学園?無双 七話(改正版)
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Aクラス戦争が終わった翌日の放課後。

俺達は部活を楽しんでいた。

今日の俺の相手は同じグループの張 鈴々。

何と言うか頭で考えるタイプじゃなくて勘でやってるタイプだから結構きつい。

 

「ふっ!」

 

「にゃぁっ!」

 

ガン!

 

木刀と模造の槍がぶつかる音が響く。

先程から良いところまでは行けるけどもう少しと言うところで振り出しに戻ってしまう。

何て言う子だろう。

でも、本職の俺としては負ける訳にはいかない。

鈴々の槍を見切って……今だ!

 

「だらぁっ!」

 

鈴々の槍を持って思いっきり力を込めて振り払う。

鈴々も力を込めて抵抗してくるが力は俺の方が上だ!

 

「はぁぁっ!」

 

振り払われた鈴々は槍を離した。

俺はそれを見て槍を置いて黒鷺を鈴々に突きつける。

 

「俺の勝ちだな、鈴々」

 

「う〜負けたのだ〜……」

 

悔しそうにしている鈴々に槍を渡してやる。

 

「そろそろ時間だ、片づけておいで」

 

「分かったのだ!」

 

鈴々は元気良く準備室へと向かって行く。

 

「ふっ、妹を思い出すな……」

 

この学年に来てそんなに経ってはいないが何だか懐かしく思えてくる。

今までずっと一緒に居たからだな。

いつの間にか俺はシスコンになってたのかな?

なんてそんな馬鹿なことを思っていると

 

「お前等!俺達は高野工業高校のもんだ!北郷一刀って奴は居るか!?」

 

そんな十人位の不良が部室に入って来た。

殴りこみかな?

 

「俺がそうだ。お前等何の用だ?」

 

俺がそう聞くと不良達は卑下た笑みを浮かべる。

そして、不良達のリーダーらしき男がこう言って来た。

 

「お前に何の恨みもねぇけど……死ねや!」

 

リーダーらしき男がそう言った瞬間手下達がナイフを使って遅いかかってくる。

他の部員も構えようとするが

 

「お前達は手を出すな!」

 

俺が不良達の攻撃をかわしながらそう言ったから全員が構えるのをやめた。

俺はそれを見て近くの不良を気絶させた。

仲間を倒された恨みから不良達は一斉にかかってくる。

と言っても全員同時じゃない。

少しのズレがあるからそれを利用する。

一番最初に斬りかかって来た奴を気絶させ。

それから順番に不良を気絶させる。

叩く順番を間違える様なミスは絶対にしない。

そして、襲い掛って来た不良達を全員倒し残りがリーダーだけになった。

 

「後はお前だけだ」

 

だが、男は顔に恐怖を浮かべるどころか卑下た笑みを浮かべていた。

 

「まだまだだな……恋!やれ!」

 

「え?……っ!」

 

嫌な予感がしてその場から離れてみると先程まで俺が居た所に戟の模造品が降り降ろされていた。

その戟は部活中に見たことがある。

部活メンバーの中でも最強と言われている子の物。

彼の飛将軍呂布の末裔『呂恋』

その姿は飛将軍の末裔に相応しい姿だ。

 

「参ったな……この俺が圧倒されてるなんて……」

 

頭を掻きながらそんなことを呟く。

今までこんなことを体験したことは無かった。

どんなに極道界の伝説を相手にしても体が震えることなんて無かった。

そのことから彼女が俺が今まで相手にした奴等よりも格上だと言うことが分かる。

 

「まぁ、そんなこと思ってても相手をしないといけないのは変わらないんだけどね」

 

俺はそんなことを呟きながら恋に向かって走った。

その途中その恋は俺に気付き武器を構える。

恋の武器は戟。

リーチは俺の方が短い。

だけどリーチが短いことである利点もある。

勝機はこちらにもある。

 

「はぁっ!」

 

恋の戟が薙ぎ払われる。

俺は脚に力を込めて跳んだ。

 

「っ!?」

 

着地地点は恋の後。

完全に不意打ちの筈だが恋はそれに反応した。

恋は後を向いて武器を構える。

普通の武人ならば後ろの着地して戟に刺されて終わりだ。

だが……俺はそれで終わらない。

着地し恋が武器を振り降ろそうとした寸前俺は横に飛び木刀を突きつけた。

 

「俺の勝ちだ」

 

「そ、そんな……ひぃぃぃぃっ!」

 

不良のリーダーらしき男といつの間にか起きた手下達は出口に向かって逃げ出した。

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学園長室

不良達が逃げた後俺と学園長は恋から話を聞いている。

本当は警察沙汰だが俺は警察が嫌いだから皆を説得して何とかした。

 

「恋、何でここで暴れたんだい?」

 

「……音々が連れて行かれた」

 

「え……それって」

 

まさか……

 

「……助けて欲しかったらここで暴れろって言われた。

だから、ここで暴れた」

 

成程……音々を救う為に……

その気持ちを利用するなんて……

何て下衆な奴等なんだ……!

 

「陳はどこに連れていかれたんだい?」

 

俺は何とか冷静を保って尋ねる。

まだだ……この感情を爆発させるのは後でで良い。

 

「……近くの廃港の倉庫」

 

「分かった。……恋、君はここで待ってるんだよ?

陳は俺が救うから……」

 

俺はそう言って学園長室から出た。

学園長の静止を無視して……

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廃港の倉庫の扉前

俺は誰かを傷つける様なことは好かない。

そのことから俺は極道失格だとわれてきた。

でも今回ばっかりは違う。

陳を危険な目に合わせ恋に仲間を傷つけると言う最悪なことをさせた。

その二つの犯人の行為が俺の……『極道界の鬼神』を怒らせた。

その愚かな者達はこの扉に向うに居る。

俺は黒鷺を振り上げる。

そして

 

「はぁっ!」

 

俺は黒鷺を振り降ろし扉を吹き飛ばした。。

 

ドゴォォォォォッン!

 

そんな轟音が辺りに響き渡る。

不良達はナイフやパイプ等の武器を構えている。

 

「てめぇ!何者だ!」

 

不良達の一人がそう俺に向かって怒鳴った。

俺はその言葉にこう答えた。

 

「俺の名は北郷一刀、お前達の……敵だ!」

 

俺は不良達に向かって走り出した。

説明
七話で色々知り合いに指摘されたので改正版の七話を投稿します。
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