 

「なに、一刀を探しに行ったかと思ったらこんなところにいたの」

 

「いえ、私も探そうと思ったんですが、足取りがつかめそうもないので、先回りして曹操様のところで文官をして待っていました。後ね桂花「な、何よ」私は反董卓連合が結成される1ヶ月前から此処で文官としてお世話になっているの、しかも今日までに何回もあっていたと思うけど気が付かなかったのかしら?だったら思い切ったことをすればよかったわね」

 

「ぐっ、悪かったわね。なに、あんたこいつと知り合いだったの。よかったわね変態同士仲がよくて」

 

「変態どうしだなんて、女が男を好きになるのは自然なことだと思うわよ。変態というのは貴女みたいに女性しか好きになれない事じゃないかしら………って、そうでもなかったわね。確か一刀さんに真名を…」

 

「そ、それよりも華琳様。警邏隊の陳情書にはなんて書かれていたんですか」

 

「…あら、感動の再開はもういいのかしら「はい。後でたっぷりとしますから」そう。まぁ早い話が『給料を上げてください』と書かれているのよ」

 

「はぁ!!ろくに取り締まりも出来ないくせに給料をあげてくださいですって。ふざけるにもほどがあるわよ」

 

「あの、曹操様「…華琳でいいわよ。それと、明日からは軍師として働いてもらうからそのつもりで」しかし、曹操様の真名を呼ぶなんて。それにいきなり軍師として雇用するなんて急すぎると思います」

 

「貴女の今までの働きを見る限り大丈夫だと思うわよ。それに、桂花や劉弁様たちとも知り合いなら信頼も出来るでしょうし」

 

「分かりました。私のことは逢花とおよびください。桂花せ・ん・ぱ・い。宜しくお願いしますね。それと、警邏隊のことですが、募集をしても給料の少なさと厳しさが拍車をかけて人が集まらず、そのせいで仕事に師匠が出ているようです」

 

「……………………」

 

「なぁ、何で桂花は青くなっているんだ」

 

「ん、なんじゃ一刀は知らないのか。逢花はのう、荀ケを弄るのが大好きでたまらないらしいのじゃ」

 

「恐らく、そのときの恐怖がよみがえったのではないでしょうか」

 

「ふーん…で、華琳は警邏隊のことはどうするつもりだ」

 

「そうね…ここは一刀達に何とかしてもらいましょうか」

 

「…先に言っておきますが、政務にはよほどのことがない限り関わることはするつもりはありませんからそのつもりで」

 

「そんな事は分かっているわ。凪たちが人手が足りないといっていたから、警邏隊の手伝いでもしてもらおうかしら。なんだったら、好きにしてもいいわ」

 

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「一刀どうしましょうか」

 

「そうだな。街の状態を知る格好の機会だしやってみるか」

 

「あの、華琳様私も付いていってもよろしいでしょうか」

 

「あなたにはしてもらいたい仕事があるから駄目よ「ちっ」…何か舌打ちが聞こえたけど」

 

「…気のせいでしょう「そう」分かりました」

 

「…はっ華琳様!!こんなやつに凪たちを預けたら穢されてしまいます。それに、華琳様の街全体が穢れてしまいます。どうか、考え直しを」

 

「桂花、捻くれるのもいい加減にしないと後で後悔するかもしれないわよ。…鈴華、一刀達の案内をお願い」

 

「分かりました。一刀さん達、行きましょうか」

 

「あぁ。そんなわけだから胡蝶と蘭、夜にでも遊ぶとしようか。流琉ちゃん、すまないが料理は明日の朝にでも実演をしながら教えるよ」

 

「分かりました。兄様、約束ですよ」

 

「………分かったのじゃ。そのかわり沢山遊んでくれなのじゃ」

 

「約束ですよ。一刀さん」

 

「ちょっと、ボク達を忘れてないでしょうね!!」

 

「私の事も忘れないでくださいね」

 

華琳の提案により一応街の警備隊を手伝うことになった。それにより、遊ぶことが出来ないと感じた胡蝶と蘭は少し不機嫌そうになったが、一刀から遊ぶ約束を言われたことで、若干機嫌が直った。しかし、詠が自分達を忘れられたことで、若干切れ気味になっていた。

 

「忘れてはいないが、まぁ胡蝶たちと一緒に遊ぶというのなら一緒に来ればいいだろう。かまわないか胡蝶」

 

「別にいいのじゃ。大勢で遊んだ方が楽しいのじゃ」

 

「私達もかまいませんわ。彼女たちなら…まぁ大丈夫でしょうから」

 

「そうですね。一刀も一応節操というものを持っているでしょうから」

 

「節操ですか。ほんとにあるんですか」

 

「「…///」」

 

「あら、どういう意味ですか。それとどうしてお二人は顔を赤くしているんですか」

 

簀巻きにされたときの事を思い出した胡蝶と蘭は顔を赤らめ、それに食いつく紅鳳たちを無視するように一刀はその場を離れようとする

 

「………さて、鈴華さん行きましょうか。紅鳳たちも行くぞ」

 

「逃げたわね。まぁいいわ。曹仁さん行きましょう」

 

「はい。それでは華琳さん。一刀さんそれと扇姫さん達、行きましょうか」

 

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「ハッ!!北郷、私との再戦の約束はしないのか!!」

 

「姉者…いまさら言っても北郷たちには聞こえないと思うが」

 

「ちょっと春蘭うるさいわよ。騒ぐだけなら出て行ってもらえない仕事に集中できないでしょう」

 

「…荀ケ、一刀もいないのだし、もう部屋にいる意味はないのではないか」

 

「それもそうね。それじゃ、各自仕事をきちんとしなさいよ…特に春蘭、悪いけど秋蘭、春蘭のこと任せたわよ」

 

「御意に。さぁ、姉者行くぞ」

 

「うむ。納得いかないが、華琳様の命とあらばこの夏候元譲仕事の一つや二つ直ぐにでも終らせてくれるわ」

 

「ホント、馬鹿は単純でいいわね」

 

そのころ警備隊宿舎では、隊員達が死に掛けていた…

 

「なぁ、いくらなんでも人数が少なすぎると思うんだよ俺は」

 

「…いまさら言ってもしょうがないだろう。曹操様の統治する街で悪党を自由にするわけにもいかんし、俺達が頑張らないと…だが、確かにしんどいな」

 

「あぁ、楽進様、于禁様、李典様も頑張っているとはいえ俺、そろそろ限界」

 

10人がぐったりし始めたとき、鈴華の案内で一刀達が警備隊宿舎に来ると瞬時に状況を把握し、溜息をついた

 

「なぁ、鈴華さん「なんですか」いくらなんでも人が少なすぎないか。この人数じゃいくらなんでもこの街の警邏は無理だろう」

 

「仕方ないじゃないですか。募集しても安月給だからといってなかなか来ませんし。人が少ないから仕事がきつくなる、悪循環なんですよ」

 

「悪循環ね。華琳からは好きにしてもいいと言われているからな。好きにさせてもらうか」

 

「…曹操のところにいくのですか」

 

「あぁ。一応許可と相談をしようかと。鈴華さん直ぐに戻るからちょっと待っててくれ」

 

「はぁ…」

 

「曹仁様。今の方達は一体なんなんですか。曹操様や曹仁様の真名を言っていたようですが………」

 

「えぇと、なんと説明したらいいか。とにかく、一刀さんが戻ってきたら説明しますから…私は凪たちを探してきますね」

 

そういって、一刀と紅鳳達は再び来た道を戻り、華琳のところへ向かう。今までのやり取りを聞いていた警備隊は暫く呆けていたが鈴華に質問を投げかけた。そのやり取りを逃げるように凪たちを探しに外へ出て行った。

それから暫くして、華琳のところに戻った一刀に華琳と仕事をしていた桂花が嫌味を投げかけた

 

「ふん、やっぱり投げ出してきたわね。私がいくらやっても無理なものをあんたが出来るわけがないじゃない…貴女達もこんな女の子を犯すことばかり考えてる変体の婚約者なんて大変ね」

 

「…ところで華琳さん、ちょっと相談ごとがあるんだが」

 

「私を無視しないでよ一刀」

 

「何よ相談って…下らない事じゃないでしょうね」

 

「それはな………………」

 

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一刀が桂花を無視して華琳についさっき思いついたことを提案し始めると横でわめいている桂花に話す。はじめは眉間にしわを寄せていたが、しぶしぶ納得した様子になりそっぽを向き自分の仕事に取り掛かった

 

「まぁ、問題ないでしょう。とにかく、一刀の好きにしていいわ。先ほどの件は問題ないでしょう」

 

「それでは失礼しますね曹操さん。ほら一刀、許可も得たことだし次の仕事に取り掛かりましょうか」

 

「分かったよ。ったく、そう急がなくても逃げはしないと思うんだけどな」

 

「ほら、次の場所に行きましょうね。曹操さんそれではまた」

 

そういって、嵐のごとく去っていく一刀達を見ながら桂花は呆れながらも若干の悔やみを、華琳は寂しさを感じながらすでにいない一刀を思っていた。

一刀達は華琳のところを離れた後様々なところに顔を出しながら交渉し、後ろ盾をえていった。交渉といっても、相手をうまく丸め込みながら詐欺にも近いやり方で、一軒当たり10分も立たないうちに交渉を成功させていった。それが終ると警備隊宿舎に戻り鈴華たちに経過報告をし始めた。

 

「…というわけで、装備に関してあと当面の人員、雇用条件云々と資金は確保してきたわけだけど…何を固まっているんだ」

 

「普通は固まると思いますけど…さて、どうしましょうか」

 

「あの、ということは我等の給料も上がるということでしょうか」

 

「それは君達の働き次第というものだ。まぁ頑張ってくれ」

 

「分かりました。それにしてもすごいですね。1日もたたないうちに此処までするなんて」

 

「………すごいわけではないですよ。まぁ、曹操さん達にはもともと好きにしてもいいと言われていましたから。ただ…」

 

「紅鳳姉様、怒りたい気持ちは分かりますから少し落ち着いてください。資金や装備に対する交渉に関しては詐欺に近いやり方でしたからね」

 

「なんや、脅しでもしたんかいな。一刀さんもやることがえげつないなぁ〜」

 

「脅迫ですか、それは警備隊として見過ごせませんね」

 

「いえ、脅迫はしていませんよ「?????」ただし、鍛冶屋や商人の所の主人に直接交渉するわけではなく」

 

「…そこの娘さんや…奥さんを通して…主人を交渉…していたから………しかも…娘さんがいる…所にいたっては…『娘をよろしく』…なんていわれていたし」

 

「ええ、交渉というよりも口説きまわったといった方がいいでしょうね」

 

「…口説いたんですか一刀さん」

 

「……………不潔です」

 

「…いや、外堀から埋めた方が交渉も早いだろう」

 

「一刀、これを気に言わせてもらいますけど、あなたは少し自分の特技にというか技能に自覚がなさ過ぎます」

 

「はい、ただでさえ老若男女にもて易いんですから、自重しないと私たちみたいのがどんどん増えていきますよ」

 

「一刀貴方はそれで良いのですか?…好きでもないのに脈ありみたいな態度を取っていると相手を傷つけてしまいますよ」

 

「…交渉を早くに終らせる…考えはいいけど…人を…自分を傷つけてまで…することない」

 

紅鳳達の言葉に確かにそんな事になれば、自己嫌悪になっているだろうと思い、悪いことをしたかと反省することにした。

 

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「悪かった。確かに、俺の失敗だ。今後は気をつける」

 

「分かればいいんです」

 

「…一刀さん、それで、これからどうするんですか。私達はどうすればいいのか具体的にまだ聞いてませんが」

 

「…ああ、それはだな……」

 

一刀からの反省の言葉を気に鈴華から今後の方針を聞かれ、具体的に説明し始める。始めはよく分かっていなかったのか、疑問に満ちた顔をしていたが、細かく説明していくと少し納得した。しかも、募集項目に武官の目に留まれば正規の部隊に配属されるようなことがあることに説明異常に驚きいたようだ。

 

「…そんなわけで、鈴華さん、凪さん、沙和さん、真桜さん後よろしく。それでよく分からなくなったらまた聞いてくれ」

 

「なんや、一刀達は仕事せいへんのか。華琳様に怒られそうやな」

 

「…別にしごいてもいいが…たぶん直ぐに『無理』と諦めるぞ」

 

「…へ、それはどういうことなのぉ〜」

 

「どういうことですか」

 

「そうですね。確か、100キロの重りをつけて「…走るのなら別に問題ないと」制限時間内に滝を腕だけで登って「…はい?」」

 

「さらに、制限時間内に上れなかったら場合、岩を落とすんでしたっけ一刀」

 

「ああ、もし滝から落ちたり、足をつかった場合は100ずつ重りを増やしていく。滝を登りきったら、今度は「まだ何か」さらに100キロ追加して足だけの力で…「もういいです」…そうか、まだまだ準備運動の段階なんだが」

 

「もしかして、普段からそんな訓練をしているんですか」

 

「そうだけど…何か問題でもあるか」

 

「さぁ、私は特に問題ないと思いますけど、最近もう少し重りを重くしてもいいと思っていますが、珠凰はどう」

 

「そうですね、少し楽になってきましたから…もう少し重くしても大丈夫です」

 

「「…同じく…」」

 

「それじゃ、今夜から少し重りを重くするか」

 

若干嘘っぽい内容の訓練に(春蘭なら喜んでやりそうだが)一刀達に教えてもらうことをあきらめた警備隊の皆は自分達で出来るところからしていこうと固く誓った。そして、当初は人が集まらなかったが日に日に条件につられ人が集まり、ひと月ほどで借りた兵を抜いてもどうにか出来るまでにいたった。それと同時に警邏隊を手伝いたいと女性の応募も多数あった。

 

 

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そして一ヶ月ほどたったある日朝の報告会で

 

「そういえば一刀…貂蝉はあの後どうなったの」

 

ビクッ!!

 

「ああ、何でも卑弥呼からえらく怒られた上に、ちょっと弄くられたらしい」

 

「一刀、その貂蝉というのはもしかして」

 

「華琳と鈴華は会っただろう「「………記憶にありません」」…いやそんなはずは「「あんな人外の記憶はありません」」」

 

「現実逃避はやめた方がいいぞ。どうせ此処を離れるときなんか来るみたいなこといっていたから」

 

「…そう、やっぱりあれなのね。それであれがどうしたって」

 

「いやだから、ちょっとした罰を受ける事になったんだ。本人にしては罰なのかわからないが」

 

「ちょっとさっきから話してる貂蝉って誰よ」

 

すでに会った事がある華琳達は顔をしかめ、何のことか分からない桂花たちは説明を求めているが、華琳達はその名を聞くたびに顔をしかめ震えていた。一刀が簡単に説明すると周囲は聞かなければよかったと後悔しはじめた。

 

「そんなのが此処に来たら間違いなく妊娠させられるわよ」

 

「ちょっと、そんな化け物、月に近付けさせないでよね」

 

「ね、姉様…」 「だ、大丈夫よ。いくらなんでもそんなもの存在しないわ」

 

「…話はそれたけど弄くられたってナニがどうなったって」

 

「………ん、何でも卑弥呼と華陀によって取られて一時的に女性になっているとか…けど、あの状態で女性になるって…」

 

「ええ、無理があるわね。それに、あれならそれを気に一刀に言い寄るわね。黒耀…肥糧の準備をしておいて」

 

「…埋める?…それとも…肥やし…にする」

 

「ひとまず、一刀達のことは放っておいて報告を聞きましょうか」

 

少し物騒な話を始めた一刀たちを放っておいてこれからのことを話し始める華琳たち。決して貂蝉の話題に触れたくない理由ではない

 

「…はい、兵は天和達のお陰でかなりの人数がそろっています。それに調練の方は、一部かなり変わった方法で、訓練しているようですが兵の訓練は特に問題ありません」

 

「街の方も…一刀の…お陰とは言えなくもないですが、前よりも治安が数段にあがっています」

 

………

 

……

 

 

「報告は以上です」

 

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「そう。それで、一刀は今はどうしているのかしら」

 

「それは……」

 

「それは…何」

 

「はい。私から説明いたします」

 

 

「何時もどこにいるか分かりませんが、15日ほどすると『此処はもう大丈夫だろう』といって警備隊宿舎に顔を出さなくなりました。お陰で、凪たちや初めから居た警備隊と女性の隊員は落ち込んでいましたが…それでも直ぐにもとの状態に戻りました。「そう…で」警邏のものから…」(チラリ)

 

「な、なによ」 「な、なんですか」

 

一度話を止め桂花と流琉、そして胡蝶と蘭の方へ視線を向けると薄笑いをし、再び話し始めた

 

「何でも、そこにいる桂花が一刀と婚約者の方々を連れてた・の・し・そ・う・に話しながら服を選んでは試着していたそうです。それから、流琉ちゃんと台所で楽しそうに料理を教わっていたとか。…両者とも頬を赤らめていたそうです」

 

「…流琉はまぁ、料理を習う約束をしていたから言いとして、桂花はどういうつもりかしらね」

 

「なんだ、桂花は北郷の事が好きなのか」

 

「…じょ、冗談じゃないわよ!!誰よ、そんな嘘をあんたに吹き込んだのは。華琳様、嘘です、全部嘘ですから///」

 

「うにゃ、ボクも最近街で食べ歩きをしてると兄ちゃん達と歩いてる姿を見かけるけど…」

 

「き〜い〜、勉強の時間を増やされたいのかしら」

 

「…ような気がしたけど、気のせいかも」

 

「そう、けどね桂花「なんでしょうか」私達の前で口止めしても意味は無いわよ。それと、久しぶりに流琉の料理を食べてみたくなったわ。教えてもらったのだから腕は上がっているのよね」

 

「〜〜〜〜〜〜〜!!」

 

「はい!!それじゃ、今夜にでもおつくりします」

 

「うむ、流琉の料理か楽しみだな」

 

「流琉さんの料理楽しみです」「そやな、けど何時まで固まっているんや凪たちは」

 

一刀から貂蝉の姿を聞かされて凪、沙和、真桜は立ったまま気を失っていた。

 

「…逢花、一刀に関してはあれで全部かしら」

 

「いえ、「まだあるの」はい。時折、劉弁様と劉協様、月と詠その他、城の女中達と一緒に遊んでいる姿が目撃されています。後は…」

 

最後に華琳に視線を向けると何かに気が付いたのか「もういいわ///」と話を打ち切った

 

「しっかし、うちらは一刀を見掛ける事すらできへんのに、よく桂花達は捕まえられるなぁ」

 

「…桂花の場合は…「鈴華ちょ…」夜寝るときを見計らって部屋に会いに行っているみたいです。流琉さんや劉協様たちは約束があるらしく一刀さん達から会いに行っているようです」

 

「って、何でお前はそんな事を知っているんだ」

 

「…昨晩部屋に行ったときに聞きました。それと、帰るときに扉の前で桂花に会いましたから」

 

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「鈴華、貴女は何で一刀の部屋に行ったのかしら(私ですら夜に行くのは勇気がいるのに)」

 

「えっと///…「へぇ、鈴華やっぱり一刀に抱いてもらおうと」…違います!!ただ、今日一度手合わせしてもらおうかと思って」

 

「なんやそうなん。つまらんなぁ」

 

「…そう、それなら私も混ざろうかしら「華琳様!!」…あら、春蘭たちは混ざらないの」

 

「いえ、一度くらい北郷の全力を見てみたいですから。私も参加します」

 

「秋蘭何を弱気な。今日こそ勝つくらいの気持ちで挑むぞ」 「姉じゃ…」

 

「流琉、僕達も兄ちゃんに挑戦しようよ」 「え…う、うん」

 

「よっしゃ、うちも久々に一刀に挑戦したる」

 

「そうね、それじゃ後で訓練場に集合しましょうか。桂花と逢花は一刀達の案内をよろしく」

 

そういい残すと華琳達は部屋を出て各々の武器を持って訓練場に向かう。ただ、華琳からはドス黒いオーラをまとっていたが、春蘭たちはとばっちりを避けるためにあえて指摘しなかった。

 

それから暫くして一刀達の話し合いが終わり、桂花と逢花それから月、詠、胡蝶と蘭から事の顛末を聞きしぶしぶながら訓練場に向かって行った。その後、貂蝉の今後を話し終えるとことの顛末を聞いた一刀達は訓練場に赴き

 

「一刀さん手合わせお願いします」

 

「まぁ、鈴華はいいとして…何故皆がいるんだ?しかもやる気満々な状態で」

 

「あら、流石の一刀もこれだけの数の武将を相手にするのは気が引けるのかしら」

 

「いや、そうじゃなくて」 「一刀、どうせ貴方に滅多に会えなくて寂しい気持ちを表に出せず、とりあえず手合わせの場を借りた八つ当たりといったところかしら…」

 

「何のことかしら…」

 

「…それよりも…早く終らせて…私達の…鍛錬を…やりたいの…だけど」

 

「それもそうね。一刀、手加減無用で終らせてください」

 

「あはははは、了解」

 

「フン、この前のようにはいかんぞ!!…」

 

………………

 

……………

 

………

 

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「ええと、胡蝶、蘭と月、詠に逢花それから鈴華が話し相手で、華琳と秋蘭と桂花と沙和と凪が買い物の付き合い霞が酒の飲み相手、春蘭が手合わせ…は無視するとして「おいっ!!」季衣が食べ歩きに真桜がカラクリについて、流琉が料理を教えるでいいのか」

 

「ええ、いいわよ」 「華琳様、私は」 「姉者、諦めておけ」

 

「ま、残り半月なんだそれくらいはいいけど」 「そうですね。私達も問題はありません」 「それでは一刀、鍛錬に行きましょうか」

 

一通り華琳たちの相手、それぞれの言い分を聞き一部を除いてそれを聞き入れた一刀達はいまだ動けない(というよりも縛られている)華琳たちを放っておいて、鍛錬に向かった。華琳達が元に戻ったのは一時の後の事である。

 

ちなみに、どのような鍛錬なのか見せてもらったが、一瞬のうちに訓練場の地形が変わり、訓練場は暫く使い物にならなくなった。言うまでもなく一刀達の鍛錬はいつものように特別な空間で行なうように魏の武将全員から懇願された。暫くして、胡蝶たちに次の行き先を尋ねると

 

「それで、胡蝶たちは次は誰のところに行きたいんだ」

 

「そうじゃな………何所がいいと思う蘭」

 

「そうですね…孫策さんのところもいいですけど、劉備さんのところを先に見に行きましょうか」

 

「えっと、劉備って…誰だったかしら」 「確か…えっと、一刀の仕事を邪魔した人じゃなかったかしら」

 

「そうね。確かそんな名だったと思うわよ」 「………たぶん」

 

「…たぶんじゃなくてそうだよ。ついでに言えば、洛陽であっていると思うが」

 

「のう、確か劉備のところにも行ったのだろう。なぜ扇姫達はそこまで覚えてないのだ」

 

「そうですね。教えてもらえませんか」

 

胡蝶達が紅鳳たちの言動に疑問を思い理由を尋ねると思わぬ答えが返ってきた

 

「「「「…芯のない人はどうでもいいので」」」」

 

「…で、胡蝶たちは結局どっちなんだ」

 

「そうじゃな、先に劉備のところへ行こうかのう」

 

「…………「眼を瞑って、何をしているのですか」ああ、ちょっとな。それよりも、雪蓮もとい孫策のところから行った方がいいぞ」

 

「どっちと聞いといて、行く先を言うとはなぜじゃ」

 

「企業秘密だが、これから先劉備のところはいろいろと騒がしくなるだろうし、葵翠のところも同じ理由で、駄目だな。そうなると孫策のところしかないんだなこれが」

 

「なにやら理由がありそうですが、聞いてもよろしいですか?」

 

「それは、おいおい分かるから言わないし、規定に引っかかるから駄目だ」

 

「けちじゃな」 「意地悪です」

 

そんなこんなで(そんなんでいいのか分からないが)次の目的地が決まったことで、胡蝶たちは休むことにした。一刀達の部屋で…無論、紅鳳達から翌日には月に詠、華琳たちから白い目で見られたのはいうまでもない

 

説明
もし恋姫無双にこんな設定があったらと書いてみました。

世界の守護者の一人である一刀が外史と呼ばれる三国志の世界で魏・蜀・呉の人々と触れ合い?ながらその世界が破戒するのか、それとも存続するのかを見定めていく物語です。基本中立的な立場からどの勢力にも属しませんが、一時的に属することはあります。

基本的に一刀に関わった女性は惚れますが、本人はいつものことなので相手からきちんとした気持ちを打ち明けられない限り気がつきません。

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コメント
自覚しろってのは無理でしょう。種馬さんですからwww(幼き天使の親衛隊joker)
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