降灰 |
説明 | ||
科学者を含め多くの人々の関心を引いてきたのは、約6500万年前の白亜紀と第三紀の境界にあった恐竜や他の生物を絶滅せしめた事変で、このときすべての種の半分が殺された。そのときの惨劇は確かに厳しかったが、地球史上最大の殺戮、すなわち約2億5000年前のペルム紀末の大量絶滅に比べると見劣りがする。(中略)ペルム紀の最後の数百万年間に海洋のすべての種のおよそ90%が消失した。陸上では爬虫類と両生類のすベての科の三分の二以上が消滅した。昆虫もこの大虐殺を逃れることはできず、目の30%がなくなった。これは昆虫類がこれまでに経験した唯一の大量絶滅である。▼この時期の化石記録では菌類の胞子が増加しているが、これは裸子植物なども被害を受けたことを示唆している。借用文原題名:The Mother of Mass Extinctions [SCIENTIFIC AMERICAN July 1996] 著者:Douglas H. Erwin 訳者:平野弘道 | ||
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